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映画『パラダイム』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『パラダイム』の概要:ある教会の地下に隠された緑の液体。悪魔の復活を危惧した調査団はこの液体の解析のために教会へと向かう。しかし、悪魔はすでにメンバーの中に乗り移っていた。悪魔の復活を阻止するための戦いが始まろうとしていた。

映画『パラダイム』の作品情報

パラダイム

製作年:1987年
上映時間:103分
ジャンル:サスペンス、ホラー
監督:ジョン・カーペンター
キャスト:ドナルド・プレザンス、ジェームソン・パーカー、リサ・ブロント、ヴィクター・ウォン etc

映画『パラダイム』の登場人物(キャスト)

老司教(ドナルド・プレザンス)
ゴダール教会の秘密を知る男。悪魔が復活することを恐れている。
ハワード・バイラック(ヴィクター・ウォン)
超常現象の専門家。老司教からの手紙を受け、ゴダール教会にある緑の液体の解析に向かう。生徒達からも信頼されている教授。最後は悪魔相手に立ち向かう。
ブライアン・マシュー(ジョームソン・パーカー)
バイラックの助手として講義に参加。バイラックに頼まれ、ゴダール教会に調査メンバーとして参加する。キャサリンに対して好意を持っている。
キャサリン・ダンフォース(リサ・ブロント)
研究生。バイラックの生徒でもあり、彼に頼まれてゴダール教会の調査メンバーに参加。自らの命と犠牲に悪魔を閉じ込める。勇敢な女。
ケリー(スーザン・ブランチャード)
調査メンバーの一人。悪魔に取り憑かれ、全身の皮膚が爛れてしまう。父なる悪魔を鏡の中の世界から引き戻そうとする。
ウォルター(デニス・ダン)
調査メンバーの一人。お調子者で、超常現象を信じない。窮地に追い詰められるも、最後まで悪魔と戦う。
スーザン・キャボット(アン・ハワード)
調査メンバーの一人。一番最初に悪魔に取り憑かれ、次々に味方を襲っていく。
ポール・レーイ(ピーター・ジェイソン)
博士。バイラックに頼まれ、自らの生徒を率いて調査メンバーに参加する。

映画『パラダイム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パラダイム』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パラダイム』のあらすじ【起】

カールトン司祭が小さな宝箱のような物を抱えて死んでしまう。箱の中には鍵が入っていて、恐るべきものが目を覚まそうとしているという遺言を残していた。

老司教は、カールトンが残した鍵を持って聖ゴダール教会へと向かう。その後、家に帰った彼はドップラー物理研究所のバイラックという教授に手紙を送る。そこには、異常現象が起きているから至急お会いしたいと書かれていた。

老司教はバイラックと共に聖ゴダール教会へと向かう。彼が目を覚ましてしまうと言って何かに怯える老司教は、ある日記をバイラックに見せるのだった。

持っていた鍵で扉を開け、奥へと入って行く老司教とバイラック。老司教は、この場所は眠りの兄弟のみが知っている場所で、ローマ法王すらも知らないのだと言う。奥まで行くと礼拝堂に大きな筒があり、その中で緑の液体が渦巻いているのだった。

ブライアン・マシューという男とキャサリン・ダンフォースという女がバイラック研究所へと向かうと、そこには休講案内が貼り出されていた。さらに、週末は予定を入れないようにと書いてあるのだった。

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映画『パラダイム』のあらすじ【承】

ブライアンやキャサリンを含めた何人かの研究生はバイラックに、ある研究調査に協力するよう頼まれる。ブライアンはバイラックの助手としてやって来ていたが、キャサリンのことが気になっていたためにこの調査に対して悪い気はしないのだった。

教会にあらゆる機材が運ばれる。バイラック教授はレーイという博士を呼び、さらに自分の講義の学生も呼んで研究を開始する。教会の周りには無言で教会を見つめる何十人もの人間達が不気味に佇んでいる。バイラックと老司教以外は、研究内容を何も知らないのだった。

全員が礼拝堂へと向かい、緑の液体を確認する。その頃翻訳担当の生徒が、その液体や教会の秘密が書かれた本の翻訳作業を開始する。そこには、「そして暗黒の王子は封じ込められた」「サタンの名で呼ばれ全世界を惑わせた者だ」と書かれていた。

夜になっても、教会の周りには相変わらず無言で佇む奇妙な人間達がいた。そんな彼らを見ていた学生の一人であるケリーが、ウォルターという学生に腕の痣を見せ、どこかで打ったみたいだと言う。

映画『パラダイム』のあらすじ【転】

レーイ博士の助手が帰宅するために教会から出ると、そこへ周りでずっと教会を見ていた人間達が彼の目の前に現れる。彼らが持っていた自転車のフレームで、レーイは刺し殺されてしまうのだった。

翻訳作業が終わり、液体はパラダイムという名の悪のエネルギーだということが分かる。その頃、礼拝堂にいたスーザンのもとに液体が飛び散り、スーザンの体内に入ってしまう。パラダイムの話をしようとしてスーザンのもとに向かったある学生は、様子のおかしくなったスーザンに首を折られてしまう。

バイラック教授は、彼らの敵は鏡の中にいる反対の世界から来た者達だと言う。今までそれが秘密にされてきたのは、科学がそれを証明できなかったからと語るのだった。

彼らの話を信じなかった学生の前にスーザンが現れる。彼女の手には虫が群がり、その学生の足元にも大量の虫が湧き出ているのだった。そして、彼は無言の人間達に刺し殺されてしまうのだった。

その頃、教会にいる人間の夢の中に謎の映像メッセージが届く。老司教は、夢は意識の中に強引に入ってくるものだと語る。

映画『パラダイム』の結末・ラスト(ネタバレ)

次々に学生達がスーザンに襲われてしまう。残った人間達は集まり、バイラックは彼らの前でタキオンという光より速い素粒子について語り出す。つまり、彼らが夢で見たものは未来から送られてきた警告なのだとブライアンは言うのだった。

教会は無言の人間達によって出入り口を封鎖さてれてしまう。残された人達の前に、スーザンに襲われた学生達が迫る。追い詰められたウォルターは、ベッドで仮眠していたケリーを発見する。ケリーのお腹は膨らみ、まるで何かを孕んでいる様子だった。スーザン達はケリーの側にずっと立って、ケリーを見守っている。

バイラックは、外にいる無言の人間やスーザン達は何ものかに寄生されているのだと語る。ウォルターは、ケリーのお腹が元に戻り皮膚がただれてしまっていることを、隣の部屋から彼を救出しようとしているブライアン達に伝える。それを聞いたバイラックは、ケリーに寄生したのだと言うのだった。

ついにケリーが動き出す。襲いかかってくる敵を相手に、ブライアン達はどうにか抵抗する。間一髪ウォルターも助かり、応戦する。

鏡を見たケリーが鏡の中に手を入れ、父なる悪魔を呼び出そうとしていた。それを見たキャサリンがケリーと共に鏡の中へと飛び込んでしまう。そしてすぐに老司教が鏡を壊し、キャサリンと共に悪魔を閉じ込めてしまうのだった。

犠牲になったキャサリンを思ってブライアンは呆然とする。そして、彼の夢に届いたメッセージの中にいたのはキャサリンだった。

映画『パラダイム』の感想・評価・レビュー

観念的なシーンが多く少し分かりにくい。当時のホラー映画ではたまにみかけるスタイルのオカルト映画。ストーリーは単純だが語り口の歯切れが悪く妙に壮大でわかりにくい。賛否両論の映画で現代ではよほどホラー映画に興味を強く持っていないと楽しめるかは微妙だろう。もちろんその分熱狂的なファンも一定数いるので自分がどちらに属するかは運だと思う。味わいが深いが好みは分かれる。と言ったところか。(男性 30代)

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