12000作品を紹介!あなたの映画図書館『MIHOシネマ』

映画『L.A. ギャング ストーリー』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『L.A. ギャング ストーリー』の概要:1949年ロサンゼルス。コーエンは元ボクサーからのし上がった人物で、判事や警察官達を脅し、街を掌握していた。ジョン巡査部長はそんなコーエンを恐れずに、犯罪者の逮捕に1人奮闘していた。

映画『L.A. ギャング ストーリー』の作品情報

L.A. ギャング ストーリー

製作年:2012年
上映時間:113分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ルーベン・フライシャー
キャスト:ジョシュ・ブローリン、ライアン・ゴズリング、ショーン・ペン、ニック・ノルティ etc

映画『L.A. ギャング ストーリー』の登場人物(キャスト)

ジョン・オマラ(ジョシュ・ブローリン)
巡査部長。戦争から帰還した元兵士。正義感が強い。無口で頑固な一面がある。
ジェリー・ウーターズ(ライアン・ゴズリング)
巡査部長。悪に対抗することを諦めてしまっているが、警官としての誇りも失っておらず、怠惰な日々を送っている。グレイスに一目惚れする。
ミッキー・コーエン(ショーン・ペン)
暗黒街でのし上がった元ボクサー。ロサンゼルスに君臨し、麻薬や売春など様々な犯罪に手を染めている。マフィアも恐れるほどの残虐性持っている。
グレイス・ファラデー(エマ・ストーン)
コーエンの愛人。現在は礼儀作法の先制打が、映画スターになるのが夢だった。ジェリーと出会い恋に落ちるが、コーエンに殺されるのを恐れて秘密の関係を続ける。
ビル・パーカー(ニック・ノルティ)
市警本部長。コーエンから街を守るため、秘密裏に犯行を阻止するようジョンに任務を与える。警官の内部でも珍しくコーエンに屈していない人物。
コールマン・ハリス(アンソニー・マッキー)
警部補。麻薬のせいで姪を亡くしている。ナイフ投げが得意。麻薬の売買を阻止するときも、売人の手にナイフを投げて犯行を食い止めている。
コンウェル・キーラー(ジョヴァンニ・リビシ)
巡査。元陸軍情報部。頭脳明晰で盗聴が得意。妻と息子が1人いる。
ナビダ・ラミレス(マイケル・ペーニャ)
巡査。マックスの友人。コーエンを始末する話を盗み聞きし、自ら仲間になることを決意する。
マックス・ケナード(ロバート・パトリック)
巡査。射撃の腕前は超一流。誰よりも悪党を撃った人物として、雑誌に載る程有名な人物。
コニー・オマラ(ミレイユ・イーノス)
ジョンの妻。ジョンとの子供を妊娠中。ジョンが危険な仕事を行うことに心を痛めながらも、妻としてサポートを行う。
ジャック・ウェイレン(サリバン・ステイプルトン)
ジェリーの友人。コーエンの手下。コーエンのことを憎みながらも、恐れて離れられずにいる。

映画『L.A. ギャング ストーリー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『L.A. ギャング ストーリー』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『L.A. ギャング ストーリー』のあらすじ【起】

1949年ロサンゼルス。街の荒廃はひどく、売春や暴力などの犯罪が蔓延っていた。支配者であるミッキー・コーエンは、暗黒街でのし上がった元ボクサーで、彼の残虐性はマフィアも恐れるほどだった。

ジョン巡査部長は戦争で、悪を栄えさせるのは善人が何もしないからだと悟った。コーエンのことを恐れることなく、戦いを挑むことを心に決めた。ジョンはコーエンの息がかかった売春宿に、女性を騙して連れ込む男を見掛け、逮捕しに行こうとした。相棒はジョンを止めようとするが、ジョンは制止を振り切り、宿に1人で乗り込んで女性を救出した。だが、ジョンが逮捕した男達は釈放されることになった。コーエンは判事や警察関係者にも協力者がいたのだ。

ジェリー巡査部長はコーエンの手下のジャックから、違法競馬の話を持ち掛けられる。だが、ジェリーは警官として、犯罪に手を染めるつもりはなかった。ジャックはコーエンと全面戦争になるぞと忠告した。コーエンの傍には殺し屋のレボックが張りついており、バーバンク警察本部長のジャクソン、ロサンゼルス郡保安官のユージーン・ビスケイラスまで取り巻きの中にいた。だが、ジェリーはそんな話より、コーエンの傍にいる女性が気になっていた。ジャックは礼儀作法の先生であるグレイスで、コーエンの愛人であることを教えた。ジェリーはグレイスを口説くが、身分を明かさず聖書のセールスマンをしていると嘘を吐いた。

映画『L.A. ギャング ストーリー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法
映画『L.A. ギャング ストーリー』を無料視聴できる動画配信サービスと方法を分かりやすく紹介しています。

映画『L.A. ギャング ストーリー』のあらすじ【承】

ビル・パーカー市警本部長は売春宿での逮捕劇の話を聞き、ジョンを呼び出した。そして、コーエンと戦えと指示を出した。その戦いは記録にも残らず、逮捕の必要性もない秘密裏に行われる仕事だった。パーカー市警本部長の狙いはコーエンの死だけではなく、組織を全て破壊することだった。

ジョンは共に戦う仲間を見つけるため、家で書類選考を行った。妻のコニーはそれがコーエンと戦うためだと知り、動揺を隠せなかった。ジョンは生まれてくる子供のためにも、協力してくれとコニーに頼んだ。次の日、コニーは覚悟を決め、ジョンに協力することにした。警察官として優秀者は数年で出世する可能性があるため、コーエンが買収している可能性が高かった。コニーは真面目そうな者は避けた方がいいと提案した。

ジョンはコーエンを倒すため、仲間を集めていることをジェリーに話した。だが、ジェリーはコーエンを打ち負かすことを既に諦めており、手を貸そうとはしなかった。

ジョンは“過剰暴力と不服従”を行ったコールマン・ハリスに会いに行った。ハリスはナイフを売人の手に投げ、麻薬の売買を止めるほど乱暴な一面があった。だが、ヘロインのせいで姪を亡くしており、1人で必死に担当する地区を守っていた。次に、コニーは雑誌に載っていた、マックスの採用をジョンに提案した。マックスは誰よりも悪党を撃った人物として有名で、銃撃戦になったときにジョンの横にいてくれれば安心だと考えたのだ。ジョンはマックスに話を持ち掛けた。

コニーは頭脳が明晰な男を仲間に入れた方がいいとジョンに提案した。ジョンは元陸軍情報部の、コンウェル・キーラーに会いに行った。キーラーは逮捕令状を軽視して、降格させられていた。だが、盗聴の腕前は一流だった。ジョンはキーラーに家族がいることを気にして返事を待とうとするが、キーラーは息子のためにもギャングに屈したくはないと力強く答えた。

映画『L.A. ギャング ストーリー』のあらすじ【転】

ジョンが仲間達にコーエンと戦うことについて詳細を話していると、マックスの知り合いのナビダ・ラミレスがやって来た。ラミレスはマックスを尾行しており、話の詳細を既に聞いていた。そして、仲間に加わりたいとジョン達に願い出た。ジョンはマックスが面倒を見ることを条件に、ラミレスを仲間に入れることを承諾した。その後、ジョン達は強盗犯の振りをして、コーエンの息がかかったバーバンクのカジノを襲撃した。だが、そこには警官の姿があった。ジョン達はすぐに逃げるが、ジョンとハリスが捕まってしまう。

コーエンの手下が敵対するマフィアのボスを消すため、通りで銃を乱射した。それが運悪く、ジェリーの知り合いの靴磨きの少年に当たってしまう。ジェリーはコーエンの手下を撃ち殺した。その後、ジェリーはコーエンを殺しに行こうとするが、ハリスに止められる。ハリスはカジノで起こった不思議な襲撃事件の話をジェリーに話した。ジェリーはジョンが動いたことを知る。

ジェリーはコーエンの手下の振りをして、ジョン達を助けに行った。途中で本物の手下達がやって来てしまうが、何とか逃げることに成功する。その頃、コーエンは新たな商売として、シカゴ以西の競馬情報を全て掌握し、巨万の富を稼ごうとしていた。そして、その金で政治家を買収し、更なる町の掌握に乗り出そうとしていた。

キーラーの提案により、コーエンの家に盗聴器を仕掛けることになった。夜に紛れて侵入し、無事に設置することができた。ジョン達は盗聴器とハリスが過去に懲らしめた売人の情報から、バーバンクの飛行場で麻薬の取引が行われることを知る。コーエンに打撃を与えるため、麻薬が載せられた車を襲撃した。ジョンは売人の脚を撃った後、丘から突き落とした。ジェリーは荒っぽいやり方に苦言を呈するが、ジョンは耳を貸そうとはしなかった。

映画『L.A. ギャング ストーリー』の結末・ラスト(ネタバレ)

ジョン達はカジノやコーエンの手下の車を襲撃し続けた。ある日、盗聴していた話の内容から、コーエンが新たな商売に乗り出そうとしていることに気づく。キーラーは電話線を調べ、コーエンの新たな商売の拠点を見つける。ジョン達は拠点を襲撃して、保管されていた札束に火を点け、その場を逃げ出した。その後、コーエンは金を奪われていないことから、襲撃犯が警察官だと気づく。部下に家中を調べさせ、盗聴器を見つけるよう命令した。

裏切り者としてコーエンに誤解されてしまったため、グレイスはジェリーの元に逃げてきた。ジェリーはジャックの家を訪ね、ジェリーを別の街に逃がすよう頼んだ。その頃、ジョン達は盗聴器から聞こえてきた内容から、中華街で取引があると知り張り込んでいた。だが、それはコーエンの罠だった。ジェリーは急いで現場に行き、ジョンに危険を知らせた。ジョンを無事に助けるが、手下を逃がしてしまう。

1人で盗聴を続けていたキーラーはコーエンの手下に殺されてしまう。ジョン達はアジトに戻り、キーラーの亡骸を見て悲しんだ。ジョンが家に帰ると、銃が乱射された激しい跡が壁一面に残されていた。ジョンはコニーの安否を心配するが、コニーは風呂の浴槽に隠れて生きており、自力で出産していた。

ジョンは警察をクビになることになった。コニー達を別の街に逃がし、1人で戦うことを決める。その夜、ジョンの家にジェリーが訪ねてくる。2人で話していると、グレイスがやって来て、コーエンがジャックを殺害したことを話した。そして、そのことを裁判で証言したいとジェリーに伝えた。後日、ジョンは判事を訪ね、売春宿に入り浸っていることを新聞に売り渡すと脅し、コーエンの逮捕状にサインをさせた。

ジョンはバッジを取り上げられる前日にメンバーを招集し、コーエンを逮捕することを伝えた。仲間達は一緒に行くことを決める。ジョン達はコーエンが滞在しているホテルを襲撃するが、車に乗って逃げられてしまう。ジョンは必死に車を追いかけ、窓から車中のコーエンにしがみつき、銃を奪い合った。車は噴水に激突して停止した。マックスはその現場を見ていた。撃たれて満足に動けなかったため、ラミレスに照準を合わせさせ、ジョンを殺そうとしていたコーエンの手下を射殺した。マックスはラミレスを褒めた後、静かに息を引き取った。ジョンはコーエンと殴り合いを行い、ボコボコに殴った後連行した。そのコーエンの姿を、記者がカメラに収めていた。

コーエンは刑務所で、ジャックの友人にパイプで殴られ復讐された。パーカーは1966年にコーエンが死去するまで、本部長の座に居続けた。コーエンの逮捕は、パーカーの手柄となったのだ。だが、パーカーは多くの警察官と同じように、市民を守るべく常に犯罪者と戦った。グレイスはジェリーの傍から離れることはなかった。ジョンは警察バッジを海に投げ捨てた。そして、コニーと生まれてきた子供と共に、穏やかに暮らした。

映画『L.A. ギャング ストーリー』の感想・評価・レビュー

1940年代から1950年代にかけてLA市警とギャングの抗争を描いた映画だが、ただのギャング映画ではなかった。クラシカルと銃ろいう対極が見事にマッチしていてなんともお洒落な映画となっている。

LAを牛耳っているコーエンを一掃するために集められた精鋭達がとても個性豊かで好きだ。また、彼らが繰り広げるアクションシーンや銃撃戦は、危なっかしく、紳士的でスマート、そしてリズミカル。思わず見惚れてしまう。

ライアン・ゴズリングがタバコを咥えながら澄まし顔で、ライフルをぶっ放すシーンに痺れること間違いなしだ。(女性 20代)


実話を元にした話というのが興味深いなと感じた。ギャングに立ち向かう警察官の勇敢さと男臭さがカッコいい作品。悪役のミッキー・コーエンを演じているのが、ショーン・ペンというのも良い。立ち振る舞いに怖さが滲み出ている。
物語の緊迫感と共に、ジェリーとグレイスの関係にもハラハラドキドキさせられた。
最後はどちらも死なず、ハッピーエンドで終わって本当に良かったなと思った。警察官のお陰で平和な日々があるのだと、改めて感じることができる作品だった。(女性 30代)


実話を基にしたフィクション作品。シンプルなストーリーがテンポ良く進んでいく印象。雰囲気はカッコよく、出てくる俳優陣も豪華で設定もギャング、とイケてるのは間違いない。
だが、キャラクターにイマイチ入り込めなかった。コーエン討伐隊に選ばれた精鋭たちも特技があるのは良いが、もう少し人間的なドラマに焦点を当てても良かったんじゃないかなと思ってしまった。サラッとしすぎて感情移入できない感じがもったいない。

全体的に雰囲気や俳優はいいがストーリーが物足りなかった。(女性 20代)


良い意味で「古さ」を感じるマフィアと警察の戦い。ものすごくかっこよかったです。
麻薬を売りさばき、裏社会を牛耳る人間が「帝王」なんて呼ばれていた時代。そんな時代の警察には悪に屈してしまう人間も少なく無かったのでしょう。しかし、正義を貫き通した人間をギャングよりもギャングらしく描き、裏社会の悪人と戦わせた今作は実話ベースだとか。銃撃戦の迫力は圧巻でした。
ライアン・ゴズリングにショーン・ペン、ジョシュ・ブローリンなどキャストもかなり渋くて見応えがありました。(女性 30代)

みんなの感想・レビュー