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映画『千年の愉楽』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『千年の愉楽』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『千年の愉楽』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『千年の愉楽』の結末までのストーリー
  • 『千年の愉楽』を見た感想・レビュー
  • 『千年の愉楽』を見た人におすすめの映画5選

映画『千年の愉楽』の作品情報

千年の愉楽

製作年:2012年
上映時間:118分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:若松孝二
キャスト:寺島しのぶ、高良健吾、高岡蒼佑、染谷将太 etc

映画『千年の愉楽』の登場人物(キャスト)

オリュウノオバ(寺島しのぶ)
被差別部落の路地にて産婆をしており、地元の子供のほとんどを取り上げる。地元では第2の母親として慕われ、穏やかで心が広く子供達を温かい目で見守る。2歳の息子を亡くした折に産婆となる。地元民にはオバァとか、オリュウさんと呼ばれている。
礼如(佐野史郎)
毛坊主でオリュウノオバの夫。2歳の息子を亡くした折に坊主となる。厳しく真面目な人物だが、妻がやることには一切の口出しをせず見守っている。
中本彦之助(井浦新)
半蔵の父親。高貴な血筋ではあるが、中本の血は汚れていると言い、先祖が犯した罪を清めようと自らが罰を受け、森の奥に姿を消す。容姿が優れた人物で、浮名を流している。
中本半蔵(高良健吾)
彦之助の息子。美しい容姿を持ち来る者を拒まず、身持ちが軽い。性格は明るく軽率な面があり、色欲に流されやすい。下ネタ好き。
田口三好(高岡蒼祐)
苗字は違えど、中本の血を引く青年。盗みを働いたりヒロポンを売ったりと、あくどい商売をしており、半蔵のようには死なないと中本の血に抗う。根は素直で良い子だが、粋がっている。

映画『千年の愉楽』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『千年の愉楽』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『千年の愉楽』のあらすじ【起】

被差別部落の路地。産婆オリュウノオバは、毛坊主の夫礼如と共に地域の人々を見守りながら生きてきた。
中でも特殊な血筋を受け継ぐ中本半蔵は、オリュウノオバが産婆として初めて取り上げた、特別な子供だった。

数十年前のその日、半蔵の父である彦之助は、浮気相手に刺され森の廃墟へ逃げ込む。奇しくも彦之助の妻が産気づいた時で、礼如が見つけた時には血塗れの状態だった。彦之助は中本家の先祖が犯した罪のせいで、一族は穢れを背負っている。その罪を自身が受けることで汚れた血を清めるのだと言い直後、大怪我を負ったまま森の奥へ姿を消した。

数奇な一族である中本家は、容姿の優れた男子ばかり産まれるが、不運な運命を辿ることで有名な一族である。それでも、産婆であるオリュウノオバは、産まれる子に罪はないと半蔵を取り上げたのであった。

産まれた日が父親の命日となり、産まれてすぐに母子家庭となった半蔵。母親に育てられるも5歳の時、母親もまた別の男を追って姿を消してしまう。その後、幼い半蔵は親戚の家を転々として育てられ、立派な青年に成長。彼もまた優れた容姿を持っていた。

そんなある日、半蔵が不倫をしているという噂を耳にしたオリュウノオバ。道端で会った折、彼自身から不倫がばれて大阪の工場へ行かされるという話を聞く。彼は黙っていても女が寄ってくるのだから、仕方ないと笑うのだった。

数年後、立派な成りをした半蔵が妻となる女性を連れて、オリュウノオバへ挨拶に来る。彼女と所帯を持ち地元で仲間達と山仕事をすると言う彼に、オリュウノオバは大喜び。半蔵の妻はすでに身籠っていたが、中本家の宿命は知らなかった。

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映画『千年の愉楽』のあらすじ【承】

だが、所帯を持ちじきに子供も生まれるというのに、半蔵は路地の女達と浮名を流して歩くばかり。女が寄ってくるから仕方ないと身持ちの軽い半蔵は、第2の母親のような存在であるオリュウノオバにも粉をかけてくる始末。
しかも、産まれた子供を抱き上げることもなく寧ろ、嫌悪する表情を見せ自宅に近寄らなくなる。

狭い地域では噂はすぐに広がる。自分の子供が生まれたというのに、家へも帰らない半蔵が色狂いの後家の元へ通い詰めているという噂が聞こえ始める。オリュウノオバは半蔵に対し、女を甘くみないようにと忠告するのだった。

すると、半蔵は心を入れ替え、後家と別れて妻の元へと戻って来る。そんな折、仕事中に榊の木を伐り取ってしまう半蔵。榊は神様の木だと言われており、伐ったら天罰が下ると言い伝えられていた。仲間達は慌てて木を酒で清め山の神様へ謝罪をするも、夕方になって仲間が怪我をしてしまう。責任を感じた半蔵は治療費を肩代わりすると言い、後家の元へ向かって金を借りるが、その場にいた男と共に後家を弄ぶのだった。

この一件から彼は、自分はやはり中本家の血筋なのだと心を倦み、再び不倫を開始。半蔵は恨みを抱えた不倫相手の夫に刺され、若い身空で命を落としてしまうのだった。

映画『千年の愉楽』のあらすじ【転】

半蔵の惨めな死を見つめる男が言う。これが中本の血を引く男の最期かと。かく言う彼、田口三好も中本の血を引く男であった。そして、彼もまたオリュウノオバが取り上げた赤子である。三好は母親の実家の田口へ引き取られ育てられるも、荒い気性からか悪さばかりをして歩くようになる。それでも、オリュウノオバと礼如の元には良く通い、軽口を叩いては帰って行くのだった。

しみったれた人生は送りたくないと悪たれる三好。ある夜、町で会った男から女をあてがわれ、その見返りとばかりに金持ちの家へ盗みに入る話を持ち掛けられる。彼は大喜びで仕事を受け、男の仲間と一緒に金持ちの家へ侵入し金庫を盗み出した。

翌日の夜、居酒屋に来た客から、夕べ盗みに入った屋敷の主人が殺されていたと聞いた三好。更に、声をかけて来た男達ならやりかねないという話に怖気づいてしまう。彼は普段から中毒性の強いヒロポンという薬物を打っては、強い不安や恐怖から逃れようとしているのだった。

その後、三好と会ったオリュウノオバは、背中に入れられた入れ墨を見せてもらい、この入れ墨は三好のお守りになると言う。すると、彼は半蔵のようには死なない。中本の血には負けないと言い、去って行くのであった。

映画『千年の愉楽』の結末・ラスト(ネタバレ)

しかし、盗みに入った時の報酬も貰えず、話をくれた男とも会えず、ようやく見つけた仲間の男からはもう盗みはしないと言われ拒絶された三好。仕方ないので真面目に働こうと思ったが、仕事の初日に美しい人妻を発見してしまい、仕事へは行かずに人妻を誘惑し関係を持ってしまう。
ある夜中、人を殺してしまったと言う三好と人妻がオリュウノオバを頼ってやって来る。オリュウノオバはひとまず、返り血を浴びた三好の身なりを整え事情を聞いた。

逢瀬を続けていた三好と人妻は、面白半分に自分の家へ盗みに入ったらどうかと計画。どうせなら夫がいる夜がよかろうと実行した。しかし、物音に気付いた夫に発見され、取っ組み合いになった三好は誤って夫を刺し殺してしまう。逃走した三好を動転した人妻も追って来たため、今に至るという話だ。
オリュウノオバは一晩だけ宿を貸すから、朝になったら帰れと言った。

翌朝、人妻と別れた三好は近頃、目が掠れるのは中本の血のせいかと言いつつ、今度こそ真面目に働くとダムの建設工事へ向かう。それから1年、汗水たらして肉体労働に勤しんだ三好だったが、とうとう失明してしまい怪我をしてしまう。山から下りて病院へ向かったが、翌朝になって港で首を吊っているのが発見されるのだった。

オリュウノオバは死の間際になって、産まれては死んでいく中本家の命の話を遺影となった夫礼如と語り合い、命が産まれ死んでいくと呟き、そうして息を引き取るのであった。

映画『千年の愉楽』の感想・評価・レビュー(起承転結)

原作は作家、中上健次の同名連作短編集。2012年10月に亡くなった若松孝二監督の遺作となっている。原作での舞台は和歌山県新宮市の「路地」という被差別部落だが、ロケでは三重県のとある地域で撮影が行われている。
優れた容姿を持つが、短命の呪いを持つ中本家の数奇な運命を、その地に長年暮らす産婆の視点から描いている。作中では、中本家の先祖が罪を犯したことで一族の血が穢れ、呪いとなったことが語られているが、その罪がどのようなことであったのかまでは明らかにされない。末代までの祟りとして考えるならば、神的な存在に害を成したかもしれない。一滴でも血が入っていることで、呪いは発動するらしく若くして亡くなっていく。産婆は今わの際で自分ではどうにもならない虚しさを覚え、ラストシーンでのあのセリフを呟いたのだろうと思う。(女性 40代)


本作は、紀州を舞台に逃れられない不吉な血を引く色男達とその行く末を見てきた産婆を描いた若松孝二監督の遺作であり中上健次小説原作のヒューマンドラマ作品。
高良健吾の麗しい色男役がとても魅力的だった。また、劇中の島唄も良かった。
そして、時間軸を駆使した映像が印象的で、小説ではどのように表現されているのか気になって読みたくなった。
救いようのない重たい雰囲気だが、愛や憎しみが鮮烈に表現されていて好みだった。(女性 20代)


キャストがとにかく最高すぎる今作。寺島しのぶと佐野史郎で謎めいた雰囲気は出来上がっているし、中本の血を引く男たちは高良健吾に高岡蒼甫、井浦新とイケメン揃いでそれぞれ違う性格のキャラクターなので見応えがあります。
芸術性さえ感じさせるエロスはさすが若松監督と言わざるを得ない魅力的すぎる描写で、全てを見せない美学を教えてもらったような気がします。
それにしても高良健吾の美しさは半端じゃなかったです。ファンならずとも大満足の作品でしょう。(女性 30代)


河瀬直美監督らしい“生”と“死”の循環を感じさせる作品でした。吉増剛造の原作をもとにした独特の詩的世界観があり、物語の筋というよりも“感覚”で見る映画です。主人公・与謝野は代々女性に愛され、破滅していく家系の男。その生き様を通じて、肉体と魂の宿命、そして性と死の不可分性を描いています。特に、老女フミが語る過去の回想シーンは圧巻で、現実と記憶が交錯する映像に酔いました。万人受けはしませんが、映像詩としての完成度は高い。観る人を選ぶ、静かで深い一本です。(30代 男性)


この映画は「理解する」より「感じる」映画。正直、最初は難解で眠くなりそうでしたが、映像の美しさと人間の“生”の濃密さに引き込まれました。主人公の一族に流れる“男の宿命”が、愛と欲望と破滅を繰り返す形で描かれており、まるで呪いのよう。特に与謝野の死の場面は静謐でありながらも圧倒的な存在感があり、観終わったあと心がざわめきました。河瀬監督らしい自然との融合が見事で、奈良の光と影が人生そのものを象徴しているようでした。(40代 女性)


最初から最後まで“河瀬直美の詩”を観ているようでした。物語よりも「映像で語る」ことに徹しており、会話よりも沈黙が多い。それなのに感情が伝わってくるのは、俳優陣の演技力が圧倒的だからだと思います。特に常盤貴子の老女の語りには涙しました。与謝野の生き様は決して美化されていませんが、その愚かさと儚さが人間そのもの。死をもって“愉楽”を迎えるという皮肉なタイトルの意味が、ラストで腑に落ちました。静かながら深く刺さる映画です。(50代 男性)


「死」をこんなに美しく描く映画があるのかと驚きました。生きることの痛みと快楽を、まるで祈りのように映し出しています。序盤は何が起きているのか分かりづらい構成ですが、後半になるにつれて“命の連なり”というテーマが浮かび上がってくる。映像が本当に素晴らしく、特に光と風の描写が心に残ります。観る人によって解釈がまったく違う作品だと思いますが、私は“赦し”の映画だと感じました。観るたびに意味が変わりそうな作品です。(20代 女性)


難解でありながら、なぜか心に残る映画でした。与謝野という男が女に翻弄されながらも、愛を求め続ける姿が人間らしく、どこか哀しい。河瀬直美監督特有の自然音の使い方や間の取り方が印象的で、まるでドキュメンタリーのようなリアリティを生み出しています。特に葬儀のシーンは圧巻。悲しいはずなのに、どこか安らぎを感じさせる。不思議な体験でした。商業的な娯楽映画とは違いますが、“生の詩”を観る覚悟がある人には強くおすすめです。(60代 男性)


河瀬監督の映画の中でも、特に“肉体のリアリズム”と“精神の象徴性”が融合した異色作。与謝野の家系に受け継がれる“女を惹きつける呪い”が、まるで運命の鎖のように描かれます。中盤の母と息子の会話は不思議な静けさがありながらも、圧倒的な緊張感。人間の根源的な欲と死を、露骨さではなく美しさで包み込む演出が見事です。観終わった後に残るのは不快感ではなく、奇妙な安堵。理解不能でも、感覚で記憶に刻まれる作品。(30代 女性)


映像がとにかく美しい。奈良の自然、光の陰影、そして沈黙。河瀬直美監督の真骨頂を感じました。物語は直線的ではなく、むしろ断片的。与謝野の一生を“語り”と“記憶”を通して綴る構成は独特ですが、見慣れると心地いいリズムになります。性愛と死が表裏一体で描かれ、宗教的なニュアンスすら漂う。正直、難しい映画ですが、映像と音だけでも十分に“詩”として楽しめます。映画というよりも“体験する文学”といった印象でした。(20代 男性)

映画『千年の愉楽』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『千年の愉楽』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

殯の森(もがりのもり)

この映画を一言で表すと?

“生と死のあわい”を、静かな森の中で見つめる魂の旅。

どんな話?

老いた男性と介護施設の女性職員が、亡き妻の眠る森を目指して彷徨う二日間の物語。会話は少なく、自然の音と表情だけで感情が伝わる。喪失の悲しみを抱えながらも、やがて「生きること」と「死を受け入れること」が同じ線上にあることを描く、深く静かな作品。

ここがおすすめ!

『千年の愉楽』と同様に、河瀬直美監督が“死と再生”を詩的に描いた傑作。言葉を超えた映像表現と、木々のざわめきや光のゆらぎが心に染み渡る。観るたびに意味が変わり、観る人の人生経験によって印象が異なる不思議な映画体験ができる。

あん

この映画を一言で表すと?

「生きる意味」と「赦し」を静かに問いかける、優しさの中にある人生の詩。

どんな話?

どら焼き屋の店主と、そこに雇われた老女・徳江。彼女の作る“あん”には、人生と自然への慈しみが詰まっていた。しかし、彼女の過去にある“秘密”が明らかになっていく。人生の苦味と甘味を、人とのつながりの中で見つめる感動作。

ここがおすすめ!

樹木希林の名演が光る。『千年の愉楽』のように“老い”“死”“赦し”をテーマに、淡々とした時間の中に深い感情を映し出す。自然の中で生きる人々の姿が美しく、観終わった後、静かな涙がこぼれる。河瀬監督の優しさが詰まった一作。

楢山節考

この映画を一言で表すと?

“老い”と“死”を自然の摂理として描く、日本映画史に残る伝説的作品。

どんな話?

貧しい山村で、70歳になると“楢山参り”として老人が山へ送られるという風習があった。老女・おりんは、家族のために自らの運命を受け入れ、息子とともに山へと向かう。生きること、死ぬことの意味を、残酷なほど美しく描く物語。

ここがおすすめ!

今村昌平監督による人間の本能と自然との共存を描いた傑作。土の匂いが漂うようなリアリズムと、母の覚悟に胸を打たれる。『千年の愉楽』が描く「死の中の救い」と同じテーマを、より原始的で圧倒的な映像美で体験できる。

蜜のあわれ

この映画を一言で表すと?

愛と死を幻想的に包み込む、金魚の化身が紡ぐ妖艶なファンタジー。

どんな話?

老作家と、美しい金魚の化身・赤子との不思議な愛の物語。現実と幻想の境が曖昧になっていく中で、“生”と“死”そして“愛”の本質が浮かび上がる。金魚の赤と、老いの静寂が溶け合うような、夢のような映像世界。

ここがおすすめ!

寺島しのぶと二階堂ふみの演技が圧倒的。詩的な語り口や幻想的な映像構成など、『千年の愉楽』の持つ“生の官能”と“死の美”に通じる。エロスと哲学が共存する日本的美意識の結晶とも言える一作。

彼岸花

この映画を一言で表すと?

生と死の境界で咲く“愛の記憶”を描いた、静謐な人間ドラマ。

どんな話?

妻を亡くした男が、かつての恋人の面影を追いながら、生と死の狭間で心を彷徨う。季節の移ろいとともに語られる人生の哀しみが、やがて静かな再生へとつながっていく。映像と音楽が一体となった、叙情的なヒューマンドラマ。

ここがおすすめ!

『千年の愉楽』と同じく“記憶”と“再生”をテーマに、人間の内面を丁寧に描いた作品。赤く咲く彼岸花が象徴するのは、死ではなく“永遠の愛”。静かで美しい映像に心が吸い込まれるような体験ができる、邦画の隠れた名作。

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この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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