映画『バーニング・クロス』の概要:ジェームズ・パターソンのシリーズ小説を2012年に映画化したクライム・サスペンス。心理学に精通した刑事アレックス・クロスが、サイコ・キラーとの攻防を繰り広げる。主演はタイラー・ペリー。
映画『バーニング・クロス』の作品情報
上映時間:102分
ジャンル:アクション、サスペンス、フィルムノワール
監督:ロブ・コーエン
キャスト:タイラー・ペリー、マシュー・フォックス、エドワード・バーンズ、レイチェル・ニコルズ etc
映画『バーニング・クロス』の登場人物(キャスト)
- アレックス・クロス(タイラー・ペリー)
- 心理学に精通し犯罪者の心理を読むのが得意な、デトロイト署の刑事。妻と幼い娘がいる。刑事の仕事に疲れ、心理学の教授へと転職を予定している。
- ピカソ(マシュー・フォックス)
- 何者かに雇われているサイコ・キラー。殺しを楽しみ、犯罪現場にピカソ調のいたずら描きを残したことから「ピカソ」と呼ばれる。殺しを邪魔したアレックスたちに怒り、元の契約から外れた行動をとり始める。
- トーマス・ケーン(エドワード・バーンズ)
- アレックスの相棒刑事で、子供の頃からの親友。どちらかというと肉体派である。同僚のモニカと恋愛関係にあり、ピカソに彼女を殺されたことに激怒し、アレックスと共に過激な行動をとることとなる。
- ジル・メルシエ(ジャン・レノ)
- 多国籍企業メルシエ社の代表で、大金持ちのフランス人。ピカソが同会社の役員2名を殺そうとしたことから、彼に狙われていると考えられている。
- モニカ(レイチェル・二コルズ)
- アレックスのチームの一員。陰でトーマスと付き合っている。復讐心に駆られたピカソに、拷問の末殺されてしまう。
- マリア(カルメン・イジョゴ)
- アレックスの妻。献身的に夫を支えている。ピカソに存在を知られ、復讐のため射殺されてしまう。
- ファン・ヤオ・リー(ステファニー・ジェイコブセン)
- メルシエ社の役員。ピカソの1番目のターゲットとして、冒頭で殺されてしまう。
- E・ヌネマッカー(ワーナー・デーン)
- メルシエ社の役員。ピカソの2番目のターゲットとして殺されそうになるが、アレックスたちに救われる。
映画『バーニング・クロス』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バーニング・クロス』のあらすじ【起】
デトロイト署の刑事アレックス・クロスのチームは、得意の心理学で犯人の心理を読み成果を上げてきた。チームにはアレックスの相棒で幼馴染のトーマス・ケーン、内緒でトーマスと付き合っている女性刑事モニカらがいる。ある日、アレックスは妻のマリアから第2子の妊娠を告げられ、喜ぶ。彼は自分の精神分析の特技を生かせるような学者の仕事に転職するつもりだった。
ある日、アレックスのチームは、ファン・ヤオ・リーという女性の殺人事件を任される。彼女は指を全て切り落とされており、現場にはピカソ調のいたずら描きが残されていた。現場を確認したアレックスは、犯人が1人のサイコ・キラーであること、宝石を盗らずにパソコンだけを持って行ったことから明確な目的があったことを分析する。アレックスたちは犯人を「ピカソ」と呼ぶことにした。残された絵から次のターゲット・E・ヌネマッカーの名を読み取ったアレックスは、急いでチームを彼の元に急行させる。
映画『バーニング・クロス』のあらすじ【承】
会社の役員であるヌネマッカーは、はじめアレックスの話に懐疑的だったが、護衛を受け入れることにする。護衛としてトーマスとモニカを残し、アレックスは彼のSPと共にピカソを探す。ピカソは水の通り道から侵入していた。アレックスはピカソと鉢合わせするが、相手は爆弾を使ってきた。モニカとトーマスも様子を確認しに外へ出る。ヌネマッカーの護衛には成功したが、ピカソにけがを負わせながらも取り逃がしてしまう。計画を邪魔されたピカソは、アレックスのチームに強い恨みを抱くこととなる。
ファン・ヤオ・リーとヌネマッカーの共通点を探るうち、チームは多国籍企業メルシエ社に辿り着く。次のターゲットは社の代表でフランスの富豪、ジル・メルシエだろう。彼は市の再生に多額の金を出資していた。アレックスは彼の護衛につくことにする。トーマスはヌネマッカーの一件でピカソが自分たちを標的にしてくるのではと心配するが、アレックスは精神分析を根拠に、彼が最初の標的のみを狙うはずだと請け合った。
映画『バーニング・クロス』のあらすじ【転】
しかし、トーマスの心配は現実となった。まずモニカが拷問の末殺されてしまう。さらに、アレックスが妻マリアと外食中、ピカソから電話が入る。すぐ近くでアレックスを見張っていたピカソは、彼に妻がいることを知り、マリアを狙って銃を放つ。アレックスが彼女をかばおうとするが、マリアは銃弾に倒れ、命を失った。互いに愛する人を喪ったアレックスとトーマスは、法を破ることになってもピカソに復讐し、さらなる殺人を止めようと誓う。
アレックスとトーマスは証拠保管庫に侵入し、以前担当した事件の銃を回収する。この事件は車の販売をしている悪党の姪が、彼の罪をかぶって出頭したというものだった。2人は彼に、証拠隠滅・姪の無罪放免と引き換えに、ピカソとつながる薬の売人の居場所を聞き出した。売人を締め上げた2人は、監視カメラの録画を見せてもらい、ピカソの車を特定した。
ピカソの車を追跡したアレックスのチームは、ピカソがダウンタウンに向かったことを突き止める。そこではちょうど都市計画審議会が行われており、メルシエも出席していた。アレックスたちはすぐにそちらへ向かい、周囲を封鎖するが、ピカソはモノレールに乗っていた。彼は列車を止めてロケット弾を撃ち込み、会場は爆破、炎に包まれた。アレックスとトーマスは車でピカソを探すが、逃げてきたピカソの車と衝突し、トーマスがケガを追ってしまう。アレックスは1人でピカソを追う。
映画『バーニング・クロス』の結末・ラスト(ネタバレ)
アレックスとピカソは建物の屋根裏で一騎打ちとなる。激闘の末天井の板が抜け、ピカソは下に転落して死亡した。アレックスも落ちそうになるが、後を追ってきていたトーマスと警察官たちがアレックスの手を掴み、引き上げることに成功した。ピカソは死んだが、彼に殺しを依頼した人物は自由の身だ。まだ事件は終わっていない。
その頃、死んだと思われていたメルシエは、外国の南の島にある別荘に高飛びしていた。彼はドイツの金融危機の折に会社の金を横領していた。ファンとヌネマッカーも共犯だったが、事情を知りすぎた2人をメルシエが始末させたのだった。そして自分の死を偽装したのだ。アレックスはメルシエの居場所を突き止めており、電話を掛けた。逃げ切る自信たっぷりのメルシエだったが、別荘を現地の軍隊に包囲されていることを知る。彼の現地での秘書が薬物依存でメルシエを売ったことをアレックスは伝える。実はアレックスは、彼の別荘に大量の麻薬を隠しておいたのだ。現地の法律では、麻薬の密輸は死刑に値する。メルシエは、自分ははめられたと空しい主張をしながら、軍隊に連れて行かれた。
全てを終わらせたアレックスは、転職を果たし、娘と母の元へ戻った。
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