この記事では、映画『ブロークン・アロー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ブロークン・アロー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ブロークン・アロー』の作品情報
上映時間:108分
ジャンル:アクション
監督:ジョン・ウー
キャスト:クリスチャン・スレイター、ジョン・トラヴォルタ、サマンサ・マシス、ジャック・トンプソン etc
映画『ブロークン・アロー』の登場人物(キャスト)
- ライリー・ヘイル(クリスチャン・スレーター)
- 米軍の空軍大尉。狙撃の能力に長けており、先輩のディーキンスのことを尊敬していたが…?
- ヴィック・ディーキンス(ジョン・トラヴォルタ)
- 米軍の空軍少佐。プロ級のボクシングの腕を持ち、いつも賭けボクシングでヘイルのことを負かしている。ある日突然謀反を起こし…?
- テリー・カーマイケル(サマンサ・マシス)
- ディーキンスに裏切られたヘイルが逃げ延びた場所で出会った公園監視員。ヘイルと共に行動することになる。
映画『ブロークン・アロー』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『ブロークン・アロー』のあらすじ【起】
ライリー・ヘイル大尉とヴィック・ディーキンス少佐は、共に米軍に所属するパイロットである。二人は日頃から共にボクシングを楽しむ仲で、ヘイルはディーキンスのことを良い先輩として尊敬していた。そんなある日、二人は最新式の爆撃機のテスト飛行を行うこととなり、ユタ砂漠へと向かっていた。
全てが順調にいっていたその時だった。なんと、ディーキンスが突如ヘイルに襲いかかってきたのである。ヘイルは訳も分からぬまま必死に抵抗するが、ディーキンスは非常脱出装置のボタンを押すと、ヘイルを機外へと放り出してしまうのだった。
その爆撃機は、2基の核弾頭を搭載していた。そして、ディーキンスの狙いはその核弾頭にあったのである。かねてより軍に不満を抱いていたディーキンスは、核弾頭を盗み出し悪用する作戦を立てていたのだ。そして、ディーキンスは核弾頭を密かに投下させると、軍に「ヘイルがミスをした」という嘘の無線を報告するのだった。
映画『ブロークン・アロー』のあらすじ【承】
そして、その後ディーキンスはわざと乗っていた爆撃機を墜落させる。報告を受けた軍が駆けつけるものの、いくら探しても核弾頭は見つからない。そして、軍は一連の事件をヘイルによるものだと誤認識してしまったのだった。このことを受け、核弾頭紛失という意味を指す暗号、『ブロークン・アロー』が発令される。あまりに強大な力を持つ核弾頭の紛失に、軍は緊張に包まれる。
一方、空中へ放り出されたヘイルは、パラシュートを開き無事にその場から脱出、一命をとりとめていた。そして、国立公園へとランディングしたヘイルは、たまたまその場に居合わせた公園監視員のテリー・カーマイケルと行動を共にすることになる。
その頃、ディーキンスは地上で待機していた仲間達と合流し、核弾頭を作戦通り手に入れていた。核弾頭を輸送していたディーキンス達。しかし、そこにヘイル達が現れる。ヘイルとテリーはディーキンス達に襲いかかると、見事核弾頭を取り戻してみせたのだった。
映画『ブロークン・アロー』のあらすじ【転】
二人は、取り戻した核弾頭を持ってディーキンス達をまくと、そのまま旧銅鉱山へと逃げ込んだ。ヘイルは核弾頭の動きを止めるべくショートさせようと試みるが、しかし、ディーキンスが事前に核弾頭のプログラムをいじっており、結局失敗に終わってしまう。追ってきたディーキンス達と激しい銃撃戦を繰り広げたヘイルだが、もう1つの核弾頭を奪われてしまうのだった。
さらに最悪なことに、核弾頭の起爆スイッチが起動してしまい、その場で爆発してしまう。兄弟な核弾頭の爆発から、二人は咄嗟に流れていた川に逃げ込み一命を取り留める。また、溶け出した洞窟内の銅が溶鉱炉の役割を果たしたおかげで、彼らは放射線の影響からも逃れられたのだ。これほど危険な目にあいながらも、二人は諦めなかった。二人は再びディーキンスを追跡するのだった。
一方、ディーキンス達は手に入れた核弾頭をネタに、政府に脅迫をしかけていた。そして、多額の金銭を要求したのである。
映画『ブロークン・アロー』の結末・ラスト(ネタバレ)
そして、ヘイルは列車で逃走するヘイル達を追いかけていた。うまく潜入したと思われたその時、テリーが敵に捕まってしまうのだった。そんなテリーを助けるべく、ヘイルが危険を顧みず乗り込んで行く。激しい銃撃戦の末、彼らはいつものようにボクシングで決着をつけることになる。ヘイルはいつも真に勝とうとできない心の問題から、ディーキンスに賭けボクシングでは敗れていた。しかし、今回ばかりは負けるわけにはいかない、とヘイルはディーキンスに対して互角の戦いを見せるのだった。
そして、ディーキンスが稼働させた核弾頭を隙を見て解除したヘイル。列車内で核弾頭が暴れ出してしまう。ヘイルは急いで列車から逃げ出すが、核弾頭はまっすぐにディーキンスのほうへと向かっていく。ディーキンスは観念したように目を閉じた。そして、彼はそのまま核弾頭の爆発に巻き込まれ命を落とすのだった。なんとも言えない面持ちで爆発した列車を見つめるヘイル。そんな彼の元にテリーが駆け寄り、事件は解決を迎えるのだった。
映画『ブロークン・アロー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ジョン・トラボルタ演じるディーキンス少佐の狂気じみた悪役ぶりに圧倒されました。任務中に核弾頭を盗むという大胆な行動と、それを止めようとするヘイル大尉との対決は見応え抜群。列車でのクライマックスは爆破と格闘が絡み合い、緊張感の連続でした。ジョン・ウー監督のスローモーション演出や激しいアクションは健在で、ハリウッド進出作としても大成功だと感じます。(30代 男性)
クリスチャン・スレーターとサマンサ・マシスのバディ感がとても良かったです。彼らが核爆弾をめぐる戦いの中で信頼を築いていく姿が爽やかで、アクションに感情の厚みを加えていました。トラボルタの悪役演技も強烈で、「狂気」と「余裕」を併せ持つキャラとして魅力的。爆破シーンや列車上のアクションもド派手で、アクション映画好きにはたまらない一作でした。(20代 女性)
『ブロークン・アロー』は、90年代ハリウッドアクションの集大成のような作品でした。ストーリー自体はシンプルですが、ジョン・ウー監督の演出がそれを補って余りある迫力を生んでいます。特にディーキンスが「お前は俺を撃てない」と笑うシーンには鳥肌が立ちました。最終的に核を止めるヘイルの勇気も描かれ、王道ながら爽快感あるラストでした。(40代 男性)
全体的にアクション映画としては楽しめましたが、キャラクターの背景描写が薄く、感情移入しにくい部分もありました。トラボルタの存在感に頼りすぎている印象も。とはいえ、列車の上で繰り広げられる決戦はスピード感と爆発が絡み合い、見応えは十分。ジョン・ウーらしいスタイリッシュな演出が好きな人には刺さる映画だと思います。(30代 女性)
ハンス・ジマーの音楽が最高でした。場面ごとの緊張感を高めてくれるスコアは、アクションと融合して記憶に残るシーンを作り出していました。特に地下での核爆発処理シーンは、演出と音楽が見事に調和し、息を飲む展開に。ディーキンスとヘイルの信念のぶつかり合いも熱く、エンタメとして非常に完成度が高い作品だと感じました。(50代 男性)
爆発、銃撃、ヘリ、列車…アクションの要素が全部詰まっていて最高でした。ストーリーが王道なのが逆に安心して観られるポイント。トラボルタの悪役がとにかく魅力的で、狂気とユーモアのバランスが絶妙でした。テリー役の女性レンジャーも芯があって好感が持てました。アクション映画初心者にもおすすめできる作品です。(20代 男性)
ヘイルとテリーの関係性が良かったです。恋愛要素は控えめながら、信頼で結ばれていく過程が自然で好印象でした。ジョン・ウー監督のガンアクションもかっこよく、列車での戦いは特に印象的。トラボルタの悪役がカリスマ的で、単なる悪人ではない複雑さも感じました。90年代アクションの魅力が詰まった名作です。(40代 女性)
正直、ストーリーに新鮮味はありませんが、アクションの質が高いので満足しました。特に印象的だったのは、ディーキンスが最後にヘイルに向かって挑発しながら死亡するシーン。あの余裕ぶった態度が崩れる瞬間にカタルシスがありました。音楽、演出、演技、それぞれが一定以上のクオリティを持っていて、安定感のある映画でした。(30代 男性)
アクション映画が苦手な私でも最後まで楽しめました。暴力的な描写もあるけど、それ以上にキャラの個性や関係性が描かれていて、単なるドンパチ映画ではありませんでした。サマンサ・マシスの演じるテリーがかっこよく、女性キャラが活躍するのも嬉しいポイント。トラボルタの演技力にも驚かされました。(30代 女性)
あの時代のアクション映画らしいテンポと映像が懐かしいと感じました。ストーリーは単純明快で、悪役のディーキンスと正義感に溢れるヘイルという構図がわかりやすく、安心して観られます。爆破シーンがどれも派手で気持ちよく、列車上での最終決戦は手に汗握る展開でした。家で気軽に楽しめるアクション映画としておすすめです。(60代 男性)
映画『ブロークン・アロー』を見た人におすすめの映画5選
フェイス/オフ
この映画を一言で表すと?
宿敵同士が顔を入れ替える衝撃のサイコ・アクション。
どんな話?
FBI捜査官とテロリストが顔を入れ替えるという前代未聞の手術を通じて、正義と悪が反転するサスペンスアクション。ニコラス・ケイジとジョン・トラボルタが互いの人格を演じ合う演技合戦は、目が離せません。ジョン・ウー監督による銃撃戦も健在。
ここがおすすめ!
ジョン・ウー監督のスタイリッシュなアクション演出と、主演2人の鬼気迫る演技が見どころ。アイデンティティの喪失と復讐劇が絡み合う、緊迫感と感情の揺れ動きを存分に味わえる作品です。ブロークン・アローでトラボルタの悪役にハマった人には必見。
ザ・ロック
この映画を一言で表すと?
アルカトラズ島を舞台に繰り広げられる極上のアクションスリラー。
どんな話?
元軍人のテロリストが化学兵器を奪い、観光地アルカトラズ島を占拠。そこに潜入するのは、化学兵器の専門家と伝説の脱獄囚という異色コンビ。命を賭けた奪還ミッションが開始される。痛快でスリリングな展開が次々と襲いかかる名作。
ここがおすすめ!
ショーン・コネリーとニコラス・ケイジの異色バディが光る、笑いと緊張が同居したアクション映画。マイケル・ベイ監督のスピード感ある演出と、重厚な人間ドラマも魅力です。ブロークン・アロー好きなら、このテンション感はクセになります。
コン・エアー
この映画を一言で表すと?
凶悪犯だらけの空の刑務所を乗っ取られた、空中監獄スカイ・バトル!
どんな話?
凶悪犯たちを輸送中の飛行機がハイジャックされ、元軍人の囚人キャメロンが仲間たちを救うべく立ち上がる。閉鎖された機内という極限状況の中で、善と悪が入り乱れるスリリングな展開に目が離せない作品です。
ここがおすすめ!
ニコラス・ケイジの正義感あふれるヒーローぶりと、個性的な悪役たちの競演が最高。ハイテンションで突き進む展開と、派手なアクションは『ブロークン・アロー』に通じるものがあります。航空パニック×アクションの決定版です。
クリフハンガー
この映画を一言で表すと?
氷点下の山岳地帯で繰り広げられる、生死を懸けたサバイバル・アクション。
どんな話?
山岳救助隊員ゲイブは、雪山に墜落した飛行機の生存者救出に向かうが、実は大量の現金を巡る犯罪者たちの罠だった。過去のトラウマを抱える中、仲間と共に極寒の大自然で戦うことになる。
ここがおすすめ!
シルヴェスター・スタローンの肉体派アクションが炸裂。圧倒的な自然美と危機的状況の中で展開されるアクションは息を呑むスリルに満ちています。孤立無援で戦う主人公の姿は『ブロークン・アロー』のヘイルに通じる部分も。
エアフォース・ワン
この映画を一言で表すと?
大統領自ら戦う、空の中のワンマンアーミー!
どんな話?
アメリカ大統領が乗る専用機「エアフォース・ワン」がテロリストにハイジャックされる。だが、大統領は元兵士。家族と国民を守るため、自ら立ち上がる。機内で繰り広げられる密室バトルと国家の命運が交錯するストーリー。
ここがおすすめ!
ハリソン・フォードの渋すぎる戦う大統領像が胸熱。機内という限られた空間でのスリリングな戦いは、『ブロークン・アロー』と同様に手に汗握る展開が続きます。リーダーとしての責任と覚悟が、アクションに深みを与えている点も魅力です。
みんなの感想・レビュー