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映画『エンド・オブ・トンネル』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『エンド・オブ・トンネル』の概要:ホアキンは自動車事故を起こし、半身不随になったため車椅子で生活をしていた。ある日、貸し出し中の部屋を借りに、母娘がやってくる。その一方で、地下室でトンネルを掘っているような作業音と話し声を耳にする。

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映画『エンド・オブ・トンネル』の作品情報

エンド・オブ・トンネル

製作年:2016年
上映時間:120分
ジャンル:サスペンス
監督:ロドリゴ・グランデ
キャスト:レオナルド・スバラーリャ、パブロ・エチャリ、クララ・ラゴ、フェデリコ・ルッピ etc

映画『エンド・オブ・トンネル』の登場人物(キャスト)

ホアキン(レオナルド・スバラーリャ)
自動車事故を起こし、半身不随になる。事故の際に妻子が亡くなり、思い出の家に暮らしている。
ガレリト(パブロ・エチャリ)
銀行強盗グループのリーダー。恋人のベルタに対しては優しい面を見せていたが、本当は残虐で冷酷な人物。
ベルタ(クララ・ラゴ)
ストリッパー。ガレリトと付き合っている。娘のベティと共に、ホアキンが貸し出している部屋に引っ越してくる。

映画『エンド・オブ・トンネル』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『エンド・オブ・トンネル』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『エンド・オブ・トンネル』のあらすじ【起】

ホアキンは足が不自由で、車椅子で生活をしていた。家族はおらず、一緒に暮らしているのは老犬のカシミーロだけだった。そのカシミーロもほぼ寝たきりで、治療する術がなかったため安楽死を考えなければならなかった。ホアキンは安楽死をさせるための薬をクッキーに注入した。

ホアキンは上の部屋を貸し出すため、賃貸情報を公開していた。その情報を見て、ベルタという女性と娘のベティがやってくる。ベルタは強引に部屋に入居することを決め、ホアキンに積極的に話しかけた。ホアキンはそんなベルタにウンザリする。ベルタは庭で壊れた車を、家の中で「差し押さえ 最終通告」と書かれた手紙とホアキンの家族写真を見つける。写真には妻子と共に幸せそうな姿で写るホアキンの姿があった。

ベティはいつの頃からか言葉を話さなくなり、ベルタは精神科医から様子を見るように言われていた。ある日、ベティはベルタの制止も聞かず、カシミーロに近づいた。カシミーロは震える足で立ち上がった。しかも、気性が荒いはずなのにベティに大人しく抱かれていた。ホアキンはその光景を見て涙ぐむ。ベルタはカシミーロが立ち上がったお祝いに、ホアキンを誘って食事をした。

ホアキンは地下室でトンネルを掘っているような作業音と話し声を聞き、パソコンに書き留めた。会話の中で聞こえてきた名前は、パペット、ピチ、ガレリト、レネの4人。12月24日の土曜日に何か行動を起こす予定であることが分かった。ホアキンは小型のカメラを使い、作業の様子を監視することにした。

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映画『エンド・オブ・トンネル』のあらすじ【承】

ホアキンはカメラの映像を確認しながら、重要そうな事柄をメモした。会話の中で新たに、シュワルツェネッガーとレフティという名前が聞こえてきた。その時、ベルタが現れた。ベルタはガレリトの仲間で、恋人だった。ベルタに惹かれつつあったホアキンは、ショックを受ける。

パペットの鞄から携帯が見つかった。しかも、パペットは恋人のジェシカに、強盗をする予定の銀行の住所を教えていた。ガレリトは情報を漏らしたパペットを始末した。ホアキンはその光景を見てしまい、手で目を覆った。ガレリト達はグットマン刑事と通じているらしく、パペットの遺体の始末を任せようとしていた。

ガレリトは貸金庫の747番と748番のボックスは手を出さないよう仲間に指示を出した。そこにあるのは麻薬組織の金で、グットマンから警告を受けていたのだ。一方、ホアキンはベルタを守るため、睡眠薬を使って捕まえるとベッドに括りつけた。そして、動画を見せ、ガレリトがパペットを殺したことを明かした。ガレリトは自分達親子には優しかったため、ベルタはショックを受ける。

ホアキンはベティに話しかけるが、怖がられて嫌がられてしまう。ホアキンは諦めずに話しかけ、開かずの間となっていた娘の部屋を与えた。その一方で、ガレリト達から金の一部を奪おうと画策していた。ベルタは危険だと忠告するが、ホアキンは考えを改めなかった。

映画『エンド・オブ・トンネル』のあらすじ【転】

ガレリト達はトンネルを掘る作業を進めていたが、計算を誤り水道管にぶち当たってしまう。数メートル修正して爆薬を設置しなければならなかった。12月24日の土曜日では間に合わないため、強盗決行日は25日に延期されることになった。話を聞いたホアキンは、トンネルに降りて水道管を確認した。戻ろうとしていると、ガレリト一味が作業をするために降りてきた。ホアキンは顔に土を付け、物陰に隠れてやり過ごした。

ベティが、ホアキンが開けた穴から降りてガレリト一味のアジトに辿り着いてしまう。そこに、ガレリト一味とグッドマンが現れた。ベティは物陰に隠れた。グッドマンは貸金庫の155番から中の物を盗むようガレリトに指示した。そして、25日は警報システムを切り、巡回を別の場所に回らせることを約束した。グッドマン達がいなくなった後、ベティはトンネルを通って戻ろうとした。ホアキンはベティを引っ張り上げ、抱き締めて無事を喜んだ。ベティはレフティの腕時計を持っていた。

ベティはカシミーロに話しかけていた。それに気づいたホアキンは、カシミーロの首輪にマイクを仕掛けた。ホアキンはベルタと一緒に録音されたデータを聞き、ベティの身に何が起きたのかを知る。ベティは言葉を話さなくなった2年前の4歳の頃から、ガレリトに悪戯されていた。ベルタはショックを受け、泣きじゃくった。

ホアキンはトンネルに潜り、爆弾を水道管の近くに移動した。そして、貸金庫748番のボックスの中に入っていた金を盗み出した。ホアキンは床を這いながらその場を逃げ出した。その時、ホアキンは気づいていなかったが、748番のボックスの引き出しが少しだけ開いてしまう。

映画『エンド・オブ・トンネル』の結末・ラスト(ネタバレ)

ガレリト一味は銀行に忍び込み金品を盗んだ。その時、貸金庫748番のボックスが開いていることに気づく。異変について考えている間もなく、水道管から水が漏れ出しトンネルの中が浸水していることに気づく。ガレリト一味の内、2人は銀行に取り残された。入り口の鍵が開かず、逃げることはできなかった。

ホアキンはレネがトンネルの中で溺れそうになっていることに気づき助けようとした。だが、腕を捕まれガレリト達に密告されそうになったため、慌てて手を放してトンネルに通じている穴に蓋をした。穴からは水が浸水してきて、レネの声が聞こえなくなった。

水道管の破裂のせいで住宅が浸水し、警察が駆けつける事態となった。そんな中、グッドマンがクリスティアニ刑事と訪ねてくる。2人は銀行強盗の調査を行っていた。ホアキンは必死に平静を装い、応対した。グッドマンはホアキンの携帯に自分の連絡先を登録し、何か気づいたことがあれば連絡するよう頼んだ。

ホアキンの家に警察官の振りをしたガレリト一味がやってくる。ホアキンは仕方なくガレリト達を家に招き、グッドマンに来て欲しいとメールした。ホアキンはベルタ達の存在を隠そうとするが、ガレリトに見つかってしまう。ガレリトは嘘を吐いたホアキンに不信感を抱く。ガレリトは仲間に暴行を加えさせ、ホアキンを始末することにした。そこに、グッドマンがやってくる。ガレリトはグッドマンが裏切ったのだと思い、縛り上げた。

ホアキンは始末されそうになったとき、咄嗟にレフティが裏切りベルタと浮気していると嘘を吐いた。そして、強盗の話を聞き、金を奪って3人で金を山分けするつもりだったと話した。ホアキンの家にはレフティの腕時計があった。ガレリトはそれを見て話を信じた。窮地に陥ったレフティは、銃の引き金を引いた。その結果、ガレリトだけが生き残った。ベルタはガレリトを射殺し、娘の仇を討った。

全てを見ていたグッドマンは、今回の件を見逃す代わりに金を要求した。ホアキンはガレリト一味と話しているグッドマンの映像を見せ、提案を拒んだ。しかし、グッドマンは平然としており、家の中にあったクッキーを食べた。それは、カシミーロを安楽死させるための薬が注入されていた。グッドマンは遺体をトランクに乗せ、金を奪って去っていった。だが、薬が体に回り、亡くなってしまう。

ホアキンはベルタ達と共に家を出た。ベティはホアキンの手を握り締めた。

映画『エンド・オブ・トンネル』の感想・評価・レビュー

伏線の回収の仕方が秀逸な作品で、最後まで驚きもありつつ最後まで楽しんで見ることができた。ただ、ホアキンがベルタ達に対して強い執着心を見せているのが少しだけ怖かった。亡くしてしまった妻子と重ね合わせているのだろうが、守るためとはいえ睡眠薬を注射したりベッドに縛りつけたりするのはやり過ぎだと思う。あと、ベルタがホアキンに好意を寄せているところがあまり伝わってこなかったため、ラストで一緒に家を出たのが違和感を感じた。(MIHOシネマ編集部)


『エンド・オブ・ホワイトハウス』のシリーズだと勘違いして鑑賞した今作。主演はジェラルド・バトラーでは無い車椅子の男性なのですぐに気付きましたが、とても面白い作品でした。
事故で妻子を亡くし、自分も車椅子生活となってしまった主人公のホアキン。引きこもって暮らしていましたが、金が底をつき始め家の2階を貸し出します。
そこに暮らす女性と子供に出会うことでホアキンの気持ちが変化し、生活も変わっていきました。ラストはハッピーエンドに見えますが、なんとも言えないもどかしさが残る作品です。(女性 30代)


ほぼ家の中だけのシチュエーションですが、展開が予測不能でスリリングです。退屈する時間は一切ありません。主人公ホアキンの魅力が、徐々に明るみになります。足は不自由ですが、電気系統や機械にやたら強く実に聡明。さらには機転が利くのです。彼の過去についてぼんやりと描写している点も、自分なりに想像できて楽しいです。ラストは、対話で悪党の心情を揺さぶりピンチを脱しており、大変見応えを感じました。スペイン映画の面白さを痛感しました。(女性 30代)

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