映画『スカイスクレイパー』の概要:元FBIのウィルは10年前の事故で左足を失い義足となっていた。今はセキュリティ調査の仕事をしている。香港にできた世界で最も高いビル“パール”の調査をしに現地入りしたウィル。だが、パールで火災が発生し、家族が巻き込まれてしまう。
映画『スカイスクレイパー』の作品情報
上映時間:102分
ジャンル:アクション
監督:ローソン・マーシャル・サーバー
キャスト:ドウェイン・ジョンソン、ネーヴ・キャンベル、チン・ハン、ノア・テイラー etc
映画『スカイスクレイパー』の登場人物(キャスト)
- ウィル・ソーヤー(ドウェイン・ジョンソン)
- FBIの救助チームのリーダーだったが、捜査中の事故で左足を失う。引退後は小さいがセキュリティ調査会社を設立。家族を愛する良き父親。
- ロン・ジー(チン・ハン)
- 世界一の高さを持つ“パール・ビル”のオーナー。建設時にゆすりに来たレコス・ボタに金を払ったことで、ある秘密を知る。
- サラ(ネーヴ・キャンベル)
- ウィルの妻。元軍医。双子の子供、ジョージアとヘンリーの母親。コンピュータには弱く、スマホを直すことも難しく感じている。ウィルから“動かなくなったときは再起動”といつも言われている。
- レコス・ボタ(ローランド・ムーラー)
- 犯罪組織のリーダー。ロン・ジーからある物を奪うため、パールで計画的に火災を発生させる。
映画『スカイスクレイパー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『スカイスクレイパー』のあらすじ【起】
ウィル・ソーヤーはFBIの突撃チームのリーダーだったが人質を取った犯人の自爆により負傷して左足を失ってしまった。それから10年後、彼は元軍医のサラと結婚し、双子の子供たちのジョージア、ヘンリーと暮らしていた。FBIは退職し、今はセキュリティの調査会社を立ち上げている。左足には義足を付けていた。
香港に240階建ての超高層ビル“パール・ビル”が建設された。下半分は解放されたが、上半分はまだ解放されていなかった。最上階には巨大な球体があり、それが何なのかは謎に包まれていた。
FBI時代の旧友ベンからパールの調査を斡旋してもらったウィルは、家族と共に香港を訪れ、特別にパールに宿泊させてもらう。妻と子供はパンダを見に出かけ、ウィルは仕事へ。所有者であるロン・ジーと対面したウィルは、顔認証でロックされる自分だけのタブレットを渡される。入念な調査をした結果、パールは世界一安全なビルであることが証明される。
ウィルはベンと移動中にひったくりに合い、カバンを盗まれてしまった。それはベンの差し金で、狙いはロン・ジーから渡されたタブレットだった。だが、ウィルはタブレットを上着のポケットに入れていた。そのことに気がついたベンはウィルに銃を向けてタブレットを奪おうとする。もみ合いになった際、ウィルは誤ってベンを撃ってしまう。死に際、ベンは逃げろと呟いた。
子供が具合を悪くしたことからパールに戻ってきたサラたち。しばらくすると、火災警報が鳴った。96階で火事が発生したのだ。ビルの保険担当のピアースは直ちに非難したほうがいいと口にしたがロン・ジーは、100階以上も下の階だし、すでに消火が始まっているので問題ないと一蹴した。
パールが燃えているのを目撃したウィルは家族の元へと向かおうとした。だが、タブレットを狙った軍団に襲われてしまう。タブレットは奪われ、顔認証のロックも外されてしまった。警察が現れてくれたおかげで命を救われたウィルは、白バイを奪うとパールへと急いだ。
映画『スカイスクレイパー』のあらすじ【承】
サラに連絡したウィルは彼女たちを誘導して避難させようとする。サラたちの存在に気がついたロン・ジーも救助を向かわせた。だが、パールの制御を乗っ取られ、更なる爆発が引き起こされてしまう。
家族を心配するウィルだったが、テレビでウィルが指名手配されているとの報道がなされ、すぐさま駆けつけた警官たちに取り囲まれてしまう。一刻も早く家族のところへ行きたかった彼は、パールの近くにクレーンがあることに気がつき、そこからパールに乗り移ろうと考えた。彼は警官たちを振り切るとクレーンへと向かった。警官が迫る中、ウィルはクレーンを動かしてパールに近づけ、そのままパールへと飛び移った。
パールの制御が乗っ取られたことで消火装置が止められてしまい、火災は広がる一方だった。ロン・ジーには犯人に心当たりがあり、この事件の首謀者はコレス・ボタという男だと確信する。ボタはロン・ジーが持つある物を手に入れたいと考えていた。ロン・ジーはそれを金庫から持ち出すと、脱出するためにヘリポートへ向かった。だが、そこにはボタの軍団が待ち構えていた。ピアースも彼らの一味でロン・ジーを裏切る。警備担当の機転により退避したロン・ジーはペントハウスへと逃げ込んだ。
ペントハウスは独立したシステムになっており、簡単には開けることはできなかった。パールのセキュリティに詳しい人物が必要だと考えたボタは、ウィルを捕らえろと指示を出した。
サラたちはパールの内部にある公園を通って上層階を目指していたが、ピアースに発見される。彼から逃げるため、サラと子供たちはバラバラになってしまった。ピアースに追い詰められてサラはピンチになるが、そこにウィルが現れてピアースを撃退。息子のヘンリーとサラをエレベータで下層階へと逃がすと、娘のジョージアを助けに向かったウィル。だが、ジョージアにボタの手下が迫り、救助に向かったウィル共々捕らえられてしまう。
映画『スカイスクレイパー』のあらすじ【転】
ジョージアを人質に取ったボタは、ペントハウスの扉を開けてロン・ジーが持つある物を奪ってこいとウィルに命令し、屋上へと向かって行った。ペントハウスの独立システムの中枢が風力タービンの中央にあることを調べたウィルは、紐を体に括り付けると窓を壊して壁伝いにタービンへと向かった。
無事にパールから脱出できたサラとヘンリー。警察からウィル共々ボタの仲間ではないかと疑われたが、彼女は懸命にそれを否定。そんな中、ウィルの行動がテレビで報道される。多くの人々が見守る中、ウィルは高速で動くタービンをかわして中枢に辿り着き、ペントハウスのドアを開けることに成功した。
命からがらビル内へと戻ってきたウィルは、ペントハウスでロン・ジーと対面して詳細を聞いた。ボタはパールを作った時に現れたゆすり屋で犯罪組織のメンバーだった。ロン・ジーは金を払ったが、その時に追跡プログラムを仕込んでいた。そのため、彼らの取引相手やロンダリングの経緯などを知ることができたのだ。ボタはそのデータが入った原本をロン・ジーから奪おうとしていたのである。
ウィルは原本をボタに渡そうと提案するが、ロン・ジーは渡せば殺されると拒否した。だが、自分の命よりも娘の命のほうが大事だというウィルの言葉に原本を差し出す。ウィルもただ殺されに行くのではない。彼にはボタを倒す秘策があるようだった。
映画『スカイスクレイパー』の結末・ラスト(ネタバレ)
屋上に上がってきたウィルとロン・ジーは、ボタを騙して隙を作り、ジョージアを逃がすと球体の中へと彼らを誘い込んだ。球体には300枚の映像パネルがあり、あたかも自分が分身しているような映像を作り出せた。備え付けられた二つのカメラは、球体の中に風景を映し出し、まるで空に浮かんでいるような錯覚を生み出すこともできた。
ウィルたちはそれを上手く利用し、ボタたちをかく乱させて撃退することに成功。彼らの手からジョージアを救出する。しかし、ビルの火災はすでに最上階まで迫ってきていた。
警察と一緒にパールの制御施設へとやってきたサラは、そこで軍団のひとりが落としていったタブレットを拾う。それはウィルが与えられたものだった。ビルの火災を止めようと消防システムにアクセスしたいが拒否されてしまう。サラは以前にウィルから言われたことを思い出し、システムを再起動することにした。そのおかげで消防システムにアクセスでき、消火が開始され、ビルは瞬く間に鎮火していった。
サラの機転により助かったウィルたちはヘリコプターでパールを脱出。原本をロン・ジーに返したウィルが、これからどうするのかと尋ねると、彼は、またビルを作ると答えた。無事に家族と再会できたウィルは四人でしっかりと抱き締め合った。
映画『スカイスクレイパー』の感想・評価・レビュー
普通に考えたらありえないことばかりの展開だが、強引にありえる展開にしてしまう辺りはさすがロック様と言ったところか。ドウェイン・ジョンソンだからこその説得力が生まれている気がする。お話は単純明快で、『ダイ・ハード』を思わせる展開やスタローン主演の『デイライト』を思い出させる。最後の球体でのアクションはもう少しびっくりする仕掛けと面白みがほしかった。(MIHOシネマ編集部)
やっぱりドウェイン・ジョンソンは最強です。そして彼の出演する作品は間違いありません。今作で彼が演じるのは元FBIの海兵隊員、ウィル。彼は作戦中の不慮の事故が原因で義足となってしまいます。愛する妻に子供たち、そんな彼らが住むビルは完璧なセキュリティが施されてるはずでしたが、ある日テロリストが侵入し火災が発生してしまいます。
火災から家族を救うために動き出すウィル。頑張るパパは本当かっこいいです。家族愛の描き方が絶妙で、重すぎないのにしっかり心に残る。とても面白い作品でした。(女性 30代)
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