映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の概要:アンジェリーナ・ジョリー主演で大ヒットしたアクション映画をリブート。ララ・クロフト役のために鍛えに鍛えたアリシア・ヴィキャンデルは、アンジェリーナとはまた違ったララを見せてくれる。
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の作品情報
上映時間:118分
ジャンル:アクション
監督:ローアル・ユートハウグ
キャスト:アリシア・ヴィカンダー、ドミニク・ウェスト、ウォルトン・ゴギンズ、ダニエル・ウー etc
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の登場人物(キャスト)
- ララ・クロフト(アリシア・ヴィキャンデル)
- 父が残した莫大な遺産を有しながら、それには頼らずに暮らしている。7年前にいなくなった父の残した資料を見つけ、もう一度、父と会えるのではないかと、冒険の旅に出かける。
- リチャード・クロフト(ドミニク・ウェスト)
- ララの父親でクロフト社の社長。妻が亡くなった失意の念から、ヒミコが持つパワーに魅せられ、妻を再び感じられるのではないかと思い、ヒミコの墓を探し回る。7年前に出かけたきり、行方不明となる。
- マサイアス(ウォルトン・ゴギンズ)
- 秘密組織トリニティに雇われたトレジャーハンター。ヒミコの墓が見つけられず、7年間も島から帰れないことに苛立ちを感じている。
- アナ・ミラー(クリスティン・スコット・トーマス)
- クラフト社の重役。ララに遺産相続の手続きを勧める良きアドバイザーだが、実は…。
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のあらすじ【起】
ララ・クロフトは大学にも行かず、バイク便の仕事をしながら暮らしていた。父親はクロフト社を経営するリチャード・クロフト。7年前に出掛けてから消息不明になっていた。ララにはリチャードが残した莫大な遺産があったが、それには頼らずに暮らしていた。
ある時、クロフト社からアナ・ミラーが訪ねてくる。ララがサインをしないと、クロフト家の屋敷も含めた全ての資産が売却されてしまうという。
ララは社に赴き、父の死亡証明書にサインしようとするが、その時に日本のからくり箱を見せられる。リチャードから渡してほしいと頼まれていたのだそうだ。からくり箱を開けたララは、中から鍵と暗号文を見つける。
暗号文を解読したララは鍵を使い、クロフト家の屋敷の中に秘密の部屋があることを発見する。そこには、リチャードが探し求めていたヒミコの墓への資料があった。ビデオカメラにはリチャードの映像が残っており、ヒミコの資料を全て燃やしてほしいとメッセージが残されていた。
だが、ララはリチャードに会えるのではないかと考え、資料を持って父を探しに出かける。7年前、父はヒミコの島に渡るために、ある男から船を買っていた。ララはその男に会うため、香港へと向かった。
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のあらすじ【承】
ララは船を手配した男の息子、ルー・レンと出会う。彼と手を組むことにしたララは、二人でヒミコの島があるという“魔の海”へと船を走らせた。
リチャードはトリニティという秘密組織につけ狙われていた。トリニティは、神秘のちからで世界征服を企む組織だった。
島の周辺は嵐で、大荒れだった。船は転覆し、ルーともはぐれてしまう。ララは命からがら岸へと辿り着くが、何者かに殴られて気絶してしまった。目覚めると、マサイアスという男がいた。彼はトレジャーハンターで、トリニティに雇われていた。7年前から島にいて、ヒミコの墓を探しているのだという。彼はリチャードを知っていた。そして、リチャードを殺したと言った。
島には多くの労働者がいた。その中にルーの姿を見つけ、ララはホッとする。マサイアスは資料を奪うと、皆を引き連れて島の奥へと入っていった。
隙を見て、マサイアスの元から逃げ出したララ。その夜、森の中に人影を見つけたので追いかけてみると、それはリチャードだった。リチャードはヒミコの墓は暴いてはいけないものだと気がつき、マサイアスたちをかく乱していたのだ。だが、ララが持ってきた資料によって墓の入り口は発見されてしまった。
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』のあらすじ【転】
ララはリチャードと島を脱出するため、マサイアスの衛星電話を奪いに行った。ルーを含めた労働者たちが拘束されていたので救出する。衛星電話を手に入れるが、リチャードが人質になってしまった。
マサイアスは、リチャードを助けたければ墓の入り口の暗号を解読しろという。ララは暗号を解読し、墓の扉を開けた。そこには、地下へと続く洞穴が広がっていた。
墓の中にはいくつものトラップが仕掛けられていた。しかもそれは、侵入を妨害するものではなく、脱出を阻むように作られたものだった。
トラップをくぐり抜け、ヒミコの棺へと辿り着いたララたち。棺を開けると、ヒミコの遺体が眠っていた。マサイアスたちはヒミコを運び出そうとする。
ララは不審に思っていた。ヒミコは死をもたらす邪悪なるもので、この島に島流しされたと伝承されていたが、ヒミコが描かれた壁画では、どうもそうではないらしかった。ララは、ヒミコが人々を守るために、自らを犠牲にしてこの島にやってきたのだと気がつく。
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の結末・ラスト(ネタバレ)
ヒミコは疫病にかかっていた。周りへの感染を防ぐためにこの島で眠りについたのだった。運び出そうとヒミコに触れたマサイアスの部下は感染し、そのまま息絶えてしまった。
トリニティの狙いは、この病原菌だった。これを使って世界征服をしようというのだ。マサイアスはヒミコの指先を持ち帰ろうとする。ララとリチャードはそれを阻止しようとするが、その最中、リチャードも疫病に感染してしまった。
リチャードは、ヒミコと共にここに残り、全てを爆破すると決めた。リチャードと別れたくないララは反対するが、マサイアスを止めろとララを送り出し、爆弾でヒミコと病原菌を自分もろとも消滅させた。
マサイアスを追いかけたララは、格闘の末、ヒミコの指先をマサイアスの口に押し込み、マサイアスは疫病で朽ち果てていった。
崩れていく墓から脱出し、ルーたちと合流したララは、マサイアスが呼んでいたヘリコプターで島から脱出することに成功した。
ララはロンドンに戻り、リチャードの死亡証明書にサインした。正式にクロフト社の代表となって遺産を相続したわけだが、経営は今まで通りアン・ミラーに任せることにした。
渡された資産リストを捲ったララは、クラフト社とトリニティが繋がっていることに気がつく。アン・ミラーもまた、彼らの一員のようだった。ララはトリニティの野望を阻止するため、再び冒険へと向かっていく。
映画『トゥームレイダー ファースト・ミッション』の感想・評価・レビュー
元の作品が大ヒット作品だったために、ララ役のアリシア・ヴィキャンデルをアンジェリーナ・ジョリーと比較してしまう意見が目立っているが、この作品だけを観たらそこまで酷評されるものではない。ただもし前作が存在しなくて、今作がトゥームレイダーとして初めて誕生した作品だったとしたら、そこまでヒットしなかったと思う。前作トゥームレイダーの世界観を深めるため、もしくは前作を見る前に世界観を知るための位置づけとしては素晴らしい作品だと思う。つまり補佐的な役割を果たしている作品である。(男性 20代)
『トゥームレイダー』のララ・クロフトの若い頃を映像化するという事で、アリシア・ヴィキャンデルが起用されたが、どうしてもアンジェリーナ・ジョリーと比べてしまうのは致し方ない。アンジェの強くて美しいイメージは、拭えないからだ。
とはいえ、こちらのララはまだ若いという事もあり、まだ少し頼りなくて正解。アリシア・ヴィキャンデルの肉体を使ったアクションも悪くなく好演していた。だからアクションシーンはいいのだが、気になったのは謎解きが雑だったこと。その辺は脚本の問題なのでアリシアは悪くない。(男性 30代)
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