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映画『スモールフット』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『スモールフット』の概要:ヒマラヤの山頂にある前人未踏の村では、大きな身体で毛むくじゃらのイエティ達が独自の掟を守り幸せに暮らしていた。ある日イエティのミーゴは伝説の生物スモールフット(人間)と出会うことで、村の掟に疑問を抱きはじめる。

映画『スモールフット』の作品情報

スモールフット

製作年:2018年
上映時間:96分
ジャンル:アニメ、ミュージカル
監督:キャリー・カークパトリック
キャスト:チャニング・テイタム、ジェームズ・コーデン、ゼンデイヤ、コモン etc

映画『スモールフット』の登場人物(キャスト)

ミーゴ(チャニング・テイタム)
ヒマラヤの山頂で幸せに暮らしているイエティ。ストーンと呼ばれる掟が描かれた岩を盲目的に信じて生活していたが、伝説上の生き物と言われていたスモールフット(人間)と遭遇したことで掟に疑問を持ちはじめる。
ミーチー(ゼンデイヤ)
ストーンキーパーの愛娘。好奇心旺盛で、父親に隠れてスモールフットや山の下にある世界の情報を調べている。SESのリーダー。
ストーンキーパー(コモン)
ミーチーの父親。イエティの村にとって、絶対的な存在であるストーンの教えを厳格に守っている長。村人がストーンに疑問を抱くことを避け、重大な真実を必死に隠している。
パーシー(ジェームズ・コーデン)
動物を扱った教育番組のホストを務める人間。番組視聴率や動画の再生率が思わしくなく、苦肉の策でイエティと遭遇する動画をねつ造しようとした。ミーゴと出会い、イエティとの交流を深める。
ブレンダ(ヤラ・シャヒディ)
パーシーの番組コーディネーター。動物に対しても視聴者に対しても誠実なリポートをするパーシーに感銘を受けヒマラヤまで来たが、フェイク動画を作ると聞いて呆れてしまう。

映画『スモールフット』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『スモールフット』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『スモールフット』のあらすじ【起】

ヒマラヤの山頂、分厚い雲の上にあるイエティの国では皆が幸せに暮らしていた。それぞれ日々の仕事に打ち込み、ストーンと呼ばれる岩に刻まれたイエティの掟を守りながら生活していたのだ。そのストーンを守るストーンキーパーは村人から絶対的な信頼を寄せられている、言わば村長のような存在だった。ストーンの教えではイエティ達が住んでいる山は巨大なヤクのお尻から生み落とされ、広大な雲の上に浮いている。雲の下にはこれまた巨大なマンモス達が氷を食べて支えとなっており、その下には何もなく「空っぽ」だという。空には光るカタツムリ(太陽)がいて、ミーゴの父親がゴングを鳴らすことでカタツムリが目を覚まし、村に光りを届けるのだ。ゴングが鳴らない限り朝はこないらしい。イエティ達はこの神話を信じていた。

ある日ミーゴは、ストーンキーパーから家業を継ぐためにゴングの練習をすることを認められた。ところが練習の最中、ゴングへの軌道が逸れてしまいミーゴは村の外へと放り出された。そこで不時着した飛行機と、緊急脱出したスモールフット(人間)に遭遇する。伝説上の生き物だと思っていたスモールフットに出会ったミーゴは興奮し村人達を連れて戻ったが、スモールフットも飛行機も雪の斜面を下り既にいなくなっていた。しかし、ミーゴの証言で村中はパニックに陥ってしまう。そこへストーンキーパーが現れ、ミーゴの「スモールフットを見た」という主張を強引に捻じ曲げる。ストーンの教えに背くことは重罪だとされ、ミーゴは村を追放されてしまった。

一方でヒマラヤ山の麓にある街に降り立ったパイロットは、丁度番組の取材に訪れていた教育番組のホスト、パーシーにイエティの目撃情報を話していた。

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映画『スモールフット』のあらすじ【承】

村を追放され山を放浪していたミーゴは、SESと名乗るスモールフット研究会のメンバー、グワンギ、フリーム、コルカと出会った。研究会のリーダーを務めるのは、なんとストーンキーパーの娘ミーチーだった。ストーンの教えに疑問を持つ彼女らは、古い考えに捉われずに新しい知識を得るため活動していた。スモールフットの持ち物を隠密に所持しているSESメンバーは、雲の下は「空っぽ」ではないと推測していた。ミーゴの証言を裏付けるため、彼らは雲の下の世界を目指す。そうして雲の下に降り立ったミーゴは山を下り、人里へと辿り着いた。

イエティと遭遇したパイロットにインタビューを行っていたパーシーは、自分のチャンネルが落ち目なのをプレッシャーに感じていた。そこで、相棒のブレンダにイエティの着ぐるみを着せてフェイク動画を撮る計画を立てる。地球上で最もイエティの目撃情報が多い街であれば、多少の嘘も通用するだろうというパーシーの不誠実な考えに呆れたブレンダは街を後にする。それでも再生数とイイネの数を稼ぎたいパーシーはスマホのカメラを起動させた。そこへ、山頂から降りて来たミーゴが映り込む。

本物のイエティだと気付いたパーシーはミーゴを撃ち殺そうと銃を向けたが、スモールフットの存在に興奮したミーゴはお構いなしにパーシーを山頂へと連れ帰った。

一方でミーゴの父親は、ミーゴが追放されてしまったことで息子のアシスト無しでゴングを鳴らそうとしていた。ところが、1人でチャレンジしたところ失敗。ゴングが鳴るよりも先にカタツムリ(太陽)が空へと昇り、村に光りを届けてしまった。父親はゴングの必要性やカタツムリの仕組み、ストーンの信ぴょう性を疑いはじめていた。

映画『スモールフット』のあらすじ【転】

スモールフットを連れ帰ったミーゴは、SESのメンバーと共に村人の前でスモールフットを紹介した。伝説が事実になり、村人達はストーンの教えに疑問を持つことを覚えた。その騒ぎを見たストーンキーパーは、下界を見てきたミーゴにだけ真実を伝える。

元々イエティ達は人間と共に下界で共存していたが、ある時人間からの迫害を受け多くの仲間が殺された。人間はイエティ達をバケモノと呼び、生き残ったイエティ達は命からがらヒマラヤの山頂に身を隠したのだと言う。ストーンキーパーは人間から身を守るため嘘の教えを岩に刻み、山頂のマグマに氷を投入し蒸気を起こすことで住処を隠していた。それが分厚い雲の正体だった。ストーンキーパーは、これ以上均衡を乱さないよう、ミーゴに群衆の前でストーンが正しいと伝えるよう迫った。ミーゴは事の重大さに気付き、全て勘違いだったと説明した。

一方で山頂に連れて来られたパーシーは、高山病のため生死の境を彷徨っていた。ここまで証拠が揃っているのにスモールフットの存在やストーンの間違いを「勘違い」で済まされたことに納得いかないミーチーは、パーシーを助けるためにも1人で山の下へと降りてしまった。

映画『スモールフット』の結末・ラスト(ネタバレ)

ミーゴは、ミーチーを連れ戻すため再び雲の下へ降りようとSESのメンバーに手助けを求めた。ミーチーのためならとグワンギとコルカが下界へ。フリームは臆病で、降りて来なかった。

人里に降りたミーチーは、街のダイナーの屋上にパーシーを戻してやった。初めて見るスモールフットの世界に気分が上がったミーチーは、街を散策し始める。ミーチーは友好的に接したが、警察や機動隊から一方的に武器を向けられ、スモールフットの攻撃的な面に大きなショックを受ける。

目を覚ましたパーシーはブレンダと再会。自分が撮ったイエティ動画がバズって、大評判になっていると聞かされた。スマホを起動するとあらゆるメディアからパーシーに宛てて連絡がきており、この動画のイエティを生け捕りにしたらさらに報酬を弾むというメッセージまで届いていた。背後ではミーチーが攻撃されている銃声が聞こえる。パーシーは名声よりイエティとの友情を取り、自らを囮にして彼らを助けた。全て自作自演だと思わせたのだ。パーシーは逮捕されると同時に、スマホに納めたイエティ関連の写真や動画を全て削除した。

ヒマラヤの山頂にある村に戻ったミーゴ達は、今度こそ真実を語った。ストーンキーパーも真実に目を向け、スモールフットに歩み寄ろうという結論に至った。イエティ達は雲の精製を止め昔のように下界へ。スモールフット達も武器を降ろし、彼らは共生する道を選ぶのだった。

映画『スモールフット』の感想・評価・レビュー

ゼンデイヤの歌声が透き通っていて美しい!子供向けのミュージカルアニメだが、楽曲がキャッチーでかっこよく、お洒落な仕上がりになっている。

主役があくまでイエティなので、人間が「言葉の通じない小さな生物」として描かれている。我々が昆虫やハムスター、子猫や子犬を見る目線で人間を描いているので、尊厳的な部分はあまり重視されていない。そこに多少違和感を抱くが、イエティの愉快な外見と聞きやすい音楽については、子供と観る分には申し分ない。(MIHOシネマ編集部)


恐ろしいイメージのあるイエティだが、本作に登場するイエティは表情が豊かでとても可愛らしい。イエティと人間では言葉が通じないため、まるでコントのようにお互いの思いが通じていないところが、もどかしく感じた。人間とイエティの共生は大変だろうが、上手くいって欲しいなと思わずにはいられなかった。劇中歌を楽しむためにも、字幕版と日本語吹き替え版の両方を見ることをおすすめしたい。個人的には、日本語吹き替え版のミーチー役の早見沙織さんの歌声が好き。(女性 30代)


イエティの世界では、人間の方が「スモールフット」と呼ばれ伝説の生き物として扱われているのがすごく面白かったです。
未確認生物として有名なイエティですが、今作に登場する彼らは優しくて温かくてとにかく可愛らしいビジュアルなのでとても愛らしく思えました。
イエティと人間の交流は実際にはありえないとは思いますが、今作のようなストーリーは子供に夢を与えるとても素敵な作品だと思いました。
ゼンデイヤの歌も物凄く良いので注目して聞いてもらいたいです。(女性 30代)

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