映画『僕等がいた 前篇』の概要:大人気少女コミックの劇場版!北海道の高校に進学したナナミは学校で人気ナンバーワンの矢野と出会い、次第に彼に惹かれていく。しかし彼には元カノの死という重い過去があり、誰にも見せない心の傷があったのだ・・・・。
映画『僕等がいた 前篇』 作品情報
- 製作年:2011年
- 上映時間:92分
- ジャンル:アクション
- 監督:三木孝浩
- キャスト:生田斗真、吉高由里子、小松彩夏、本仮屋ユイカ etc
映画『僕等がいた 前篇』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★★★
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『僕等がいた 前篇』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『僕等がいた 前篇』のあらすじを紹介します。
ナナミは天真爛漫な女子高生。
釧路の高校に進学し、新しい友達もでき楽しい学校生活がスタートしていた。
そんな矢先に出会ったのは同じクラスで学校内で人気の矢野。
返却されたテストの点数を見られ気まずいナナミであったが、矢野はどこか寂しそうで悩みを抱えてそうで、思わず「悩みがあったら聞くよ」と言ってしまう。
そんなナナミの言葉を笑顔でかわした矢野であったが、実は過去に付き合っていた彼女を交通事故で亡くしていたのだ。
その重い過去を抱え続ける矢野に恋心を抱いてしまったナナミは、矢野が抱える傷もすべて受け止めて矢野のことが好きだという気持ちをストレートにぶつける。「過去になんか負けない今、つくろう」ナナミの言葉は純粋に矢野のことが好きだという気持ちにあふれていた。
ナナミの気持ちに心を開き始めた矢野であったが、元カノの妹であるユリが矢野が隠そうとしている過去を掘り起こそうとする。
お互いを大切に思うがゆえに、傷つけることを恐れて近づいたり離れたりする矢野とナナミであったが、その困難を乗り越えて2人は結ばれることとなる。
しかし、矢野の両親が離婚することとなり矢野は東京へ転校することとなった・・・。
映画『僕等がいた 前篇』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『僕等がいた 前篇』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
名シーン「電車おっかけ」
ラストの名シーンで電車にのって東京へ行く矢野を追いかけるナナミ。
電車に向かって「矢野!矢野!」と叫び続ける彼女の姿は、寂しさの中に、どうしようもない運命に負けてたまるか!という強い気持ちを感じさせる。ナナミは一見ほんわかしている様でとても芯の強い女性であることが前編でも至るところで感じられた。
ここからエンディングで流れるのはMr.Childrenの「祈り」。
歌詞のサビに当たる部分では「さよなら さよなら さよなら」と、まるで電車を見送るナナミの気持ちを伝えるかのように音楽が流れ、思わず涙があふれてくる。まさに、見ているものを泣かせるためにシーンである。
ナナミのチャームポイントはお団子ヘア
わたし個人的に原作通りでとても嬉しかったのが、ナナミの定番ヘアスタイルであるお団子を起用してくれたところだ!
授業中も体育のときもつねにお団子ヘア。どうしてあんなに丸くできるのか謎に思うほど綺麗なまんまるお団子ヘアである。
ほんわかしたナナミの性格とマッチしたヘアスタイルで、これは原作通りでお願いしたいポイントであった。
また、吉高由里子がお団子ヘアがよく似合う!ベストなキャスティングである!!
後編への期待
今回の前編だけでも相当な数の登場人物の悩みや葛藤があったのであるが、後編はいったいどうなるのであろうか。
前編でとくにキーワードになったのは、矢野が心に悩みを抱え込みやすい性格であるということである。
もともと、母親が夫の浮気によって離婚していることもあり、矢野は弱い女性に優しくしてしまう癖があるのであろう。
だから、ユリの姉であるナナにも酷い彼氏がいるにもかかわらず、彼女を支えたいと思ってしまう。
どうしようもなく周りが見えなくなっている女性に惹かれやすい傾向があるのであろう。
この矢野の性格が後編でもキーポイントになってくるのだろうと見込んで、後編に期待したい。
映画『僕等がいた 前篇』 まとめ
お互いが大好きでピュアな恋愛をしたいだけなのに、主人公が抱える過去が2人を苦しめてうまく思いが通じあえないあたりは、かなりもどかしい。
また、そんな2人を試すかのように矢野が転校を迫られるという酷な展開は原作者も酷いひとだなーと思わざるを得ない。
少女コミックの中でも、かなり主人公を追い詰め、くるしめている作品だなと感じる。
本作品は前編・後編ともに、キャスティングが最高である!原作のイメージ通りと言っても良い役者を揃えており、とくに、ユリの陰気なちょっと怖い雰囲気を本仮屋ユイカが見事に演じきっている。
前編では高校生の姿であったナナミと矢野の姿が、後編ではどのように成長し変化しているのか見ものである。
関連作品
- 僕等がいた 後篇 次作
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