映画『フラットライナーズ(2017)』の概要:1990年に制作され話題を呼んだ、『フラットライナーズ』のリメイク版。オリジナル版に出演したキーファー・サザーランドが引き続き起用されている。フラットライナーズとは、臨死体験という意味。
映画『フラットライナーズ』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:SF
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ
キャスト:エレン・ペイジ、ディエゴ・ルナ、ニーナ・ドブレフ、ジェームズ・ノートン etc
映画『フラットライナーズ』の登場人物(キャスト)
- エレン・ペイジ(コートニー)
- 医者を志す医大生。かつて事故で妹を殺してしまった過去を持つ。臨死体験に強い興味を持ち、とある実験を行うことを決意する。
- ディエゴ・ルナ(レイ)
- コートニーの医大生仲間。頭脳明晰かつ容姿も端麗。周りが臨死体験に熱中する中、ただ一人そのことに否定的だった。
- ニーナ・ドブレフ(マーロー)
- コートニーの医大生仲間。容姿端麗な美女。実は誰にも話していない過去の罪を抱えている。
- ジェームズ・ノートン(ジェイミー)
- コートニーの医大生仲間。プレイボーイ。実は、かつて付き合っていた女性を妊娠させてしまった過去を持つ。
- カーシー・クレモンズ(ソフィア)
- コートニーの医大生仲間。両親からのプレッシャーに押し潰されそうになっていたところコートニーと出会い、仲良くなる。
映画『フラットライナーズ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『フラットライナーズ』のあらすじ【起】
コートニーは、ある日妹であるテッサを隣に乗せ車を運転していた。しかし、そんな彼女の注意は携帯に向いてしまう。そして、なんと彼女達の乗った車は橋に突撃、柵をぶち破りそのまま川に転落してしまったのだ。
そんな恐ろしい体験をしたコートニーだったが、彼女は現在医師になるべく勉強に励んでいた。仲間にも恵まれ、頭脳だけでなく容姿も恵まれたレイ、プレイボーイのジェイミー、さらにマーローを加えた面々と、厳しい世界で日々互いを高め合うコートニー。そして、ある日コートニーは大学内で涙を流していたソフィアという黒人の女子生徒と知り合う。彼女は、両親のプレッシャーに押し潰されそうになっていたのだった。
そんなソフィアとも距離を縮めたコートニー。そんな彼女は、とあることに興味を持っていた。それは、フラットライニング、すなわち臨死体験である。彼女は臨死体験について理解を深めるべく、とある計画を実行しようとしていた。そして、その作戦に友人らを誘ったのである。
映画『フラットライナーズ』のあらすじ【承】
ソフィアとジェイミーを地下にある処置室に呼び出したコートニーは、なんと自らの心臓を止めて欲しいと願い出る。自らの心臓を止め、その60秒後に蘇生をしてもらうことで、その間臨死体験ができるというのだ。
当然、そんな無謀な計画をソフィアとジェイミーは拒んだ。しかし、コートニーの説得に最終的に折れ、彼女の実験に協力することになるのだった。電気ショックによって心臓が止まったコートニー。一方、コートニーは幽体離脱を経験していた。眩い光に目を奪われていたコートニー。
その頃、60秒が経過した現実世界では、ジェイミー達がコートニーを現実に呼び戻そうとしていた。しかし、肝心の蘇生がうまくいかなかったのである。焦るジェイミー達。そこに残りの仲間達であるレイ達が合流し、彼らは力を結集しなんとかコートニーを助けることができたのだった。目覚めたコートニーは、自らの臨死体験を意気揚々と語る。実験に苦言を呈すレイ以外は、そんなコートニーの話を楽しげに聞いていたのだった。
映画『フラットライナーズ』のあらすじ【転】
しかし、その翌日からコートニーの身に不可思議なことが起こる。彼女は本来弾けないピアノを弾きこなしたり、超難問をすらすらと解けるようになったのだ。
これは臨死体験による副効能に違いないと考えた一行。レイを除く面々は、その能力を求め我先にと次々に自分達の心臓を止め臨死体験をするようになるのだった。その後生まれ変わったように人生がうまくいき始めた面々。しかし、それも長くは続かなかった。彼らはそれぞれ幻覚に悩まされるようになったのである。
コートニーは昔の事故で殺してしまった妹の、ジェイミーは妊娠させてしまったが中絶を命じて別れた元カノ、マーローはかつて手術中に殺してしまった患者の幻覚に悩まされる。そして、なんとある日、コートニーは妹の幻覚に突き飛ばされ、階段から落ち命を落としてしまうのだった。そんなコートニーの悲報を聞いた一行は、次は自分達に違いないと確信する。そして、どうにかして自分達のトラウマから逃れるべく解決策を探し始めるのだった。
映画『フラットライナーズ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ソフィアは、かつてクラスメイトであった女子生徒に嫉妬をしていた。そんなソフィアは、そのクラスメイトの恥ずかしい写真を勝手に流出させたという過去があったのだ。ソフィアはそんな過去に向き合い、クラスメイトの居場所を突き止めると謝罪をするのだった。
一方、ジェイミーは元カノに会いに向かった。すると、彼女はジェイミーの面影を感じさせる子供と歩いていた。ジェイミーは許しを請うと、その街で共に暮らしていく覚悟を決めるのだった。しかし、マーローの謝罪相手は既に亡き人となっている。そこで、彼女は再び臨死体験を行い、患者に会いに向かったのだ。
一方、そんなマーローを発見したレイ達。なんとか彼女を呼び戻そうとするが、臨死体験を始めてからかなり時間が経ってしまっていた。絶望的な状況の中、レイが機転を利かせ、なんとかマーローを救うことに成功するのだった。その最中、マーローは「自分を赦すことも大切」というコートニーの声を聞く。そして、それぞれの過去と向き合った面々は、新たな出発を誓うのだった。
映画『フラットライナー』の感想・評価・レビュー
90年度版は隠れた名作だったので改めて作る必要もないのではないかとも思ったのだが、ふたを開けてみるとこれはなかなか良かった。大筋はそのままで現在の感覚にセリフやエピソードを多少いじってあり、よくできたカスタマイズというべきだろう。この手法を使えば他の名作たちも復活できる可能性もあるので期待したい反面で、脚本家がオリジナル作品で勝負する機会が失われる危惧もある。(男性 30代)
みんなの感想・レビュー