映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』の概要:原ゆたか原作の児童書『かいけつゾロリシリーズ』の30周年を記念して制作された作品。ゾロリが過去にタイムスリップして、若かりし頃の両親に会う物語が描かれている。ゲスト声優として、ももいろクローバーZの百田夏菜子が参加している。
映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』の作品情報
上映時間:70分
ジャンル:コメディ、アドベンチャー、アニメ
監督:藤森雅也
キャスト:山寺宏一、愛河里花子、くまいもとこ、百田夏菜子 etc
映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』の登場人物(キャスト)
- ゾロリ(青年:山寺宏一 / 幼少期:伊東みやこ)
- 悪戯の王者となり自分の城を持って可愛いお姫様を嫁にもらうという願いを叶えるため、子分のイシシとノシシを連れて旅を行っている。開発が得意。
- ゾロリーヌ(大人:玉川紗己子 / 少女時代:百田夏菜子)
- 愛称、ロリー。ゾロリの母親。病気を患い、他界している。若い頃は服飾の学校に通い、デザイナーを目指していた。
- ゾロンド・ロン(山寺宏一)
- 愛称、ロン。ゾロリーヌの高校の先輩。飛行機乗り。ゾロリの父親。ゾロリが3歳の頃、家を出て旅立っていった。
- ピカゴラス(拝真之介)
- 怪獣。身長50m。体重4万トン。ピカピカ光る物が好き。ピカ光線を出して攻撃する。
映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』のあらすじ【起】
かいけつゾロリは悪戯の王者となり自分の城を持って可愛いお姫様を嫁にもらうため、イシシとノシシという子分を連れて旅を行っていた。ゾロリの服には「ZZ」の文字が付いていた。それがゾロリのトレードマークとなっていたが、母が付けたもののためゾロリ自身も意味は知らなかった。母は既に他界しており、意味を聞くことは永遠に叶わなかった。
ゾロリ達はドーナツシティを訪れた。そこでお客さんがたくさん入っているお店「怪獣も大好きなおいしいドーナツ屋」を見つける。美味しそうなドーナツが売られていたが、買うためのお金がなかった。ゾロリ達が落ち込んでいると、店員があるチラシを配った。そこには「朝7時、先着100名にドーナツを無料でプレゼント」と書かれていた。
ゾロリは朝7時に起きるため、超強力寝床付き目覚まし時計を開発した。その機械の名は、「ぞろり庵」と名付けられた。セットした時間になれば、イシシとノシシが溜めたおならが発射される仕組みになっていた。ゾロリ達は機械の中に入り、寝ることにした。しかし、寝るには早い時間だったため、イシシとノシシはなかなか眠ることができなかった。ゾロリは子守唄を歌い、イシシ達を眠りにつかせた。その時、幼い頃に子守唄を歌ってくれた母のことを思い出す。
映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』のあらすじ【承】
「ぞろり庵」が突然動き出し、異次元空間の中を漂った。ゾロリ達は何が起きたのか分からず困惑する。しかも、ゾロリの服に付いていた「ZZ」の文字が消えてしまった。「ぞろり庵」はどこかの街の上空に飛び出した。その時、車に轢かれそうになっている少女を見つける。ゾロリは「ぞろり庵」を車にぶつけ、少女を救った。
「ぞろり庵」を見つけた警察は、時計の音を聞いて爆弾だと誤解する。ゾロリは警察に逮捕されそうになるが、機転を利かせた少女に助けられる。ゾロリは少女に一目惚れをし、名前を尋ねた。少女はロリーと名乗った。
ロリーは服飾の学校に通っており、課題を学校に提出に行くところだった。しかし、事故に遭い、提出するための服が破れてしまっていた。ゾロリはそのことを気にするが、ロリーは命が助かったから気に病む必要はないと微笑んだ。そして、爆弾犯として指名手配を受けているゾロリのために、服を用意した。その服は「ZZ」の文字が消えたゾロリの服とそっくりだった。
映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』のあらすじ【転】
ゾロリ達はロリーの生徒手帳を見つけ、本名がゾロリーヌであることを知る。それは、ゾロリの母の名前と同じだった。ロリーは若かりし頃のゾロリの母親で、ゾロリ達は過去に来てしまっていた。
ゾロリ達は現代に戻ることを決めるが、「ぞろり庵」は警察に押収されてしまっていた。ゾロリは別れを寂しく思いながらもゾロリーヌに何も告げず、イシシ達と警察署に向かった。しかし、侵入直前で、変装したゾロリーヌが現れる。ゾロリーヌは協力を申し出た。ゾロリは喜び、一緒に「ぞろり庵」を回収しに行くことにした。
ゾロリ達は「ぞろり庵」の回収に成功する。現代に戻ろうとしたとき、巨大な怪獣が街に現れた。住民は避難し、警察は戦闘機を使って攻撃を行った。しかし、戦闘機の攻撃は全く効いておらず、怪獣は暴れ回った。その姿を見たゾロリは、怪獣がピカピカした物に興味を持っていることに気づく。
ゾロリーヌの高校の先輩のロンが、飛行機に乗って現れる。ロンは幻のエメラルドの首飾りを求めて、無人島に行っていた。首飾りを見つけるが、怪獣・ピカゴラスが現れ襲われてしまう。ロンは飛行機に乗り込み、脱出した。ピカゴラスが街に現れたのは、お宝を持っているロンを追って来た可能性が高かった。
映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』の結末・ラスト(ネタバレ)
ピカゴラスは「ぞろり庵」に興味を持った。ゾロリーヌは「ぞろり庵」を守ろうとして、ピカゴラスに食べられてしまう。その直後、ピカゴラスが苦しみ、暴れ出した。ロンはゾロリーヌを助けるために飛行機に乗り、飛び立った。ピカゴラスの攻撃を避けたとき、赤いペンキが機体にかかった。赤い機体を見たゾロリは、ロンが父親のゾロンドだと気づく。
ゾロリとゾロンドは力を合わせ、ゾロリーヌを救出することにした。ゾロンドがエメラルドの首飾りでピカゴラスの興味を引き、ゾロリが体内へと侵入した。ピカゴラスの喉に刺さった「ぞろり庵」の上に、ゾロリーヌがいた。ピカゴラスが暴れていたのは、喉の痛みが原因だった。
ゾロリとゾロリーヌは無事にピカゴラスの体内から脱出することに成功する。ゾロンドはゾロリーヌを助け、大切に思っていることを伝えた。ゾロリは後に結婚することになる2人を邪魔しないためにも、現代に帰ることを改めて決意する。
ゾロリーヌは助けてくれたゾロリに感謝し、ゾロンドとゾロリは自分のヒーローだと伝えた。そして、思いついたマークを砂浜に書いた。それは「ZZ」の文字だった。「ZZ」はゾロリとゾロンドのイニシャルから取ったものだった。ゾロリは借りていた服をゾロリーヌに返し、いつか息子に着せて欲しいと頼んだ。
ゾロリ達は「ぞろり庵」に乗り、現代へと戻った。「怪獣も大好きなおいしいドーナツ屋」に行くが、ドーナツは1つしか手に入れられなかった。ゾロリはドーナツを3等分し、イシシ達と一緒に食べた。
映画『かいけつゾロリ ZZのひみつ』の感想・評価・レビュー
子供向けの作品なのだが、ゾロリに釣られて泣きそうなほど感動してしまった。ゾロリが亡き母のことを大切に思っている気持ちが、痛いほど伝わってくる物語だったと思う。ゾロリーヌの声の吹き替えを行っていた百田夏菜子さんの声が、意外と合っていて良かった。ストーリーがしっかり作られていて大人が見ても楽しめる作品だったと思うし、長年愛され続けている理由がよく分かった。ちょっと他の作品も見たくなった。(MIHOシネマ編集部)
小学生の時大好きな本の一つだった『かいけつゾロリ』シリーズ。図書室にあると争奪戦になるほど人気の作品でした。その『かいけつゾロリ』が映像化され、更には映画化されるとは想像もしていなかったので、大人になった今でもワクワクしながら鑑賞してしまいました。
ゾロリの相棒である猪のイシシとノシシ。本でお馴染みのキャラクターもしっかりと出てきてとても面白かったです。ストーリーは子供向けでとても分かりやすいので、家族で楽しめる作品だと思います。(女性 30代)
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