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映画『カムバック!』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『カムバック!』の概要:幼い頃、ブルースはサルサダンスをテレビで観たことをきっかけに、自らもダンスの道に足を踏み入れる。妹のサムと共に数々の賞を総なめにしていたが、不良達に絡まれたことをきっかけに、サルサダンスが嫌いになってしまう。

映画『カムバック!』の作品情報

カムバック!

製作年:2014年
上映時間:98分
ジャンル:コメディ、ラブストーリー
監督:ジェームズ・グリフィス
キャスト:ニック・フロスト、ラシダ・ジョーンズ、クリス・オダウド、イアン・マクシェーン etc

映画『カムバック!』の登場人物(キャスト)

ブルース(ニック・フロスト)
幼い頃、サルサダンスを習っており、数々の賞を総なめにするほど優れたダンサーだった。しかし、不良少年に絡まれたことをきっかけに、踊ることを封印する。大人になったブルースは太っており、自分に自信がない男性になっていた。上司のジュリアに恋をしたことで、自分を変えようと奮闘する。
ジュリア(ラシダ・ジョーンズ)
ブルースの上司。サルサが好きで、密かにダンス教室に通っている。そそっかしいところもあるが、明るく溌剌とした性格。
ドリュー(クリス・オダウド)
ブルースの同僚。自分に自信があるナルシスト。ブルースのことを馬鹿にしている。
ロン・パーフィット(イアン・マクシェーン)
ブルースのダンスの師匠。厳しいところもあるが、弟子思いの優しい人物。
サム(オリヴィア・コールマン)
ブルースの妹。サルサが嫌いになり、自分に自信が持てなくなった兄を心配しており、陰ながらサポートしている。

映画『カムバック!』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『カムバック!』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『カムバック!』のあらすじ【起】

幼いブルースはテレビで観たサルサのダンスに心を奪われ、ロン・パーフィットコーチの元でサルサダンスを習った。大会に出場したブルースは、パートナーでもあり妹でもあるサムと共に、次々と優勝を掻っ攫っていった。ブルース達は英国中の大会に出場し、残るタイトルは全国優勝ただ1つとなった。だが、その大会に出場する前、大会用の派手な衣装を着たブルースは、不良達に絡まれてしまう。ブルースはなぜサルサを好きになったのか分からなくなり、ロンに電話で“サルサなんて女の踊りだ”と罵りながら、大会を棄権することを伝えた。

25年後。ブルースは工業用機械を製造・販売するGFD社で働いていた。ダンスを踊っていた頃と違い、体型はふくよかになり、身だしなみについても無頓着になっていた。そんなある日、アメリカ合衆国からやって来た上司のジュリアに一目惚れをする。だが、ブルースはジュリアと自分では住む世界が違うと、最初から好きになってもらうことを諦めていた。サムはそんな兄を心配し、本当に好きなら努力しなければいけないと叱咤激励した。

ブルースが友人達とゴルフをした後パブに行くと、偶然そこにジュリアがやって来る。友人に声を掛けるべきだと励まされ、ブルースはジュリアの後を追いかけた。すると、ジュリアはパブの2階のサルサ教室で、ダンスを踊っていた。ブルースはサムに会いに行き、そのことを報告した。するとサムから、サルサダンスでジュリアの心を射止めるべきだとアドバイスされる。

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映画『カムバック!』のあらすじ【承】

ブルースはロンのことをネットで調べ、会いに行った。ロンはブルースがサルサのことを、“女の踊りだ”と言ったことについて根に持っていた。だが、ブルースの必死の説得を受け、明日レッスンを受けに来いと投げやりに伝えた。次の日、ブルースはレッスンを受けに行くが、そこでは女性の先生の指導の元、基礎のステップから練習を行っていた。ブルースは自分には簡単すぎると思い、ロンに指導をしてくれと頼むが、自分は指導を行っていないと断られてしまう。ロンは上級者の指導を行っているアリシアとブルースを躍らせ、実力を見た。ブルースはアリシアの動きについていくことができず、醜態をさらしてしまう。

ブルースは同僚のドリューから、体型やモテないことについて馬鹿にされていた。ドリューは、ブルースがジュリアに惚れていることに気づいており、ジュリアがお前を好きになることはないと貶した。ブルースはショックを受け、肩を落とした。

車を運転していたジュリアは、壊れたカセットテープに気を取られ、ブルースを轢いてしまう。ブルースは特に怪我がなかったので、激しく取り乱しているジュリアを介抱した。轢いてしまったお詫びに、ジュリアはブルースを送ることにした。壊れたカセットテープは、サルサの音楽だった。ブルースがそのことを指摘すると、ジュリアは恥ずかしそうにサルサが好きなことを話した。ブルースもサルサを踊ることを打ち明けるが、信じてもらえなかった。ブルースは心を入れ替え、サルサの基礎クラスに入って練習を行った。

映画『カムバック!』のあらすじ【転】

ブルースは社員交流の一環のボーリング大会に行き、ジュリアと組むことになった。ボーリングが下手だったため、ジュリアに教えてもらいながら楽しいひと時を過ごした。そして、ジュリアが席を立った隙に、サルサの音楽を編集したカセットテープをジュリアの鞄の中に入れた。その姿を、ドリューが見ていた。

ブルースはサルサ教室で知り合ったゲイのビジャンと共にサルサクラブに行くことになるが、服のダメ出しをされてしまう。ビジャンはクローゼットの中を確認して、お出かけ用の服とパジャマ用の服を仕訳した。そして、胸毛を剃らせ、日焼け用クリームを塗って今風の男に変身させた。ブルースは意気揚々とクラブに行きサルサ教室の先生と踊るが、ロンから下手な踊りでフロアを汚すなと叱られてしまう。怒ったブルースは、軽快なステップでサルサを踊った。だが、ドリューとジュリアがフロアで踊っている姿を見てしまい、肩を落としながら立ち去った。

次の日、ブルースはドリューから、ジュリアとクラブに行ったと報告を受ける。しかも、ジュリアの鞄の中に入れたカセットテープを抜き取ったことも教えられる。ブルースは腹を立てるが、ジュリアが現れたため何も言うことができず、そのまま立ち去った。すると、ドリューは何食わぬ顔で、自分からのプレゼントだと言いながらジュリアにカセットテープを渡した。

映画『カムバック!』の結末・ラスト(ネタバレ)

ブルースが誰もいないサルサ教室に行くと、ロンに声を掛けられる。ロンはブルースがクラブで見かけた女性(ジュリア)のことが好きなことに気づいており、アプローチしたければクラブで踊ったようにステップを踏んでみろと言った。だが、失意の中にいたブルースは、踊ることはできないと断った。すると、ロンから唐突にカードゲームに誘われる。カードに書かれた俳優のモノマネをして誰か当てるゲームだったのだが、ブルースは恥ずかしくてできなかった。ロンはブルースが極端に人目を気にしていることに気づいており、カードゲームを通して自分の殻を破らせようとしていた。ロンが怒鳴りながらモノマネをしろと迫ると、ブルースはやけくそになりながら、モノマネを行った。それに満足したロンは、ブルースのダンス指導を行った。それから、ブルースはロンや友人達の助けを借りながら、必死に練習を行った。

ブルースはビジャンに、“サルサ・ヴィート・サルサ大会”の出場を勧められる。尻込みしていると、“やりたきゃやれ やりたくないならやるな”というイランのことわざを交えて激励される。そんな時、ロンから80年代のダンスシューズをプレゼントされる。ブルースは覚悟を決め、ジュリアを大会に誘うので、ロンに見守っていて欲しいと頼んだ。

ブルースはドリューがカセットテープを使ってジュリアを口説いたことを知り、ダンス対決を申し出た。2人は駐車場でサルサを踊った。ブルースが勝つが、ドリューはジュリアが自分よりもお前を選ぶとは思えないと悔し紛れに貶した。だが、ブルースはそんなことではめげず、夜ジュリアの家を訪問し、サルサ大会に誘った。しかし、そこにはズボンを脱いだドリューの姿があった。ブルースはジュリアがドリューを選んだと思い、話の途中で立ち去ってしまう。振り向いたジュリアは、ズボンを履いていないドリューの姿を見て驚く。実は、ドリューは仕事の功績を祝うために、ジュリアの家を訪れていただけだった。ブルースも誘われるはずだったのだが、ドリューはブルースにお祝いのパーティーのことを伝えず、抜け駆けしようとしていた。事実を知ったジュリアは、ドリューを追い出した。

会場にブルースが現れなかった。サムはゴルフをしている兄に会いに行き、パートナーは自分が務めるから大会に出てくれと説得した。ブルースは妹の思いを受け、“サルサ・ヴィート・サルサ大会”に出場した。ブルース達は見事、決勝戦に進んだ。そこに、ジュリアがやって来る。ブルースは今までの出来事を説明し、ジュリアに出会ったことで情熱を取り戻せたことを話した。そして、ジュリアにダンスを申し込み、2人で決勝戦に出場した。その姿を、遅れてやって来たロンも見守っていた。優勝は逃してしまったが、ブルース達は楽しい時間を過ごした。ロンは見事サルサを踊り切ったブルースを称えた。

映画『カムバック!』の感想・評価・レビュー

「サルサダンス」を通して自分の幸せを「自分の手」で掴み取る男の物語。サルサダンスと言うと、激しく情熱的なイメージがありましたがこの作品を見ると、イメージを覆すような繊細さや表現力も必要とされていて、とても奥の深いダンスだと感じました。
作中に出てくる「やりたきゃやれ、やりたくなければやるな」という諺がすごく好きです。自分の気持ちに正直に、進む道を選べば自ずと「幸せ」は付いてくると感じさせてくれる素敵な作品でした。(女性 30代)

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