映画『アメリカン・パイ』の概要:童貞をこじらせ中の仲良し4人組は、高校を卒業するまでの3週間で、なんとか初体験を済ませようと奮闘する。童貞男子の性欲をコミカルに描いた青春映画で、彼らのおバカぶりが笑いを誘う。当然ながら下ネタは満載だが、微笑ましいレベルなので気持ちよく爆笑できる。
映画『アメリカン・パイ』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:コメディ、青春
監督:ポール・ワイツ
キャスト:ジェイソン・ビッグス、クリス・クライン、トーマス・イアン・ニコラス、エディ・ケイ・トーマス etc
映画『アメリカン・パイ』の登場人物(キャスト)
- ジム(ジェイソン・ビッグス)
- 高校卒業間近の童貞男子。仲良し4人組で、卒業までに初体験を済ませる協定を結ぶ。真顔で息子に成人向けの本を与えるような、まじめでお人好しの両親に溺愛されている。
- ケヴィン(トーマス・イアン・ニコラス)
- 4人組のメンバー。彼女のヴィッキーと直前までは済ませているが、なかなか性行為は許してもらえない。簡単に「愛している」と言ってしまうことを嫌う。
- オズ(クリス・クライン)
- 4人組のメンバー。ラクロス部に所属する体育会系だが、卒業直前にコーラス部にも入る。女の子の気持ちが理解できず、いざとなると空回りしてしまう。
- フィンチ(エディ・ケイ・トーマス)
- 4人組のメンバー。ひ弱なガリ勉タイプで、学校のトイレでうんこをすることができない。お腹が痛くなったら、15分かけてわざわざ自宅のトイレまで帰る。当然モテない。
- ヴィッキー(タラ・リード)
- ケヴィンの彼女。最高のシチュエーションで初体験したいと思っており、最後の一線のガードが固い。遠くの大学へ進学する予定。
- ジェシカ(ナターシャ・リオン)
- ヴィッキーの親友。クールな耳年増で、みんなの相談役。裏工作が得意。
- ナディア(シャノン・エリザベス)
- セクシーな留学生。ジムは彼女に好意を抱いている。ジムの失態で、全校生徒にヌードを晒してしまう。
- ヘザー(ミーナ・スヴァーリ)
- コーラス部に所属する上品な雰囲気の女の子。コーラス部に入部してきたオズに興味を持ち、自分から彼をプロムに誘う。
- ミシェル(アリソン・ハニガン)
- ジムのクラスメイトでブラスバンド部所属。いつもブラバンの地味な仲間とつるんでおり、ジムたちとは交流がない。スティフラー宅でのパーティに憧れている。
- スティフラー(ショーン・ウィリアム・スコット)
- オズのラクロス仲間。実家が金持ちで、豪邸や別荘に仲間を集めてパーティをする。4人組をバカにしており、何かとからんでくる。ママはセクシー美人。
映画『アメリカン・パイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『アメリカン・パイ』のあらすじ【起】
ミシガン州の高校に通うジムは、女の子に縁のないチェリーボーイ。彼の頭の中はいやらしい妄想でいっぱいで、成人向け番組を見ては自慰にふける日々を過ごしている。それは、ジムの友人たちも同じだった。
ジムには、ケヴィン、オズ、フィンチという3人の親友がいる。この仲良し4人組は、全員童貞だった。ケヴィンにはヴィッキーという彼女がいるが、なかなか最後までやらせてもらえない。ラクロス部に所属する体育会系のオズは、女の子の口説き方がわからない。ガリ勉タイプのフィンチは、学校のトイレは不潔だからという理由で、わざわざ家まで帰ってうんこをするような潔癖症だった。
4人は、金持ちのスティフラーの自宅で開かれるパーティに誘われ、今夜こそ童貞を喪失しようと意気込む。しかし悲惨な結果に終わり、すっかり落ち込んでしまう。
ケヴィンは、このまま大学生になるのだけはどうしても避けたいと考え、「4人で卒業までに童貞を捨てる協定を結ぼう」と提案する。他の3人もこの間抜けな協定に合意し、4人は協力して童貞喪失を目指し始める。タイムリミットは卒業時のプロム(学年の終わりに正装で参加するダンスパーティ)の夜で、残された時間は3週間しかなかった。
映画『アメリカン・パイ』のあらすじ【承】
ジムは、自分の動画を配信してメールデートしてくれる女の子を募るが、全く反応がない。ケヴィンは「いい加減やらせて欲しい」という愚痴をヴィッキーに聞かれてしまい、彼女に無視されていた。オズは、女子生徒の多いコーラス部に入り、出会いの場を広げる。フィンチの行動は謎だったが、なぜか女子生徒の間で、彼は巨根だという噂が広まっていた。
しっかり者のジェシカから、「ヴィッキーに絶頂感を教えてやれ」とアドバイスを受けたケヴィンは、どうすればいいか兄に相談する。兄は、高校で代々受け継がれてきた「聖典(多くの体験記を集めた性行為大全集)」の隠し場所を教えてくれた。ケヴィンは聖典でテクニックを学び、ヴィッキーに前戯で絶頂感を味わってもらうことに成功する。
オズは、コーラス部でヘザーという可愛い女の子に声をかけられ、仲良くなる。ヘザーは、ラクロスの試合を見にきてくれて、オズをプロムに誘ってくれる。オズは喜んでオッケーするが、スティフラーが邪魔をして、ヘザーを怒らせてしまう。本気で彼女を好きになり始めていたオズは、ヘザーとのデュエットに立候補し、まじめに歌の練習に取り組む。
初体験のことで頭がいっぱいになっていたジムは、おやつのアップルパイを相手に擬似性行為を試みる。その現場を帰宅したパパに見られてしまい、大変に気まずい思いをする。パパは息子の気持ちを楽にしてやろうと、真顔で自分の自慰について語り始める。
そんなある日、ジムは前々から気になっていた留学生のナディアに、「勉強を教えて欲しい」と声をかけられる。ナディアは、バレエの練習後にジムの自宅へ来ることになり、ジムの部屋で着替えをするらしい。その話を聞いたスティフラーたちは、ナディアの着替えをネットで動画配信してくれるよう頼む。お人好しのジムはこれを了承し、動画配信の準備をする。動画のアドレスは、スティフラーとフィンチのパソコンにだけメールしておく。
映画『アメリカン・パイ』のあらすじ【転】
ナディアは予定通りやってきて、ジムの部屋で着替え始める。ジムは猛ダッシュでフィンチの家に行き、先に集合していたケヴィンたちとともに、ナディアの動画を見る。スティフラーも弟と一緒に、パソコンにかぶりついていた。
ナディアはパンティ1枚のヌードになり、そのまま部屋をうろつく。そして、ジムの成人向けの本を見つけ出し、ベッドで自慰をし始める。思いがけない展開に男たちは歓喜し、急いでジムを帰らせる。ところが、ジムは間違えて高校のメールボックスにも動画のアドレスを送っており、高校中の生徒が、この動画に見入っていた。何も知らないジムは、やる気満々で部屋に入っていく。
ジムは間抜けなダンスをしながら服を脱ぎ、ついに彼女の裸体に触れる。しかし早々と2回連続で射精してしまい、結局何もできなかった。翌日から、ジムは「早漏くん」と呼ばれて学校中の笑い者となり、奨学金を打ち切られたナディアは、自国へ帰っていく。
そんな中、唯一ジムに声をかけてくれたのが、ブラスバンド部のミシェルだった。ジムは彼女のことをよく知らなかったが、とりあえずプロムに誘ってみる。意外にもミシェルは、喜んでその誘いを受けてくれる。
フィンチはジェシカを金で買収して、「彼はセックス上手」という噂を学校中に流してもらっていた。その噂を信じたスティフラーのパートナーは、フィンチとプロムへ行きたがる。スティフラーは復讐心に燃え、フィンチの飲み物に下剤を入れる。強烈な腹痛に襲われたフィンチは、初めて学校のトイレで用を足す。しかし、スティフラーの誘導で入ったのは女子トイレで、フィンチのモテ期はあっけなく終了する。
ヘザーはオズの努力を認めてくれ、彼をデュエットの相手に選んでくれる。そして2人は、急速に惹かれあっていく。しかし、合唱大会とラクロスの最後の試合日が重なっていることがわかり、オズは3年間続けてきたラクロスの試合を選ぶ。ヘザーは残念そうだったが、オズの気持ちをわかってくれた。
試合当日。オズはヘザーのことが気になって、試合に集中できない。そしてついに試合を放り出し、合唱大会の会場へ走る。ヘザーは、「君のために来たんだ」というオズの言葉に感激し、2人は熱いキスを交わす。オズは生まれて初めて、本気で女の子を好きになっていた。
映画『アメリカン・パイ』の結末・ラスト(ネタバレ)
いよいよプロムの日がきた。正装したジムたちは、それぞれのパートナーとダンスを踊る。ひとりぼっちだったフィンチも、ジェシカが声をかけてくれ、ダンスを踊ることはできた。しかし、今夜性交ができそうなのはケヴィンだけで、他の3人は「協定なんてやめる」と言い出す。ケヴィンはヴィッキーに「プロムの夜、セックスしよう」と言われていたが、急に心細くなる。4人はずっと初体験を夢見てきたが、何か違うと気づきつつあった。
プロムが終わり、4人はスティフラーの別荘に移動する。ケヴィンとヴィッキーは寝室に入り、その時を迎える。ケヴィンは初めて彼女に「愛している」と伝え、2人は結ばれる。
オズはヘザーに、仲間と童貞を捨てる約束をしていたと正直に打ち明ける。しかし今のオズにとって大切なのはヘザー自身で、初体験を焦る気持ちは消えていた。2人は素敵な恋人同士となり、別荘の離れで自然に愛し合う。
みんなと離れてビリヤード台のある部屋に入ったフィンチは、ひとりで酒を飲んでいたスティフラーのママと鉢合わせする。スティフラーのママはセクシーな熟女で、2人は酒を飲みながら、いい雰囲気になる。フィンチは大人の女性相手に、大満足の初体験を済ませる。
まじめ女子だと思っていたミシェルは、実はブラスバンド部の合宿で乱交している性欲旺盛な少女で、彼女の方からジムを誘う。ジムは、野獣のようになったミシェルに翻弄されながら、思いがけない形で童貞を喪失する。
翌朝。遠くの大学へ行くヴィッキーに別れ話を切り出されたケヴィンは、「昨日の気持ちに嘘はない」と告げ、彼女と別れる。オズとヘザーは幸せな朝を迎え、ジムはミシェルに弄ばれたことを知る。フィンチとママの関係を知ったスティフラーは、ショックのあまり気絶してしまう。
4人はそれぞれの初体験を報告し、新しい一歩に乾杯する。ジムは帰国したナディアとネットで繋がり、動画で間抜けなダンスを披露するのだった。
映画『アメリカン・パイ』の感想・評価・レビュー
とにかく童貞を卒業したい4人が目的に向かって行動するも、思い通りにいかずにヤキモキした場面が続くコメディ映画。最初から最後までライトな下ネタが盛り込まれていて、思わずニヤっとしてしまうシーンが多い。最終的に4人とも目的は達成出来る(無理矢理感がある人物もいるが)のだから、なかなか思い切った展開である。同じような経験というのはなかなか無いかもしれないが、何故か懐かしいような甘酸っぱいような気持ちになれる内容である。(男性 30代)
ほんとおバカですね、この年代の男子って。
そしてなんだか可愛いです。
やっぱり是非観てほしいのは同じ年代の同じことに悩む男子ですが、この年代を通過したいい大人が観ても楽しめる作品です。
キャラクターもよりどりみどり、みなそれぞれ個性強めなので自分と重なるキャラクターはいないかもしれないけれど、こういう人いたという感じはやっぱりある。
無理矢理感が否めないけれど、ハッピーエンドっていうのもよかったです。
続編が観たいかというとそうでもありません。
ただし、評判は悪くないので、続編7作品、興味ある人はいかがでしょうか。(女性 40代)
モロど下ネタのこの作品。好き嫌いが分かれると思いますが、とにかく笑えて楽しい作品でした。
「童貞」から早く卒業したい男子高校生4人組。頭の中は「セックス」のことでいっぱいなのに、なかなか卒業できないことを悩んでいます。とにかく可愛いこの高校生たち。思春期ってそうなのかなあと女子目線から楽しみました。
なんだか親の気持ちになってしまい、こんな下ネタ全開の頭の中すら「健全に育っていていいじゃない」と感じてしまい、笑ってしまいました。(女性 30代)
童貞卒業を計画した男子学生が奮闘する青春おバカストーリー。ど下ネタのオンパレードで笑えました。この年の男の子っておバカだなぁ~とクスっと笑え、4人の行く末が気になってしまい最終的に応援してしまいました。無理矢理感はあるけど、最終的に皆何とか童貞を卒業できたところも笑えました。何も考えずに見れて、見終わった後はスッキリ(笑)、下品でおバカだけど何だか元気を貰える作品で、たまにはこういう思いっきりおバカムービーを見るのも良いなと思いました。(女性 30代)
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