映画『スーパーヒーロー パンツマン』の概要:ジョージとハロルドは漫画といたずらが大好きな小学4年生。ある日、いたずらをした罰として2人のクラスを離すとクラップ校長に告げられる。2人はそれを阻止するため、催眠術を使って自作のスーパーヒーロー「パンツマン」に校長を変身させる。
映画『スーパーヒーロー パンツマン』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:コメディ、アニメ
監督:デヴィッド・ソーレン
キャスト:エド・ヘルムズ、ケヴィン・ハート、トーマス・ミドルディッチ、ニック・クロール etc
映画『スーパーヒーロー パンツマン』の登場人物(キャスト)
- ジョージ(ケビン・ハート)
- 小学4年生の男の子。ハロルドとは幼稚園の頃からの親友。楽しいことが好きで、退屈そうにしている人も笑わせようとする。ハロルドと作る漫画では文章を書くのを担当している。
- ハロルド(トーマス・ミドルディッチ)
- 小学4年生の男の子。ジョージとは親友で、家も隣同士。いたずらと漫画が大好き。ジョージと作る漫画では作画を担当している。
- クラップ校長(エド・ヘルムズ)
- ジョージとハロルドが通う小学校の校長。楽しいことが嫌いで、ジョージとハロルドに怒ってばかりいる。私生活では孤独な時間を過ごしている。
- パンツマン(エド・ヘルムズ)
- 催眠術にかかりヒーローに変身したクラップ校長。ジョージとハロルドが産み出したスーパーヒーローである。とても前向きで正義感が強いが、無茶な行動が多くあまり強くはない。
- おもらし教授(ニック・クロール)
- 理科教師としてジョージとハロルドの小学校にやってきたマッドサイエンティスト。名前を笑われることが多く、その恨みから笑いを消したいと思っている。
映画『スーパーヒーロー パンツマン』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『スーパーヒーロー パンツマン』のあらすじ【起】
小学4年生のジョージとハロルドは、幼稚園の頃から気の合う親友だった。2人は秘密基地でたくさんの漫画を作っている。ハロルドが絵を描き、ジョージが物語を考える。なかでも力作は、パンツ一丁のスーパーヒーロー「パンツマン」の漫画だった。
ジョージとハロルドが通う小学校のクラップ校長は、意地悪で楽しいことが大嫌い。そのせいで、他の生徒たちは塞ぎ込んでいて覇気がなかった。校長はいたずらや漫画が大好きな2人に目を光らせ、事あるごとに校長室へ呼び出していた。頭は良いが性格は悪いクラスメイトのメルヴィンが告げ口することも多かった。しかし、校長が決定的な証拠を掴んでいたことはなく、ジョージとハロルドはいつも言い逃れするのだった。
土曜日は休みにも関わらず、全員参加の発明コンテストが行われることになった。メルヴィンは意気揚々と自身の発明品を発表するが、皆退屈そうで悲しそうだった。この場をどうにかしようと考えたジョージとハロルドは、メルヴィンの作品を改造して皆を楽しませることに成功する。満足げに学校を出た2人は、クラップ校長に呼び止められた。メルヴィンが監視カメラを仕込んでおり、2人がいたずらする様子がしっかりと映っていた。
映画『スーパーヒーロー パンツマン』のあらすじ【承】
校長は罰としてジョージとハロルドのクラスを離し、仲を引き裂くことを決めた。クラスが離れ疎遠になっていく自分たちを想像した2人は、絶望的な気分になった。なんとか監視カメラを奪おうとするが、校長は肌身離さずカメラを持ち歩いていた。
2人のクラスを離すことを決定する書類に校長がサインしようとしたとき、ジョージは催眠リングを使って校長に催眠術をかけようと試みた。催眠リングといってもお菓子のおまけだったが、ジョージたちの周囲は渦を巻き始め、収まった頃には校長は目を回していた。お前は今からパンツマンだ、と言うと校長はパンツマンに変身した。
パンツマンは前向きで明るく、正義感に満ち溢れていた。すぐに外へ飛び出していき、無茶な行動ばかりしたため、ジョージとハロルドは制止に苦労した。2人はパンツマンを秘密基地に連れていった。そして、水をかければクラップ校長に戻り、指を鳴らせばパンツマンになることに気がつく。2人は疲れて眠ってしまった校長を自宅まで送り届けた。生活感のない寂しい家で、ハロルドは一人ぼっちの大人にはなりたくないとこぼした。
映画『スーパーヒーロー パンツマン』のあらすじ【転】
翌朝、校長はまた書類にサインしようとしたため、ジョージとハロルドは慌ててパンツマンに変えた。戻すわけにもいかず、パンツマンに校長の服を着せて誤魔化すことにする。校長室には、理科教師の求人を見たという老人が来ていた。あからさまにマッドサイエンティストであったが、パンツマンは採用を決定してしまう。このままではまずいと思い、2人は老人とともに教室へ向かった
自らをP 教授と生徒たちに名乗った老人は、世界から笑いを消したいと述べた。そして、いたずらをして皆を笑わせるジョージとハロルドを目の敵にする。苗字が教授の弱点だと踏んだ2人は調査を開始し、本名が「おもらし」教授であることを突き止めた。おもらし教授は名前のせいで散々笑い者にされてきたため、この世から笑いを失くしたいと思っているのだった。
教室でまったく笑わずにいたメルヴィンに気がついたおもらし教授は、彼の脳を検査した。すると、メルヴィンの脳には笑いを司る「ハハー・ガハガハ・クスクス皮質」がまったく存在しないという驚くべき事実が明らかになる。おもらし教授は彼の脳を自身の計画に利用することを思いついた。
ある雨の日、体が濡れたパンツマンはクラップ校長に戻った。校長は書類にサインをし、ジョージとハロルドは遂にクラスが離れてしまう。授業中、トイレ型のロボットに乗ったおもらし教授とメルヴィンが学校にやってきた。ロボットから出る光線に当たった生徒たちは、「ハハー・ガハガハ・クスクス皮質」にダメージを受け笑えなくなってしまう。ハロルドとジョージがクラップ校長を変身させ、パンツマンとおもらし教授の対決が始まった。
映画『スーパーヒーロー パンツマン』の結末・ラスト(ネタバレ)
パンツマンは奮闘するも捕まってしまい、トイレの中に落とされた。ジョージとハロルドも捕まり、光線を当てられる。通常より遥かに大きな「ハハー・ガハガハ・クスクス皮質」を持つ2人も、執拗な攻撃により笑えなくなってしまった。だが2人は、仲良くなるきっかけにもなった面白い話を思い出し、2人の笑いの力によってロボットは破壊された。他の生徒たちも元に戻った。それでもおもらし教授は攻撃してくるが、捕まっていたパンツマンが脱出し、反撃を開始する。ものの大きさを変えるという自身の発明品で小さくなってしまった教授は、蜂に乗って逃げていった。
ジョージとハロルドは、そろそろパンツマンを消さなければと思っていた。一生親友でいることを誓い合い、催眠リングを壊した。それからは、孤独なクラップ校長のために恋のキューピッドになったりした。恋をして浮かれている校長は、見違えるほど優しくなっていた。校長の初めてのデートの日、ジョージとハロルドはその様子を覗き見していた。すると、おもらし教授が再び現れ、町を襲撃し始める。それに気がついたクラップ校長は、催眠が解けているはずなのにパンツマンに変身し、町を守るため颯爽と飛び出していくのだった。
映画『スーパーヒーロー パンツマン』の感想・評価・レビュー
原作が児童文学シリーズということもあり子供向けの作品だとは思ったが、一筋縄では行かない敵もいて楽しく見られる。キャラクターは悪役も含めてかわいらしく、ドリームワークス・アニメーション製なので映像のクオリティーも高かった。クラスを離すと言われて絶望するジョージとハロルドを見て、学生時代、仲良しの子とクラスが離れるのは一大事だったことを思い出した。(MIHOシネマ編集部)
ドリームワークスはこんな作品も作っているのかと、幅広すぎるラインナップに感動した今作。パンツマンなんて子供がすぐに思いつきそうなお下品なキャラクターですが、ストーリーは意外としっかりしていて設定も面白いので、大人が見てもクスッと笑えました。
真面目に見ているとバカバカしいと感じてしまうので、あくまで「子供目線」で見てほしい作品ですが、お下品な言葉に過剰に反応する年齢の子供なら間違いなく楽しめる作品だと思います。(女性 30代)
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