映画『サムソン 神に選ばれし戦士』の概要:紀元前1170年、古代イスラエルのガザ。ペリシテの圧政に苦しむヘブライ人を解放するという予言にて、神に選ばれし青年が民の救済に奮闘する。愛する人を失い懊悩しながらも、ペリシテに立ち向かう様を描いている。
映画『サムソン 神に選ばれし戦士』の作品情報
上映時間:110分
ジャンル:アクション、ヒューマンドラマ
監督:ブルース・マクドナルド
キャスト:ジャクソン・ラスボーン、ルトガー・ハウアー、ビリー・ゼイン、リンゼイ・ワグナー etc
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映画『サムソン 神に選ばれし戦士』の登場人物(キャスト)
- サムソン(デイラー・ジェームズ)
- 予言された神に選ばれし者。生まれた時から特別な存在だと言われて育ち、神の誓いを守りながら生活している。心優しく聡明で、慈愛に満ちた性格。一際、体格が良く神に祈りを捧げると尋常ではない力を発揮する。
- バレク王(ビリー・ゼーン)
- ペリシテ国の王。ガザの宮殿におりヘブライ人へと圧政を敷いている。頼みごとをするなら貢物をよこせと事も無げに言う。ラッラーを常に否定している。
- ラッラー(ジャクソン・ラスボーン)
- ペリシテの王子で将軍。人を騙すのに長け、人殺しを楽しむ性質。サムソンに敗北したことを執念深く恨み、サムソンを幾度となく騙し討ちする。人質を取って貶めるのが常套手段。
- デリラ(ケイトリン・レイヒー)
- ラッラーの妻。王宮に閉じ込められ、窮屈な生活を送ってきた姫。ラッラーにいいように使われ、後にサムソンを愛するようになる。ラッラーに脅され、サムソンの髪の毛を切ってしまう。
映画『サムソン 神に選ばれし戦士』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『サムソン 神に選ばれし戦士』のあらすじ【起】
紀元前1170年、古代イスラエルのガザ。ヘブライ人の怪力男と噂されているサムソンは、弟と神殿から食べ物を盗んでいたが、憲兵に見つかってしまう。兄弟は無事に逃げ切り、住まいのあるダン族の村へ帰るのだった。
その頃、村では圧政を強いるペリシテ軍と王子で将軍のラッラーが、供物の徴収をしていた。ラッラーは人殺しを何とも思っておらず、口答えした村民を切り殺してしまう。万事がいつもこのような状態であるため、村民はいつも飢え怯えながら暮らしていた。
サムソンは物心つく頃から特別な存在だと言われて育った。彼が予言書に記された者だったからだ。故に神に従い全ての誓いを守り、節制した生活を送ってきた。だが、それで何かが変わったわけでもなく、サムソンにはこの誓いに意味があるのか分からなかった。
そんなある日、ペリシテ人の新しい闘士が来てヘブライ人を罵っていると聞く。サムソンは闘士と戦うことにし、大金を賭けさせ戦って大金を得ることに成功する。彼がひとたび神へと祈りを捧げると、尋常ではない力を得ることができるのだ。故に怪力男という異名が付けられている。
今回の件は、噂に聞くサムソンの戦いぶりを見るためにラッラーが計画したことだった。王子は父王ガリクに反乱の火種は事前に消しておくべきだと言われ、サムソンを貶めようと画策するのだった。
闘士と戦った際、ペリシテ人の娘に一目惚れしたサムソン。密かに彼女と逢瀬を繰り返し、結婚を考えるようになる。娘はラッラーに囚われ、奴隷として扱われていた。
両親に娘と結婚したいと告げたサムソン。ところが、同じ部族でもなく、よりにもよってペリシテ人の娘であることから両親は結婚を反対。サムソンは森に入り神へと不満を述べた。すると、彼の前に雄ライオンが現れ、襲われてしまう。素手で倒したサムソンは、神に叱られていると感じ謝罪するのだった。
映画『サムソン 神に選ばれし戦士』のあらすじ【承】
その頃、ペリシテ人の娘がサムソンとの婚姻を望んでいるという話を聞いたラッラーの妻デリクは、結婚を許可することでサムソンを支配できると進言。ラッラーはその作戦に満足し、妻を褒める。
画して王子は結婚を許可し、娘との婚姻が叶う。しかし宴会時、買い言葉に売り言葉で王子と勝負することになる。
翌日、新婚の会話を盗み聞きし、勝負の条件を提示したラッラー。奴は衣を30着用意しろとサムソンに命じる。サムソンは断ろうとしたが、妻を人質に取られ、やらざるを得なかった。そこで、彼はペリシテ軍の駐屯地へ向かい、兵士と戦って彼らの衣を奪う。酒を飲むことも無用な争いをすることも、神の誓いを破る行いであった。
王子の元へ戻り約束の衣30着を渡したが、兵士を殺して奪ったことは罪だと指摘され、兵から追われる羽目に。兵の追跡から逃れたサムソンは、山内でキツネの群れを発見し、妙案を思いつく。
その日の夜、ペリシテ軍の畑に火を放ち、ラッラーに妻の返還を求めた。しかし、奴は返すと言って高い塀の上から、妻とその父親を突き落としてしまう。サムソンは山の洞窟にて深い悲しみに暮れるのであった。
翌朝、村にラッラーが現れサムソンの父を人質に取り、姿を現さなければ村ごと焼き尽くすと脅迫。弟は兄を探し出し説得し、サムソンは村を救うために投降した。ところが、ラッラーは端から約束を守るつもりなどなく父を殺害。サムソンは怒り狂い、ラッラーの部隊を全滅させてしまうのだった。
映画『サムソン 神に選ばれし戦士』のあらすじ【転】
左目を負傷しながらも、生き残ったラッラーは宮殿へ戻り、父王ガリクに不始末を報告した。ところが、王はサムソンを消すことができなかったとして、ラッラーを虐げる。サムソンの力を目の当たりにした王子は、あれこそが神の力だと畏怖し力を奪う方法を模索し始めるのだった。
数十年後、土師となり民を守ったサムソンは村を率いる存在となっていたが、不始末によりエジプトへ左遷されていたラッラーが国へ戻ったことで、再び圧政が始まる。飢えに苦しむ民のため、サムソンはガリク王の元へ向かい、貢物を減らしてもらうよう頼んだ。なるべくなら戦争は避けたい。サムソンは王を説得できるまで、村には帰らないと知らせを送るのだった。
宿へ泊まることになったサムソンの前にデリクが現れる。彼女は彼に危険を知らせにやって来たと言う。ガザはペリシテ人の都であるため、かつて大勢のペリシテ兵を倒した彼は、仇と同じだった。デリクの言う通り、すぐさま追っ手がかけられ彼女と合流先を話し合った後、二手に分かれて逃走することにした。
しかし、四方八方からペリシテ人が彼を追い立て、門までもが閉ざされてしまう。サムソンは弓矢で負傷するも、神へ祈り怪力にて門を破壊。どうにか逃走に成功するのだった。しかし、合流地まで辿り着くことができず、道の半ばで意識を失ってしまう。サムソンは後を追って来たデリラによって救出され、助かるのであった。
映画『サムソン 神に選ばれし戦士』の結末・ラスト(ネタバレ)
ガリク王の説得もできず、村へと戻ったサムソン。選ばれた者だと言われてきたが、何もできていないと母に嘆く。彼は自らの無力さに打ちのめされ、村を出て行こうとする。だが、弟は抵抗の意を示すため、ガザへと攻め入ろうとしていた。サムソンは弟の制止も聞かず、村を出て行ってしまう。
デリクの元へ戻った彼は、彼女と遠方へ旅に出ようと相談。純真で誠実なサムソンの心根に絆されたデリクは、ラッラーに見逃して欲しいと頼む。しかし、王子は妻を脅しつけ逃
げないように釘を刺すのだった。
戻ったデリクはサムソンから神の力を奪うべく眠り薬を飲ませ、深く眠り込んでいる彼の髪を切ってしまう。髪を切ってはならないという神の誓いを破ることだった。
そうして、神の誓いを破らされたサムソンは、ペリシテ兵に立ち向かうことができず、容易に捕まってしまう。
同じ頃、ダン族の村へラッラーが襲撃。サムソンの弟を捕縛してくる。ラッラーは弟の前で神の力を失ったサムソンを痛めつけ、両目を熱した剣で潰してしまうのである。
一夜明け、兄弟は鎖に繋がれ、地下牢へ入れられる。サムソンはまた間違ったと言って悲嘆に暮れた。
その後、ラッラーは兄弟を拷問し、神の力を得る方法を聞き出そうとする。しかし、兄弟は神を信じろと言うだけで、確実な方法を明かそうとはしない。
ガリク王はラッラーのしていることは愚か者の極みだと断言。そこでラッラーは自分のことを一向に認めない父を殺害し、王座を簒奪してしまうのだった。
サムソンの元にデリクが面会に現れる。彼はデリクに弟の釈放を頼み、別れ際に弟へと神の神託が聞こえたと告げる。故に、蜂起しろと促し送り出した。
その後、サムソンは広場へと連れ出され見せしめに拷問される。綱を切られ、跪いた彼は神へと真摯に祈りを捧げた。すると、たちまち空に暗雲が立ち込め、サムソンは宮殿の太い柱を破壊。そのお陰でペリシテの宮殿は全て崩壊し騒乱の中、逃げ出したラッラーは巨象の下敷きとなって命を落とした。
サムソンは予言通り神との約束を果たし、民はペリシテの圧政から解放されたその日をダン族の喜びの日と定めた。だが、サムソンは宮殿の崩壊と共に天へ召され、家族にとって喜びの日は悲しみの日であった。
サムソンの弟は、その後も約束の地を巡る戦いを先導。サムソンが始めた民の救済は、ダビデという羊飼いの少年がペリシテ軍へと立ち向かうその日まで続いた。
映画『サムソン 神に選ばれし戦士』の感想・評価・レビュー
旧約聖書の『サムソンとデリラ』を基に描かれた作品。旧約聖書によるとサムソンは神から力を得て1000人の兵を倒し、王国を一人で壊滅させたとか尋常ではない逸話が残されているらしい。
選ばれた存在と言われ育てられたサムソン。そのプレッシャーはいかほどのものだったか。彼は民の願いや期待を幼い頃から一心に背負い続けてきたに違いなく、故に作中では間違ったと言っては悲嘆に暮れている。失敗する度に民を絶望させることを、酷く悔いているのだ。だが、最終的には満身創痍となって天に召される。キリストの生涯とどこか似ている気がしてならないが、アクションは迫力があって見物。(MIHOシネマ編集部)
サムソンの壮絶な人生を荒々しく描いた今作は、神に選ばれた男として幼い頃から期待されて生きてきたサムソンの苦悩や苦しみ、それ故の強さを描いていました。旧約聖書に登場するサムソンはたった1人で1000人の敵を倒したと言う超人的な男として描かれていますが、常に民のことを考え、自分のことは後回しにする非常に真面目で優しい人物でした。
元になったストーリーに忠実とは言えませんが、映画化するにはこのくらいの脚色も必要だったのだろうと感じます。(女性 30代)
みんなの感想・レビュー
なんと言うかとにかくあらゆるところが雑。
キャラクターを動かしてシーンを作るのではなく、シーンを作るためにキャラクターを動かすといった感じ。
元の物語がある以上は仕方ないのかもしれないが、それにしたって素人ではないのだからもう少しやりようがあったのでは?
主人公を筆頭にキャラクター達の行動も意味不明なところが多く、視聴中は首を捻りっぱなし。
折角、獣を使って原因不明のまま火を付けたのにわざわざ自分からノコノコ姿を現し恋人を殺される主人公···ギャグなのか?
後半10分程席を立ったら帰ってきた時にはスタッフロールになってて目が点になった···嘘だろ、あそこから10分程度で終わるとかどんだけラスト薄っぺらいんだ。
お世辞にもおすすめしない、同ジャンルでもこれより面白い映画はいくらでもあると思うので。