映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』の概要:無職のミッチ・デーヴィスは、テキサスの寂れた町で怠惰な日々を送っていた。ある日、友人に誘われてメキシコのバーを訪れる。そこで、友人が起こした問題に巻き込まれ、無一文になってしまう。そんなミッチが出会ったのは、「大尉」と呼ばれる男だった。
映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』の作品情報
上映時間:103分
ジャンル:アクション、サスペンス
監督:チャールズ・バーマイスター
キャスト:スコット・イーストウッド、アンジェラ・サラフィアン、ニック・チンランド、ジャスティン・アーノルド etc
映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』の登場人物(キャスト)
- ミッチ・デーヴィス(スコット・イーストウッド)
- 無職。テキサスの寂れた町で怠惰な日々を送っている。冷静な人物で、身体能力が高い。
- 大尉(ニック・チンランド)
- 本名は不明で、皆からは「大尉」と呼ばれている。退役軍人。メキシコで伸し上がるため、青年達を騙して金を強奪させている。
映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』のあらすじ【起】
無職のミッチ・デーヴィスは、テキサスの寂れた町で怠惰な日々を送っていた。ある日、友人に誘われ、国境を越えてメキシコに行くことになる。国境にある料金所では検査もなく、簡単に通過することができた。
ミッチと友人はバーを訪れた。そこで、友人が起こした揉め事に巻き込まれてしまう。友人は逃げ、ミッチは無一文で路上に放り出された。それを見た男性ジェスは、ミッチを助けて食事を御馳走した。ジェスはミッチに「大尉」と呼ばれている男を紹介した。大尉は自警グループを運営していることを話し、週給5000ドルで雇うと話を持ちかけた。ミッチは大尉について行くことにした。
ミッチの他にも若い青年達がいた。大尉は朝食の前に6キロ半走るよう指示した。ミッチは先輩のカマリロから、大尉がいる母屋には行かないよう忠告を受ける。ミッチ達は防衛のための穴掘り作業と木の撤去を行っていた。それはただの訓練で、具体的に何かから身を守るためのものではなかった。
映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』のあらすじ【承】
作業中に仲間の1人であるベニートがサソリに刺されてしまう。カマリロはベニートの怪我など気にせず、作業に戻るよう指示した。ミッチは苦言を呈し、ベニートを休ませるよう頼んだ。しかし、聞き入れてはもらえなかった。カマリロは仲間のポールを呼び寄せ、口答えすればミッチを痛めつけるよう指示した。ここでは上からの命令は絶対だった。ポールが殴りかかってきたため、ミッチは反撃した。だが、スタンガンによって気絶させられてしまう。
ミッチは木で出来た檻の中に入れられた。水や食事が満足に貰えず、疲弊した。すると、ベニートが僅かな食事と水を持ってきてくれた。ミッチは僅かな食事を口に入れた。その後、板を使って床を掘り、檻の中から脱出した。ミッチは皆の元に戻ると、食事を貪り食った。大尉が来たため、カマリロは気をつけの姿勢を取るよう指示した。ミッチはそれを無視して食事を取るが、大尉は満足そうに微笑むだけで咎めることはなかった。
ミッチは報酬を貰って帰国しようとするが、大尉に止められる。大尉はミッチのことを買っており、まとめ役を任せた。ミッチ達は大尉の指示で、モンクローバにいる麻薬の売人を襲撃した。ベニートが男(ブラッド)の荷物を探るが、麻薬はどこにもなかった。カマリロは銀行のカードを奪い、暗証番号を聞き出した。ミッチ達は逃げようとするが、ポールとブラッドが揉み合っている内に銃が暴発し、弾がブラッドに当たってしまう。ミッチ達はブラッドをその場に残し逃走した。その時、ベニートはブラッドの衣服を奪った。衣服の中には妻からの手紙が入っていた。
映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』のあらすじ【転】
ミッチ達は大尉の指導の下、訓練に勤しんだ。ミッチ達はFBIの振りをして麻薬の売人を捕まえることになった。しかし、ジェスがヘマをして銃で撃たれてしまう。ミッチは銃で反撃し、売人の車にあった箱を回収した。
大尉はテレビで麻薬カルテルのシウダー・フアレスに家宅捜査が入ったというニュースを見る。押収物の中には、高純度のコカイン40キロが含まれていた。大尉は強制捜査に目をつけ、ミッチ達に押収物を強奪させることにした。カマリロがニュースを確認し、茶色のバンを探すよう無線機で指示した。その茶色のバンには100万ドル以上の現金が入っていた。
ミッチ達は茶色のバンを見つけ、車を止めようとした。その時、運転手が警察バッジを見せてきた。ミッチは異変を察知し襲撃をやめようとするが、仲間の1人が爆弾で攻撃してしまう。警官は銃を乱射してきて、後部座席にいたポールに弾が当たった。ミッチは車を当て、警官が乗っている車を横転させた。ミッチは茶色のバンの中にあった荷物を確認し、現金が載っていたことを知る。
映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』の結末・ラスト(ネタバレ)
警察が捜査に来たため、ミッチ、カマリロ、大尉は車に乗って逃げ出した。大尉は仲間が密告したことを疑い、新聞を確認した。新聞記事には、「農場を経営していたギャングは他の暴力事件への関与も疑われる。ジェスの遺体はモンテレイで発見され、ポールはフアレスでの事件で連邦警察官が射殺、13歳のルーベンは保護され、19歳のアリッサは重要参考人として取り調べを受けている。14歳のジャックはリーダーの男の息子だと推測され、銃撃戦で死亡した」と書かれていた。ベニートの名前だけ書かれてなかったため、大尉は彼が密告者だと気づく。
大尉はベニートを始末しようとした。ミッチはカマリロを殺し助けに行こうとするが、一足遅くベニートは殺されてしまう。ミッチは現金が入ったカバンを盗み、その場を逃げ出した。その後、ミッチはベニートの遺体の場所まで引き返し、ブラッドの恋人からの手紙を取り出した。
ミッチは食事や水が無い状態で砂漠を歩き続けた。水が溜まっている場所を見つけ体を冷やしていると、馬に乗った大尉が現れる。ミッチは足を撃たれてしまうが、地面を這いながら身を隠した。銃を撃って大尉を殺そうとするが、弾が無くなってしまう。大尉はミッチを見つけ、始末しようとした。その時、ミッチはベニートが使っていた小型拳銃を取り出し、大尉を始末した。
ミッチはブラッドの妻からの手紙を見て住所を確認し、お金が入ったカバンをこっそり届けた。帰る際、ブラッドの妻に姿を見られてしまう。ミッチはメキシコでブラッドと親しかったと嘘を吐いた。家にはブラッドの娘と思われる少女がいた。
映画『デンジャラス・プラン 裏切りの国境線』の感想・評価・レビュー
ミッチが何を考えて大尉について行ったのか、なぜそこに留まることにしたのかイマイチよく分からない作品だった。ミッチは感情の起伏がほとんどなく、ロボットが動いているような印象を受けた。大尉がお金を強奪して伸し上がろうとしていたのは分かったが、あまりにも計画がお粗末で微妙な作品だった。この作品の売りは、クリント・イーストウッドの息子であるスコット・イーストウッドが主役を務めているということだけだと思う。(MIHOシネマ編集部)
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