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映画『ベテラン』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ベテラン』の概要:組合に所属していたトラック運転手達は、賃金未払いのまま突然解雇を突きつけられる。ペ運転手は困り果て、知り合いのドチョル刑事に助けを求めて電話を掛けた。その頃、ドチョルは映画の打ち上げに参加しており、大企業の御曹司と会っていた。

映画『ベテラン』の作品情報

ベテラン

製作年:2015年
上映時間:123分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:リュ・スンワン
キャスト:ファン・ジョンミン、ユ・アイン、オ・ダルス、キム・シフ etc

映画『ベテラン』の登場人物(キャスト)

ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)
ソウル警察庁・広域捜査隊・刑事。腕っぷしが強い。人情味溢れる人物。不正を嫌う。正義感が強い。
チョ・テオ(ユ・アイン)
企業であるシンジン物産の御曹司。企画室長。麻薬常習者。気に入らないことがあるとすぐ暴力を振るう。問題を起こしてばかりいる。
チェ(ユ・ヘジン)
シンジン物産の常務。テオとは従兄。問題処理係として、テオの下に就いている。
ペ(チョン・ウンイン)
トラック運転手。突然賃金が貰えないまま解雇される。シンジン物産の下請け業者に勤めていた。
チョン・ソグ(チョン・マンシク)
運送会社・所長。シンジン物産の下請け業者。ペを雇っていた。

映画『ベテラン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ベテラン』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ベテラン』のあらすじ【起】

販売した車を回収し、再び販売して金を集めている犯罪組織があった。広域捜査隊のソ・ドチョル刑事は客の振りをして車を購入し、トランクに入って回収されるのを待った。車が回収された後、ドチョルはトランクから出て犯罪者を一網打尽にした。そこに仲間の警察が駆けつけ、犯人達は逮捕された。ドチョルは捕まえた犯罪者を尋問し、車を販売する予定だったロシア人犯罪者達を逮捕した。

組合に所属していたトラック運転手達は、賃金未払いのまま突然解雇を突きつけられる。運転手のペは困り果て、助けを求めてドチョルに電話を掛けた。しかし、ドチョルは電話に出なかった。その頃、ドチョルは監修した映画の撮影の打ち上げに参加していた。ドチョルはそこで、大企業・シンジン物産の御曹司であるチョ・テオ企画室長と出会う。

ドチョルはテオに犯罪者の匂いを感じ取り、オ・チーム長に相談した。オ・チーム長の話から、テオは問題ばかり起こしていることが分かった。その頃、テオは賃金未払いの件でデモが行われていることを知り、解決を図るためにデモに参加していたペ親子を部屋に呼んでいた。始めは子供にお菓子やおもちゃを与え、穏やかに話していた。だが、突然ペと事業所のチョン所長にグローブを渡すと、殴り合いを行わせた。ペは子供の前だったため殴り返すことができず、チョン所長に顔面が血だらけになるまで殴られてしまう。殴り合いの後、テオは未払い分の賃金と上乗せしたお金をペに渡した。

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映画『ベテラン』のあらすじ【承】

ドチョルは子供からの電話を受け、病院へと駆けつけた。電話を掛けてきたのはペの息子だった。ペは飛び降り自殺を行ったが、幸い手摺に体が引っ掛かって一命を取り留めていた。ペがデモの後自殺を行ったことは分かった。だが、賃金が支払い済みだったため、なぜ飛び降りたかが分からなかった。ドチョルはペの息子に話を聞き、ペが殴られたという情報を得る。それ以上は子供が不安定で、ペの身に何が起こったのか聞き出すことはできなかった。ペは所轄の担当刑事と会って事件について意見交換を行うが、所轄の上司から仕事の邪魔をするなと叱られてしまう。

ドチョルはテオに会うため会社を訪ねるが、チェ常務が立ち塞がり追い返されてしまう。チェ常務は事件を表ざたにしないために、見舞金と題したお金をペの妻に渡した。担当刑事は既にチェ常務と繋がっており、事件を調査する気はなかった。しかし、ドチョルは諦めなかった。

ドチョルは上司から圧力がかかり、シンジン物産の件から手を引くよう忠告される。一方、ドチョルの妻・ジョヨンは、チェ常務に呼び出されお金とバッグを渡される。ジョヨンの心は揺れ動くが、決して受け取らなかった。

映画『ベテラン』のあらすじ【転】

ドチョルは世論を動かすため、知り合いの記者に頼み今回の事件を公にしてもらうことにした。シンジン物産のチョ・ドンゴン会長はそのことを知り、記事を食い止めるために奔走した。そして、問題を処理しきれなかったチェ常務を殴り、テオに海外行きを命じた。怒ったテオはチョン所長の提案に乗り、ドチョルを始末することにした。

ドチョルは監察官から取り調べを受けることになる。違法に車を転売していた犯人が、ドチョルから暴行を受けたと証言したのだ。監察官がシンジン物産の件で圧力をかけてきたのは明らかだった。オ・チーム長はドチョルを助けるが、昇進に響くためこれ以上事件を引っ掻き回すなと叱った。ドチョルはそんなオ・チーム長に失望するが、やはり事件の調査を諦める気はなかった。

ドチョルはチョン所長に会いに行った。すると、オ・チーム長と仲間の刑事が現れる。オ・チーム長はドチョルを見捨てることができなかったのだ。ドチョル、オ・チーム長、ユン刑事の3人でチョン所長に会いに行った。部屋の中にはチョン所長の仲間の男がおり、ユン刑事が刺されてしまう。チョン所長は想定外のことに驚き、逃げるが捕まってしまう。

映画『ベテラン』の結末・ラスト(ネタバレ)

ドチョルはチョン所長の取り調べを行った。チョン所長は一緒にいた男に監禁されていたと証言した。だが、ドチョルも他の刑事もそんな証言など信用しなかった。仲間の刑事が刺されたこともあり、上司は黒幕を逮捕するようドチョル達にきつく言い渡した。ドチョル達は殺人教唆の罪で捜査を行った。すると、チョン所長の車から大金とパスポートと航空券が出てきた。札帯に印字されている銀行に確認を取れば、誰が大金を支払ったのか一目瞭然だった。

チェ常務はドンゴン会長から命じられ、テオの身代わりに出頭することになった。事件の捜査は、ドチョル達とは別のチームに引き継がれることになった。ドチョルは納得がいかなかったため、捜査を止める気はなかった。そんな時、仲間のミス・ボン刑事が行っていた調査により、ペが最後に妻に送ったメールが身を投げてからのものだと判明した。つまり、ペ以外の者がメールを送ったのだ。しかも、テオの部屋があるフロアでは、昼休みが30分早まっていた。人払いを行っていたのだ。ペは自殺を行ったわけではなかった。

ドチョルは刑務所にいるチェ常務に会いに行き、今回の事件の顛末を話した。ペはチョン所長に殴られた後、息子をタクシーに乗せて家に帰らせた。ペは腹の虫が収まらなかったため、テオの元に戻った。そこで、事故が起きた。テオがペを殴ったときに、ペが机の角に頭を打ちつけてしまったのだ。チェ常務は事故を隠すため、自殺を偽装したのだ。チェ常務はドチョルから話を聞いても、白を切り通した。

ドチョル達のチームは、テオに痛めつけられた元警護の協力を得て、テオが参加するパーティーの情報を得る。テオがそこで麻薬を使うと睨み、踏み込むことにした。警備の者に邪魔をされるが、ドチョル達は建物の中へと入った。パーティーではやはり麻薬が使われていた。ドチョルは逃げたテオを追うが、警護の者に邪魔をされる。テオは警官を撥ねながら車に乗って逃げた。ドチョルはバイクに乗って追いかけた。事故を起こしたテオは、ドチョルを殴って逃げようとした。その姿は多くの人が見ており、携帯のカメラに収めていた。ドチョルはボロボロになるが、テオの腕に手錠を掛けた。

テオとチョン所長は逮捕され、チェ常務も事件に加担したことが明らかになった。その頃、病室で眠っていたペの指が動いていた。

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