映画『暴走車 ランナウェイ・カー』の概要:カルロスは会社の予定が変更になり、子供達を学校に送って行くことにした。だが、その車の中には見覚えのない携帯があり、掛かってきた電話相手から、座席の下に爆弾を設置したと告げられる。カルロスは子供達を守るため、電話相手の要求を飲むことになる。
映画『暴走車 ランナウェイ・カー』の作品情報
上映時間:101分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:ダニ・デ・ラ・トレ
キャスト:ルイス・トサル、エルビラ・ミンゲス、ゴヤ・トレド、ハビエル・グティエレス etc
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映画『暴走車 ランナウェイ・カー』の登場人物(キャスト)
- カルロス(ルイス・トサル)
- 銀行支店長。仕事人間で夫婦仲は悪い。不良債権と知りつつも、仕事のために客に販売していた。妻のマルタとの間に、サラとマルコスという2人の子供がいる。
- ベレン(エルヴァイラ・ミンゲス)
- 爆弾処理班。冷静で理性的な女性。カルロスと対話をしたことにより、カルロスが爆弾犯とは思えず、真相を究明しようと独自に考えを巡らせる。
- エスピノーサ(フェルナンド・カヨ)
- 警部補。カルロスの事件を担当する。カルロスを犯人だと疑い、捜査を行う。
- ルーカス(ジャビエ・グティエレス)
- 鉱山技師。カルロスの顧客だった妻が投資に失敗し、自殺してしまう。それを恨み、カルロスの車に爆弾を設置して復讐しようと画策する。
- マルタ(ゴヤ・トレド)
- カルロスの妻。自分の担当弁護士でもあり、娘の同級生の父親でもあるアンヘルと浮気をしている。
- サラ(ポーラ・デル・リオ)
- マルタとカルロスの娘。付き合っている恋人がいる。両親の不仲に心を痛めており、母親が浮気をしていることも気づいている。普段は態度が悪い部分もあるが、家族思いの優しい女の子。
映画『暴走車 ランナウェイ・カー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『暴走車 ランナウェイ・カー』のあらすじ【起】
銀行支店長のカルロスは本社から電話をもらい、不良債権の件がマスコミに漏れそうだと告げられる。会議をキャンセルして、この件について解決策を練らなければならなくなる。カルロスはオフィスに行くことになったので、ついでに子供達2人を学校に送ることにした。車に向かうと、何故かドアが開いており、娘のサラから異臭がすると指摘される。しかし、カルロスは気にも留めず、そのまま出発した。
カルロスは車を走らせながら部下のビクトルに電話を掛け、不良債権について、自分とカルロスの責任だと本社から問われていることを教える。だが、ビクトルは本社で調査した件だったため、不服そうに話を聞いていた。カルロスが対処方法を指示しようとしていると、車に置いてあった携帯が鳴り出した。着信が鳴っていたのは妻が置き忘れた携帯かと思い、電話を取った。すると、電話の相手は車の鍵が開いていたことを指摘し、カルロスのことを卑劣な奴だと非難してきた。そして、車には爆弾が仕掛けられており、座席を離れると爆発すると脅してきた。
カルロスが座席の下を確認すると、爆弾が設置されていた。犯人は誰も車から降りるなと指示し、警察には通報するなと命令した。犯人の要求は現金で6万7547ユーロを用意することと、ダッシュボードに置いてあるメモの口座へ42万ユーロを送金することだった。カルロスは外出先から送金するのは無理だと断ろうとするが、現金をカルロス個人の金から用意しろと命令される。犯人はカルロスと妻の預金口座を合わせて、きっちり6万7547ユーロが貯蓄されていることを知っていた。
サラは学校を通り過ぎたので車から降りようとするが、それを父に止められる。カルロスは苦渋の選択をし、車に爆弾があることを子供達に告げた。サラは冗談だと信じようとしなかったが、父の緊迫した様子を見て恐怖心を抱く。だが、サラの弟のマルコスはまだ幼いため、きちんと理解していなかった。
映画『暴走車 ランナウェイ・カー』のあらすじ【承】
カルロスは1人では送金用の金を用意できないため、犯人の了解を得て、ビクトルに協力を仰ぐことにした。しかし、ビクトルに電話をすると、ビクトルの車にも爆弾が取りつけられており、妻と共に車に閉じ込められていた。動揺したカルロスは、学校からずっとついて来ていた1台のバイクを車で跳ねた。だが、それは犯人ではなく、サラの恋人だった。
カルロスはビクトルの元に行き、とりあえず犯人の指示に従うようにと注意した。だが、ビクトルの妻が冗談だと思い、車から降りてしまう。すると、ビクトルの車は爆発した。しかも、飛んできた車の破片で、マルコスが足に怪我を負ってしまう。
サラは動揺して父のせいだと激しく非難した。カルロスも息子が怪我を負ったことに動揺するが、何故自分が狙われたのか理由が分からなかった。カルロスは犯人から金の用意を急かされ、不良債権者への返金用の金利5%を盗むことにした。部下に電話を掛けると、専用口座を作ってそこに入金するよう指示を出した。しかし、カルロスはマルタと連絡が取れず、6万7547ユーロの現金を受け取りに行くことができなかった。サラにマルタがどこにいるのか聞くと、サラは重い口を開き、同級生の父親であるアンヘルと仲が良いことを教えた。カルロスはアンヘルの家に電話を掛け、マルタに事情を説明して金を取りに行くよう頼んだ。
カルロス達は車から、マルタが銀行に入っていく様子を見届けた。だが、一緒に来ていたアンヘルに見つかってしまう。サラは弁護士でもあるアンヘルに助けを求めようとするが、それを電話で聞いていた犯人に止められる。そして、カルロスに移動するよう指示を出した。カルロスは慌てて移動するが、マルタがお金を置きに行った場所に警察が張り込んでいて、無実の男を捕まえてしまう。アンヘルが警察に告げてしまったのだ。犯人はその事実に激しく怒った。
映画『暴走車 ランナウェイ・カー』のあらすじ【転】
マルコスは足から血を流し続け、瀕死の状態だった。カルロスは犯人に病院に行かせてくれと頼むが、金を支払わなければダメだと断られる。カルロスは苦渋の決断をし、客に偽の投資話を持ち掛けて口座から現金を移動させた。カルロスは信頼してくれた客達を裏切る苦痛に涙を流した。しかし、それでも犯人から指示されたお金は集まらなかった。カルロスは涙ながらに、息子を病院に行かせてくれと犯人に頼んだ。
カルロスは警察に職務質問されそうになり、慌てて逃走した。しかし、パトカーに取り囲まれ、身動きが取れなくなる。カルロスは犯人から、自分が爆弾を設置したように話せと指示される。だが、カルロスは何とか今朝起こったビクトルの件を話して、脅されていることを刑事(エスピノーサ)に伝えようとした。エスピノーサは異変を察知して、爆弾処理班を呼んだ。
エスピノーサは爆弾処理班のベレンに状況を説明した。カルロスは耳にイヤホンを掛けて誰かから指示を得ているようにも見えるが、見せかけかもしれないと疑っていた。ベレンとエスピノーサは動揺していたマルタを宥め、現場から離れるよう指示を出した。その頃、カルロスは車内で客達に電話を掛け、必死に金を集めていた。
カルロスは応急道具を持ってきたベレンに、こっそり携帯電話を見せた。ベレンは“非通知”の電話相手から、カルロスが指示を受けていることを確認する。無線機を応急道具の中に入れて渡した。しかし、犯人は無線機を受け取ったことに気づいており、捨てるようカルロスに指示を出した。その時、マルタが拡声器でマルコスと子供達に呼びかけを行った。その内容は、まるでカルロスが犯人であるかのようなものだった。ベレンはそれを指示したエスピノーサを非難した。その時カルロスの元に、警察から事情を説明された本社からも電話があり、カルロスが銀行や客に与えた損害について責任は負わないと告げられる。カルロスは15年も勤めた会社に裏切られることに強いショックを受ける。
警察が爆弾の遠隔装置を遮断し、携帯の電波を切った。その間に、ベレンがカルロスの車を調べ、ビクトルの爆弾事件と同じ物が使用されているかを確認した。爆弾は同じ物で、座席から離れることはできなかった。ベレンから携帯電話を渡すよう指示されるが、カルロスは自分の携帯を渡した。犯人の携帯には追跡装置がついているため、警察に渡したとバレてしまうと危険だったからだ。
映画『暴走車 ランナウェイ・カー』の結末・ラスト(ネタバレ)
車についていた爆弾は前の座席だけで、後ろに乗っていた子供達は救助されることになった。マルコスは搬送される前、なんで爆弾を爆発させたいのか父に尋ねた。父が犯人だと思い込んでしまったのだ。カルロスはサラに弟について行き、父さんは子供達を傷つけないと伝えてくれと頼んだ。しかし、サラは父親と離れることを嫌がり、保護しようとしたベレンの手を拒み、前の座席に座った。狙撃手が父を狙っていることに気づいていたのだ。エスピノーサは携帯から証拠が何も出なかったことで、カルロスが犯人だと思っていた。
エスピノーサはカルロスの兄を説得に向かわせた。だが、それは兄などではなかった。その男こそが犯人だったのだ。犯人はカルロスが隠した携帯のデータを見るよう指示した。データの中には、女性と子供が一緒に写っている写真が入っていた。しかし、カルロスはその女性のことを、誰か分からなかった。サラは警察に向かって犯人がいると叫ぶが、カルロスがそれを止めた。車のダッシュボードに時限爆弾が設置されており、残り5分しかなかった。犯人はカルロスにここから移動して送金を続けるよう指示を出し、カルロスの説得に失敗したかのように見せて去っていった。
写真の女性はカルロスとビクトルの客で、投資に失敗して財産を失っていた。家を差し押さえられ、借金がかさんで窓から自殺してしまったのだ。犯人はその女性の夫だった。サラは父からその話を打ち明けられ、すぐに顔を思い出せなかった父を非難した。
ベレンはカルロスが犯人だと思えず、マルタに電話をして確認を取った。すると、カルロスの兄がドイツにいることが発覚する。マルタは、夫は家族を傷つける人ではないと証言した。カルロスは自分が狙撃手から狙われていることに気づき、急いで車を走らせた。ベレンはカルロスの車を追いながら、兄が偽物であると無線で伝えた。
犯人はカルロスに、埠頭に行くよう指示を出した。カルロスは埠頭に着くと本社に電話を掛け、不良債権の関係者に、不正を行ったとメールしたことを話した。そして、犯人にそのことを伝え、銀行もビクトルも罪を償ったため、娘を解放するように頼んだ。犯人は座席を降りられる方法をカルロスに伝えた。サラは降りるのを嫌がるが、父に説得され受け入れる。カルロスはサラが降りる前に、不良債権と知っていて客に売ったことを打ち明けた。そして、事件に巻き込んだことを涙ながらに謝罪した。
サラが降りた場所に犯人が座り込んだ。犯人はこのまま銀行に行こうとしていた。その時、ベレンから電話が掛かってきた。警察は犯人がルーカスという名前で、妻の復讐をしようとしていることを突き止めていた。ベレンは犯人の妹に電話を繋いで説得してもらうが、犯人は犯行を止めようとはしなかった。犯人はタイマーのスイッチを押してリモコンを投げ捨てた。カルロスは車を走らせ、水中に飛び込んだ。そして、荷物で座席の下の爆弾を作動させないようにし、急いで逃げ出した。カルロスは救助され、意識を取り戻した。そして、サラと抱きしめ合って無事を喜んだ。
銀行の新しい取締役のマリオが、銀行のイメージ回復のために、復職して欲しいとカルロスに電話を掛けてきた。しかし、カルロスは前の取締役から解雇された上に訴えられており、戻りたいとは思えなかった。マリオが話し続けていたが、座席に電話を投げ捨てた。カルロスは車を走らせ、家族に会いに行った。マルコスは杖をついていたが、元気だった。
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