映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』の概要:今や国民的コミックスとなった『ONE PIECE』。そんなONE PIECEの劇場版第5弾にあたる今作では、なんと普段心強い仲間であるロロノア・ゾロが敵に寝返ってしまう!?ゾロのその行動の裏に隠された真実とは。
映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』の作品情報
上映時間:90分
ジャンル:アニメ、アドベンチャー、アクション
監督:竹之内和久
キャスト:田中真弓、中井和哉、岡村明美、山口勝平 etc
映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』の登場人物(キャスト)
- モンキー・D・ルフィ(田中真弓)
- 麦わら海賊団の船長。ゴムゴムの実という悪魔の実を食べたゴム人間。クルーを何よりも大切にしている。
- ロロノア・ゾロ(中井和哉)
- 麦わら海賊団の戦闘員。3振りの刀を使いこなす三刀流の使い手。世界一の剣豪を目指す。
- サンジ(平田広明)
- 麦わら海賊団のコック。コックでありながらその華麗な足さばきで戦闘員としての役割も果たす。
- ウソップ(山口勝平)
- 麦わら海賊団の狙撃手。臆病な性格だが、肝心なところでは男気を見せる。勇敢な海の戦士を目指す。
- ナミ(岡村明美)
- 麦わら海賊団の航海士。お金に目がない泥棒猫だが、天候を操るという力も持っている。
- ニコ・ロビン(山口由里子)
- 麦わら海賊団の考古学者。ポーネグリフという歴史の遺物を求めている。
- トニー・トニー・チョッパー(大谷育江)
- ヒトヒトの実を食べ、人の言葉が喋れるようになったトナカイ。船医。
- サガ(中村獅童)
- 正義の剣を志していたゾロの友人。七聖剣を振るい、その魔力に取り憑かれる。
- マヤ(柚木涼香)
- サガの恋人。サガが変わってしまったことを自分の責任と感じている。
映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』のあらすじ【起】
後に海賊王と呼ばれるゴール・D・ロジャーの死と共に始まった大海賊時代。多くの海賊が、ロジャーが残したとされる財宝、ワンピースを求め航海を続けていた。仲間を増やし、広大な海の冒険を続けている麦わら海賊団もその一つである。
ゴムゴムの実の能力者であり多額の懸賞金がかかっている船長、モンキー・D・ルフィ率いる麦わら海賊団は、アスカ島という島に上陸していた。そのアスカ島で、ナミは七聖剣という伝説を耳にする。「赤き月、満ちるとき大いなる力、剣に宿る。七星これに敗れたれば闇の支配する世界始まりたらん」という言葉と共に言い伝えられているその七聖剣は、この世のものとは思えないほどの美しさを誇るという。
一方、ゾロは一人船に残り船番をしていた。するとゾロを目がけて一本の小刀が飛んでくる。難なくそれを避けるゾロであったが、その小刀の柄にはゾロの名前が刻まれていた。ゾロはその刻印を見ると、何かに誘われるように小刀が飛んできた方向へと向かうのであった。
映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』のあらすじ【承】
船に戻った一味だったが、そこにいる筈のゾロの姿が見えない。ゾロを探そうとする一味だったが、そんな折、タイミング悪く海軍の追っ手が迫っていた。ゾロがいないままでは島を離れるわけにもいかず、とりあえず一味はナミの航海士としての力も借り何とか海軍から逃げ切るのであった。
逃げ延びたルフィたちは、海ではなく河に入り込んでいた。その河を進むと、そこには美しい湖が広がっていた。そして、その湖では一人の女性が座り込み、3つの水晶玉を用いて何か占いのようなことを行なっていた。ルフィたちは、もしかすると彼女がゾロの行方を知っているかもしれないと彼女に声をかけようとするが、突如現れた海賊の姿に驚いた彼女は慌ててその場から立ち去ってしまう。
その女性を追い、ルフィとウソップは一味から逸れてしまう。一方、残されたナミ、ロビン、サンジ、チョッパーは女性の姿を見つけ、彼女の後を追った。すると彼女が向かった先には、一つの村が広がっていた。
映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』のあらすじ【転】
その村の住人はルフィたちを追い返そうと武器を構えるが、そこに何故か海軍が村を襲いにやってきた。そして海軍側の用心棒として、何故かゾロが参戦していたのだった。
その女性、マヤに剣を向けるゾロに怒ったサンジはゾロと相対する。しかし、仲間であるゾロに対して本気になれないサンジに対して、ゾロは容赦なくサンジに切りかかり彼に手傷を負わせるのだった。ゾロはマヤの持っていた水晶を奪うとその場を立ち去る。その水晶は宝玉といって、七聖剣を手にするために必要なものだった。
一方、ルフィとウソップは偶然現在ゾロが身を寄せている海軍道場に迷い込んでいた。そこにはサガと呼ばれる師範代の姿があり、実力者である彼に二人は苦戦を強いられる。そして戦いの最中、二人は崖から落ちてしまうのだった。二人はトンネルに迷い込むと、そこにサガたちが保管している3つの宝玉を見つける。一方、マヤはサンジたちに七聖剣に秘められた秘密について話し始める。実は、七聖剣は使用したものを呪う妖刀だったのだ。
映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』の結末・ラスト(ネタバレ)
元々サガは正義の剣を目指す真面目な青年だった。しかし、サガはかつてマヤを守るために七聖剣を振るい、その妖刀に魅せられ力を欲するようになる。サガとゾロはかつて同じ道場の門下生で、サガに負い目を感じていたゾロは今回彼に協力することになったのだ。しかしゾロも、友人の様子から彼が刀に乗っ取られていることに気がつきサガを止めようとする。
一方、ルフィたちは偶然手に入れた宝玉を封印しようとしていた。その封印方法には、島に伝わる例の文言が関係していた。しかし封印も間に合わず、更にはサガを思うマヤの作り出す結界も虚しく、サガと七聖剣が合体、サガは強力な力を手に入れてしまう。
そこに、一度はサガに敗北したゾロが再び彼の前に立ちはだかる。再びサガのために祈るマヤの力に背中を押され、ゾロは友を救うため、自身の全力を出し彼を切るのだった。その影響でサガの身体は七聖剣の呪縛から解かれ、サガも一命を取りとめる。そして事件を無事に解決したルフィたちは、再び大海原に飛び出すのだった。
映画『ONE PIECE 呪われた聖剣』の感想・評価・レビュー
ストーリー的にはまあまあだと思いますが、話が暗くて「ワンピースらしくない作品」という感想です。昔の約束を守ろうとするゾロはわかるのですが、本編では言葉の端々に仲間への絶対的な信頼を見せるゾロが、仲間を裏切るか?という疑問があります。相手がサンジだったのでいつものケンカの延長とも取れますが。赤い満月はきれいでした。
いつも思うのですが、方向音痴なはずのゾロ、剣が絡むと道に迷わないのはどうしてでしょう?(女性 40代)
劇場版としては、5作品目にあたる本作品は、ゾロが強く関係してくる内容となっている。ゾロが幼い頃剣術道場で一緒だったサガと出会い、サガが考える真の正義という考えに最終的にルフィ達と対立する形になってしまうのも面白い所である。全ては、妖刀七星剣という剣を手にした事により、サガは心を支配されてしまったというのがそもそもの原因である。ワンピースらしさがしっかり表現されているので、ゾロ好きの人は是非見てみてはいかがだろうか。(男性 30代)
今回の映画の主役は、ゾロです。ゾロ好きにはたまらない作品となってはいるんですが、仲間想いのゾロが突如敵に寝返ってしまいます(海軍と居たりだとか)。ハラハラドキドキの展開になっています。約束を果たすゾロはカッコイイのですが、仲間と闘ったりとあまり観たくないシーンもあったりします。
今回の敵には、珍しく悪魔の実の能力者が出てきません。ワンピース=悪魔の実と思っている人には少し物足りないかもしれません。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー