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映画『バックマン家の人々』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『バックマン家の人々』の概要:バックマン家には、ギル、ヘレン、スーザン、ラリーという4人の姉弟がいた。ギル、ヘレンはそれぞれ子育てのことで悩みを抱え、スーザンは夫婦関係のことで悩んでいた。そして、ラリーは子供がいながらも、一獲千金を夢見ていた。

映画『バックマン家の人々』の作品情報

バックマン家の人々

製作年:1989年
上映時間:124分
ジャンル:ヒューマンドラマ
監督:ロン・ハワード
キャスト:スティーヴ・マーティン、メアリー・スティーンバージェン、ダイアン・ウィースト、リック・モラニス etc

映画『バックマン家の人々』の登場人物(キャスト)

ギル(スティーヴ・マーティン)
バックマン家の長男。幼い頃にあまり父親に相手にされなかった経験から、自分は子供を大事にすると決意する。心配性。
カレン(メアリー・スティーンバージェン)
ギルの妻。結婚を機に仕事を辞める。最近、復職を考えている。ギルとの間に3人の子供を設ける。ギルの良き理解者。
ラリー(トム・ハルス)
バックマン家の次男。自由奔放な性格で、一獲千金を夢見ている。最近、自分に子供がいたことを知る。
ヘレン(ダイアン・ウィースト)
バックマン家の長女。夫とは離婚しており、女手一つで2人の子供を育てる。最近の悩みは息子のゲリーが反抗期を迎えたことと、娘のジュリーが勉強よりも恋を大切にしていること。
スーザン(ハーレイ・ジェーン・コザック)
バックマン家の次女。教師。イライラすると、甘い物を食べる。夫のネイサンが意見を聞いてくれず、鬱憤を溜めるようになる。

映画『バックマン家の人々』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『バックマン家の人々』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『バックマン家の人々』のあらすじ【起】

ギル・バックマンは毎年誕生になると、父親のフランクに連れられて野球場に行っていた。そして、フランクはギルの面倒を野球場の案内人に頼み、1人でどこかに出かけていた。寂しい幼少期を送ったギルは、自分は子供を大事にすると心に決めた。

35歳になったギルは、妻のカレンと3人の子供達と幸せに暮らしていた。しかし、子育てについて悩みを抱えていた。長男のケビンは神経質で、よくしかめ面をしていた。そして、よく泣き、勉強面も遅れていた。担任の先生は精神科医に見せることを勧めるが、ギルは受け入れられず問題児扱いされたと腹を立てた。

ギルの姉ヘレンの息子のゲリーは、反抗期で母と話そうとはしなかった。ヘレンの娘のジュリーは、「デートより勉強を優先しろ」と口煩く言ってくる母に隠れて恋人のトッドと会っていた。ヘレンはそのことに気づかず、ジュリーが試験で良い点を取ったと喜んでいた。

ヘレンの妹のスーザンの家では、娘のパティの学力が落ちていることが悩みだった。スーザンの夫のネイサンが、やる気を出させようとパティと話し合った。そのパティはまだ3歳の少女だった。

バックマン家の皆が集まり、食事会が行われた。ヘレンは反抗期を迎えたゲリーの愚痴を溢した。元夫のエドは新しい家庭を築いており、子供達に関わろうとはしなかった。ヘレンには他に相談するような男性もいなかった。

食事会にギルの弟のラリーが、息子のクールを連れてやって来た。家族の誰もクールの存在を知らされていなかったため、驚く。実は、ラリーも2カ月前に息子の存在を知ったばかりだった。クールの母親はラリーに子供を預け、人を撃って国外に逃亡すると言って行方を眩ませていた。ラリーは一攫千金を夢見る自由人で、ギル達は誰も理解できなかった。唯一フランクだけはラリーを気に入り、可愛がっていた。

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映画『バックマン家の人々』のあらすじ【承】

ギルとカレンは学校から呼び出しを受け、ケビンについて校長先生と話し合った。校長先生は秋から特別学級のある学校への転校を勧めた。児童心理学の専門医であるルーカス医師が数か月ケビンの様子を観察しており、その方が良いと判断したのだった。ギルとカレンはショックを受け、お互いを責め合った。ギル達は校長先生達の提案を受け入れられなかった。ルーカスは新学期までの4ヶ月間、ケビンのためにもよく考えるよう諭した。

ジュリーとトッドが写っている写真をヘレンは見てしまう。ヘレンとジュリーは口論になった。ジュリーはトッドを受け入れてくれない母に怒り、家を飛び出した。一方、ラリーがクールと一緒に実家に泊まることになったため、スーザン夫妻が祖母を預かることになった。ラリーはクールの面倒を見ず、父とお酒を飲んで楽しんだ。そして、商売を始めるための金を貸して欲しいと頼んだ。

スーザンは仕事が入り、メキシコに行くことになった。パティをギルの家に預け、ネイサンと2人で行くつもりだった。しかし、ネイサンはギル家の家庭環境が教育に良くないと判断し、パティもメキシコに連れて行くと言い出した。スーザンはそんな夫に腹を立てた。イライラを解消するため、隠していたお菓子を食べた。

ジュリーが警察に保護されて家に帰って来た。トッドと上手くいかず、寝るところがなくて道で物乞いをしていたのだ。ヘレンはジュリーを慰めた。すると、そこにジュリーを追ってトッドがやって来る。実は、家出している間に、ジュリーはトッドと結婚していた。トッドは必死に思いを伝え、ジュリーと仲直りした。

映画『バックマン家の人々』のあらすじ【転】

ギルは少年野球チームのコーチを務め、ケビンもチームに所属していた。練習中に2塁を守る選手が怪我をしてしまい、ギルがケビンを代わりに指名した。その結果、ケビンが2塁に来た球を捕れず、試合に負けてしまう。皆から恨まれショックを受けたケビンは、父のせいだと責めた。

ジュリーとトッドは、ヘレンと一緒に暮らすようになった。そんなある日、ゲリーが父の家で暮らしていたいと言い出す。ヘレンはショックを受けるが、止めることはできなかった。ゲリーは母に連絡先を聞き、父に連絡を取った。しかし、拒絶されてしまう。ショックを受けたゲリーは、家を飛び出していった。

ケビンの誕生日会が開かれ、たくさんの友達が集まった。しかし、予定していたパフォーマーが手違いで来られなくなってしまう。ケビンは野球の試合のように友達から嫌われると嘆いた。そこで、ギルが馬に乗り、パフォーマンスを行った。子供達は喜び、誕生日会は大いに盛り上がった。ケビンは幸せな気持ちで眠りについた。

ゲリーが父の診療所を破壊した。ヘレンは麻薬を吸っているのではないかと心配し、部屋の中を捜索した。出てきたのは、男女のベッドシーンが写ったビデオだった。ゲリーは性のことを母に相談できず、悩みを抱えていた。ヘレンはトッドと話すことを勧めた。ゲリーはトッドと話したことで、悩みが解消される。ヘレンはトッドに感謝した。

映画『バックマン家の人々』の結末・ラスト(ネタバレ)

ラリーはフランクが大切にしている車を勝手に売り飛ばそうとした。フランクは激怒した。その時、ラリーはギャンブルに失敗し、2万6千ドルを返済しなければいけないことを話した。フランクがこの間商売のために渡した3千万は、競馬で失っていた。ラリーは返済しなければ殺されると父に縋った。

スーザンは自分の意見を聞いてくれないネイサンに嫌気が差し、家を出ることにした。一方、トッドが仕事を辞めたことが発覚し、ジュリーと口論になる。2人のやり取りを聞いていたヘレンは、ジュリーが妊娠していることを知る。

ギルは出世の道を閉ざされ、辞職することを決意する。そんな中、カレンから妊娠したと告げられる。ギルは予想外の妊娠に驚き、カレンは突然夫が仕事を辞めたことに驚いた。2人は言い争った。

フランクはギルに会いに行き、ラリーの件を相談した。今まで父から相談されたことがなかったため、ギルは驚く。フランクにはお金があったが、もしラリーに渡せば退職はできなかった。しかし、息子を見捨てることはできなかった。ギルがケビンを思うように、フランクはラリーを大切に思っているのだ。ギルはフランクから良い父親だと言われるが、そうは思えなかった。すると、心配しすぎだと指摘される。

野球の試合が行われ、ケビンがボールを捕ったことにより勝利を収める。ギルは興奮して喜んだ。一方、フランクはラリーにお金を貸すことを決める。その代わり、自分の会社で真面目に働くよう指示した。ラリーは承諾するが、その前に友人から上手い話に誘われたため行ってくると口にした。フランクは引き止めるのも馬鹿らしく、ラリーを放っておいた。ラリーが戻って来ないことは分かっていた。フランクはクールを引き取って育てることにした。

ネイサンはスーザンに会いに行き、寄りを戻した。一方、ヘレンはトッドとジュリーの仲直りの橋渡しをした。ゲリーは母を見直した。そして、ギルは復職することになった。ギルとカレンは家族で娘が出演する劇を見に行った。すると、息子のジャスティンが姉が苛められていると誤解して、ステージに上がってしまう。劇は滅茶苦茶になってしまうが、ギルもカレンも楽しそうに子供達の姿を見ていた。2人は子供を産む決意をする。

ヘレンが女の子を出産した。出産を待ちわびていたバックマン一家は喜んだ。その時、ギルもトッドも我が子をあやしていた。

映画『バックマン家の人々』の感想・評価・レビュー

これからまた物語が続きそうな終わり方が、ストーリーに合っていて良かった。バックマン家は姉弟でありながらも、4人それぞれ違う性格をしているためとても興味深かった。映画として少し誇張しているところはあったが、ギル達と同じように子供達や夫婦のことで悩みを抱えている人も多いと思う。子供目線で見ても親目線で見ても共感しやすく、おもしろいストーリーだったと思う。あと、ジュリーの恋人のトッド役で、キアヌ・リーブスが出演しているのには驚いた。(MIHOシネマ編集部)

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