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映画『裸の銃を持つ男』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『裸の銃を持つ男』の概要:ベイルートで反米会議が行われていた所を執事になりすまし壊滅させたという偉業を持つ、刑事フランク。型破りすぎるフランクは、ある日友人で同僚のノートバークがヘロインの取引現場を押さえたせいで犯人らから重傷を負わされた事実を聞かされる。

映画『裸の銃を持つ男』の作品情報

裸の銃を持つ男

製作年:1988年
上映時間:85分
ジャンル:コメディ
監督:デヴィッド・ザッカー
キャスト:レスリー・ニールセン、プリシラ・プレスリー、ジョージ・ケネディ、リカルド・モンタルバン etc

映画『裸の銃を持つ男』の登場人物(キャスト)

フランク(レスリー・ニールセン)
ともかく色んな意味で無茶苦茶な性格であり、予想斜め上の捜査で事件を解決していくロサンゼルスの刑事。同時に大きな参事を引き起こしてしまうこともしばしば。
ジェーン・ドレビン(プリシラ・プレスリー)
フランクが恋に落ちてしまう、金髪の美女。黒幕であるルドウィグの秘書。
ノードバーグ(O・J・シンプソン)
フランクの親友。とある密輸売買組織によるヘロインの取引を見たことにより、売人らから撃たれ重傷に陥る。
ヴィンセント・ルドウィッグ(リカルド・モンタルバン)
ロサンゼルで一番の財閥の総帥。民衆や多くの権力者とも繋がりを持つ財界人だが、裏では麻薬の密売等に手を染める。

映画『裸の銃を持つ男』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『裸の銃を持つ男』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『裸の銃を持つ男』のあらすじ【起】

冒頭、反米のロシア人一味をとっちめる刑事・フランク・ドレビン。好き勝手なフランクは、事件を解決するよりも問題を起こす、はた迷惑な一癖も二癖もある男である。一方で刑事のノートバークはヘロインを密優している売人グループを見つけ単身乗り込む。しかし、射撃遭い、負傷する。フランクは重症で入院中のノートバークの元へ向かい、まるでコントのようなやり取りの末にフランクはノートバークの後を継いで捜査を遂行することに。

ノートバークが負傷した港を探っていると、フランクはビンセント・ルドウィグという財閥の総帥だという男に辿り着く。その先で出会った秘書の金髪美女のジェーンに恋をするフランク。まるで、嫌な予感しかしないのだが……。

そんな中、エリザベス女王の訪米に備え警備体制が強化されていた。ノートバークの服からはヘロインが検出されたため、不審がるロス市警達。フランクは彼を庇うが、24時間以内に彼の無実を晴らすように言い渡されてしまう。フランクは同僚でもあり親友でもあるノートバークのためにと奮起するのだが、やはり、フランクの捜査は暴走を極めるのであった。

一方、ルドヴィグは何やら怪しい動きを見せていた。怪しげな人物に依頼し、怪しげな発明品を披露する。それはスイッチを作動させると相手を洗脳し、催眠効果によって何でもない人間を暗殺者にしてしまうものであった。それを利用し、ノートバークを診ていた医者を操り、彼を殺害しようとする。慌てて駆け付けたフランクがそれを止めに入るが、医者は窓から逃亡。車に乗り逃げ去って行くのだった。

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映画『裸の銃を持つ男』のあらすじ【承】

フランクは道行く車を引き留め、「あの車を追え!」と言うがその車は何と教習所の車で、現在研修中。教官は、何故か構わずそれに従い、それどころか暴走を止めずにノリノリである。全速力で男の車を追いかけていくが、やがて医者の車がタンクに突っ込み派手に爆発。爆風の勢いも手伝ってか花火製作所にまで吹っ飛んでいき、辺りは文字通り火の海と化す……。

ここまで大半の凶事を引き起こしている張本人はフランクなのであるが、彼には全く反省の色は無し。それでもノートバークを救いたい気持ちは本物なようで、彼はルドウィグが怪しいのではないかと疑い始める。

そんな時、家へと戻るフランクだが室内に何者かの気配を感じ、銃を構えキレキレの動きで辺りを見渡す。すると、キッチンには例の美女・ジェーンがいた。ジェーンはセクシーな格好で料理をしており、やはり、嫌な予感しかしない。が、彼女に惚れていたフランクはそんな事お構いなし。ジェーンはルドウィグに頼まれ、フランクから秘密裏に情報を聞き出すスパイのような存在として送り込まれて来たのである。しかし、フランクもフランクで彼女からノートバークの情報を聞き出そうとする。が、ここでルドウィグの予想を裏切りジェーンがフランクの過去の話から恋に落ちてしまう。フランクもフランクで彼女に気が合ったため、2人の中は急激に近づいてしまうのだった。

僅か1日にしてジェーンと進展してしまったフランクだったが浮かれてばかりもいられない。フランクはルドウィグを怪しんで、彼の家へと侵入する。その先で、何とエリザベス女王を殺害するような旨が記された文書を目の当たりにしてしまう。女王を殺せばスイス銀行に2000万ドル――その文書を、これまたお約束なことに灯り代わりに使っていたライターの火が燃え移り大火事に。慌てたフランクは部屋中を暴れまわり、窓から脱出するものの、住居侵入と器物破損、果ては誤解による婦女暴行未遂疑惑までかけられてしまう。

映画『裸の銃を持つ男』のあらすじ【転】

フランクは彼の女王暗殺計画を訴えるが証拠が燃えてしまった今、当然信じては貰えずそれどころかこれ以上騒ぎを起こすなら訴えると追い返されてしまう。

そんな晩の日、ジェーンが訪れて来たので抱擁を交わす2人。フランクは早速、ジェーンにルドウィグの危険性について訴えるが、彼女は「彼は紳士よ」と言って聞かない。更には、和解したいがために7丁目の牛肉倉庫で待っているということを伝えてくる。フランクは彼女の言伝通り、倉庫へと向かうが待ち構えていたのはルドウィグからの刺客だった。銃で撃たれるも応戦し、無事生還を果たすフランク。

フランクはその足で、女王歓迎のレセプションが行われている会場へ向かう。そして、暗殺計画を護衛に話し、フランクは会場へと足を踏み入れる。会場ではジェーンとルドウィグが親しげに会話をしており、そこに現れたフランクにルドウィグは倉庫で殺した筈では、と驚愕する。フランクは更に、ジェーンも共謀だったのかと思い彼女に罵声を浴びせる。ジェーンは只言われた通りにしただけだと訴える。そんな彼女をあしらい、背を向けるフランク。

エリザベス女王が訪れた瞬間、フランクは彼女を守ろうとし勢い余って女王を押し倒してしまう。当然、新聞沙汰となりフランクはクビとなってしまう。そんな中、署に駆け込んできたのはジェーンだった。ジェーンはルドウィグがエリザベス女王を野球場で暗殺しようとしている情報を偶然聞いてしまい、それを伝えに来たのだ。女王は本日の午後、野球を観戦する予定らしい。ルドウィグは選手を使い、彼女を暗殺する計画を立てているようなのだが……フランクは現場へ向かおうとするが、同僚らがフランクの復職のためにと共に協力してくれることとなった。そんなフランクに、ジェーンは心の底から本当に彼を愛しているのだと言いフランクもそれに答えたのであった。

野球場ではシアトル・マリナーズ対カリフォルニア・エンジェルスの試合が始まろうとしていた。エリザベス女王が入場し、暗殺者を選手の中から探そうと躍起になるフランク。フランクは招待されていたオペラ歌手になりすましたり、球審に変装したりとやりたい放題のフランク。飽くまでも、彼は真剣に犯人探しをしているつもりではあるのだが。

映画『裸の銃を持つ男』の結末・ラスト(ネタバレ)

フランクは球審になりきりピッチャー、キャッチャー1人1人を検査していくがそれらしき人物は見つけられない。できる限り試合を引き延ばし何とか犯人を炙り出すべく、滅茶苦茶な判断を下すフランクに審判や選手達も怒り、衝突してしまう。そんな混乱に乗じて、ルドヴィグは隠し持っていた例の催眠作用のある怪しげなマシンのスイッチを押し、選手の1人を洗脳させる。選手はホームベースの下から拳銃を抜き出し、ゼンマイ仕掛けの人形のような足取りで女王暗殺へと向かう。

その頃、観客席ではルドヴィグが共に観戦していたジェーンにライフルを突きつける。試合会場は乱闘騒ぎとなり、操られた男は女王を射殺しようとするがフランクが寸での所で射撃。……が、誤射してしまい、観客席の巨漢の女性に被弾し、降って来た女性の下敷きになる哀れな暗殺者。フランクはルドウィグに連れ去られたジェーンを追うが、ルドウィグはジェーンを人質に取る。フランクはやはりというか何と言うか、その場にいた無関係の女性を人質にし「これで平等だ」と主張する。呆気にとられたルドウィグを撃ったフランクだが、殺しはしなかったものの、その勢いでルドウィグは高所から落下。その後、トラックやらロードローラーに轢かれ潰され、更には鼓笛隊に死体の上を歩かれるという何ともシュールな最期を迎えたのだった。

これで終わりかに思えたが、何と催眠マシンが作動しジェーンが洗脳されてしまった。が、フランクの必死の説得と愛の言葉、何より婚約指輪を渡されたことにより目を覚ますジェーン。涙を流し、銃を捨て正気を取り戻すのだった。その光景に、それまで乱闘していた選手らも心を動かされ、皆が彼らを祝福した。かくしてフランクの復職が決まり、更には負傷していたノートバークも車椅子で復帰し、めでたしめでたし……という所で物語は終わりを迎えるのであった。

映画『裸の銃を持つ男』の感想・評価・レビュー

真面目な人が見たら「しょうもない!」と怒ってしまいかねない下ネタや所々散りばめられたブラックなジョークのオンパレードである。個人的にはその「しょうもなさ」含めて、疲れている時にはダラダラと観るのに最適な映画だと思うのだが。特に笑っていいのか悩んだのが、エリザベス女王のレセプションパーティーにて彼女の顔を模したケーキを思い切り顔面から切り分けるシーン。あれは制作サイドの悪意なのではないかとすら勘ぐってしまった。そういった点も含め、賛否はあると思われる。(MIHOシネマ編集部)

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