映画『宇宙怪獣ガメラ』の概要:略奪や殺戮を欲望のまま行っている宇宙海賊船ザノン号が、地球を侵略しようとしていた。地球にいる平和を愛する宇宙人、キララ・マーシャ・ミータンは異変を察知し、ザノン号に対抗する手立てを考えることにした。
映画『宇宙怪獣ガメラ』の作品情報
上映時間:91分
ジャンル:SF、アクション
監督:湯浅憲明
キャスト:マッハ文朱、小島八重子、小松蓉子、前田晃一 etc
映画『宇宙怪獣ガメラ』の登場人物(キャスト)
- キララ(マッハ文朱)
- 地球に派遣されている平和星M88の宇宙人。普段はペットショップの店員として働いている。普段はペットショップの車の中にある、小さな鞄の中で寝泊まりしている。
- マーシャ(小島八重子)
- 地球に派遣されている平和星M88の宇宙人。普段は車の販売員として働いている。キララの仲間。
- ミータン(小松蓉子)
- 地球に派遣されている平和星M88の宇宙人。普段は幼稚園の先生として働いている。キララの仲間。
- 木下圭一(前田晃一)
- 小学生。動物のことが大好き。生き物を大切にする心優しき少年。キララの友人。
- ギルゲ(工藤啓子)
- 宇宙海賊船ザノン号の乗組員。司令官に指示され、邪魔者を排除するため地球に送り込まれる。
映画『宇宙怪獣ガメラ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『宇宙怪獣ガメラ』のあらすじ【起】
夜空に輝く天の川(銀河系宇宙)には、約2000億の輝く星があった。その2000億の内の1つが太陽であり、9つの惑星を従えて太陽系宇宙を形成していた。果てしない大宇宙から見ると、銀河系宇宙すら小さな存在だった。大宇宙には銀河系宇宙が無数にあり、人々の想像を遥かに超えた世界が広がっていた。大宇宙でも戦いがあった。その中で、略奪や殺戮を欲望のまま行っている1隻の宇宙船が存在していた。その名は宇宙海賊船ザノン号。ザノン号の次の攻撃目標は、地球だった。
地球に派遣されている平和星M88の宇宙人であるキララは、胸騒ぎがしたため、仲間のマーシャとミータンを呼び寄せた。すると、ザノン号の司令官が、抵抗せずに降伏することを呼びかけてきた。しかも、もし邪魔をすれば、地球人を抹殺すると脅される。キララ達には対抗する武力が備わっていないため、ザノン号に対抗する手立てを考えなければならなかった。一方、ザノン号の司令官は地球上に存在する邪魔者を排除するため、ギルゲを送り込んだ。
木下圭一は近所のペットショップ屋を訪れ、亀を眺めた。キララはあまりにも熱心に圭一が通ってくるため、亀を1匹あげることにした。亀を受け取った圭一は、嬉しそうに亀に語り掛けた。キララがそんな圭一を微笑ましい気持ちで眺めていると、何だか悪いことが起こりそうな予感がしたため、圭一に帰るよう伝えた。その日から、人類は打ち続く天変地異に脅かされることになった。
山が噴火したため、人類は調査団を派遣した。だが、調査団が乗った飛行機は、山から突然光線で攻撃され墜落してしまう。人類には到底理解できない怪現象だった。自衛隊はその怪現象から国を守るため、山を攻撃した。しかし、戦闘機ですら全く歯が立たなかった。一方、圭一は母から言われ、亀を元の住処である川に返すことにした。圭一は寂しい気持ちになるが、亀が望んでいるならと別れを受け入れた。
映画『宇宙怪獣ガメラ』のあらすじ【承】
山に潜んでいたのは、超音波怪獣のギャオスだった。人類は攻撃を仕掛けるが、ギャオスには効かなかった。ギャオスは名古屋の街を攻撃した。その街で暮らす人々は、恐怖に慄きながら逃げ惑った。
圭一はキララの家を訪ね、折角貰った亀を自然に返してしまったことを報告して謝罪した。その時、キララの家にエレクトーンがあることに気づく。圭一は自分で作った「ガメラのマーチ」と言う曲を披露してみせた。圭一は曲を弾き終えた後、あの亀にギャオスを退治して欲しいと思っていたことを打ち明けた。亀が正義の味方である怪獣のガメラに進化しないかなと思っていたのだ。それを聞いたキララはマーシャ達と力を合わせ、ガメラを呼び寄せるために念力を使った。だが、ザノン号に気づかれ、宇宙から攻撃されてしまう。
ガメラがとこからともなく地球に現れた。圭一は亀がガメラに進化したのだと、はしゃいで喜んだ。ギルゲは圭一に目をつけ、ガメラについて詳しく話を聞くことにした。一方、ガメラはギャオスと戦うが、全く歯が立たなかった。それでも、ガメラは必死にギャオスと戦った。そして、火山にギャオスを突き落して倒した。
キララ達はギャオスが倒される様子を、自宅のモニターで眺めていた。ギャオスはザノン号が操っているのは間違いなかった。かつて、キララ達の星がザノン号に滅ぼされたように、地球が狙われているのだ。キララはガメラが勝った様子を、夢を通じて圭一に見せた。
映画『宇宙怪獣ガメラ』のあらすじ【転】
ギルゲは圭一を使い、平和星M88の宇宙人達を誘き出すことにした。圭一はギルゲが悪者だとは思わず、平和の使者であると言う言葉を鵜呑みにしてしまう。圭一はガメラが海辺で大活躍する様子を夢で見た。そのことを知ったギルゲは自分の能力を使い、圭一を海辺に転送した。すると、海からサメのような怪獣(深海怪獣・ジグラ)が現れ、空からガメラが飛んできた。ガメラは岩を使ってジグラを倒し、火を吹いて燃やし尽くした。戦いが終わった後、ギルゲは宇宙人の反応を調べるが、誰もその場所に現れなかった。圭一はガメラが勝っても喜ばないことから、ギルゲが悪者の仲間だと気づく。
キララは圭一の母から圭一が戻って来ないと教えられ、不思議な力を使ってモニター越しに圭一を部屋に呼び寄せた。それにより、圭一はキララ達が良い宇宙人だと気づく。一方、ギルゲはガメラを倒すため、新たな怪獣を呼び寄せていた。ガメラはイカのような怪獣(水中怪獣バイラス)と戦い、見事打ち破った。ギルゲは2度もしくじってしまったため、後が残されていなかった。宇宙人だとはっきり確かめられてはいなかったが、圭一と仲の良いキララを攻撃することにした。
映画『宇宙怪獣ガメラ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ギルゲは機械を使い、キララのペットショップの車を消滅させた。次の日、圭一はキララに会いに行くが、ペットショップの車がそこにはなかった。不思議に思っていると、キララの声が近くから聞こえてきた。辺りを探すと、キララ達が寝床にしている小さなバックが落ちていた。透明バリアで保護していたため、バックは無事だったのだ。キララ達は敵に自分達が生きていることを悟られないようにするため、鞄の中に入り圭一に運んでもらうことにした。
ギルゲは敵を討ちとったことを確信し、大魔獣ジャイガーを呼び寄せた。しかし、そこにガメラが現れる。ガメラはジャイガーを倒した。ギルゲは司令官に、ガメラにコントロールマシーンを打ち込み、自分達の仲間として操る案を進言した。作戦は見事成功し、ガメラは日本を襲うようになった。
キララ達はガメラにコントロールマシーンがつけられていることに気づく。取り除くには爆破するしかなかった。しかし、キララ達は武器を持たないことを信条にしており、爆弾を使うことができなかった。そのため、宇宙人の姿に戻り、自分の体を爆発物の代わりにするしかなかった。キララは自ら宇宙人の姿に戻ると、ガメラに向かっていった。ザノン号から攻撃を受けるが、寸でのところで躱したため、光線はガメラにつけられたコントロールマシーンに当たった。
ギルゲはキララに向かっていくが、負けてしまう。しかし、キララはギルゲを撃つことはなかった。人を傷つけるために武器を持たない種族だったからだ。ギルゲはキララに銃を向けるが、自分を撃たなかったキララを撃つことはできなかった。キララ達は気を失って倒れたギルゲを保護した。一方、ガメラは宇宙海賊が怪獣を飼育している惑星に向かい、大悪獣ギロンを倒していた。
ギルゲが目を覚ますと、そこは圭一の家で自分の隣に圭一が眠っていた。戸惑うギルゲに、圭一の母が今までのことを説明した。昨夜圭一達が家にギルゲを運び、医師の診察を受けさせていた。しかも、圭一が寝ずに看病してくれていた。ギルゲは圭一の優しさに胸を打たれる。
ガメラは地球に戻ると、神戸や大阪の街を襲っていた冷凍怪獣バルゴンを倒した。圭一達は公園に行き、戻って来たガメラを出迎えた。その時、ギルゲは司令官からキララ達の抹殺の件の結果を聞かれる。ギルゲは自ら変身を解いて宇宙人の姿に戻ると、キララ達の身代わりとしてザノン号に撃たれた。そして、ザノン号が攻撃を仕掛けてくることをキララ達に伝え消滅した。ガメラは圭一の制止を無視して、ザノン号に向かって行った。そして、ザノン号に体当たりし、爆発した。圭一はガメラの死を悲しむが、キララ達に励まされる。キララは宇宙人の姿に戻ると、圭一を空の旅に連れて行った。
映画『宇宙怪獣ガメラ』の感想・評価・レビュー
今までの総集編のような感じで様々な映像が流れていくので怪獣映画が好きな小さな子供が見ると喜んでくれそうな作品だと思った。
ただ、会社の事情が映画の方にひしひしと伝わってきてなんとも切なくなってくるような作品である。
大人の事情などで厳しい中怪獣映画を子供に好きになってもらいたいという気持ちが伝わってきた。
宇宙戦艦ヤマトやこち亀の両津さんなどが登場することにとても驚いたが異色のコラボレーションが面白かった。(女性 20代)
宇宙人がびっくりするくらいおばさんでした。そしてポーズや服装など何もかもが驚くほどダサかったです。
過去の特撮映像を集めて作られた、今までの怪獣との戦いを説明するような部分と、なんとも言えないダサすぎるおばさん宇宙人ヒーローが地球の平和を守るために戦うストーリーの部分と2部構成になっている作品でした。
こういう特撮映画はあまり見た事が無かったので、こういうものなんだと勉強になりました。1度で満足できる作品です。(女性 30代)
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