映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』の概要:宇宙船の修理ガレージで働くラチェットは、正義のヒーローであるガラクチック・レンジャーに憧れ、入隊試験を受けることにした。だが、体がひ弱なことから不採用を言い渡される。
映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』の作品情報
上映時間:94分
ジャンル:SF、コメディ、アニメ
監督:ケヴィン・マンロー
キャスト:ジェームズ・アーノルド・テイラー、デヴィッド・ケイ、ロザリオ・ドーソン、シルヴェスター・スタローン etc
映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』の登場人物(キャスト)
- ラチェット(ジェームズ・アーノルド・テイラー)
- ロンバックス族の唯一の生き残り。孤児。宇宙船の修理ガレージで働く。そそっかしい性格。クォークに憧れている。
- クランク(デビッド・ケイ)
- ドレックが作った欠陥品のロボット。心優しい性格。耐水性。ラチェットと出会い、相棒となる。
- ビッグボス・ドレック(ポール・ジアマッティ)
- 悪い奴。完璧な惑星を作るため、他の惑星を破壊して必要な部分だけ回収している。
- キャプテン・クォーク(ジム・ワード)
- ガラクチック・レンジャー(正義のヒーロー)のキャプテン。自尊心が強い。人の話を聞かない。
- ドクター・ネファリウス(アーミン・シマーマン)
- 科学者。レンジャー情報センター(別名、物置)に所属していた。正気を失い、悪に転じてしまう。
映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』のあらすじ【起】
悪い奴であるビッグボス・ドレックが、惑星カルトゥの民であるブラーグ一族に向けて話をしていた。「デ・プラネタイザー」という装置を使い、惑星を破壊するよう指示を出した。「デ・プラネタイザー」から出た光線が惑星に当たり、木端微塵に爆発した。
惑星ベルディン・カイゼル高原の近くのどこか。ラチェットがテレビを見ていると、惑星テネミュールが消失したというニュースが流れた。無人の惑星が破壊されたのは、今回で4回目だった。これを受け、ガラクチック大統領はガラクチック・レンジャーをもう1人増員することを決定した。レンジャーの一員であるキャプテン・クォークが、新人の募集を呼びかけた。
惑星カルトゥ・ドレック社の拠点。ドレックは新たな惑星を攻撃しようとしていたが、そこはガラクチック・レンジャーが見回っている場所だった。ドレックはレンジャーを攻撃して葬り去ることにした。それには、ロボットの戦士を増やす必要があった。
宇宙船の修理ガレージで働くラチェットは、心配する親方を説得し、レンジャーの試験を受けに行った。クォークは集まった参加者達に、強靭な顎や筋肉がなくても熱いハートがあれば任務を遂行できると呼びかけた。だが、面接を受けたラチェットは、体がひ弱で戦闘経験が不足しているから無理だと告げられる。さらに、経歴にも問題があった。裁判所からの召喚状が山ほどあり、違法な武器の所持もあった。宇宙海賊船から武器は押しつけられただけなのだが、合格は絶望的だった。
映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』のあらすじ【承】
ドレックは科学者のドクター・ネファリウスに、冷酷な殺人マシーンを作らせた。ネファリウスはロボットにレンジャーの行動パターンをインプットしていた。そして、ただ倒すのではなく、消滅させるようにしていた。ロボットの製造途中、落雷により照明が全て消えてしまう。すぐに修理が行われ明かりがついたが、他のロボットよりも一回り小さいロボットが誕生していた。そのロボットは欠陥品として破壊されそうになるが、宇宙船に乗って脱出した。
ラチェットが沈んだ気持ちで夜空を見ていると、宇宙船が墜落するのが見えた。ラチェットは宇宙船の中で気絶しているロボットを救い出した。体を確認すると、大きな損傷はなかった。だが、目を覚ましたロボットは、上手く歩けないようだった。ラチェットはガレージに連れて帰ることを決める。名前を尋ねるが、ロボットには「欠陥品 B5429」という番号名しかなかった。ラチェットはそのロボットにクランクと名付け、握手の仕方を教えた。修理をしてもらったクランクは、ドレックがレンジャーを襲うつもりであることをラチェットに伝えた。ラチェットはレンジャーと友達だと嘘を吐き、クランクと一緒に助けに向かうことにした。
ラチェット達が街に向かうと、既に殺人マシーンに攻撃されていた。クランクは宇宙船のソフトを修正し、殺人マシーンを引きつけられるようにした。ラチェットは宇宙船を操縦して殺人マシーンに近づき、マグブースターのスイッチをオンにした。殺人マシーンはラチェット達の宇宙船に引きつけられ、空高く舞い上がった。ラチェットはその殺人マシーン達を、敵の宇宙船にぶつけて破壊した。人々はラチェット達を称え、歓声を上げた。クォークはそれが面白くなくて、2人の代わりにニュースキャスターからの質問に答えた。その時、レンジャーに入隊させる気はあるのか聞かれ、思わずイエスと答えてしまう。
映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』のあらすじ【転】
ネファリウスはレンジャー達を消滅させるため、内輪揉めを起こす案をドレックに提案した。丸め込めやすい者として目をつけたのは、クォークだった。一方、クランクはクォークの指示で、レンジャー情報センター(別名、物置)に派遣されていた。そこを担当するエラリスは、装備と戦術の開発担当者だった。だが、皆闇雲に撃つだけで、作戦を立てたことはなかった。ラチェットは訓練場に行き、武器の試し撃ちを行った。
エラリスの前任者はネファリウスだった。ネファリウスは正気を失い、悪に転じてしまったのだ。エラリスがそのことをクランクに話しながら作業をしていると、破壊された惑星の中に有名な地域の破片だけないことに気づく。クォークにそのことを報告しようとするが、聞いてはくれなかった。
ラチェットの人気は高まり、フィギュアが作られたり、看板が街中に貼られたりした。クランクはこの名声は過大評価だと諌めようとするが、ラチェットは浮かれていて気にしなかった。ラチェットが人々からサインを求められ応じていると、クォークが現れ邪魔される。
レンジャー達が集まり、ドレック社の襲撃について話し合った。だが、作戦らしい作戦はなく、ただ敵を撃つだけだった。エラリスとクランクはきちんと作戦を立てるべきだと意義を唱えるが、他のレンジャー達は早く敵を撃ちたくて、エラリス達の発言を聞こうともしなかった。結局、レンジャー達は作戦を立てないままドレック社に侵入した。
ドレックはクォークに会うと、ラチェットへの嫉妬心を刺激し、顔写真入りの商品を開発する代わりに取引を持ち掛けた。一方、ラチェットと共にドレック社に侵入していたクランクは、コンピューターを操作して情報を探り惑星を破壊している理由を知る。それは、破壊した惑星の欠片を使い、完璧な惑星を作るためだった。
映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』の結末・ラスト(ネタバレ)
ラチェット達はドレックの部下を脅し、次の標的が惑星ノバリスだと知る。そこには、多くの住民が暮らしていた。ラチェット達が宇宙船でノバリスに向かう中、クォークは武器システムを停止させていた。ラチェット達はそれを知らず、宇宙船へと姿を変えた「デ・プラネタイザー」に攻撃を仕掛けた。しかし、武器が使えなかったため、すぐに撤退した。クォークはドレックと話し合うと言って、敵船の中に乗り込んでいた。ラチェットはクォークを見捨てることができず、攻撃を掻い潜り自らも敵船に乗り込んだ。
クランクは「デ・プラネタイザー」を止めようとするが、ドレックに捕まってしまう。ドレックの仲間と仲良くしているクォークを見て、裏切ったことを知る。一方、クランク達が乗っている宇宙船に、ドレックの相棒のビクター(ロボット)が侵入してきた。クランクは排水管を破壊し、ビクターを水攻めにして壊した。しかし、惑星ノバリスは破壊されてしまう。クォークはそれを見て、自らの過ちに気づいた。
ノバリスの住民達は避難していて無事だったことと、クォークが裏切ったことはニュースで報道された。ラチェットは惑星を守れなかった自責の念から、部屋に引き籠った。親方はそんなラチェットに正しいことをしろと声を掛けた。さらに、クランクも訪ねてきて、責任を取るなら次の機会に頑張ればいいと励ました。クランクは他のレンジャー隊員達も連れきていた。ラチェットは皆から励まされ、レンジャーに戻る決心をする。
ネファリウスはドレックを裏切り、機械を使ってドレックを羊に変えた。一方、ラチェット達は次の標的である惑星アンブリスについて話し合っていた。そこは無人の星だったが、コアが特殊で、爆破すれば連鎖反応が起きて太陽系が全滅する事態に陥る危険性があった。これは、ドレックではなくネファリウスの案だった。
エラリスの作戦の元、ラチェットはクォークに扮して、クランクと共に「デ・プラネタイザー」に乗り込んだ。ラチェット達はコアを盗み、武器の使用を不能にした。ラチェットの前にクォークが立ちはだかった。クォークはネファリウスを止めなければならないことを訴えるが、クォークはラチェットへの嫉妬心から聞く耳を持たなかった。その時、ラチェットのポケットから、正義のヒーローとして写っているクォークのカードが落ちた。クォークはそれを見て、ヒーローとしての自分を取り戻した。
レンジャーはマグブースターを使い、惑星を攻撃しようとしていた「デ・プラネタイザー」の軌道を修正した。光線の軌道は外れ、ドレックが作った新惑星カルトゥに当たった。ラチェットはクォークを攻撃しようとしていたネファリウスを殴りつけた。そして、クォークやクランクと共に脱出した。
クォークは三等兵に降格し、謝罪の旅に出ることを決める。ついでに著書の宣伝も行った。ラチェットは親方の元に戻った。クランクもそんなラチェットの元に留まる決意をする。ラチェットはレンジャーを辞めた訳ではなく、危機が迫ればいつでも出動するつもりだった。
映画『ラチェット&クランク THE MOVIE』の感想・評価・レビュー
ラチェットはヒーローに憧れる元気一杯の少年だが、そそっかしくて空回っているところが可愛いなと思う。冷静沈着なクランクは、まさに相棒としてぴったりである。
ヒーローのキャプテン・クォークが、とにかく濃いキャラクターだった。今までのヒーロー像に当てはまらない捻くれた人物で、自尊心が強くて周りの意見を聞かない性格である。正直鬱陶しい気持ちにもなったが、最終的にラチェットと共に悪を倒す場面は感動した。(女性 20代)
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