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映画『奇人たちの晩餐会』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『奇人たちの晩餐会』の概要:バカをバカにして楽しむ悪趣味な晩餐会を開いていた大手出版社の社長は、自分が招待した究極のバカに翻弄され、最悪の夜を過ごすことになる。抱腹絶倒のフランス製コメディで、ジャック・ヴィレルの演じるおバカなピニョンを見ているだけで幸せな気持ちになる。

映画『奇人たちの晩餐会』の作品情報

奇人たちの晩餐会

製作年:1998年
上映時間:80分
ジャンル:コメディ
監督:フランシス・ヴェベール
キャスト:ジャック・ヴィルレ、ティエリー・レルミット、カトリーヌ・フロ、ダニエル・プレヴォスト etc

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映画『奇人たちの晩餐会』の登場人物(キャスト)

フランソワ・ピニョン(ジャック・ヴィルレ)
大蔵省の税務官。マッチ棒で精巧な模型を作るのが趣味で、その模型バカぶりを見込まれ、バカの晩餐会に招待される。物忘れの激しいお調子者で、悪気なくピエールを翻弄する。とにかく愛嬌があって憎めない男。友人に妻を奪われた過去がある。
ピエール・ブロシャン(ティエリー・レルミット)
パリの大手出版社の社長。毎週水曜日に仲間たちと晩餐会を開き、それぞれが連れてきたバカをバカにして面白がっている。女好きの人でなしではあるが、妻のクリスティーヌのことは愛している。
ジュスト・ルブラン(フランシス・ユステール)
ピエールの親友の小説家。クリスティーヌの元恋人で、彼女と共同執筆した小説をピエールに売り込みにいき、小説も恋人も奪われた。それが原因で2年ほど絶交していたが、ピエールのピンチに駆けつける。笑い上戸。
ルシアン・シュヴァル(ダニエル・プレヴォスト)
大蔵省の査察官。ピニョンの同僚で、査察官としては凄腕。ピニョンとは別々のサッカーチームを応戦する喧嘩友達であり、悪ふざけをし合って楽しんでいる。
クリスティーヌ・ブロシャン(アレクサンドラ・ヴァンダヌート)
ピエールの妻。人をバカにして楽しむ悪趣味な晩餐会を嫌い、ピエールに愛想を尽かして家出する。ピエールのことを愛しているが、彼に愛されている自信がない。
マルレーヌ・サスール(カトリーヌ・フロ)
ピエールの愛人の小説家。ピエールに「妻とは別れる」と口説かれ、不倫関係を続けている。しかし陰では「色情女」と悪口を言われている。犬を3匹飼っている。

映画『奇人たちの晩餐会』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『奇人たちの晩餐会』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『奇人たちの晩餐会』のあらすじ【起】

パリ。大手出版社社長のピエール・ブロシャンは、毎週水曜日に仲間を集め「バカの晩餐会」を開いている。この晩餐会の決まりは、必ず1名のバカを連れてくること。ピエールたちは、何も知らずにやってきたバカを観察し、彼らの中からバカのチャンピオンを選ぶ。ピエールはこの晩餐会を楽しみにしていたが、今週はいいバカが見つからずに困っていた。

ピエールから「いいバカはいないか?」と相談されていた友人は、列車の中で最高峰のバカに遭遇する。フランソワ・ピニョンというその男は、何十万本ものマッチ棒を使って精巧な模型を作るのが趣味らしく、初対面の人に延々と模型の話をするのだった。友人はピニョンの連絡先を聞き、すぐピエールに報告する。

ピエールは喜んでピニョンに電話をかけ、晩餐会に招待する。大手出版社の社長から招待を受け、ピニョンは舞い上がる。ピニョンは、マッチ棒模型の作品集を出版してもらえるのではないかと期待していた。

水曜日、友人とゴルフへ出かけたピエールは、ぎっくり腰になってしまう。妻のクリスティーヌはピエールの腰を心配し、今日は家にいてと頼む。しかしピエールは晩餐会に出席すると言い張り、クリスティーヌを怒らせる。クリスティーヌは、人をバカにして楽しむ悪趣味な晩餐会がもともと嫌いで、呆れて家を出て行ってしまう。

クリスティーヌのことは大して気にしていなかったが、往診に来てくれたソルビエ先生からも「絶対安静」と言われてしまい、ピエールは仕方なく晩餐会への出席をあきらめる。しかし連絡が間に合わず、ピニョンがマンションへやってくる。

映画『奇人たちの晩餐会』のあらすじ【承】

ピエールは上機嫌でピニョンを迎え、来週の水曜日に改めて晩餐会へ招待すると詫びる。ピニョンは快くそれを了解し、早速模型の写真を見せ始める。生で見るピニョンは、ピエールの想像をはるかに超える大物だった。ピエールはやっぱり晩餐会に行きたくなり、ピニョンに肩を借りて出かけようとする。

ところがピニョンが転んでしまい、ピエールの腰がさらに悪化する。そこへクリスティーヌから「今夜は帰らない、2度と帰らないかも」という留守電が入る。

ピニョンは友人に妻を奪われた経験があり、妻に逃げられる悲しみがよくわかる。そのためピエールを放っておくことができず、なかなか帰ろうとしない。ピエールはありがた迷惑だったが、とりあえずソルビエ先生に電話をしてもらう。

ピエールの手帳を見て電話をかけたピニョンは、間違えてマルレーヌという女性の家に電話をかける。ピニョンはマルレーヌをピエールの妹だと勘違いし、ピエールが腰痛で奥さんも出て行ったと正直に話す。マルレーヌは「すぐにそっちへ行く」と言ってくれるが、ピエールは「あの女は色情女だ」と怒り出す。実はマルレーヌはピエールの愛人で、家に来られたりしたら困るのだ。

ピニョンはマルレーヌに訂正の電話をかけるが、うまく嘘がつけない。ピエールはマルレーヌの携帯に電話をかけ「クリスティーヌはすぐに戻るから来るな」と言う。しかしマルレーヌは「クリスティーヌはルブランのところへ行ったはずだから戻らない」と聞き捨てならないことを言い出す。

ルブランというのはクリスティーヌの元恋人で、ピエールの親友だった。2人は共同執筆した小説をピエールに売り込みに来たのだが、ピエールがクリスティーヌも小説も奪ってしまった。それから2年、ピエールとルブランは絶交状態になっていた。

クリスティーヌがルブランの家にいるかどうか確かめるため、ピニョンが映画プロデューサーのフリをして「あなたの小説の映画化権を買いたいのですが、共同執筆者は今どこにいますか?」と嘘の電話をかける。しかしピニョンは安く映画化権を買えたことに満足し、クリスティーヌのことを聞かずに電話を切ってしまう。ピエールはピニョンのバカさ加減に驚く。結局ルブランにこの小細工がバレてしまい、ピエールは正直に事情を話す。クリスティーヌは、ルブランの家にはいなかった。

映画『奇人たちの晩餐会』のあらすじ【転】

ピエールは鎮痛剤を飲んで眠ることにして、寝室で横になる。「朝まで眠る」というピエールのメモを玄関に貼りにきたピニョンは、帰ってきたクリスティーヌと鉢合わせする。しかしピニョンは彼女がマルレーヌだと思い込み、クリスティーヌを追い返してしまう。

ピニョンがマルレーヌをうまく追い返したと聞き、ピエールは一抹の不安を感じる。そこへ、ピエールのことを心配してルブランが訪ねてくる。クリスティーヌから「広告屋のムノーの家へ行く」という電話があったらしい。ムノーは最低の女たらしとして有名な男だった。ピエールはすぐムノーの家に乗り込みたかったが、彼の別宅の住所がわからない。

ピエールは余計なことばかりするピニョンを疎ましがっていたが、彼の友人の査察官がムノーの別宅を知っていると聞き、いじけて帰ろうとしていたピニョンを引き止める。ピニョンは機嫌を直し、引き続きピエールの家に留まる。

査察官のシュバルとピニョンは、別々のサッカーチームを応援する喧嘩友達でもあり、今夜はその2チームの試合が行われていた。そのため、ハーフタイムでないと電話ができないらしく、ピエールはイライラしながらその時を待つ。ピニョンがのんきにサッカー観戦をしていると、マルレーヌがやってくる。ピニョンが追い返したのがクリスティーヌだとわかり、ピエールの怒りは頂点に達する。ルブランは、自分が呼んだバカに翻弄されるピエールを見て、笑いが止まらない。マルレーヌは、ルブランがうまく追い返してくれた。

ピニョンは責任を感じ、シュバルに電話をかける。事情を聞いたシュバルは「ムノーはデカパイで毛の薄い女が好きな変態だ」と笑い出す。ピニョンも思わず一緒に笑ってしまうが、ピエールの怒りの形相を見て「緊急事態なので今すぐ別宅の住所を調べてくれ」と頼む。シュバルは大蔵省へ書類を取りに行き、その足でここへ来てくれることになる。

これでひと安心と思いきや、シュバルが凄腕の査察官だと聞き、ピエールは青ざめる。ピエールの家は、脱税のために買い集めた美術品であふれていた。ピエールはルブランに手伝ってもらい、急いで大量の美術品を寝室に隠す。シュバルに出す予定の高級ワインには、大量の酢を混ぜてわざと安っぽい味にしておく。

ピエールの家にやってきたシュバルは、鋭い目つきで室内を見回し、ピニョンの作った夕食を食べ始める。のんきな2人にピエールは苛立ち、早く住所を教えるよう急かす。

ようやく住所がわかり、ピエールはすぐに行こうとするが、ルブランに「先に電話で確かめろ」と言われ、それに従う。ピニョン以外の3人は、ムノーに声を知られているので、またピニョンが電話をかけることになる。

映画『奇人たちの晩餐会』の結末・ラスト(ネタバレ)

シュバルのアイデアで、ピニョンはムノーの共同経営者に伝言を頼まれたフリをして「ピエールが感づいた、彼は用心棒を3人連れてそっちへ向かっている」とムノーにカマをかける。しかし浮気相手はクリスティーヌではなく、使いを頼まれてムノー宅へ行ったシュバルの奥さんだった。

「寝盗られ夫」と散々ピエールのことをからかっていたシュバルの顔色が変わり、ピエールとルブランは笑いをこらえきれない。茫然自失となったシュバルは、大量の酢が入ったワインを飲み、気持ち悪くなってトイレへ向かう。彼に付き添ったピニョンは、トイレと間違えて寝室のドアを開け、シュバルに大量の美術品が見つかってしまう。

しかし今のシュバルに査察をする元気はなく、彼は「またすぐ会える」と意味深なことを言って帰っていく。ルブランも帰り、ピニョンも帰ろうとした時、公立病院から「クリスティーヌが交通事故に遭った」という連絡が入る。

ピエールが病院へ行く準備をしていると、今度はマルレーヌから留守電が入る。ピエールが無視するので、ピニョンが気を使って電話を取り、自殺したいという彼女を慰める。マルレーヌはピエールを最低の男だと罵り、「お客を笑い者にするバカの晩餐会も最低」と口走る。そこで初めて、ピニョンは自分がバカなので晩餐会に招待されたことを知る。

軽傷だったクリスティーヌは、自分から電話をかけてきて、面会へ来ないようピエールに告げる。ピエールはやけになり、酒で鎮痛剤を流し込む。ピニョンはバカ扱いされてショックを受けていたが、ピエールが哀れになり、ソルビエ先生のフリをして病院に電話をかける。そしてクリスティーヌに「ご主人はあなたを心から愛している、今夜彼は人生の大掃除をした」と言って、彼を捨てないようクリスティーヌを説得する。クリスティーヌはピエールの指図ではないかと疑っていたが、ピニョンは公衆電話からかけていると嘘をつき、彼女を納得させる。

ピエールはピニョンの優しさに感謝し、彼をバカにしていた自分の浅はかさを反省する。2人は仲直りをして笑い合うが、ピニョンがクリスティーヌからの電話を取って「ご主人はここにいる!」と言ってしまい、ピエールは再び頭を抱えるのだった。

映画『奇人たちの晩餐会』の感想・評価・レビュー

ピニョンのマッチ棒の工作は素晴らしい。
テンポの速い作品で次々と問題を起こすピニョンが面白い。
はじめはピニョンのおバカっぷりに少し付いていけずイライラしてしまったが、彼には微塵も悪意がなくどんどん惹かれていってしまった。
フランス映画のコメディは初めてだったがとても面白かった。
最後の最後にまた大笑い!

笑いが詰め込まれていて少々疲れたが、元気が欲しい時にまた観たい。(女性 40代)


選りすぐりのバカを招いて「キング・オブ・バカ」を決める晩餐会をするという密室フレンチコメディ。このあらすじだけで、もう悪趣味決定。
規格外のバカやバカをバカ呼ばわりするバカ、愛すべきバカなど、色んなバカが登場する。
劇中、規格外のバカ「ピニョン」が色々とやらかし、男性が怒りを通り越して呆れるという場面が良かった。
テンポが良く、日本のお笑いにも通ずるものがあり、古さを感じずに楽しめた。
80分の短尺に笑いが濃密に詰め込まれた作品。(女性 20代)


作中の「いいバカはいないか?」と言うセリフがとても心に残った今作。フランス映画と言うと、柔らかく暖かい雰囲気で「品の良い」イメージがありましたが、コメディ作品を作ったらここまで振り切れるのだと驚きました。
バカの中のバカを連れて来て、その人をバカにし合うというなんとも奇想天外なストーリーですが、主人公のピニョンがおバカだけど可愛らしくて憎めないんです。
最後の最後まで、こんなにも笑わせてくれる作品は初めて鑑賞しました。見終わると何だかスッキリして優しい気持ちになれます。(女性 30代)

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