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映画『カーズ クロスロード』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『カーズ クロスロード』の概要:ピクサーによる長編アニメーション「カーズ」シリーズの3作目。2作目までを監督したジョン・ラセターが製作総指揮を務めた。新世代の台頭による世代交代に直面したベテランレーサーのマックィーンが、それでも諦めずに挑戦し続ける姿を描く。

映画『カーズ クロスロード』の作品情報

カーズ クロスロード

製作年:2017年
上映時間:109分
ジャンル:アドベンチャー、アニメ
監督:ブライアン・フィー
キャスト:オーウェン・ウィルソン、クリステラ・アロンツォ、アーミー・ハマー、クリス・クーパー etc

映画『カーズ クロスロード』の登場人物(キャスト)

ライトニング・マックィーン(オーウェン・ウィルソン)
大会で多数の優勝経験を持つベテランレーサー。新世代レーサーの台頭により、優勝が遠のき焦り始める。自分の年齢をなかなか受け入れられずにいる。最新鋭のトレーニングよりも泥臭い練習を好む。
クルーズ・ラミレス(クリステラ・アロンツォ)
トレーニングセンターでトレーナーを務めている。マックィーンの特訓に付き合うが、荒い道などを走ったことがなく逆に教わることとなった。レーサーになるという夢を過去に諦めている。特訓を通してマックィーンにレーサーとしての素質を見込まれ、レースに参加するチャンスをもらった。
スモーキー(クリス・クーパー)
マックィーンの師匠であったドック・ハドソンを指導していたレジェンド。マックィーンの特訓に協力してくれた他、ドックの引退後の様子についても教えてくれた。
ジャクソン・ストーム(アーミー・ハマー)
新世代の天才レーサー。シミュレーションを行い、データに基づいたレースを展開する。自信家で、負けそうになると卑怯な手を使うことも辞さない。
スターリング(ネイサン・フィリオン)
マックィーンのスポンサー「ラスティーズ」を買収し新スポンサーとなる。昔からマックィーンの大ファンだった。マックィーンがこれ以上活躍できる見込みはないと判断し、ブランド商品の展開を提案する。
メーター(ラリー・ザ・ケーブル・ガイ)
マックィーンの親友。おっちょこちょいだが、いつもマックィーンの力になってくれる。

映画『カーズ クロスロード』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『カーズ クロスロード』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『カーズ クロスロード』のあらすじ【起】

ライトニング・マックィーンはカーレースで多くの優勝経験を誇るベテランレーサーだ。同年代のライバルたちと切磋琢磨しながら、活躍を続けていた。しかしあるレースで、終盤に猛スピードで追い上げてきたジャクソン・ストームという新人がマックィーンを抜いて首位に立つ。彼は最新のハイテクノロジーを取り入れた新世代レーサーだった。敵対心をむき出しにしてくるストームにマックィーンも負けじと対抗するが、それからはストームの優勝が続いた。

ストーム以降も次々と新世代レーサーが台頭してくる。その影響を受けて、ベテランレーサーたちは毎週のように引退や解雇の憂き目に遭っていた。そんな中、マックィーンはストームと競り合ったレースで大きなクラッシュ事故を起こしてしまう。

4ヶ月後。修理を終えたマックィーンは、仲間の励ましを受けて最新鋭のトレーニングを開始することにする。マックィーンのスポンサーである「ラスティーズ」がスターリングという男に買収され、ハイテクノロジーを駆使したトレーニングセンターが新設されたのだった。

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映画『カーズ クロスロード』のあらすじ【承】

トレーニングセンター内にはシミュレーターをはじめとする最先端のマシンが取り揃えられていた。クルーズ・ラミレスというトレーナーが、それぞれの車に合った指導を行っている。マックィーンもクルーズの元で特訓を開始するが、基礎的なトレーニングばかりでなかなかシミュレーターに辿り着かない。嫌気がさしたマックィーンは、クルーズの制止も聞かずシミュレーターを使い出した。しかし、上手く扱うことができずシミュレーター内でクラッシュを起こし、現実でもシミュレーターの画面に突っ込み破壊してしまう。

その様子を見ていたスターリングは復帰の見込みはないと判断し、マックィーンに引退を宣告する。そして、ブランド商品を展開していくべきだと提案した。まだレースを続けたいマックィーンが必死にスターリングを説得すると、1レースだけ猶予が与えられた。

マックィーンはクルーズを帯同し、砂浜でのトレーニングを始めた。しかし、砂浜を走ったことがないクルーズにコツを教えなければならず、あまり練習にならなかった。近くにレース会場があることを知ったマックィーンは、マスコミに気が付かれないよう泥を纏って参加することにする。だがそこで行われているのは、車同士が壊し合う大会であった。ガラの悪い車たちの攻撃をかわし、運良くクルーズが優勝する。無事に帰れると思った矢先、マックィーンは倒れてきた給水車の水を浴び、観客の前で正体を晒してしまった。なんとか抜け出した帰り道、クルーズに苛立ったマックィーンは、トレーナーにはレーサーの気持ちはわからないと言い放つ。すると、クルーズはレーサーになろうとして諦めた過去を告白し、寂しげにセンターへと帰って行った。

映画『カーズ クロスロード』のあらすじ【転】

テレビをつけたマックィーンは、自分のことがニュースになっているのを知る。現状を憐れまれた上に、もうレースでは勝てないだろうと言われるのを聞いてマックィーンは弱腰になった。親友のメーターに相談し、自身の指導者だったドック・ハドソンを教えていたスモーキーに会いに行くことを決める。クルーズの元へ行って謝り、彼女にも同行してもらうことになった。

ドックのホームグラウンドであったトーマスビルに辿り着いたマックィーンたちは、そこでスモーキーと出会う。スモーキーの他にもカーレースのレジェントたちが集っていた。マックィーンは、レースを引退した後のドックの様子をスモーキーから聞いた。ドックは自分が走れなくなっても、マックィーンを指導しその活躍を見守ることを生きがいにしていたのだった。そして、マックィーンはスモーキーに指導を受けることになった。例えスピードではストームに追いつけなくても、頭を使えば勝てるとスモーキーは教えてくれた。様々な特訓に励み、マックィーンは力をつけていった。

映画『カーズ クロスロード』の結末・ラスト(ネタバレ)

大会当日の朝、マックィーンは最後に1度クルーズとレースをしてから会場があるフロリダへ向かうことになっていた。これまでの特訓で自信を深めていたマックィーンだったが、クルーズに追い抜かれてしまう。マックィーンは落ち込んだままフロリダへと出発した。

会場に着き、スモーキーやクルーズからの応援を受けたマックィーンは元気を取り戻していく。一方、スターリングと会ったクルーズは、トレーナーなのだからとセンターへ追い返されてしまう。レースが始まった。最後尾からのスタートだったが、マックィーンは順調に順位を上げていく。しかし、特訓を通してクルーズのレーサーとしての才能を見出していたマックィーンは、彼女を呼び戻し、自分と交代でレースに参加させることにする。

クルーズは意を決して引き受けるが、レースに合流すると緊張して萎縮してまった。マックィーンがアドバイスを出し続け、徐々にクルーズは調子を上げていく。トップを走るストームのすぐ後ろまで追い上げ抜かそうとすると、ストームはクルーズを壁に押し付けて妨害してきた。クルーズはそれを宙返りでかわして遂にストームを追い抜き、優勝を決めた。大会後、クルーズは大手のスポンサーと契約を結び、レーサーとして活動していくことになった。マックィーンは車体の色を一新し、レースを続けながらも指導者としての道を歩み出すことを決意した。

映画『カーズ クロスロード』の感想・評価・レビュー

自分の年齢をなかなか受け入れられずにいたマックィーンが、世代交代のためにレースをクルーズに譲るというのは少し切ないが、彼の成長を感じた。マックィーンはベテランとしてレースを続けていくことを決意し、同時に今の自分が最も力を発揮できる指導者としてもスタートを切った。そんな彼は今後、ベテランと新世代レーサーの双方にとって影響力を持ち、カーレース界を発展させていく存在になるのだろうと思った。(MIHOシネマ編集部)


ピクサー映画の中でも『トイ・ストーリー』シリーズと同じくらい夢のある作品だと思っているこの『カーズ』シリーズ。おもちゃの世界を描いた『トイ・ストーリー』とレーシングカーの世界をまるで「人生」のように描いた『カーズ』。ピクサー映画の素晴らしさを改めて感じました。
シリーズ3作目の今作では、マックィーンの世代交代がテーマになります。歳を取ればパフォーマンスの精度や能力も低下し、新人に勝てなくなってしまうのは「仕方無い」ことだと思います。しかし、それでも「自分」を諦めないマックィーンの姿は本当に感動しました。大人も子供も楽しめる作品です。(女性 30代)

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前作 カーズ2

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