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映画『冷静と情熱のあいだ』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『冷静と情熱のあいだ』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『冷静と情熱のあいだ』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『冷静と情熱のあいだ』の結末までのストーリー
  • 『冷静と情熱のあいだ』を見た感想・レビュー
  • 『冷静と情熱のあいだ』を見た人におすすめの映画5選

映画『冷静と情熱のあいだ』の作品情報

冷静と情熱のあいだ

製作年:2001年
上映時間:124分
ジャンル:ラブストーリー
監督:中江功
キャスト:竹野内豊、ケリー・チャン、ユースケ・サンタマリア、篠原涼子 etc

映画『冷静と情熱のあいだ』の登場人物(キャスト)

阿形順正(竹野内豊)
絵画の修復士を志す青年。あおいのことが忘れられない。
あおい(ケリー・チャン)
順正の元彼女。イタリアの宝石店で働く。
マーブ(マイケル・ウォン)
あおいの新しい恋人。あおいと同棲中。

映画『冷静と情熱のあいだ』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『冷静と情熱のあいだ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『冷静と情熱のあいだ』のあらすじ【起】

順正は、絵画の修復士を志す大学生。そんな彼は、ある日あおいという香港からの留学生と出会い、恋に落ちる。2人は10年後に一緒にフィレンツェのドォーモに登る約束を交わすが、その約束を叶えるよりも前に、2人の関係性に終わりが来てしまう。

あおいと別れた後、順正はイタリアに渡り修復士になるための本格的な修行に取り組んでいた。よい師匠とも巡り会え、順正の修復士としてのキャリアは順調にスタートしていたのだった。そして、とうとう順正に大きな仕事が舞い込んでくる。熱心にそれに取り組み、その絵の修復完了間際、順正の耳にとあるニュースが舞い込んでくる。それは、かつての自分の恋人あおいが、イタリアの宝石店で働いているというものだった。

純正は一旦仕事の手を休め、彼女のいるミラノへと向かった。何がそこまで彼を駆り立てるかは分からなかったが、順正はこれまで、あおいを忘れられずにいたのだ。そして、とうとうミラノで順正はあおいを見つけるが、彼女の隣には男の姿があった。

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映画『冷静と情熱のあいだ』のあらすじ【承】

あおいの隣に立っていたその男はマーブといい、順正の疑った通りあおいの新しい恋人だった。あおいは現在、マーブと同居しており幸せな毎日を送っていた。あおいと順正が別れてから日も経っている。あおいに新しい恋人ができていても何も不思議ではないのだ。しかし、何故か順正は大きくショックを受け、彼女に酷い態度をとりそのまま立ち去ってしまう。怒ったあおいは順正を追いかけ、自分が幸せであると宣言するのだった。

そして、順正に追い打ちをかけるような出来事が起こる。なんと、フィレンツェに置いてあった完成間際の絵が何者かによって切り裂かれていたのだ。工房は一時閉鎖となり、そのまま順正は日本に帰ることとなった。しかし、それからというものの順正は全く仕事が手につかなくなってしまう。順正の頭の中には、常にあおいがいた。それから、順正はあおいとの思い出の場所を回るようになる。一緒に行った美術館や喫茶店、順正の家など、学生時代の記憶を思い出しながら、順正はあおいに向けて手紙を書き始めるのだった。

映画『冷静と情熱のあいだ』のあらすじ【転】

そして、順正が幸せな記憶に浸っていた頃、順正のもとに一本の電話が入る。それは、かつて順正がフィレンツェでお世話になっていた先生の死を告げるものだった。先生の葬式に出席するため、順正は慌てて再びフィレンツェへと出かけていく。そして、順正はそこで衝撃の事実を知ることとなる。なんと、完成直前の絵を裂いた本人は先生だったのだ。明らかになった新事実、そして再び踏み入れたイタリアの地に、順正は改めて修復士を志す決心をするのだった。

とうとう前を向いた純正に対し、あおいは順風満帆とはいかなかった。恋人であるマーブに、距離を置こうと言われてしまったのだ。立ち止まったあおいは、かつて順正と交わした約束を思い出す。そして、それから約1年の時が経過した。2人は約束をしていたフィレンツェのドォーモで再び顔を合わせるのだった。2人は共に過ごし、楽しかった頃を思い出す。そして、その日の夜、2人は再び身体を重ねるのだった。

映画『冷静と情熱のあいだ』の結末・ラスト(ネタバレ)

順正はまだ、あおいがマーブと付き合っていると思っている。しかし、実際のところマーブとあおいの関係性は既に終わっていた。アメリカに渡るというマーブに対して、あおいが自分はついていけないと答えたのだ。あおいには、自分の中にずっと残っている、守らなければならない約束があったためだ。

そのことを知らない順正は、立ち去っていくあおいを追いかけることができなかった。しかし、その直後、順正は現在あおいが1人でいることを知るのだった。順正はあおいを追いかけるものの、時既に遅し、あおいは既にミラノに向かう列車に乗った後だった。

しかし、順正は諦めなかった。ユーロスターに乗ればあおいが先程乗った列車よりも早くにミラノに到着することを知った順正は、迷うことなくユーロスターに乗り込んだ。そして、暫くしてあおいがミラノ駅に到着した。あおいが顔を上げると、なんとそこに順正が立っていた。2人は駅のホームで、ただただ無言で見つめ合うのだった。

映画『冷静と情熱のあいだ』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

空撮も取り入れたイタリアの街並みが美しく、冒頭の絵画修復の説明なども興味深くて、オープニングから引き込まれた。相手を思いやるが故のすれ違いや、長い年月を経ても変わらず相手を想う気持ちなどが涙を誘う。

2001年の作品なので古く感じるのは仕方ないが、若いころの竹野内豊や篠原涼子が出演しているので、今と比較するのも一興かと。ユースケ・サンタマリアの変わらなさと、竹野内豊との自然な掛け合いも見所。ケリー・チャンはクールビューティーで日本人にはない魅力があった。(女性 40代)


辻井仁成と江國香織が男性、女性のそれぞれの目線から描いた一つの恋愛小説を映画化したもの。この映画は順正という男性の目線がメインである。彼は過去に付き合ったあおいという女性を忘れられずも、絵画の修理士として才能を開花させているところから話はスタートする。
芽実という順正とは肉体関係のある女性役を演じる篠原涼子が印象的だった。若々しく且つどこか色っぽい印象も併せ持つ不思議な女性であった。芽実という女性は若々しい学生という印象を小説の中ではうけたが、篠原涼子が持つ色っぽさがプラスされたのではないかと思う。(女性 20代)


遠く離れていても、心のどこかで繋がっている二人の関係に胸を打たれました。ラストでジュンセイとアオイがフィレンツェのドゥオモで再会するシーンは、本当に美しくて涙が出ました。何年経ってもお互いを想い続けることができる愛って、現実にはなかなかないからこそ、憧れてしまいます。(30代 女性)


長い年月を経て再会する二人…その奇跡に希望をもらいました。若い頃はうまくいかなかったけど、大人になったからこそ許せることや分かり合えることがある。フィレンツェの街並みの美しさと、静かな情熱が交錯する演出に心が震えました。原作を読んでいたけど、映像も素晴らしかったです。(40代 男性)


ジュンセイのまっすぐすぎる想いが、逆に切なかった。もっと早く気持ちを伝えていたら、もっと早く出会えていたら…そう思わずにはいられないラストでした。けど、10年経っても変わらない想いって、本当にすごい。あのラスト、ドゥオモの鐘の音が心に残ります。(20代 女性)


昔、劇場で観て以来、久しぶりに見直したけど、やっぱり名作。ジュンセイとアオイの心のすれ違いが、痛いほどリアルに描かれていて、共感というよりも反省を感じました。自分も若い頃、同じように感情をうまく言葉にできなかったなと…。中年になって改めて観ると、また違う感動があります。(50代 男性)


あの静かな愛情の描き方が素晴らしかった。熱烈ではないけど、確かにそこにある感情。すれ違いと運命のいたずらが何度も二人を引き離すけど、それでも再会するって奇跡。その奇跡に涙しました。竹野内豊の抑えた演技がとても良かったです。(30代 女性)


最初はゆっくりすぎて退屈かと思ったけど、見終わった後にじわじわ感情が込み上げてくるタイプの作品でした。ジュンセイの不器用な恋、アオイの揺れる心、その両方に共感しました。ドゥオモの再会シーンでの抱擁にすべてが報われる感じがあって、静かに涙が出ました。(20代 男性)


何度も見返したくなる作品。イタリアの風景とクラシック音楽が映画全体に品の良い余韻を与えていて、感情的になりすぎず、でも深い愛を感じる。恋愛映画というより、人生映画という印象です。アオイの葛藤もリアルだったし、ジュンセイの強がりも痛いほど分かりました。(40代 女性)


若い頃は、こんなにまっすぐな恋愛に憧れていました。歳を重ねた今となっては、あの再会がどれだけの奇跡か身にしみて分かります。冷静であろうとする大人の姿と、心の奥にある情熱がぶつかり合うラストは、何年経っても色褪せない名シーンだと思います。(60代 男性)

映画『冷静と情熱のあいだ』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『冷静と情熱のあいだ』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

アバウト・タイム ~愛おしい時間について~

この映画を一言で表すと?

“時間を超えて大切な人との人生を選びなおす、愛と奇跡の物語”

どんな話?

タイムトラベル能力を持つ青年ティムが、理想の恋を叶えるため、そして家族との絆を守るために何度も時間をやり直すヒューマン・ラブストーリー。笑って泣けて、人生を愛おしく思えるようになる珠玉の一作。

ここがおすすめ!

ラブストーリーでありながら、家族愛や人生の価値にも触れる深い作品。『冷静と情熱のあいだ』のように、“一瞬の選択が人生を変える”というテーマを大切にしていて、観終わったあとに優しい気持ちになれます。

めぐり逢えたら

この映画を一言で表すと?

“運命の恋は、時間も距離も超えてやってくる”

どんな話?

妻を亡くし悲しみに暮れる男と、まだ見ぬ相手に惹かれていく女性。ラジオを通じて偶然つながった二人が、ニューヨークのエンパイア・ステート・ビルでの運命の出会いを目指すロマンティックな物語。

ここがおすすめ!

会えそうで会えない…そんな焦らされる展開が『冷静と情熱のあいだ』と非常に似ていて、ラストにかけての感動が胸にしみます。メグ・ライアンとトム・ハンクスの名演も見逃せません。

ノッティングヒルの恋人

この映画を一言で表すと?

“ありえない恋が、奇跡を起こす”

どんな話?

平凡な書店主と世界的ハリウッド女優が、ひょんなことから出会い、少しずつ心を通わせていく。身分違いの恋に翻弄されながらも、お互いを大切に想い続ける姿が描かれた心温まるラブストーリー。

ここがおすすめ!

繊細な感情表現と、抑えたトーンのロマンスが『冷静と情熱のあいだ』と通じる部分多数。イギリスの街並みと音楽も美しく、日常に潜む奇跡を信じたくなる映画です。

海辺の家

この映画を一言で表すと?

“過去を見つめ、家族と再生していく静かな涙の物語”

どんな話?

余命宣告を受けた建築家が、海辺の古い家を修復しながら、離れていた家族と向き合い、和解を目指していく。風景と共に人生の喪失と再生を描くヒューマンドラマ。

ここがおすすめ!

抑制された演出と、情景の美しさが『冷静と情熱のあいだ』と共鳴。感情を言葉にできない男の姿に、自分を重ねる人も多いはず。人生を見つめ直したいときにぴったりの一本です。

ビフォア・サンライズ 恋人までの距離

この映画を一言で表すと?

“一夜限りの出会いが、永遠の想い出になる”

どんな話?

列車で偶然出会った男女が、ウィーンの街を一晩だけ歩きながら会話を重ね、深く惹かれ合っていく物語。言葉だけで紡がれる関係性と、時間制限のある儚い恋が印象的な作品。

ここがおすすめ!

限られた時間の中で心が近づく過程が、『冷静と情熱のあいだ』のように繊細で美しい。続編『ビフォア・サンセット』『ビフォア・ミッドナイト』まで観ることで、より深い愛の形が見えてきます。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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