映画『恋愛日記』の概要:女性の脚に異常な性的興奮を感じる中年の男。彼は気に入った脚を見つけるとどこまでも追いかけて行く女たらしだった。そして、彼はそんな自分の過去の恋愛を一冊の小説にしたためるのだった。
映画『恋愛日記』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:ラブストーリー
監督:フランソワ・トリュフォー
キャスト:シャルル・デネ、ブリジット・フォッセー、ナタリー・バイ、ジュヌヴィエーヴ・フォンターネ etc
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映画『恋愛日記』の登場人物(キャスト)
- ベルトラン・モラーヌ(シャルル・デネール)
- 流体力学研究所に勤める男。女好きで、特に女の脚に性的魅力を感じている。その執着は異常で、気に入ったらどこまでも追いかける。その経験を一冊の小説にまとめ、出版しようとしている。端正な顔立ちではないが、雰囲気を持った男。
- ジュヌヴィエーヌ(ブリジッド・フォッセー)
- 女編集者で、ベルトランの本に興味を持つ。何度も打ち合わせをするなかで、ベルトランと深い関係になる。最後は死んだベルトランの葬送で、静かに彼の愛人達を傍観する。みんなが反対する中、彼女だけがベルトランの本に興味を持ち、意志の強さでそれを押し通す力を持った女。
- デルフィーヌ(ネリー・ボルジョー)
- ベルトランの元愛人。夫がいながら、ベルトランに惹かれる。刺激的で危険なこと好きで、危ない女。ベルトランの愛ゆえに夫に発砲し逮捕される。
- エレーヌ(ジュヌヴィエーヌ・フォンタネル)
- ランジェリーショップのマダム。若い男が好きで、若い男を抱くことに夢や希望を抱いている。ベルトランを好きだと言いながらも断る。
- ベラ(レスリー・キャロン)
- ベルトランの元愛人。偶然ベルトランに再会し、普通の関係に戻ろうとするもベルトランに断られる。ベルトランにとって重要な愛人。
映画『恋愛日記』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『恋愛日記』のあらすじ【起】
モンペリエで行われていたベルトランという男の葬送セレモニー。しかし、会葬者は全員女性だった。
ベルトランは生前、「女の脚は美しくバランスよく地球を測るコンパスだ」と言うくらいに女性の脚が好きだった。その性癖は異常で、良い脚の女を見つけるとどこまでも追い続けるほどだった。
通りすがりの女の脚線美に魅了されると、すぐに彼女の乗る車のナンバーを控えてどうにか居場所を突き止め、その道中に会ったレンタカーに勤める女にも声をかけ、モーニングコールの女にすら声をかける。
いつものように次々に女を口説いていくベルトラン。彼は流体力学研究所に勤める中年男性だった。ある日ベルトランのもとにイザベルという女から、もう会いたくないという手紙が届く。しかし、ベルトランにとってそんなことは日常茶飯事で、引き出しの中にはたくさんの手紙が入っているのだった。
ランジェリーショップのエレーヌというマダムに声をかけるベルトラン。しかし、彼女は若い男が好きなのだと言って彼を断るのだった。
映画『恋愛日記』のあらすじ【承】
タイプライターを持ち出したベルトランは、エレーヌに断られたことを記録し始める。そして過去を語り、女の脚の美しさをひたすら書き出す。
彼の最初の性的経験は売春宿だった。子供時代にはジネットという友達に女の魅力を初めて感じた。女の脚と歩く姿はとても美しいと語るベルトラン。女の脚には二つのタイプがあり、それはセロリ型とリンゴ型だと言う。ベルトランはこれらの記録を一冊の本にしようという目論見があった。ベルトランはタイピストに校正を依頼し、着々と本は完成に向かっていく。
彼は女との別れに未練を感じない。彼は孤独が好きで、自由が好きだった。映画館の受付嬢の脚に惚れたとき、彼はすぐにデートを申し込んだ。彼女は未亡人で聾者だった。彼女を不幸にしてしまうのではないかと思ったとき、彼は自身の不幸な過去を思う。彼の母はいつも愛人と一緒で、家には愛人達の記録がたくさんあった。そして何十年経って、ベルトランは同じことをしているのだった。
映画『恋愛日記』のあらすじ【転】
ある日、警察がグレゼル・デルフィーヌ夫人のことでベルトランを訪ねてくる。彼女が出所する前に、ベルトランを殺すと喚いていたことを伝えに来たのだった。
彼女とベルトランの出会いはあるレストランだった。彼女は夫とレストランに来ていたが、いい雰囲気ではなかった。彼女もまた、ベルトランを意識していた。レストランを出て、彼女と秘密の合図を交わした後に二人は再会する。そして、そのまま二人は男と女の関係になるのだった。
デルフィーヌ夫人は刺激的なことが好きで、嫉妬深い女だった。彼女は自宅でセックスをすることに刺激を感じず、いつも逢瀬は外で、特別な場所だった。そんなデルフィーヌにベルトランも夢中になっていたが、同時に危険な女だとも思っていた。
ある日、デルフィーヌはベルトランに求婚する。そして、夫に向けて発砲し逮捕されるのだった。ベルトランは必死にこのことを忘れようと努めた。しかし、彼女との日々は刺激的で忘れ難いものだった。その後、彼は虚しい恋を繰り返すのだった。
映画『恋愛日記』の結末・ラスト(ネタバレ)
ある日、タイピストはもうこれ以上ベルトランの話をタイプするのは無理だと伝える。彼女にとってその物語は読むに耐えないものだったのだ。
自ら仕上げたその本を、ベルトランは大手の出版社へと送る。しかし、評価は芳しいものではなかった。そんな中、ジュヌヴィエーヌという女編集者だけが彼の本に興味を示す。そして、彼女は恋愛日記というタイトルに変更して出版しようと言うのだった。
出版が迫る中、ベラという名前の元愛人に偶然再会するベルトラン。彼らの再会は感慨深いものになる。その後、彼はジュヌヴィエーヌに、ある女のために書かれた本だから書き直したい部分があると訴えるのだった。
ベルトランとジュヌヴィエーヌは逢瀬を重ねるうちに深い関係になっていく。あるクリスマスの夜、ジュヌヴィエーヌと連絡の取れなかったベルトランは女を漁りに街へと出る。通りの向かいに見えた二人の女の脚線美に惹かれたベルトランは道路へと飛び出し車に轢かれてしまう。
病院へと運ばれたベルトランは、意識が遠のく中でも看護婦の脚に執着し、そのまま死んでしまうのだった。
彼の葬送には、かつての愛人達が現れるのだった。ジュヌヴィエーヌは静かにそれを見守っていた。
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