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映画『48時間PART2/帰って来たふたり』あらすじ&ネタバレ感想

好評だったパート1からの続編映画で、前作と同じく主演はニック・ノルティとエディ・マーフィ。監督も同じくウォルター・ヒル。1本目のヒット以降エディ・マーフィは「ビバリー・ヒルズ・コップ」で一躍スターダムにのし上がり、その後もハリウッドで立て続けに全米No.1ヒットを飛ばし続けた。1作目から8年経ちエディ自ら次回作をウォルター・ヒルに依頼し、自ら立ち上げたプロダクションも共同して1990年に二作目が制作された。

映画『48時間PART2/帰って来たふたり』 作品情報

  • 製作年:1990年
  • 上映時間:95分
  • ジャンル:アクション
  • 監督:ウォルター・ヒル
  • キャスト:ニック・ノルティ、エディ・マーフィ、ブライオン・ジェームズ、エド・オロス etc…

映画『48時間PART2/帰って来たふたり』 評価

  • 点数:90点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★☆
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★☆
  • 演出:★★★★☆
  • 設定:★★★★☆

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映画『48時間PART2/帰って来たふたり』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『48時間PART2/帰って来たふたり』のあらすじを紹介します。

パート1から7年。サンフランシスコ市警のジャック・ケイツ刑事は裏の社会で糸を引く麻薬組織のボス“アイスマン”を追っていた。ジャックは張り込んでいたレース場で取引をする二人組を押さえようとするが、片方は仕留めたもののもう片方の黒人に逃げられてしまう。現場に残された写真から事件の鍵を握るのはレジーだと判断したジャックは、刑務所を訪ね協力を求めるが、レジーは以前に預けたの金を返せと言うばかりで取り付く島がない。そして出所当日にバイク集団がレジーを襲った事件を機に、ようやく彼は捜査に協力することを承知する。

一方、警察の内部ではジャックの行き過ぎた捜査が問題となり、彼は謹慎処分を受けバッジを取り上げられる。ジャックとレジーは同僚警官”キーホー”の情報を元にニセの警官バッジを持ち捜査を続けるが、バイク集団に阻止され次々と手掛かりが消されてしまう状況から、アイスマンの仲間が署内にいるのではと疑い始める。その後、自分の処分が決定し行き詰まったジャックは、レジーに預かった金を返し捜査の協力を打ち切ると告げる。警察から出たレジーはムショ仲間の娘を訊ねるが、そこで待ち構えるバイク集団のボスに連れ去られてしまい、ジャックはその事件に並行し不振な動きを見せる同僚に目を付けて後を追うが、そこに待ち構えていたのは昔からの同僚であるキーホーだった。

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映画『48時間PART2/帰って来たふたり』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『48時間PART2/帰って来たふたり』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

前作と併せて見れば充分に楽しめる作品

パート1では新鮮に見えたエディ・マーフィだったが、パート2では大スターにのし上がりすっかり貫禄が付いてしまった。ニック・ノルティのジャック刑事のキレ方は相も変わらずだが、こちらもどこか貫禄が付いて髪も短くなった分洗練された感じがするが、7年経てば地位も名誉も手にして成長するというのが役者であろうから、ここは目をつむってしまおう。ストーリーはパート1より随分と複雑になり、麻薬組織や警察内部の裏切りなど物語の構成に力が注がれ、個性の強いキャラクターがストーリーからはみ出す事なくバランスの良い作品となった。そしてエディ・マーフィーの演じるレジーにはチンピラ感が消え、捜査に協力する際にも実際の刑事みたいな風格で、ニック・ノルティの演ずるジャック刑事をいなすように互角で渡り合っている。登場する悪役もより悪役らしく、一作目からの画面作りに対するこだわり感は増したようなところで相殺できる。世間的には前作より評価は低かったらしいが、それはエディ・マーフィーの認知度が高まった上での前作ありきの話であり、それを抜きでパート1と2を続けて見れば充分に楽しめる映画である。前作より良いとか悪いとか映画にまつわる風評ではよくある話だが、二作で完結したところは潔い。

映画『48時間PART2/帰って来たふたり』 まとめ

1作目と共通するシーンと相反するシーンを比較しながら観る楽しさ

例えば二人が聞き込みに入る酒場のシーンが共通してあるが、1作目は白人バンドが演奏する酒場でレジーが大暴れし、2作目では黒人バンドが演奏する酒場でジャックが「酒場でのケンカは映画でも見飽きた」などと叫びながら自らきっかけを作り大暴れする。そういった相反するシチュエーションが織り込まれているところがシリーズの醍醐味であり、お約束パターンの面白さでもあると思うのである。そしてレジーが刑務所の暗い牢屋でウォークマンを聴きながら唄う曲が1・2ともポリスの「ロクサーヌ」だったのが、出所して浮かれながら唄う音楽がジェームス・ブラウンに変わったりと、ウォルター・ヒルの味付けも少しずつ違っているのを見逃すのは勿体ない。ラストシーンでは両方の作品で共に、人質に取られたレジーを盾にする犯人を、ジャックが構わずに撃ち抜くというシチュエーションなのだが、1では追い詰められテンパっている犯罪者が相手、2では防護の知識を持つ刑事が相手というところでジャックの狙い方も変わってくる。レジーの体越しに相手を撃つというのはジャックの機転を利かせた攻撃であるが、同じようなラストシーンが1とは微妙に違う状況の中で、2の最後を飾る見せ場となっているのも見逃せない。最後の締め方は2の方がよりスリリングなのである。

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