映画『Gガール 破壊的な彼女』の概要:マットは電車内で美しい女性に心を奪われ、ナンパをしてデートに誘った。その女性はジェニーと言い、超人的な力を使って日夜人助けを行っている人物だった。マットはジェニーと逢瀬を楽しんでいたが、次第にジェニーの愛を重たく感じ始めてしまう。
映画『Gガール 破壊的な彼女』の作品情報
上映時間:93分
ジャンル:ファンタジー、コメディ、ラブストーリー
監督:アイヴァン・ライトマン
キャスト:ユマ・サーマン、ルーク・ウィルソン、アンナ・ファリス、レイン・ウィルソン etc
映画『Gガール 破壊的な彼女』の登場人物(キャスト)
- ジェニー・ジョンソン / Gガール(ユマ・サーマン)
- 展覧会の企画をする仕事を行っている。落ちてきた隕石を触った影響で、超人的な力を得る。Gガールという名の正義の味方に変身し、困っている人を助ける活動を行っている。
- マット・サンダース(ルーク・ウィルソン)
- 設計会社の事業部長。恋人と別れたばかりの頃にジェニーと出会い、体の関係を持とうと画策する。ジェニーのことを本気で好きになった訳ではなかったため、ジェニーの重たい愛に次第に耐えられなくなる。
- ハンナ・ルイス(アンナ・ファリス)
- マットの同僚であり、友人。モデルとして働く恋人がいる。気立てが良く、笑顔が似合う明るい女性。
- ヴォーン・ヘイジ(レイン・ウィルソン)
- マットの同僚であり、親友。女好きで、マットに対しても恋愛方面のアドバイスをよく行う。
- バリー・エドワード・ランバート・ベッドラム(エディー・イザード)
- 通称ベッドラム教授。ジェニーとは高校の同級生だった。高校生の頃、ジェニーと付き合っていたが、Gガールの力で美しく変身したジェニーと疎遠になってしまう。
映画『Gガール 破壊的な彼女』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『Gガール 破壊的な彼女』のあらすじ【起】
男達は高級ブランド店『ブルガリ』から品物を盗み出し、車に乗り込んで逃走した。すると、突然男達の乗った車が宙に浮き、操縦が利かなくなる。超人的な力を持ったGガールが、車を担ぎ上げて空を飛んでいたのだ。Gガールはそのまま車を警察署の前に放り投げた。男達は銃を撃って反撃するが、Gガールは弾を弾き飛ばし、男達を撃退した。
マットは友人のヴォーンと乗った電車の同じ車両にいた、司書風の美しい女性に目を奪われる。ヴォーンはマットが恋人にフラれてから恋愛をしていないことを知っていたため、声を掛けることを勧めた。マットが勇気を出してその女性に声を掛け話していると、窃盗犯が現れ、女性の荷物を盗んで逃げて行った。マットは窃盗犯を追いかけ鞄を取り返すが、窃盗犯を罵ってしまったため、鉄パイプを持って追いかけられてしまう。マットは咄嗟にゴミ箱の中に身を隠した。窃盗犯はゴミ箱を鉄パイプで殴り、出て来いと喚きたてた。マットが勇気を出してゴミ箱を飛び出すと、そこにはなぜか窃盗犯の姿はなく、鞄を盗まれた女性が立っていた。マットはその女性(ジェニー・ジョンソン)に鞄を返し、自己紹介をして食事に誘った。マットは気付いていなかったが、窃盗犯はゴミ箱の上にあった柵に宙吊りになっていた。
マットはジェニーとディナーデートに出かけた。そこで、お互いの仕事のことなどを話した。楽しく会話を始めた矢先、ジェニーは超人的な力で、ブロードウェイで火災が発生したとの声が聞こえたため、トイレに行くと嘘を吐きGガールとして消火活動に向かった。マットは態度がおかしかったジェニーの様子を訝しんだ。
映画『Gガール 破壊的な彼女』のあらすじ【承】
マットは様子がおかしく、どこか神経質でよそよそしかったジェニーと再び会うかどうか悩んでいた。同僚のハンナからは、会いに行かない方がいいと止められる。しかし、ヴォーンからは会いに行くことを勧められる。よそよそしい女性の方が結婚のことを考えず、純粋に体の関係を楽しむことができるからだった。マットは悩んだ結果、ジェニーとデートに行くことにした。そして、自宅に招いて体の関係を持つことになった。ベッドが揺れて大破するほど、2人は熱い夜を過ごした。
マットは道を歩いている最中に、突然男に襲われ車に押し込められてしまう。乗っていたのは、ベッドラム教授と呼ばれる人物だった。ベッドラム教授はなぜかマットがジェニーと付き合っていることを知っており、ジェニーについての情報を求めた。マットが個人情報だから話すのは嫌だと拒むと、自由の女神像に宙吊りにされ、放置されてしまう。ジェニーはそのことをベッドラム教授から教えられ、Gガールに変身して助けに向かった。その間に、ベッドラム教授はジェニーの家に侵入し、櫛から毛髪を盗み出した。
ジェニーはマットに隠し事をするのが嫌で、変装を解き、自分がGガールであることを打ち明けた。さらに、ベッドラム教授が高校時代の同級生であることも話した。喧嘩して以来、ベッドラム教授はジェニーの邪魔ばかりするようになったのだ。高校時代の2人はクラスの嫌われ者で、結託する内にお互い好意を持ち、付き合うようになっていた。だがある日、ジェニーは突然落ちてきた隕石の影響で、美しい女性(Gガール)に変身してしまう。ジェニーはクラスの人気者になり、ベッドラム教授と距離ができてしまったのだ。
ベッドラム教授はジェニーの毛髪を使い、研究を行っていた。毛髪は電動カッターでも切れないほど、強固な素材になっていた。しかし、とある岩の欠片を近づけると、毛髪に付いていた力はみるみる吸収されていった。力を失った毛髪は、鋏でも簡単に切ることができた。
映画『Gガール 破壊的な彼女』のあらすじ【転】
マットは工事現場で指示を出している際、指に棘が刺さってしまう。その棘を気にしていると、ハンナがマットの指を咥え、棘を抜いてくれた。マットがその器用さに驚いていると、目の前にジェニーが立っていた。マットが働いていると聞き、会いにきたのだ。マットはハンナとの仲を疑っているジェニーを宥めるため、ハンナの恋人共にWデートをすることを提案した。
マット達はレストランに出かけるが、ハンナの恋人が急用で来られなくなってしまう。そんなときにテレビでは、テスト・ミサイルが軌道を外れ都市部に接近していることが報道されていた。マットはGガールの出動を勧めるが、ジェニーはハンナに質問するのに夢中でその言葉を無視した。それでも、マットはジェニーを説得するのを止めなかった。ジェニーはマットの言葉に仕方なく従い、苛々しながら店を出ると、ミサイルの軌道を変えて破壊した。ニュースでその様子を見ていたマットとハンナは、抱き合って喜んだ。店に戻って来たジェニーは、2人の仲睦まじい様子を目撃してしまいショックを受ける。ジェニーはハンナへの嫉妬心が収まらず、帰りの車の中でマットを責め立て、サイドガラスを思わず割ってしまう。マットはそんなジェニーを非難した。ジェニーはマットに謝罪し、愛しているから冷静でいられなくなるのだと告白した。
マットはジェニーのことをヴォーンに相談した。ジェニーの告白を受けて、自分はジェニーのことを愛しておらず、別の人に気持ちがあることに気づいたのだ。ヴォーンは女性と別れるには、“ワル”か“ヤワ”になることだとアドバイスした。“ワル”はそのまま「お前に飽きた」と気持ちをズバリと伝える方法で、“ヤワ”は「少し冷却期間をおいて僕らの関係を見直そう」と伝え、距離を置いてフェードアウトする方法だった。
マットは“ヤワ”の方法でジェニーに伝えた。すると、ジェニーは取り乱し、ナイフを曲げたり冷蔵庫に頭を打ちつけたりした。ハンナとの仲を疑われたため、マットは正直に嫉妬心の強いジェニーに付いていけなくなったからだと打ち明けた。ジェニーは「絶対に後悔するわ」という捨て台詞を残し、天井を突き破って去って行った。
映画『Gガール 破壊的な彼女』の結末・ラスト(ネタバレ)
マットはジェニーの復讐に怯えながらも、優しいハンナに救いを見出していた。マットはハンナに好きだと告白をしようとするが、窓の外にGガールの姿が見えたため、思わずハンナを押し倒して身を隠してしまう。それを見た上司からセクハラを疑われ、明日のプレゼンに集中してくれと叱られる。
マットがプレゼンを行っていると、ジェニーが素早い動きで現れる。ジェニーは突風を起こして人々の視界を奪い、マットの衣服を剥がして裸にした。そのせいで、マットはクビになってしまう。マットは同僚達に真実を打ち明けることができなかったが、ハンナに危険が及ばないようにしたかったため、自分に近づかないよう忠告した。
ベッドラム教授はGガールの力を無効化するため、マットの家を訪ねて協力を求めた。マットにジェニーを無防備にして欲しいからだった。ベッドラム教授もGガールから嫌がらせをされており、関係を断つことを願っていた。マットが決めかねているようだったので、ベッドラム教授は連絡先を置いて帰って行った。
マットの家にハンナから助けを求める電話が掛かってきた。マットはジェニーに襲われたのではないかと思い、急いでハンナの家に向かった。だが、ハンナの家にジェニーはいなかった。ハンナは彼氏に浮気をされ、マットに助けを求めて電話をしてきたのだ。マットはそんなハンナに好きだと告白した。ハンナはマットにキスをして気持ちに答えた。
マットがハンナの家で一夜を明かすと、窓の外にジェニーの姿があった。ジェニーはハンナの家にサメを投げ入れた。マットが逃げ回っている内に、サメは窓を突き破って外に出たが、このままではハンナに危険が及ぶ可能性が高かった。マットは全てを終わらせるために、ベッドラム教授の家を訪ねた。
ベッドラム教授はGガールの力の源が放射能であることをマットに話した。そのため、放射能を吸収する岩を使い、Gガールの力を枯渇させようとしていた。マットはジェニーを油断させるため、ジェニーの職場に花束を持って会いに行った。そして、真摯に謝罪して、好きだからよりを戻したいと伝えた。ジェニーは騙されているとは思わず、仕事終わりにマットの家に向かった。マットがジェニーにキスをしていると、そこにハンナとヴォーンが現れる。ハンナはマットがジェニーと浮気をしていると誤解をして、ジェニーと掴み合いの喧嘩になってしまう。その時、ジェニーの鬘がずれてしまい、ジェニーがGガールであることがバレてしまう。ジェニーがGガールの力を使ってハンナを襲おうとしたため、マットはヴォーンに指示を出して、岩が入った箱を開けさせた。
Gガールの力は岩に吸収されたが、その力をベッドラム教授が悪用しようとした。マットとヴォーンは協力して、ベッドラム教授とその手下を押さえつけた。その間に、ジェニーが再びGガールの力を手に入れようとしたため、ハンナがジェニーを止めようとした。揉み合いの末、Gガールの力はジェニーとハンナの両方の体に吸収されていった。ジェニーとハンナは超人的な力を使い、喧嘩を行った。
マットは声を上げ、ジェニー達の戦いを止めた。そして、ベッドラム教授の家にジェニーの祭壇があり、ベッドラム教授はずっとジェニーのことが好きだったことを伝えた。ベッドラム教授もそれを認め、愛していると告白した。ベッドラム教授はジェニーに愛してもらうために、Gガールの力を得ようとしていたのだ。ジェニーはベッドラム教授の思いを受け入れ、キスをした。
マットとハンナは付き合い、ジェニーとベッドラム教授は付き合うようになった。そして、ハンナはジェニーと協力して、人助けを行った。残ったマットとベッドラム教授は、一緒に飲みに出かけた。
映画『Gガール 破壊的な彼女』の感想・評価・レビュー
非日常的であり、Gガールの力を持つジェニーと、彼女に一目惚れしたマットの運命や、かつてジェニーと交際していたベッドラム教授の企みなど、色々な角度から楽しめる映画である。ジェニーとマットが結ばれ、ハッピーエンドで終わるかと思われたが、まさかの展開があり、かなりびっくりしたと共に納得した。Gガールの能力を止めるため、マットとベッドラム教授、そしてハンナと協力し、ジェニーに立ち向かうが、力がハンナとジェニーの半分にうつりこんだシーンが面白く、派手な演出も見所である。(女性 20代)
正義の味方として活動しているはずなのに、恋人を追い詰める様子が怖すぎる。今までにない作品で、超人的な力を持つ人を恋人にしたら恐ろしいなと感じた。マットが軽い男で、初めはジェニーに対しての言動が酷いなと思っていた。けれども、ジェニーに追い詰められていく様子があまりにも可哀そうで、無事にハンナと結ばれることを自然と祈っていた。騒動の結果、ジェニーとベッドラム教授が付き合ったことには驚いたが、丸く収まって良かったと思う。(女性 30代)
普通の人間が、ある日突然特殊な能力を手に入れてしまう作品は沢山ありますが、その対象が女性なのはかなり珍しい気がします。隕石の力で超人的な力を手に入れたジェニー。マットに対する一途な愛はとても可愛らしかったのですが、マットの愛が本物ではないと分かった時の復讐がとても怖かったです。人々を救うヒーローとして活躍するGガールが恋愛のこととなると周りが見えなくなってしまうところに、人間味を感じました。
ラストは無理矢理ハッピーエンドに収めたような感じでしたが、面白く見られました。(女性 30代)
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