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映画『ブラッド・ウォリアー(2017)』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『ブラッド・ウォリアー(2017)』の概要:その昔、惑星間が重なり“食”という現象が起きた。それぞれの星には帝国があったが、1つは滅び、1つは争いを撒き散らす邪悪な国になってしまう。最強の戦士と言われた主人公は、帝国復活のための預言の戦士と言われ、新たな戦いへと身を投じることになる。

映画『ブラッド・ウォリアー』の作品情報

ブラッド・ウォリアー

製作年:2017年
上映時間:85分
ジャンル:SF、アクション
監督:ブレント・ライアン・グリーン
キャスト:ウィリアム・レヴィ、ウィリアム・モーズリー、セリンダ・スワン、ニック・タラベイ etc

映画『ブラッド・ウォリアー』の登場人物(キャスト)

ウォリアー(ウィリアム・レヴィ)
ドミニオン帝国の最強と言われる騎士。同じく最強と言われた騎士であった父より、幼い頃から戦う術を教えられる。戦うことしか知らなかったが、ゼラと出会って穏やかな生活を経験する。予言の戦士と呼ばれる。
エイゼル(ウィリアム・モーズリー)
ゼラの側近でエムナーの民。生粋のエムナー人で、ウォリアーから戦う術を教わり帝国復活を実現しようと、殺戮を繰り返すようになる。
ゼラ(セリンダ・スワン)
エムナーの女王。ドミニオン帝国現皇帝の一人娘。滅びた帝国の後継者として選ばれ、ウォリアーを予言の戦士だと思っている。ウォリアーと心を通わせる。
レイケン(ニック・タラベイ)
ドミニオンの奴隷戦士で、かつてウォリアーの仲間だった。最強の戦士と呼ばれるウォリアーを貶め、帝国から脱走させる。
ウォリアーの父(アダム・グレゴリー)
ドミニオン帝国、最強の騎士。皇帝の娘を守護する任を負っていたが、王女が姿を消したことで、罪を問われ処刑される。幼い頃から息子に戦う術を教え、最強の戦士となるべく育てる。

映画『ブラッド・ウォリアー』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『ブラッド・ウォリアー(2017)』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『ブラッド・ウォリアー』のあらすじ【起】

その昔、ドミニオンという惑星にエムナーという惑星が重なる“食”という現象が起きた。ドミニオンは争いの絶えない星であったため、エムナーが重なったことで平和が訪れたと思われた。ところが、星が重なった後に残ったのは闇の世界だけだった。

ウォリアーは幼い頃から騎士である父によって戦う術を叩きこまれる。ドミニオンで生き残るには、戦うしか術がなかったからだ。そうして彼は帝国の奴隷戦士として戦いに明け暮れ、立派な青年へと成長。ある日、彼は皇帝の命により他国の王女を誘拐。ウォリアーが王宮へ潜入し王女を誘拐したが、その際、腹部を刺され負傷してしまう。仲間のレイケンは傷を負ったウォリアーを見限り、その場に置き去りにした。

ウォリアーは残った体力で森に入り水場へと辿り着いたが、力尽きて意識を失ってしまう。翌朝、目を覚ました彼は突然、現れた女性に襲われる。抵抗したものの、傷のせいで拘束されてしまう。頭に布を被せられ崖に吊るされた彼は、どうにか生き延びようと崖の上に這い上がった。そこで、ウォリアーは亡き父の姿を目にし、更にかつてドミニオンを治めた偉大なる初代王、アライア王の姿を見る。戦いの中で生まれた偉大な戦士の敵は、神聖な剣で滅ぼすことができると言葉を残し、王は姿を消した。

再び意識を取り戻した彼の前に襲撃した女性が現れる。彼女はここにはもう来るなと拒絶するが、エイゼルという青年はウォリアーによくしてくれる。彼の話によると、どうやら女性はゼラという名前でエムナーの女王らしい。ということは、現在いる場所は星が重なったエムナーだということだ。だが、エムナーもまた星が重なったことで、かつてあった帝国が失われた様子。エイゼルは帝国を取り戻すための預言の戦士だとして、ウォリアーが必要だと言うのだった。

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映画『ブラッド・ウォリアー』のあらすじ【承】

翌日、エイゼルを含めたエムナーの民たちに戦い方を教えることになったウォリアー。彼は内に秘めた闘争心を掻き立て日々、彼らを鍛え上げた。
やがて、エムナーの民たちは闘争心に目覚め、戦うことに楽しさを見出すようになる。それまで静観していたゼラは、ウォリアーの功績に目を留め帝国復活の希望を抱くようなった。彼らはひっそりと身を潜め生きていたが、戦い方を見つけたならドミニオンに見つかっても戦うことができる。エイゼルはもうウォリアーの役目は終わったと言うのだった。

その昔、父が語った話を思い出す。アライア王は天啓を受け世界が重なる“食”が始まる時、川に身を浸そうと向かった。だが、王弟の裏切りに遭い天啓に従う前に殺されてしまう。王弟はその後、玉座を得て皇帝となり国に争いを巻き散らした。アライア王の血筋を引く王女は現在行方不明で、次に“食”が発生するまでに彼女を天啓に従わせなければ、争いの世が続く。ゼラはウォリアーが予言の戦士だと認め、彼に戦いの全指揮権を与えた。

すると、これにエイゼルが抵抗を示す。彼はエムナーから出奔し、一人でもドミニオンに宣戦布告すると宣言。翌朝、数人の仲間と共に去って行った。
このことをきっかけに、ゼラとウォリアーの仲が進展。しばらく後、去って行った仲間の1人が瀕死の状態で戻り、直後に息を引き取ってしまう。このことにより、ウォリアーはゼラに戦う時が来たと告げるのだった。

映画『ブラッド・ウォリアー』のあらすじ【転】

以降、ウォリアーは更にエムナー軍の鍛錬を続け、幼い子供達にも身を守る術を教えた。新たに戦いで亡くなった男の息子も加わったが、ある日青年が隠れ里からこっそり抜け出す姿を目撃したウォリアー。尾行すると、青年はエイゼルの元へ向かおうとしていた。

エイゼルの野営地へと向かったウォリアーは、選ばれし王女の騎士はウォリアーではなく、自分だと言う。故に、彼はゼラを手に入れ帝国の復活をするまでは、戦いをやめないと断言するのだった。

エイゼルは軍を率いて他国をも征服しているらしい。今や血に飢えた獣同然である。ゼラにそのことを明かしたウォリアーだったが、以前アライア王が残した言葉を思い出し再び天啓を得ようと考えた。

彼は袋を被り意識を集中する。すると、亡き父とアライア王が現れ以前と同じ言葉を話す。今回は更に、血に飢えて悲しみや悪を溜め込んだ敵を倒せるのは、神聖な剣だけだと王はウォリアーに自らの剣を手渡すのだった。天啓を受けた後、隠れ里へ戻ったが、里は何者かに襲撃されゼラも連れ去られていた。ウォリアーは衝撃を受けつつも亡くなった人々を手厚く葬る。そして、神聖な川の底に沈んでいるアライア王の剣を入手。父はこのことを予見していたのか、自分の息子は偉大なる戦士になるだろうと言っていた。

映画『ブラッド・ウォリアー』の結末・ラスト(ネタバレ)

残骸に残されていた鎧の破片から見るに隠れ里を襲ったのは、ドミニオンと思われる。戦う準備を終えアライア王の剣を手にしたウォリアーは、単独でドミニオンの城を目指した。すると、門前ではレイケンが待ち構えている。彼の話によると、ゼラはすでに皇帝の手によって命を奪われたらしい。そこで、ウォリアーは復讐を誓いレイケンと戦って彼の命を奪った。

門が開き中へ案内される。ドミニオンの奴隷戦士たちは一様に黒い戦闘服を身に着け、独特な仮面を身に着けている。皇帝の前までやって来ると、ウォリアーは逃走した罪で公開処刑を言い渡される。彼は戦闘服と武器を奪われ、奴隷戦士と素手で戦うことに。だが、ウォリアーはかつて王女を守っていた優秀な騎士の息子である。幾人もの戦士が彼に挑みかかったが、誰もウォリアーを倒すことができなかった。

ところが、彼の前に鎧を纏った最強の騎士が現れ、酷く痛めつけられてしまう。そこへ、死んだと思われたゼラが駆け込み、ドミニオン皇帝の前で跪く。彼女は何年も前から行方不明となっていた皇帝の娘だった。ゼラの命乞いにより命だけは助かったウォリアー。

ゼラは父の元へ戻ることにし、衣装を改めることに。皇帝は長年、行方不明となっていた娘を捜して他国を侵略し王女を誘拐していたが、ようやく本物が戻ったと大喜び。だが、ゼラはそんな皇帝を欺き刺し殺してしまう。

その頃、逆さ吊りにされていたウォリアーは、アライア王の剣を拾っていた戦士を呼び寄せ助けてもらう。そこへ、鎧を纏った騎士が登場。実は、彼はドミニオンへと阿り皇帝の力を利用したエイゼルだった。ウォリアーはアライア王の剣を手にエイゼルと戦い、彼を倒してしまう。そして、そこへゼラが駆け付けた時、“食”が発生。辺りを眩い光が取り巻き世界は再び、新たな進展を遂げるのであった。

映画『ブラッド・ウォリアー』の感想・評価・レビュー

ここではないどこか、惑星間での戦いを描いているのだが、惑星の設定が必要だったかどうか、疑問に思う作品。ストーリー自体、悪い話ではないはずだが、どうにも設定と演出があべこべで、見ていて状況がよく分からず大混乱する。奴隷戦士の戦闘服や独特な仮面、衣装などが独創的なので、その点は良かった。もう少し脚本や演出を練っていれば、低予算だとしても面白い作品になると思う。実に惜しい作品。(MIHOシネマ編集部)

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