映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』の概要:日本アニメーション設立40周年記念作品。伝説の魔法族の姫であるサナは、船・バハル号の乗組員達の助けを借りて魔法族の生き残りを探していた。乗組員のシンドバッドは、そんなサナのことを気にかけていた。
映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』の作品情報
上映時間:50分
ジャンル:アドベンチャー、アニメ
監督:宮下新平
キャスト:村中知、田辺桃子、永澤菜教、宮澤正 etc
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映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』の登場人物(キャスト)
- シンドバッド(村中知)
- 海の先に何があるのか見るため、船・バハル号の乗組員となる。心優しき少年。サナのことを気にかけている。
- サナ(田辺桃子)
- 魔法族の国の姫。両親はガリプに殺されている。バハル号の乗組員達の協力の元、魔法族の仲間を探している。
- アリ(永澤菜教)
- 船・バハル号の乗組員。天真爛漫な性格。細かいことは気にならない大雑把な性格。実の両親の顔は知らない。ラザック船長に育てられる。
- ナジブ(宮澤正)
- 船・バハル号の乗組員(老人)。ラザック船長の友人。豊富な知識を持っており、シンドバッドに助言することもある。
- ガリプ(石田彰)
- サナの父の元侍従。部下のダールを使い、サナ手に入れようと画策する。冷酷な人物。
映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』のあらすじ【起】
船・バハル号は嵐に遭い、船の修理や補給をする必要があった。シンドバッドを始めとした乗組員達は、伝説の魔法族の国の姫であるサナに魔法で直して欲しいと頼んだ。しかし、サナは辛そうな顔して何も言わずに立ち去ってしまう。シンドバッド達はサナの様子に困惑する。
ガリプの部下であるダールは、サナを捕まえようと執拗に追っていた。ある日、ガリプからシンドバッドも捕らえるよう新たに指示される。ダールは理由を尋ねるが、ガリプは明かそうとはしなかった。
バハル号は島を見つけた。だが、本来その海域には島が無いはずだった。しかも、丘に必ずいるはずの海鳥の姿が見えなかった。乗組員のナジブは島の様子に不安を抱く。ラザック船長は島に上陸すると、水・食料の調達と船の修理を指示した。
サナは魔法族のランプが島にあることに気づく。そのランプは先祖が残した物で、サナは探し出そうとしていた。シンドバッドはサナの話を聞き、手助けすることにした。船乗りのアリはシンドバッド達の話をこっそり聞いており、アラジンの魔法のランプのことを思い出す。
映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』のあらすじ【承】
ダールは魔法の道具を使い、サナ達の様子を監視していた。魔法族のランプの話を聞き、自分が手に入れようと画策する。一方、シンドバッド達はランプを探すため、ジャングルの中を探検していた。その時、滝を見たシンドバッドは、水汲みを行う母の姿を思い出す。
シンドバッドはサナと一緒に果物を食べながら探検を続けた。しかし、足を滑らせてしまい、穴の中に落ちてしまう。穴の先には空間が広がっていた。シンドバッド達はそこを通り抜け、湖がある場所に辿り着く。そこには、嵐の海で見た、水面を走る不思議な馬がいた。サナは馬に近づき、体を優しく撫でた。
シンドバッド達は探検を続けた。すると、強い風が吹き、吹き飛ばされそうになる。シンドバッドはサナの手を掴み、木の影に引っ張り込んで助けた。風がやんだ後、アリが転げ落ちてきた。
サナ達魔法族は、魔法を自分の者にしようとする悪い奴らに狙われいつも争いに巻き込まれていた。ガリプ達もそんな悪い奴らの1人だった。そのため、魔法族は滅多に魔法を使わないようにしていた。アリはランプを手に入れても願いを叶えてもらえないことを知りガッカリする。シンドバッドは願いごとを叶えてもらうことなど関係なく、島の探検を楽しんでいた。何より、ランプを手に入れればサナの仲間の居場所が分かるかもしれないと考えていた。
映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』のあらすじ【転】
シンドバッド達は島に泊めてあるはずのボートやバハル号が無くなっていることに気づく。サナは船にある魔法の木馬・ルトを呼び寄せようとするが、距離が遠すぎて無理だった。サナは自分達が島に上陸したことに気づかないまま船が出航してしまったのだと思った。だが、シンドバッドは島に長時間いたわけではないのに、出航したバハル号の姿がまったく見えないのは奇妙だと感じた。
アリは考えても分からないため、とりあえず腹ごしらえをすることにした。アリは血が繋がった両親の顔を覚えていなかった。密航者だったアリの母は、船の中で出産し港に着いた後に姿を消した。そのことを不憫に思い、ラザック船長がアリを育てた。アリはラザック船長を信じており、必ず迎えに来てくれると思っていた。
シンドバッドの父は船乗りだったが、行方不明になっていた。話を聞いたサナは、父を探すためにシンドバッドは船乗りになったのだと思った。だが、シンドバッドはそれを否定した。シンドバッドが船乗りになったのは、海の先に何があるのか見たいと思ったからだった。
映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』の結末・ラスト(ネタバレ)
サナ達はダールに捕らえられてしまう。ダールはシンドバッド達を人質に取り、サナを脅した。サナはシンドバッド達を守るため、ダールをランプがある場所に案内した。辿り着いたのは、陸地にある壊れた船の中だった。ダールとその仲間達は、魔法でランプを探すよう指示した。それを聞いたシンドバッドは、魔法でサナに船を修理させようとした自分達の言葉を思い出す。そして、そのことがサナの心を傷つけたのだと気づく。
サナの魔法により、ランプが発見された。そこに、ガリプが姿を現す。サナの父は魔法と科学の力を掛け合わせ、世界を牛耳る力を編み出した。サナの父はその研究を捨てるつもりだった。しかし、ガリプはサナの父の侍従という立場を利用し、研究とサナの両親の命を奪った。シンドバッドはガリプの非道な行いに腹を立てる。
シンドバッド達の前に一つ目の巨人が現れる。ダールの仲間達は攻撃するが、全く歯が立たなかった。サナ達はランプを奪って逃げようとするが、巨人に見つかり襲われそうになる。その時、地響きが鳴り、岩を背負った巨大な魚が現れた。シンドバッド達がいる島も巨大な魚によって動いていた。巨人もダール一味もその場から逃げ出した。
魚は海の中に沈んでいった。シンドバッド達がいる島も海の中に沈もうとしていた。シンドバッド達は水の上を駆ける馬に助けられ、バハル号と合流した。ラザック船長は勝手な行動をしたシンドバッド達を叱り、罰として夕飯を抜きにした。
魔法族のランプはただ光るだけで何の反応も示さなかった。サナ達から話を聞いたナジブは、ランプを調べてみることにした。サナは海の上を駆ける馬を見て、ルトに乗りたいという思いを抱く。シンドバッドと一緒にルトに乗り、空を駆けた。
映画『シンドバッド 魔法のランプと動く島』の感想・評価・レビュー
シンドバッドの純粋で真っ直ぐな心が見ていて心地良かった。ただ、しっかりしすぎているような印象を受けたため、少年ならではの無邪気な部分がもっとあればいいなと思った。魔法族の娘としてたくさんの辛い思いをしているサナが、少しずつ少しずつシンドバッドと心を通わせていく過程が描かれていたのが素敵だった。ストーリーがしっかりしているのと不思議な動物がたくさん登場するため、子供と一緒に大人が見ても楽しめる作品だと感じた。(MIHOシネマ編集部)
シンドバッドのストーリーをよく知りませんでしたが、とても見やすいストーリーでキャラクターの設定もしっかりしていたので大人も子供も楽しめる作品になっていると思います。
全体的に平和な流れなので、観客が悲しくなるような展開はありません。しかし、逆に言えばそのせいで緊張感や盛り上がりに欠けてしまうので、もう少し「冒険」のドキドキやワクワク感があってもよかったのかなと感じます。
3部作の2作目という事なので、1・3作目も鑑賞してみたいと思います。(女性 30代)
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