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映画『パトリオット・デイ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『パトリオット・デイ』の概要:2013年4月15日月曜、愛国者の日。アメリカのボストンでマラソン大会が開催された。沿道には多くに人が集まり、大会は盛り上がりを見せた。その最中、爆弾による爆発が起こる。FBIは地元の警察と共に調査を開始した。

映画『パトリオット・デイ』の作品情報

パトリオット・デイ

製作年:2016年
上映時間:133分
ジャンル:ヒューマンドラマ、サスペンス
監督:ピーター・バーグ
キャスト:マーク・ウォールバーグ、ジョン・グッドマン、ケヴィン・ベーコン、J・K・シモンズ etc

映画『パトリオット・デイ』の登場人物(キャスト)

トミー・サンダース(マーク・ウォールバーグ)
ボストン警察・巡査部長。懲戒処分中。粗野で乱暴な言動が目立つが、負傷した被害者に寄り添う優しい一面も持っている。
リック・デローリエ(ケヴィン・ベーコン)
FBI特別捜査官。ボストンマラソン爆弾テロ事件の指揮を担当する。
タメルラン・ツァルナエフ(セモ・メリキッゼ)
ボストンマラソン爆弾テロ事件を起こす。結婚しており、妻と子供がいる。怒りやすく、高圧的な性格。
ジョハル・ツァルナエフ(アレックス・ウルフ)
タメルランの弟。兄と共にテロ事件を起こす。19歳・大学生。兄から子供扱いされており、そのことに不満を抱いている。

映画『パトリオット・デイ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『パトリオット・デイ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『パトリオット・デイ』のあらすじ【起】

ボストン警察・巡査部長のトミー・サンダースは懲戒処分を受けていた。警視総監のエド・デイヴィスは最後のお仕置きとして、明日のマラソンの警備をするよう命じた。

午後10時16分、ケンスキーとダウンズの家。2人はピザを食べながら歓談していた。午後11時28分、マサチューセッツ工科大学。学生のリーが友人達とロボットの製作を行っていると、警官のショーンがやって来た。リーはショーンとライブに行く約束をしており、そのことについて話した。午前0時55分、サンダースの家。トミーは自宅に帰り、明日の警備の準備を行おうとした。だが、物音を立てたせいで妻のキャロルを起こしてしまい、怒られてしまう。

2013年4月15日月曜日、愛国者の日。トミーはキャロルに見送られ、会場へと向かった。午前7時54分。ピュジリーズの家。ウォータータウン警察・巡査部長のジェフは、妻にキスをしてマフィンを買いに出かけた。午前8時42分、トミーはゴール地点の警備を担当することになり、配置に就いた。すると、警視正のビリー・エヴァンスに声を掛けられ、ヘマをするなと忠告される。その後、マラソンに参加する予定のビリーは、スタート地点に向かった。

マラソン大会が始まり、沿道には多くの観客が集まった。数時間後には、続々とランナー達がゴールを始めた。すると、突然沿道で2度の爆発が起こり、ゴール付近まで煙が充満した。人々は何が起こったのか分からず困惑した。トミーは爆弾による爆発が起こったことに気づく。負傷者が多数いたため、救急車が来られるよう無線で指示を出した。警備の者達は手分けをして負傷者の手当てを行うが、人手が足りなかった。現場は混乱していた。

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映画『パトリオット・デイ』のあらすじ【承】

午後3時14分、マサチューセッツ総合病院。爆発によって怪我を負った人々が、病院に運び込まれた。通路まで人が一杯で、医師達は手当てに奔走した。親達は子供とはぐれてしまい、手当てを受けながらも子供のことを探していた。午後3時37分、爆発の47分後。FBI特別捜査官のリック・デローリエとマサチューセッツ州知事のデヴァル・パトリックが現場に駆けつけた。

現時点で分かっている死者の数は3人だった。その中には小さな子供も含まれていた。警官は子供の遺体を運ぼうとするが、FBIに止められる。遺体に残った破片は重要な手がかりになるため、動かすのは得策と言えなかった。トミーは親の心情を考えてリックを怒鳴りつけるが、他の警官に止められる。

リックは今回の事件がテロであると判断し、捜査本部を設置することにした。エドは会見を開き、マラソン大会の写真や動画の提供を求めた。午後4時38分、ボストン医療センター。28歳のジェシカ・ケンスキーの手術が行われていた。損傷が激しく、足を膝の下から切断しなければならなくなる。午後4時39分、ベス・イスラエル病院。身元不明の患者(パトリック・ダウンズ)の手術が行われていた。足の血管を繋いだが血が通わなかったため、切断することになった。一方、子供の遺体を運ぶことができなかったため、警官は遺体の傍に立ち続けていた。

トミーは殺人課の刑事として、目撃者の情報が何よりも重要だとリックに進言した。午後6時48分、爆発の4時間後。トミーや他の警官達は病院を訪れ、負傷者達に話を聞いて回った。一方、子供の遺体が運ばれることになった。警官は涙目で敬礼をしながら見送った。

映画『パトリオット・デイ』のあらすじ【転】

4月16日火曜日、爆発の17時間後。トミーがジェシカの病室を訪れると、彼女の父親がいた。本人は眠っていたため、何か事件について言っていなかったか父親に確認した。父親は何も言っていなかったと答えた。ジェシカが夫のパトリックの行方を気にしていたため、父親はトミーに行方を探して欲しいと頼んだ。トミーはそれを承諾した。

トミーは自宅に帰り、キャロルに心情を吐露した。気丈に捜査を行っていたが、悲惨な現場を見たため精神的にはボロボロだった。キャロルもその場にいたため、トミーの気持ちは痛いほど分かった。キャロルとトミーは寄り添い合いながら涙を流した。

現場付近に詳しい者として、トミーはリックから呼び出しを受ける。FBIは監視カメラの映像を確認し、白い帽子を被った人物が犯人だと特定していた。トミーは町の地図を思い浮かべながら、犯人の逃走経路を考えた。逃走経路にある監視カメラの映像を確認し、犯人に仲間がいることが分かった。

1人の犯人の顔は映像の角度が悪くもう1人の犯人はサングラスをかけていたため、顔認証でヒットしなかった。リック達は顔写真を公表するかどうか話し合った。協議の結果、公表は待つことになった。

4月18日木曜日、午後3時30分。爆発の73時間後。犯人とは違う人物の写真が、「FBIが追う2人」という見出しで雑誌に掲載された。エドは写真を公表するべきだと訴えるが、リックは下手に動くべきでないと否定した。そんな中、テレビ局が2人の写真を入手し、20分後に公表すると連絡してきた。どこから漏れたのかは分からなかった。リックは腹を立てながらも、テレビ局よりも先に写真を公開することにした。

映画『パトリオット・デイ』の結末・ラスト(ネタバレ)

タメルラン・ツァルナエフと弟のジョハルは拳銃を奪うため、警官のショーンを襲った。ショーンは必死に抵抗するが、タメルランに撃たれてしまう。ジョハルが拳銃を奪おうとしたとき人が現れたため、2人は逃走した。その後、ショーンの元に救急車が駆けつけるが、亡くなってしまう。

タメルランは車に乗っていたダン・マンに銃を突きつけ、人質に取った。タメルランはダンからキャッシュカードを奪い、ジョハルに金を下ろしに行かせた。恐怖に震えながらダンは車を降ろしてくれと訴えるが、タメルランは許可してくれなかった。ガソリンスタンドに寄ったとき、ダンは隙を突いて逃げ出した。そして、店の中に逃げ込み、店員に助けを求めて警察に通報した。ダンは駆けつけたトミーに、タメルラン達がマラソン事件の犯人だと言っていたことを伝えた。

午前0時43分、ウォータータウン。ダンの車のGPSを追って、警官が周辺を捜索していた。ジョーイ警官はダンの車を発見し、追跡を開始した。すると、タメルランが運転席から降りて、銃を乱射してきた。ジョーイや同僚の警官達は必死に反撃するが、爆弾を投げられ攻撃される。ジェフやトミーは無線を聞き、現場に急行した。

ジェフは裏から回り込み、犯人を狙撃した。弾はタメルランの足に当たった。タメルランはジョハルにニューヨークへ行って大勢の人を殺すよう頼み、ジェフに向かって行きながら銃を乱射した。ジョハルは車に乗り込み、タメルランや警官達を撥ねながら逃走した。警官達は後を追うが、ジョハルに逃げられてしまう。午前1時35分、爆発の82時間後。タメルランは病院に運び込まれるが死亡する。

4月19日金曜日、爆発の89時間後。ボストンは安全が確認できるまで外出禁止令が出されることになった。ジョハルを見つけるため、静まり返った町の中を警官達はくまなく捜索した。午前11時26分、爆発の93時間後。タメルランの妻のキャサリンが逮捕された。爆弾の在処を聞くため尋問が行われるが、キャサリンは決して口を割らなかった。

ジェシカの病室にパトリックが運び込まれ、2人は再会を喜んだ。午後6時35分、爆発の100時間後。男性は庭に置いてあるボートの覆いの留め具が外れていることに気づき、様子を伺った。人の気配がしたため、警察に通報した。トミーは仲間の警官と共に現場に駆けつけ、ボートの覆いに血が付着していることに気づく。中を確認するとジョハルがいた。爆弾を持っている可能性があったため、近づくことができなかった。

警官やFBIがボートを取り囲む中、威嚇射撃として閃光弾が撃ち込まれた。ジョハルに投降を促すと、ボートの中でジョハルが手を上げた。ジョハルは逮捕され、連行された。報告を受けた住民達は、歓声を上げて喜んだ。

映画『パトリオット・デイ』の感想・評価・レビュー

この作品は実際に2013年に起こった、ボストンマラソン爆弾テロ事件を元に制作されている。映画を見ながら、当時のニュースのことが思い起こされた。映画というよりも、ドキュメンタリーを見ているかのようなリアルさがあった。爆弾によって負傷した人達の様子は痛々しく、事件の悲惨さがダイレクトに伝わってきた。警官達の必死の捜査活動は本当に素晴らしいものであったが、何よりも子供の遺体に寄り添った警官の行動に涙が零れそうになった。(MIHOシネマ編集部)

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