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映画『サーカス(1928)』あらすじとネタバレ感想。無料視聴できる動画配信は?

映画『サーカス(1928)』の概要:「サーカス」(原題:The Circus)は、1928年のアメリカ映画。監督・脚本・演出・音楽・主演はチャールズ・チャップリン。共演にマーナ・ケネディ、ハリー・クロッカー、ヘンリー・バーグマン、アラン・ガルシアなど。本作はアカデミー賞で監督賞、主演男優賞にノミネートされながら、名誉賞を受賞した理由でノミネートを取り消された経緯がある。

映画『サーカス』 作品情報

サーカス

  • 製作年:1928年
  • 上映時間:72分
  • ジャンル:コメディ
  • 監督:チャールズ・チャップリン
  • キャスト:チャールズ・チャップリン、マーナ・ケネディ、ハリー・クロッカー、アラン・ガルシア etc

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映画『サーカス』 評価

  • 点数:100点/100点
  • オススメ度:★★★★★
  • ストーリー:★★★★★
  • キャスト起用:★★★★★
  • 映像技術:★★★★★
  • 演出:★★★★★
  • 設定:★★★★★

[miho21]

映画『サーカス』 あらすじ(ストーリー解説)

映画『サーカス(1928)』のあらすじを紹介します。

街でサーカスを見ていたチャーリー(チャールズ・チャップリン)は、スリのとばっちりを受け警察に追われる羽目になる。得意のおとぼけで立ち回り何とかその場を逃れながら、演技場へ流れ込み警官との追いかけっこが客に大受けし、逃げ伸びて休憩しているところを団長に見つかりスカウトされるが、入団テストの演技は全く様にならず追い出されてしまう。給料の不満を理由に辞めてしまった団員の代わりに、チャーリーは再び臨時で雇われるが、そのおっちょこちょいな天然ボケとハプニングの連続に客が大受けし、とりあえず小道具として採用される。客の評判が自分のものだと知らない彼は、空中ブランコ担当の娘マーナ(マーナ・ケネディ)にその実情を聞かされ、団長と交渉した結果週100ドルの契約にこぎ着けた。彼女は新人の綱渡り師レックス(ハリー・クロッカー)に恋をしたが、チャーリーは嫉妬から彼女を振り向かせようと綱渡りの練習に勤しんだ。そんな中、綱渡りの演目を前にしてレックスがいなくなり、チャーリーが代役に抜擢される。裏方を買収し命綱を付けたチャーリーはどうにか演技を続けるが、途中で命綱が外れるというハプニングの中、猿が乱入し彼の体中にしがみつき邪魔を始める。命からがら綱渡りを演じ切ったチャーリーは、舞台の裏でマーナを虐待している団長に襲いかかり追い出されてしまう。 そして夜中に途方に暮れながら野宿をするチャーリーの許にマーナが逃げ出してきた。チャーリーはサーカスに戻ってレックスを説き伏せ、チャーリーの勧めから二人は翌朝に結婚し、彼女は晴れてスターの妻としてサーカスへの復帰を許された。 サーカスの一団が次の公演地へと旅立った後、ひとりぼっちになったチャーリーは再び放浪の旅に向かい去っていった。

映画『サーカス』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)

映画『サーカス(1928)』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む

チャップリンの驚異的な身体能力

本作での見せ場はチャップリンの恐るべし身体能力である。冒頭で機械人形の振りをする演技から、腹がよじれる程笑わせてくれるのだが、 その後の舞台に乱入したときのコミカルな演技も、絶妙のタイミングでハプニングの中をすり抜けながら、縦横無尽に走り回る軽業は見事である。クライマックスの綱渡りの演技は、命綱が外れ4匹のサルにしがみつかれながらの大熱演であり、スタント無しでここまでコミカルに演技を見せる技術は何とも凄まじい。監督・脚本・演出・音楽・主演までの全てを担当した、チャップリンオンステージとも言える内容は、彼の作品中で最もスリルに満ちた楽しい作品である。

エンターテインメントに徹した作品

本作では社会的な風刺も見られず、若干のラブストーリーが織り込まれているだけであり、チャップリンの演技力がひたすら楽しめるエンターテインメント作品である。72分という短い作品ながらその充実度は素晴らしく、出演するキャラクターも単純明快な設定で解りやすい。何気なく掃除をしている時にさえ、水槽の魚をひとつひとつ手に取ってぞうきんで拭くという細かな演出も冴え渡り、映画作りに一切の妥協を許さないこだわりが見える。最後に人情話で落とすところも本作を光らせる心憎い演出である。


チャールズ・チャップリンの存在はもちろん知っていましたが、どんな作品でどんなキャラクターを演じているのかはよく知りませんでした。
しかし、今作を見た事で彼の身体能力の高さと、才能を知ることが出来て本当に驚きました。
面白いだけでなく、こんなことも出来るの?凄い!と見ている人を興奮させて楽しませてくれるチャーリー。彼のキャラクターはチャップリンそのものでは無いかなと思いました。
彼の出演する他の作品も見てみたくなりました。(女性 30代)

映画『サーカス』 まとめ

チャップリンのスラップスティック作品の完成度としては本作が最も充実しているだろう。「街の灯」や「キッド」のような人情ドラマの中で演じるドタバタも、作品のクオリティを上げる手段としては際立つものがあるが、アクションとバラエティ感に関しては一番クオリティが高い作品ではないだろうか。映画作りの全てを自らが手がけた作品として、才能が最も顕著に表れた渾身作である気がする。撮影中に様々なトラブルに見舞われ、公私ともに大きな障害に阻まれていた時期に作られたとは思えないような名作である。

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