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映画『セルビアン・フィルム』のネタバレ・あらすじ・考察・解説

この記事では、映画『セルビアン・フィルム』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説し、この映画の疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。

映画『セルビアン・フィルム』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2010年
上映時間 104分
ジャンル ホラー
監督 スルジャン・スパソイェヴィッチ
キャスト スルジャン・トドロヴィッチ
セルゲイ・トリフノヴィッチ
イェレナ・ガヴリロヴィッチ
製作国 セルビア

映画『セルビアン・フィルム』の登場人物(キャスト)

ミロシュ(スルジャン・トドロヴィッチ)
元売れっ子ポルノスター。必ず女優をイカせるテクニシャンで、彼と寝た女優は皆落ちて結婚したがる程だったとか。今は結婚し、妻子持ち。幸せな家庭を持っておりポルノ業界からも身を引いている。
ヴックミル(セルゲイ・トリフュノヴィッチ)
謎の多い映画監督。金持ちのクライアントがいて、彼を満足させるような芸術的なポルノ映画を撮りたいとの理由でミロシュを雇おうとする。
マリア(エレナ・ガブリロヴィッチ)
ミロシュの妻。スタイルのいい美人。ミロシュの職業については受け入れているのでその辺りは大らか。ペタルという名の息子がいる。
マイク(スルディアン・スパソイエビッチ)
ミロシュの兄で警察官。ミロシュの妻であるマリアに性的欲求を感じており、彼女に下心を持つ。弟と比べあまり精力がないことを密かに悩んでいる。

映画『セルビアン・フィルム』のネタバレ・あらすじ(起承転結)

映画『セルビアン・フィルム』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『セルビアン・フィルム』のあらすじ【起】

元・ポルノ男優のミロシュ。当時は、抱いた女を雌犬のように扱いながらも女はその味を覚え彼の虜となり、そして恋に落ちてしまうという半ばスターのような存在だった。そんな彼も今は引退し、美しい妻マリアと幼い息子ペタルに囲まれ幸せな家庭を築いていた。ある日、かつての仕事仲間でポルノ女優のレイラから、高額のギャラの仕事を紹介される。内容はヴックミルという映画監督が「金持ちのクライアントのために、芸術的なポルノ映画を撮影したい。そこでポルノ界のアーティストであったミロシュを是非とも出演させたい」と、どこか詳細のハッキリとしない出演依頼だ。ミロシュは一度はそれを断ろうとしたものの、兄で警察官のマイクのようにしっかりと稼ぎたいという思いや、家族を養ってあげたいという思いから出演を承諾してしまう。

出演を承諾すると、毎朝彼の家へとヴックミルが用意した車が迎えに来るようになる。ヴックミルが招き入れた家にはレイラの姿もある。どういう作品なのか尋ねると、台本はなく昔のようにただ性行為をすればいいだけだという。詳細がどうにも分からないので同意書へのサインを一旦保留にし、その日はそのまま家へと帰るミロシュ。妻マリアにも相談した結果、やはり息子が大きくなるまで不自由にならない程の金額が手に入るのならばと同意書にサインしてしまう。

ミロシュが撮影に向けて禁酒したり外でランニングをしている間、マイクが家を訪ねてくる。料理中のマリアに向かい、書類の翻訳を頼みにきたようだがその目つきはどこか怪しげだ。内心、マイクはマリアを性的な目で見ていた。終いにはミロシュ家のトイレで自慰行為まで始める始末であった。

映画『セルビアン・フィルム』のあらすじ【承】

ヴックミルと再会し、撮影が開始されるが相変わらず詳細は謎のまま。撮影場所は廃孤児院。耳にインカムを付けその指示に従うよう言われるミロシュ。扉を開けると中にいたのは一人の女性。彼女に無言で手を引かれつつ歩いていくと、見知らぬ少女が座り込んでいる。突然現れた少女の母親らしき女性が、「悪い人に捕まっては駄目!」と怒鳴りながら少女をどこかへ連れて行く。状況が飲み込めないままその日の撮影はOKであった。翌日の撮影では、少女の母親が男たちにどこかへ連れ去られていく場面を撮っていた。やはり呆然としたままのミロシュの手を引くのは昨日の女性だ。女性は薄暗い部屋にミロシュを連れ込むと誘惑し、股間に顔をうずめた。すると目の前のスクリーンに映し出されるのは、昨日の座り込んでいた少女が煽情的にアイスを舐める表情のアップだった。異様な光景の中で射精するミロシュ。

帰宅するとマリアが不在だったので、ミロシュはマリアにヴックミルについて調べて欲しいと連絡する。電話の向こうでは、ペタルの誕生日パーティーのホームビデオを見ながらデリヘル嬢に口で奉仕してもらっているマイクの姿が。マイクはミロシュの頼みを受け入れた。ミロシュはレイラにも撮影中の映画について尋ねかけるが、レイラはヴックミルを信じていれば大丈夫だからと完全に彼を信用しきっている様子。

次の日の撮影、目隠しをされたままどこかへ連れていかれるミロシュ。それが解放されると、黒服の男が女を「お前がこんなアバズレだと知っていたらお前も娘も殺していただろうな」など物騒な言葉をかけられている場面に遭遇する。女は撮影当初、少女の手を引いていたあの母親だ。頬を殴られた後、女性は這いながらミロシュの元へとやってくる。泣き崩れながら口で処理を始める母親の背後では、その娘である少女が椅子に座って微笑んでいる。「こんな状況でできるわけないだろう!」と怒るミロシュ。背後から黒服の男がやってきてミロシュを羽交い絞めにする。「アバズレを殴れ」と楽しそうに指示を出すと、母親もミロシュの男性器に齧りつき反射的に彼女を殴ることに。満足そうに微笑む娘。ミロシュが射精した後拍手しながら「素晴らしい」と現れるヴックミル。しかしミロシュは「もうこんな撮影降りる。子どもの前で女を殴ったりできるわけがないだろう」と撮影を断る。

それから、ミロシュはマイクからヴックミルの経歴について聞く。彼の名はヴックミル・ヴックミルと名字も名前も同じで、心理学者として孤児院に勤めた後はTVで子供番組の制作などに携わり、日本に派遣されて以来行方不明だったとのこと。

その翌日もヴックミルの車が迎えに来ていたので、直接ヴックミルに断ろうと自分の車で彼の家へと向かうミロシュ。出演を断ると言う彼に、ヴックミルは怒り出し「この国の経済を動かしているのは自分たちだ」と言い出す。更には自分が撮影しているのはポルノではなく「犠牲者の人生だ」とも。ヴックミルは過去に作った作品として「犠牲者の力を見ろ」と一つの映像を見せる。それは今にも出産しそうな妊婦から、屈強な男が赤ちゃんを取り上げると、そのまま生まれたての赤ちゃんをレイプし始める映像だった。「これは新生児ポルノだ!」と笑うヴックミルにいよいよ気分が悪くなり部屋を退出するミロシュ。その帰り際、車の中で眩暈を覚え異常な性欲が沸き上がってくるミロシュ。やがて意識を失う。

映画『セルビアン・フィルム』のあらすじ【転】

再び目を覚ますと、血まみれでベッドの上で眠っていたらしい。時刻を見ると既に三日の時が過ぎていた。家族の姿はなく、マリアの車が停めてあったのでそれに乗って外へ出るミロシュ。意識を失った交差点辺りで徐々に記憶を取り戻していくミロシュ、自分はこの交差点で謎の女に誘惑され激しく求めようとした。女の運転でどこかへ向かった。そのフラッシュバックしてきた記憶を頼りに撮影現場へと向かうと、血まみれのベッドが置かれており、彼は少しずつ記憶を取り戻す。ヴックミルに性欲促進剤をウィスキーに入れて飲まされていたミロシュ、やがて彼の前には裸でベッドに縛られた女が運ばれてきて興奮が抑えられなくなる。女はいつかのあの母親のようだ。ミロシュは手錠を外されると女に襲い掛かる。ミロシュは女を殴りながら背後から犯し、更にはインカムから聞こえる「アバズレを殺せ!」の声に操られるよう渡された鉈で女の首を斬り落としてしまう。殺害後も尚腰を振り続けるミロシュを黒服の男たちが引き剥がし、その一部の記憶を取り戻した彼はその場で嘔吐する。

ミロシュは少しでも手掛かりになるものがないかと家の中に遭ったテープをかき集め再生してみる。ドラッグで朦朧とした自分が男に犯されている映像であったり、中にはミロシュを助けようとヴックミルに意見したレイラが全裸で拘束され、更には歯を全て抜かれた状態にされている映像があった。吊るされたレイラの元にやってくる覆面姿の男は、レイラに無理矢理口で処理させ、挙句窒息死させてしまう。他のビデオでは、ミロシュは例の娘の家を訪問していた。娘の祖母から、この子は孤児で、私は自分の父親から犯され女になった。自分がそうされたようにあんたがこの娘を犯してくれと頼み込む。ミロシュを誘惑しようとする娘を振り切り、残っていた良心で彼はキッチンにあった包丁で己の男性器を切り取ると言い出す。止めに入ろうとした一同の隙をついて窓から逃げ出すも、薬の効果で性欲が消えないミロシュは街で見かけた若い女性に発情し自慰行為を始める。それを見つけ、からかい半分にミロシュを暴行する若者たち。しかし、すぐに追いついてきたヴックミルのボディーガード達の手によって若者らは始末されミロシュは車へ戻される。拉致されたミロシュは倉庫へと連れてこられていた。

同時に記憶を取り戻しつつあったミロシュも、倉庫へと辿り着いていた。倉庫に拉致されたミロシュは、女に注射器で刺されそうになるが彼はそこにあった別の注射器を女の首に刺した。泡を吹いて倒れる女。逃げ出そうとするとすぐに捕まり、全裸のままどこかへ引っ張られていくことに。記憶を頼りにミロシュは連れていかれた倉庫の奥へと足を踏み入れた。そこには――ヴックミル達の死体が転がっていた。

映画『セルビアン・フィルム』の結末・ラスト(ネタバレ)

それを見てミロシュは完全に記憶を取り戻す。ここには顔に袋を被せられた子どもと女がベッドに縛られており、ミロシュは性欲が赴くまま子どもの方を激しく犯したのだった。何度も何度も子どもを犯すミロシュの隣には、覆面の男がやってきて隣の女を犯し始める。ヴックミルが覆面を剥がすと、そこから現れたのは兄のマイクだった。更に犯されている人物の袋を取ると、ミロシュが犯していたのは息子のペタル。マイクが犯していた女の正体は妻のマリア。兄に妻を犯され、自身は実の息子を犯していたのだ。ヴックミルは「素晴らしい!これこそセルビアの幸せな家族だ!」と拍手大喝采であったがミロシュは怒り、彼に掴みかかる。首を絞め彼の頭を何度も床にぶつけ血が出るまで殴り続ける。止めに入ってきたボディーガードから拳銃を奪い、乱射して残る黒服たちも殺していく。マリアもマリアで、マイクに飛び掛かると首に齧りついて喉を噛み切ってしまう。更には置いてあった重たそうなオブジェでマイクの顔面を潰し、殺害する。ミロシュは廃人のように目を剥いたまま呆然としているペタルと、マリアを抱きかかえ車に乗り自宅へ帰還する。母子を鍵のある部屋に閉じ込め、力尽きてベッドに倒れ込むミロシュ――、ここまでが彼が気を失うまでの記憶だった。全てを思い出した彼は絶望し、ある決意をする。

母子のいる部屋を開けると、怯えたような表情で廃人同様のペタルを抱きしめるマリアの姿があった。そんな彼女を抱きしめ涙を流すミロシュ。心の傷が癒えるわけもなかった。

感情を失った一家は、全てを諦めきった表情で食事を終えた。ミロシュが拳銃を用意しており、マリアが薄く微笑みを浮かべてその手を取った。一家三人でベッドに横に寝ると、ミロシュは皆を抱きしめる。それから、マリアの背中に押し当てている引き金を引いて……。

発砲音の後、謎の三人の黒服たちが一家の室内に侵入してくる。カメラを構えながら、別の男が指示をする。「よし、まずはガキからやれ」――恐らく部下に屍姦を指示したところで終了。

映画『セルビアン・フィルム』の考察・解説(ネタバレ)

映画『セルビアン・フィルム』の疑問や謎をわかりやすく考察・解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『セルビアン・フィルム』のやばいシーンは、どのようなものなのか?

『セルビアン・フィルム』は、極めて衝撃的で過激なシーンが数多く盛り込まれた作品であり、そのあまりの内容の刺激の強さから、多くの国で上映禁止や大幅なカットを余儀なくされました。中でも特に問題視されているのは、倫理的に許容し難い描写が含まれている点です。これらのシーンは観客に強烈なショックを与えずにはいません。

その代表例として挙げられるのが、「新生児レイプシーン」と呼ばれる、極めて残虐で道徳的に逸脱した場面です。生まれたばかりの赤ん坊が性的暴行の対象となるという、想像を絶する非人道的な描写が、あまりにもリアルに表現されているのです。作品を通して、性的虐待や残酷な暴力行為が非常に生々しく描かれており、視覚的にも精神的にも耐え難い体験となるでしょう。

また、主人公のミロシュが自分の家族にまで凄惨な暴力を振るうシーンや、意識を失っている間に恐ろしい行為を強要されるシーンなども、観る者にとって耐え難いほどの苦痛を伴います。この作品には、セルビア社会への風刺的なメッセージが込められているとの解釈もありますが、あまりにも過激な内容ゆえに、多方面から批判の声が上がっているのが実情です。

これらのシーンは、ホラーや暴力表現の範疇を遥かに超えた問題作として、映画史上でも稀に見る衝撃的な映像の連続と言えるでしょう。

映画『セルビアン・フィルム』で、息子・ペタルが辿る悲惨な運命とは?

『セルビアン・フィルム』において、主人公ミロシュの息子であるペタルは、物語の中で非常に悲惨な運命を辿ることになります。ミロシュは、自ら出演する過激なポルノ映画の撮影の過程で、次第に常軌を逸した暴力と狂気の渦に巻き込まれていきます。そしてその影響は、彼の家族、特に幼い息子のペタルにも及ぶのです。

物語の終盤、ミロシュが完全に理性を失った状態で、自分の意志に反して犯行を強いられるシーンがあります。その中で最も衝撃的なのは、ミロシュが意識のない間に、なんと自分の息子に対して性的虐待を行っていたという事実が後に明らかになる場面です。自分が何をしていたのかも分からないまま、真実を知らされるミロシュの姿は、この映画の中でも特に悲劇的で、観る者の心を深く痛めます。

このシーンは、無垢な子供であるペタルが、ミロシュの意思とは関係なく犯罪の犠牲となり、彼の家族が辿る悲劇的な運命を象徴しています。ペタルの運命は、この映画のテーマである無力感や暴力の連鎖を如実に表現したものであり、作品全体の衝撃度をさらに高めているのです。

映画『セルビアン・フィルム』で生まれたばかりの赤ちゃんが死んでしまう理由とは?

『セルビアン・フィルム』の中で描かれる、最も衝撃的かつ倫理的に問題のあるシーンの一つに、生まれたばかりの赤ん坊が犠牲になる場面があります。このシーンでは、映画のプロデューサーであるヴクミルが、「新生児ポルノ」と称して赤ん坊に対する凄惨な暴力行為を行い、それを観客に見せつけるのです。

このシーンの内容は極めて過激で、まだこの世に生を受けたばかりの赤ん坊が性的暴行の対象となり、最終的には命を奪われてしまいます。ヴクミルはこの残虐行為を、映画の中で「新しいジャンルのポルノ」として正当化しようとしますが、その非人道的な倫理観の欠如と、極限まで達した暴力の表現は、観る者に強烈な嫌悪感と衝撃を与えずにはいません。

赤ん坊が死亡するこのシーンは、映画の中で人間性の喪失と絶対的な無力感を象徴しています。監督はこのシーンを通して、社会や人間性の腐敗を極端な形で表現し、観客に強烈なメッセージを突きつけているのです。しかし、このあまりにもショッキングな描写は多くの批判を浴び、この映画自体が倫理的に容認し難い作品だと見なされる大きな要因となっています。

映画『セルビアン・フィルム』で息子役を演じた子役は、どんな人物であるのか?

『セルビアン・フィルム』で主人公ミロシュの息子、ペタル役を演じたのは、ルカ・ミヤトヴィッチという若手俳優です。この映画自体が非常に過激で暴力的な内容を含んでいるため、ルカがどのようにしてこの作品に関わったのかということについては、観客の間でも大きな関心が寄せられました。

ルカ・ミヤトヴィッチは、映画の中で直接的に過激なシーンに参加することはなく、子役に適した形で撮影が行われています。彼の演じるペタルは、ストーリー展開の中で重要な役割を担っており、特に映画のラストシーンにおける父ミロシュとの関係性が、物語のクライマックスを形作る一部となっています。

また、ルカの演技は作品の中で、無邪気さと無力さを強調する要素として機能しています。彼演じるペタルが暴力の犠牲者となることで、物語全体の悲劇性がより一層増幅されるのです。監督は、このような残酷な世界の中にあって、子供がいかに無力な存在であるかを描き出すために、ルカのキャラクターを物語の中心に据えたのでしょう。

ルカ・ミヤトヴィッチが演じた役割は、映画全体の衝撃的なテーマにおいて非常に重要な位置を占めていますが、彼自身が実際に体験した過激なシーンの多くは、映画の演出として巧みに編集されているため、子役としての保護がなされていたことが伺えます。

映画『セルビアン・フィルム』のオリジナル版と2022年公開された4Kリマスター完全版の違いは?

『セルビアン・フィルム』のオリジナル版は2010年に公開されましたが、その過激でショッキングな内容ゆえに、世界各国で上映禁止や大幅な編集を余儀なくされました。多くのバージョンでは、性的暴行や極端な暴力描写がカットまたは修正され、観客への影響を少しでも和らげるための規制が加えられたのです。オリジナル版は、その過激な表現によって大きな議論を巻き起こし、センセーショナルな存在として知られています。

一方、2022年に公開された4Kリマスター完全版では、映像の解像度が向上し、オリジナルのビジュアルと音響効果がより鮮明に再現されています。このリマスター版の最大の特徴は、元の映画で規制されたりカットされたシーンを完全に復元している点です。これにより、観客は監督が当初意図していた過激な内容を、そのまま観ることができるようになったのです。あらゆる暴力的・性的なシーンが削除されることなく残されており、さらに生々しくグラフィックな描写が際立っています。

4Kリマスター完全版のもう一つの重要な点は、技術面での改善です。高解像度化によって、暗いシーンや色彩がより鮮明に表現されるようになりました。さらに音響も強化され、観客はよりリアルな臨場感を味わえるようになっています。このリマスター版は、オリジナル作品のファンにとっては非常に貴重なバージョンと言えますが、その過激な内容ゆえに、一般的な観客にとっては依然として受け入れがたい作品であることに変わりはありません。

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