映画『イレイザー(1996)』の概要:1996年のアメリカ映画(原題:Eraser)。重大事件の証人を守るため、彼らの過去を消し去る特殊任務を請け負っている政府特別情報局員の活躍を描くサスペンスアクション。
映画『イレイザー』 作品情報
- 製作年:1996年
- 上映時間:115分
- ジャンル:アクション
- 監督:チャールズ・ラッセル
- キャスト:アーノルド・シュワルツェネッガー、ジェームズ・カーン、ヴァネッサ・ウィリアムズ、ジェームズ・コバーン etc
映画『イレイザー』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
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映画『イレイザー』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『イレイザー(1996)』のあらすじを紹介します。
サイレックス社とは全米でも有名な防衛兵器会社だった。
この会社に務めるリーはあるスーパー兵器による陰謀を知り、証拠を盗み出した。
彼女の身の安全を守るためイレイザーことジョン(アーノルド・シュワルツェネッガー)は急ぐが、既に家は敵に襲われていた。
彼女の過去を消し、ジョンしか知らない場所に彼女を移すことに。
その後保護された証人たちが次々と殺害されていく事件が発生。
機密のはずなのに内部に裏切り者がいると気がついたジョン。
そんな時ジョンは上司であるドゥゲランと共に湿地帯に保護している承認たちを助けにいく。
敵は倒したが突然ドゥゲランが証人を殺してしまう。
裏切りものは彼だったのだ。
殺害されそうになりながらも命からがら逃げたジョンは、裏切り者だという濡れ衣をドゥゲランから着せられる。
リーと落あいスーパー兵器による陰謀を暴くため、サイレックス社に潜入。
このスーパー兵器に政府の陰謀が隠されていることを知った2人は、何とか阻止しようとテロリストと攻防戦になる。
しかし肝心のドゥグランは生き延び、さらに法廷でも彼に有利に進む。
このことでジョンとリーはドゥゲラン一味ののった車を爆破。
法で裁くことができない彼らをジョン達が始末したのであった。
映画『イレイザー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『イレイザー(1996)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
シュワちゃんの映画としては頭脳派作品
この手のジャンルで俳優がシュワちゃんとなると大体の予想がついてしまう。
内容があるようで薄く、派手なアクションシーンでお腹いっぱいにしてやろうみたいなそんな匂いがプンプンするのである。
しかし本作は前編においては完全にサスペンス化しており、証人保護プログラムという一般人には馴染みの薄い問題をシリアスに描いている。
そのためドラマ的であり、ただひたすらアクションを見せられるのを嫌うひとには調度良い仕上がりになっているのではないだろうか?
後編からはお約束のアクションシーンが盛り込まれ、現実味の無い設定にちょっと客観的に見てしまったがそれでも映画としては十分に楽しむことができる娯楽作品であることには違いない。
派手な小道具アクションが目を楽しませてくれる
セガール映画のように素手でなんぼという映画に比べると、本作は試行錯誤している感じが伝わってくる。
というのも場面で使用する小道具などが多いのである。
例えばスカイダイビングのシーンや、ワニ、派手な戦闘型の銃などが良い例。
このようなものを入れると派手さも増すし、またシュワちゃんのゴリ押し加減が嫌いな人も見やすいものにしてくれるからである。
ストーリー展開をシリアスにすれば良いというものでもなく、目で楽しむことができるアトラクションがあると非常に作品に味が出る。
何はともあれシュワちゃん満足の映画
極論を言うと何があったとしてもシュワちゃんのための映画であることには変わりない。
そのため彼がメインで進んでいくし、これでもかというくらい登場する。
このあたりがアメリカ映画でアクション俳優として定着してしまうと辛いところである。見る方もある意味覚悟がいるわけであるのだから。
アクションは安心のシュワちゃん無双でした。作中で受けた敵の銃弾は肩に1発だけ。お見事です。ストーリーはイマイチでした。機関車に轢かせて一網打尽のラストは非常にスッキリしましたが、ロシアの黒幕が健在なのはどうも消化不良です。CIAとFBIのやり取りがややこしく、シュワちゃんも”味方はいない”なんて言うもんですから、誰と戦っているのかが中盤までさっぱりでした。救急車呼んで侵入を許す、睡眠薬で眠らせたのに拘束はしない、悪役がとても間抜けです。それでいてしぶといので腹が立ちます。(男性 20代)
ビックリするくらいシュワちゃんお得意のアクションシーンが少なかった今作。サスペンス映画と言うだけあってとても重厚なストーリーで、アーノルド・シュワルツェネッガーが主役であることを忘れてしまうくらいシリアスな作品でした。
「証人保護プログラム」という事件の証言者を暗殺などの危険から保護するという制度ですが、これを良いように利用して罪を逃れようとする人間も少なくないそう。今作ではそんな抜け道は許さないと言わんばかりに悪党を退治してくれる、いつもと違うシュワちゃんが見られます。(女性 30代)
映画『イレイザー』 まとめ
はっきりいってアクション映画は苦手だ。
内容が薄いし、大体流れも決まっている。
そして一人だけ有名なアクション俳優を主役に使い、あとはほぼ無名というのがお約束。
この当たり前の雰囲気が昔から苦手で鑑賞しても楽しいと思うことができないのである。
しかしこのイレイザーは少し違った。
鑑賞者を楽しませるための演出がいくつも施されていた。
それが満足かというと物足りないくらいではあったが。シュワちゃんだけに頼らなかったのがこの映画の最大の魅力であるだろう。
取り立ててこのあたりの映画が好みでは無い自分でもそれなりに楽しむことができたのは、作品としてきちんと完成されていたからなのであろう。
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