映画『トゥームインベイダー』の概要:考古学者であり探検家でもヒロインはある日、億万長者の古美術商からかつて母親が挑み命を落とした遺跡の探索調査を依頼される。秘宝“竜の心臓”を狙い思惑が絡む中、ヒロインと仲間達は危険な遺跡探索へと挑む。
映画『トゥームインベイダー』の作品情報
上映時間:83分
ジャンル:アクション、アドベンチャー
監督:ジェームス・H・トーマス
キャスト:ジーナ・ヴィットーリ、アンドリュー・カーターズ、サマンサ・ボウリング、エヴァン・ワインスティーン etc
映画『トゥームインベイダー』の登場人物(キャスト)
- アラバマ・チャニング(ジーナ・ヴィットーリ)
- 愛称アリー。女性考古学者で博士号を持っており、冒険家でもある。大学にて教授として教鞭を取っている。格闘の腕もあり冷静で知識も豊富。勘が鋭く罠の察知に長けている。黒髪の美人で勇敢。
- ネイサン(アントリュー・カーターズ)
- 探検家。過去に遺跡から秘宝を持ち出しオークションに出したことがある。そのせいで考古学者は盗賊だとレッテルを張られ、アリーに毛嫌いされている。
- ヘレナ(サマンサ・ボウリング)
- アリーの同僚で親友の言語学者。同大学にて教授をしている。
- ティム・パーカー(エヴァン・ワインスティーン)
- 古美術商の億万長者で、アリーに秦の始皇帝が持っていたとされる“竜の心臓”の発掘を依頼する。欲深い人物。
- イザベル・ビルヌーブ(リンジー・ソーヤー)
- 記者。ティムと共謀してアリーに遺跡調査を依頼。密着取材をする予定だった。金髪の女性だが、どこかツンとした印象。
映画『トゥームインベイダー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トゥームインベイダー』のあらすじ【起】
中国、臨潼区(リンドウク)。女性考古学者2名と助手の男性1名が、秦の始皇帝が所持していたと言われる“竜の心臓”を探索するため、始皇帝陵墓の古代遺跡調査を行っていた。しかし、最後の難関で扉を開くことができず、遺跡にて消息を絶ってしまう。
20年後、母親と同じ道を選んだアラバマ・チャニング、愛称アリーは女性考古学者として博士号を取得。大学にて教授として働いていた。彼女は自ら遺跡へと赴き、単独で調査を行う冒険家でもあった。
遺跡調査から帰還後、教鞭を執っていたアリーだったがある日、彼女の元に記者のイザベル・ビルヌーブという人物が現れ、20年前に遺跡で消息を絶った母親の手帳とスマホを渡される。スマホにはティム・パーカーという人物から着信が入り、理由も聞かされず自家用機にて中国の臨潼区へ来て欲しいと要請されるのだった。
映画『トゥームインベイダー』のあらすじ【承】
アリーは早速、親友で言語学者のヘレナと地質学者の友人3人で中国へ。そして、古美術商を営み億万長者でもあるティム・パーカーと対面。彼は秦の始皇帝の陵墓にある“竜の心臓”を探索するようアリーに依頼する。仲間には盗賊冒険家として名高いネイサン、記者のイザベラもいた。アリーは盗賊まがいの冒険家ネイサンを毛嫌いしていたが、過去に母親が挑戦し、成し得なかった陵墓探索を諦められず、依頼を受けることにするのだった。
しかしその夜、キャンプに何者かが夜襲をかけてくる。そのせいでイザベラが命を落とし、ネイサンが攫われてしまう。
翌朝、アリー一行はティムから陵墓探索に横やりを入れる一派がいることを聞き出し、攫われたネイサンを救い出すため、一派の追跡を開始。
同じ頃、攫われたネイサンは横やりを入れる一派の首領で師匠と呼ばれる男と対面。師匠はアリーが優れた冒険家であり、考古学者であることをネイサンから聞き出すと、手下どもに生け捕りにしろと命令するのだった。
映画『トゥームインベイダー』のあらすじ【転】
森に仕掛けられた罠を掻い潜りながら、ネイサンの捜索を行っていたアリー一行だったが、師匠一派により奇襲をかけられる。手下を叩きのめした後、アリーは時間短縮のために単独でネイサンの捜索を行うことにした。すると、あっという間にネイサンを発見。わざと捕まって手下を倒し、ネイサンを救出した。
しかし、ヘレナ達と合流後、ティムから事情を聞き出そうとしていたところを師匠一派に囲まれてしまう。今回は郎党を束ねる師匠も一緒だった。
師匠曰く、アリーの母親に“竜の心臓”を捜索するよう頼んだのも彼であったらしい。師匠は国の情勢を正すためには、影の力となる“竜の心臓”が必要なのだと言う。
墓には7つの鍵があり、うち1つが秘宝に繋がっている。チャンスは1度きりで、間違った鍵を選んでしまうと命を落としてしまう。アリーの母親も間違った鍵を選んでしまったため、亡くなったのだ。故に、師匠は様々な罠を仕掛け、突破できる優れた探検家を探していたらしい。アリー一行は師匠の目に叶い、その日は休ませてもらうことになった。
翌朝、アリー一行は師匠とともに陵墓へ向けて出発。入り口の試練を突破した一行だったが、師匠たちは中へ入らず入り口で待っていると言うため、アリーと親友たち、ネイサンとティムの5人が中へ侵入。
映画『トゥームインベイダー』の結末・ラスト(ネタバレ)
順調に進んでいたアリー達だったがしかし、地質学者の友人が毒矢の餌食となってしまい、命を落としてしまう。
友人の死に心を痛めつつも先へ進んだが、焦る気持ちを持て余していたティムが、アリーから地図を奪い単独で先へと向かってしまう。ティムは名声と富を得るために“竜の心臓”を狙っている。そのためには何を犠牲にしても良いというスタンスだった。
しばらく後、ティムとはぐれたアリー達は、祭壇へ到着。そこでアリーはかつて母親が持っていたロケットペンダントを発見する。彼女は亡くなった母親が、確かにここに来たのだと感慨に耽る。その間、祭壇を調べていたヘレナが記されている文字を解読。母親の手帳と照らし合わせながら、正統な鍵を見つけ出したアリー。彼女達は“竜の心臓”へと至る翡翠の鍵を得ることに成功した。
しかし、そのせいで遺跡の一部が落盤し、ヘレナが足を負傷してしまう。彼女をその場に残し、ネイサンと共に先へと進んだアリーだったが、その先でティムと遭遇。だが、彼は翡翠の鍵を“竜の心臓”だと勘違いし、アリーから奪ってしまう。翡翠の鍵はティムの欲を察知し、“竜の心臓”を守るために石像の戦士を起動。思わぬ強敵と戦う羽目になってしまったアリー。ネイサンと協力してどうにか戦士を倒したが、ティムの逃走を許してしまう。しかし、戦士を倒したことで真の扉が開き、アリーは“竜の心臓”を得ることに成功。
“竜の心臓”とは、かつて始皇帝が使っていた剣だったのである。
ティムが欲に塗れ翡翠の鍵を得たことで遺跡の落盤が再び発動。アリーとネイサンはヘレナを連れて遺跡から脱出したが、ティムは道に迷い落盤に巻き込まれ命を落としてしまうのだった。
アリー達は遺跡から脱出後、始皇帝の剣を師匠へ譲渡。その見返りとして何でも望む物を渡すと言われていたが、アリーは他に秘宝が眠る遺跡の情報が欲しいと言うのであった。
後日、平穏な生活へ戻り大学にて教鞭を執っていたアリーの元へ、ヘレナが顔を出す。アリーは意味ありげな笑みを浮かべ、授業を早々に終わらせた。彼女の冒険は今後もまだまだ続くのであった。
映画『トゥームインベイダー』の感想・評価・レビュー
有名な某作を彷彿とさせる遺跡発掘のアドベンチャー作品。
突っ込みどころは多いが、アドベンチャーとしては成立していてアクションや謎解きもそこそこ面白い。普通に見ても悪くはなかったし、それなりにハラハラドキドキはさせられた。過去に母親が成せなかったという大業も成しつつ、しんみりさせながら大団円を迎えるので物語としては成立しているが、なにせB級映画。過度な期待はしない方が吉と思う。(女性 40代)
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