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映画『SHORT PEACE』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『SHORT PEACE』の概要:日本を代表するアニメーション作家達が織りなす、珠玉の4つの短編集。それぞれの監督達の持つ独自の世界観、色彩、ストーリー展開を楽しめる。短編とは思えないほどの中身の詰まった重厚な時間をお約束します。

映画『SHORT PEACE』の作品情報

SHORT PEACE

製作年:2013年
上映時間:68分
ジャンル:アニメ、SF、ファンタジー
監督:大友克洋、森田修平、安藤裕章、カトキハジメ
キャスト:早見沙織、森田成一、山寺宏一、悠木碧 etc

映画『SHORT PEACE』の登場人物(キャスト)

お若(早見沙織)
商家の娘。松吉に会いたい一心で、家に火を放つ。
松吉(森田成一)
お若の幼馴染。火消しの道を選ぶ。
九十九の男(山寺宏一)
物を大切にするガタイのいい男。ある日古い祠に迷い込む。
カオ(田村睦心)
鬼が現れた村に住む少女。ある日不思議なクマと出会う。
マール(二又一成)
無人兵器との戦いに唯一生き残った隊員。

映画『SHORT PEACE』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『SHORT PEACE』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『SHORT PEACE』のあらすじ【起】

18世紀の日本。とある男が、深い森の中道に迷ってしまう。そして、追い打ちをかけるように激しい雨が降ってきたのだ。そんな男の目に、一つの小さな祠が飛び込んできた。そこには、ありとあらゆる様々なものが置かれていたが、そのどれもが埃を被り、かなり長い間人に放置されたままであることが伺えた。

そして、男は気が付かないうちに、その場で眠り込んでしまうのだった。男はしばらくそのまま眠り込んでいたものの、ふと小さな音がして目を覚ます。すると、目の前に一匹の蛙がボロボロの傘を持って立っていた。男はその傘を直してやる。すると、立て続けに男の前に使い古された物を持った不思議な存在が現れたのだ。男は立て続けにそれを直してやるが、最後にとうとう、男でも直せない古く壊れた物の集合体である化け物が現れる。しかし、男はその化け物が長年頑張ったことを汲み取り、労いと感謝の言葉を述べた。そして、化け物は男のその言葉に満足し姿を消すのだった。

そして、男はハッと目を覚ます。先程までの出来事が、果たして現実のことであったのか、夢の中のことであったのか男には判断がつかず混乱する。しかし、そんな男の側に寄り添うように、綺麗な唐傘と絹織物がおいてあるのだった。そして、それは夢の中で男が修理したものとそっくりだった。それを見た男は、何かを悟ったかのように笑みを浮かべる。男はその唐傘と絹織物を手に取ると、最後に祠に挨拶をすると、その場を去っていくのだった。

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映画『SHORT PEACE』のあらすじ【承】

二つ目のストーリーも、18世紀の日本を舞台としたストーリーである。その頃、恋に落ちた若い男女がいた。しかし、そんな頃、男側、松吉は家に勘当されてしまう。松吉は火消しとして生きていくことになるが、娘、お若は商家の娘で、松吉とは身分がまるで釣り合わなかった。

そして、そんな頃お若に縁談の話が飛び込んでくる。しかし、お若は松吉を忘れることはできなかった。火事を起こせば火消しである松吉に会えると考えたお若は、家に火をつけてしまう。しかし、小さなボヤ騒ぎ程度を起こす予定だったお若の意に反し、火はどんどん巨大になってしまう。辺りの建物を飲み込みながら、まるで生きているかのように大きくなっていく火。

そんな現場で、とうとうお若と松吉は再会する。お若は婚礼の儀で着るはずだった洋服を抱えながら、何とか火から逃れようと屋根の上を走る。しかし、そのあまりの火の強さに、最後に松吉を見ながら、お若は火に飲まれていくのだった。

映画『SHORT PEACE』のあらすじ【転】

3つ目のストーリーは、戦国時代の話である。ある日、山奥に突然、天から何かが落ちて来た。そして、恐らくその際に地球に降り立ったと考えられる鬼が、辺り一帯で暴れ始めたのである。

一方、その近くにある村にはカオという少女が暮らしていた。そして、カオは森の中で大きな白いクマと出会う。そのクマは人の言葉を理解する不思議な存在で、カオはそのクマが神の使いであると確信する。そんな白いクマ、ガンボは、とても心の優しいクマだった。先日現れた鬼は村の娘を攫っては犯し、自らの子孫を残そうと躍起になっていた。たまたまその拠点を見つけたガンボは、娘の必死の願いを聞き入れ、彼女の望み通り、鬼の子供が生まれる前に娘を殺してやる。

しかし、そこにちょうど鬼が帰ってきた。怒った鬼はガンボに襲いかかり、二体は戦いを始めるのだった。そこにカオが駆けつけ、彼女が見守る中、ガンボはボロボロになりながら鬼に立ち向かう。そして、ガンボは人間を守るため、自らの身を犠牲にして鬼を打ち破るのだった。

映画『SHORT PEACE』の結末・ラスト(ネタバレ)

最後の作品は、これまでとは打って変わって近未来が舞台となる。近未来の東京は、現在の繁栄した姿は見る影もなく、殆どの地域が廃墟と化していた。そして、東京の周りは砂漠となり、まるで人の住める環境ではなくなっていた。

そんな中、5人の男達が東京の地を踏んでいた。彼等は特殊なスーツで身を守り、武装した小隊だった。そんな彼等の前に、戦車型の兵器が現れる。5人は見事な連携プレーを見せ、その戦車型兵器に立ち向かっていく。しかし、その兵器は彼等が今までに見たこともない程のスペック、そして防御力を兼ね備えていた。そんな兵器になすすべも無く、仲間は1人、また1人と倒れていく。

そして、隊員が唯一1人取り残される。しかし、プロテクトスーツも武器も全て失ったその隊員は、もはや無人兵器に敵として認識すらされないのだった。敵を全て倒したと判断した無人兵器は、そのまま基地へと帰還していく。全てを失い、敵として見なされなくなった隊員だったが、1人無駄だとはわかりつつ、兵器の後を追い、それを倒そうとするのだった。

映画『SHORT PEACE』の感想・評価・レビュー

アニメーション作品に対する耐性がそれほど無いので、有名な監督が作るオムニバス作品である今作にも興味はありませんでしたが、友人に勧められて鑑賞しました。『オープニング』『九十九』『火要鎮』『GAMBO』『武器よさらば』の5つの作品からなる今作。個人的にはどれが好きと選びたくなるほどの魅力は感じられませんでしたが、日本の良さや古き良き日本と言った世界観が共通していて、どれも短めの作品なので見やすかったです。
万人受けする作品ではありませんが、好きな人にはたまらないと思います。(女性 30代)

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