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映画『天気の子』のネタバレあらすじ結末と感想

この記事では、映画『天気の子』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『天気の子』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。

この記事でわかること
  • 『天気の子』の結末までのストーリー
  • 『天気の子』を見た感想・レビュー
  • 『天気の子』を見た人におすすめの映画5選

映画『天気の子』の作品情報


出典:U-NEXT

製作年 2019年
上映時間 114分
ジャンル アニメ
青春
ファンタジー
監督 新海誠
キャスト 醍醐虎汰朗
森七菜
本田翼
吉柳咲良
製作国 日本

映画『天気の子』の登場人物(キャスト)

森嶋帆高(醍醐虎汰朗)
離島に住んでいる高校1年生。東京に憧れ家出をし、1人でフェリーに乗って東京に来てしまう。行く当てがなく、須賀圭介の事務所でお世話になる。
天野陽菜(森七菜)
母親を亡くしてから晴れ女としての能力を獲得する。弟の凪と2人で住んでいるため何かとお金が必要。
夏美(本田翼)
須賀圭介のライターの事務所でアシスタントをしている。人当たりがよく誰とでもすぐ仲良くできる性格なため取材では話を聞き出すのが上手い。
天野凪(吉柳咲良)
陽菜の弟で小学生。小学生のくせに女の子からモテるため、いろいろな女の子と仲良くしている。
須賀圭介(小栗旬)
オカルト系雑誌のフリーライターをしている。だらしない性格であるが、行き場所がなかった帆高を事務所に住まわせてあげている。

映画『天気の子』のネタバレあらすじ(起承転結)

映画『天気の子』のストーリーをネタバレありの起承転結で解説しています。この先、結末までのネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『天気の子』のあらすじ【起】

母親のお見舞いに来ていた少女は病室から雨が降り続いている外を眺めていた。廃ビルの上に祠があるのが見え、外は雨が降っているにも関わらずそこに一筋の光が差し込んでいるのが見えた。少女がその廃ビルの祠の鳥居をくぐってみると空の上に連れて行かれてしまい、積乱雲の上に雨粒のような魚のようなものを目撃する。

一方、高校生の森嶋帆高は1人で東京へ向かうフェリーに乗っていた。帆高は雨が降り始め誰もいなくなった甲板に出て行った。船が傾き帆高は危うく海に飲まれそうになるが、須賀圭介に助けられる。須賀に命を救われた帆高は、お礼にフェリーで食事をご馳走する。フェリーを降りる前に帆高は須賀の名刺を貰い、困ったら連絡するよう言われる。

東京について仕事を探す帆高であったが、身分証も持たない帆高を雇ってくれるところはなかった。疲れ果てた帆高が雑居ビルの軒下で寝ていると人相の悪い男に追い出され、その時倒したゴミ箱から拳銃を拾ってしまう。その後、帆高がファストフード店で途方に暮れているとバイトの女の子がお店には内緒でハンバーガーを持ってきてくれた。お金がなかった帆高はその厚意をありがたく受けた。どうしようもなくなった帆高は須賀に連絡してみることにした。

映画『天気の子』のあらすじ【承】

帆高は須賀の事務所に行ってみると須賀のアシスタントをしている夏実と出会う。そこに須賀も現れ、話を聞いてみると須賀はSFやオカルトなどのフリーライターをしていることがわかる。行く場所のなかった帆高は、須賀の事務所で住み込みの手伝いをすることになる。帆高はライター仕事で取材をする中で100%の晴れ女についての話を聞く。

そんなある日、帆高はファストフード店でハンバーガーをくれた女の子が雑居ビルにいた人相の悪い男達に絡まれているのを見かける。帆高はその女の子の手を引いて助け出すが、男達に捕まってしまう。どうしようもなくなった帆高は拾った拳銃を打って、その隙に少女と一緒に逃げ出す。少女は帆高を廃ビルまで連れて逃げるも、拳銃を打った帆高を非難する。また、少女はファストフード店のバイトをクビになってしまったのでお金が必要な旨を話す。

落ち込む帆高を少女は屋上の祠に連れて行く。そこで少女がお祈りを始めると空が晴れ始める。この少女は天野陽菜と名乗り、噂の100%の晴れ女だったのだ。

映画『天気の子』のあらすじ【転】

帆高は陽菜の晴れ女の能力を使って商売を始めることを提案する。初めはこの案に否定的であった陽菜もお金が必要であったためやる気になる。陽菜の弟の凪も巻きこんでwebサイトを立ち上げ、依頼をこなしていく。雨続きの異常気象であったため依頼は多く来ていたのだ。

帆高達が依頼をこなしていく中、ネット上で話題になっていく。そして、花火大会を晴れにして欲しいという依頼でテレビに陽菜が映ってしまうことで依頼が殺到してしまう。帆高達は今受けた分の依頼で切り上げ、落ち着くまで休業しようと決めた。

驚くべきことに帆高達の最後の依頼人は須賀であった。須賀の娘と遊ぶために公園を晴れにすると言う依頼であった。その依頼を無事に終えた後、帆高は陽菜を家まで送る帰りに陽菜の体が透けているのを目撃してしまう。そこで帆高は、陽菜が亡くなった母親と晴れた空のもとを歩きたいと願ってから、晴れ女になったという話を聞く。

その後、陽菜の家に家出少年である帆高を知っているかと警察が訪ねてくる。また、陽菜と凪も子ども2人で生活しているため児童相談所に保護されそうになってしまう。そのため、帆高と陽菜と凪は3人で逃げ出す。しかし、子供3人では行けるところも少なく、やっとの思いでラブホテルに行きついた。そこで陽菜は自分が人柱であることを話す。陽菜が犠牲になることで雨ばかりの天候が元通りに戻るのだと言う。

映画『天気の子』の結末・ラスト(ネタバレ)

朝、帆高が目を覚ますと昨日の夜までいたはずの陽菜の姿が見当たらない。そこに警察官が現れ帆高は捕まってしまう。外に出るとあんなにずっと雨だった空が晴れている。その空を見て帆高は陽菜が人柱になったため空が晴れたのだと思い、廃ビルの祠に行けば陽菜に会えると考えた。

警察の隙をつき逃げ出した帆高であったが、再び警察に追い詰められる。そこに夏実がバイクで帆高を助け、なんとか廃ビルまで到達する。廃ビルに行くとそこには須賀さんがおり、今自首すれば罪が軽いと説得するも聞き入れない帆高。そこに警察官が現れ帆高を捕らえてしまうが、ただ陽菜に会いたいと訴える帆高に感化された須賀が帆高を助ける。帆高は強く祈り祠に行くと、雲の上で陽菜と再会する。帆高は陽菜を連れ戻すことに成功するが、再び雨が降り始める。

それから3年間雨が降り続いた。3年の月日が経ち高校を卒業した帆高は自分が陽菜を連れ戻したことで世界を変えてしまったと後悔するも、3年ぶりに陽菜と再会し、どんな世界になっても陽菜と生きていくと決めるのであった。

映画『天気の子』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)

ラストで帆高が世界よりも陽菜を選んだシーンには衝撃と感動が同時に押し寄せた。世界がどうなろうとも大切な人を選ぶという決断は、清々しさとともにどこか現実逃避のようでもあるけれど、それでも彼の真っ直ぐな想いに心が動いた。映像美は言うまでもなく、新海誠監督の強みが存分に発揮された作品だと思う。(20代 男性)


一見ファンタジーだけれど、現代社会の閉塞感や、若者の孤独、そして居場所のなさを丁寧に描いていたと思う。帆高が“自分の存在を肯定してくれる場所”を探して東京へやってきたことや、陽菜が“晴れ女”として誰かの役に立つことに喜びを感じていたことなど、切なさと希望が入り混じるテーマが胸に刺さった。(30代 女性)


正直、『君の名は。』に比べるとテーマが重く、エンタメ性も控えめかと思っていたが、観るほどに味わい深い作品だった。雨の中に生きることを選ぶラストは、賛否を呼んでも仕方ないけれど、自分はあれでよかったと思う。完璧じゃなくても、誰かと生きていくことを肯定するようなメッセージが、今の時代には必要だと感じた。(40代 男性)


作画の美しさに圧倒されつつ、ストーリーが予想外の方向に進んでいくことに驚きました。てっきり陽菜が“犠牲になる”ことで雨が止む王道展開かと思いきや、帆高がそれを拒み、彼女を奪い返しに行くラストは衝撃的で新鮮。人間のエゴと愛のぶつかり合いが、とても生々しく描かれていて、思わず涙がこぼれました。(50代 女性)


アニメ映画としては異例とも言える“世界を救わない”結末に驚きました。でもだからこそ、リアルな人間の選択として説得力がありました。帆高が「陽菜が消えた世界なんて意味がない」と叫ぶシーンには、自分の中にある“正しさよりも大切なもの”を思い出させられました。現代的でとても印象的な作品です。(10代 男性)


青春映画というより、現代の寓話のような作品。人柱として“天気”を支配していた陽菜と、それを取り戻した帆高。二人の選択は自己中心的とも言えるけれど、むしろその正直さが胸を打つ。天候という自然の力と、人間の感情や欲望がぶつかり合う構図も面白く、ラストの水没した東京がとても象徴的だった。(60代 男性)


“世界か、君か”というテーマがまさに核心。普通なら世界を取るストーリーにしがちだが、『天気の子』は帆高が迷わず陽菜を選んだ。その潔さがとても好き。無力な高校生だからこそ、その純粋さがリアルに感じられた。新海誠作品の中で、一番人間くさい、泥臭い物語だと思う。心が揺さぶられる青春映画。(30代 男性)


『君の名は。』が壮大な運命のラブストーリーだったのに対し、『天気の子』はもっと日常の中にある“ささやかな奇跡”を描いていた気がする。登場人物たちの居場所のなさや、選択の自由、そして愛する人のために行動する姿に感動した。天気を取り戻すのではなく、人を取り戻すという選択が、切なくも尊かった。(40代 女性)


音楽と映像が一体となって感情を引き出してくれる映画。RADWIMPSの曲がかかるタイミングが完璧すぎて、特にラストシーンでは鳥肌が立った。水に沈んだ東京のビジュアルは悲しさと美しさを同時に感じさせてくれたし、帆高と陽菜が再会するシーンでは、これまでのすべてが報われたようで涙が止まらなかった。(50代 男性)


物語のスケールや演出は壮大だけど、根底には“居場所”を求める物語があると感じました。帆高も陽菜も、社会の片隅で生きていた存在で、だからこそ二人が出会えたことに奇跡を感じた。世界の天気より、自分の居場所を守るという選択が、大人になるほど胸に沁みる。とても人間味のある、感情に寄り添った映画でした。(20代 女性)

映画『天気の子』を見た人におすすめの映画5選

累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『天気の子』を見た人におすすめの映画5選を紹介します。

君の名は。

この映画を一言で表すと?

時と場所を超えて惹かれ合う、運命のラブストーリー。

どんな話?

田舎町に住む少女と東京に住む少年が、夢の中でお互いの体が入れ替わる現象に困惑しつつも次第に惹かれていく。しかし、ある日突然その現象が止まり、驚きの真実が明かされていく──。

ここがおすすめ!

『天気の子』と同じく新海誠監督の代表作で、美しい映像と音楽が感情を揺さぶる作品です。運命、再会、そして「大切な人を守る」ことの意味を、ファンタジーと現実の狭間で描いた感動作です。

バケモノの子

この映画を一言で表すと?

異世界で出会った親子が絆を育む、心熱くなる成長物語。

どんな話?

人間界で孤独だった少年・蓮は、ひょんなことから“バケモノ界”へと迷い込み、熊徹という破天荒なバケモノと共同生活を始める。衝突しながらも深まる絆と、自分の居場所を探す蓮の成長が描かれる。

ここがおすすめ!

『天気の子』のように“居場所を探す少年”の物語として通じるものがあります。細田守監督ならではの温かみとダイナミックな演出が光り、孤独や成長というテーマに共感できる作品です。

聲の形

この映画を一言で表すと?

過ちを抱えた少年と少女の、不器用で誠実な再生の物語。

どんな話?

耳の聞こえない少女・硝子をいじめていた少年・将也が、成長後に罪悪感と向き合い、彼女と再会して謝罪しようとする。そこから始まる、不器用で真摯な交流の中で、二人は少しずつ変わっていく。

ここがおすすめ!

『天気の子』と同じく、若者たちの孤独や不安、そして救い合いを丁寧に描いた青春ドラマです。映像の美しさと繊細な心理描写が魅力で、人と人との“つながり”に涙すること間違いなしです。

秒速5センチメートル

この映画を一言で表すと?

すれ違う想いと時間が描く、切なくも美しい恋愛短編集。

どんな話?

小学生の頃に両思いだった男女が、距離と時間の経過によってすれ違っていく様子を3つの短編で描く。成長とともに変わる気持ち、叶わぬ想いを叙情的に綴るラブストーリー。

ここがおすすめ!

新海誠監督の原点とも言える作品で、天気や季節など自然をモチーフにした演出が『天気の子』と通じます。静かに胸を打つ余韻が魅力で、青春の儚さや時間の重みを感じたい方におすすめです。

サマーウォーズ

この映画を一言で表すと?

バーチャルと現実が交錯する、家族の絆と勇気の物語。

どんな話?

仮想空間「OZ」で起きたシステム暴走により、世界が混乱に陥る中、田舎の大家族が一致団結して問題に立ち向かう。高校生・健二の奮闘と、家族の力が未来を切り開く物語。

ここがおすすめ!

『天気の子』と同じく、若者が世界を変える鍵を握るというスケールの大きな物語です。バーチャルとリアル、家族と社会をつなぐドラマが熱く、ラストの爽快感も印象的な作品です。

この記事の編集者
影山みほ

当サイト『MIHOシネマ』の編集長。累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家です。多数のメディア掲載実績やテレビ番組とのタイアップ実績があります。平素より映画監督、俳優、映画配給会社、映画宣伝会社などとお取引をさせていただいており、映画情報の発信および映画作品・映画イベント等の紹介やPRをさせていただいております。当サイトの他に映画メディア『シネマヴィスタ』の編集長も兼任しています。

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