映画『ラウンダーズ』の概要:1998年公開のアメリカ映画(原題:Rounders)。ポーカーを巡る人間の心の葛藤を描く。主人公のマークをマッド・デイモン、親友のワームをエドワード・ノートンが演じ実力派俳優2人の共演が話題になった作品である。
映画『ラウンダーズ』 作品情報
- 製作年:1998年
- 上映時間:121分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:ジョン・ダール
- キャスト:マット・デイモン、エドワード・ノートン、ジョン・タートゥーロ、ファムケ・ヤンセン etc
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映画『ラウンダーズ』 評価
- 点数:65点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ラウンダーズ』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ラウンダーズ』のあらすじを紹介します。
舞台はニューヨーク。
ロースクールに通うマーク(マッド・デイモン)はポーカーの天才。
学費も生活費もポーカーで稼いでいたが、ある日ロシアマフィアに勝負を挑んで敗北し全財産を奪われてしまう。
いよいよカードゲームから足を洗う覚悟を決めたマークは、友人の紹介で配達のアルバイトにつき勤務に励んでいた。
そんな時、旧友でイカサマポーカー師ワームが出所。
彼の影響で再びポーカーに手を出してしまう。
しかもワームの借金の保証人にされてしまい、多額の借金を肩代わりすることに。
期日までに借金の返済をしないと命まで危ない2人は、賭博場を毎日のように回り金を稼ごうと必死だった。
しかしワームがまたインチキをしたのがばれ、襲われてしまう。
逃げようと提案するワームに真っ向から勝負を挑むことを決意したマーク。
恩師に金を借りて一世一代の勝負を挑み、見事勝利した。
これをきっかけに学校を辞めプロの道を目指したマークは、ラス・ヴェガスで開催される世界選手権を目指し1人旅立つのであった。
映画『ラウンダーズ』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ラウンダーズ』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ポーカールールを勉強してから見たい映画
作品としては演出も俳優の演技もかなり良質なものであると言えるだろう。
しかしタイトルの「ラウンダー」とはカードゲームで生計を立てている人物のことを意味し、その通りポーカーゲームを軸に話が展開していく。
そのためポーカーのルールを知っているのが大前提であり、知らないと当然のことながら映画の面白みが半減してしまう。
基本的に映画は予備知識無しで見られるというのを推進している者の個人的な意見としては、万人が理解できる程度の説明やわかりやすい描写を増やしても良かったのでは?と思う。
基本的にはアメリカンドリーム
ギャンブルがメインであり、若者の苦悩を描いた作品ではあるがラストは綺麗なアメリカンドリームである。
日本の作風では描かれないような成長の仕方である。
最後は足を洗ったり新たな夢を追いかけるといったものではなく、ポーカーのプロになりたいと思う天才の行く末を描いている。
このような展開には、アメリカとの夢を追うことができる環境の違いを感じる。
エドワード・ノートンの出番に不服
怪俳優として知られる人気実力派俳優エドワード・ノートン。
マッド・デイモンとの共演ということで興味を惹かれたのだが、彼の出番はマークの人生を振り回してしまうだけの役。
ラストシーンでワームのためにポーカー勝負を挑み、命がけで戦ったのだからもう少し絡みが欲しかった。
思ったよりすんなりと終わってしまい少々不完全燃焼な感じが否めない。
しかしロシアマフィア役のジョン・マルコヴィッチは本当に格好よく、中途半端な悪役ではなく潔く男の中の男という悪役だった。
この辺の男同士の対比を描いている演出は面白く、楽しんで鑑賞できた。
映画『ラウンダーズ』 まとめ
ギャンブル映画というとアジアで制作するとどうしても泥臭く、違法の匂いがプンプンする。
しかしアメリカや北欧映画などで描くと、熱血で天才のギャンブラーという良いイメージになるのはお国柄なのかもしれない。
若者がお金を賭けて一世一代の勝負を挑むというテーマは、日本で言うとカイジのような映画だろうか。
やはり何となく裏の匂いがしてしまう。
1998年の公開当時、マッド・デイモンは人気の絶頂を迎え天才的な頭脳を持つ将来に悩む若者という役柄は彼の影がある雰囲気にぴったりであった。
どこか孤独で人とは馴染めなさそうな風体は、彼の俳優人生を助けてくれたといっても過言ではないかもしれない。
15年以上経った今でも彼の落ち着いた魅力は多くの女性をいまだ惹きつけるであろう。
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