映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』の概要:ひつじのショーンたちは、牧場主による毎日同じような繰り返しのスケジュールに飽き飽きしていた。そこで、牧場主を眠らせて自由な時間を手に入れようと試みるショーンたちだったが、牧場主が眠ったまま乗っているキャンピングカーが動き出してしまう。ショーンたちは彼を探すため、大都会へ繰り出す。大人気アニメ『ウォレスとグルミット』から生まれたひつじのショーン、初の劇場版作品。
映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』の作品情報
上映時間:86分
ジャンル:コメディ
監督:マーク・バートン、リチャード・スターザック
キャスト:ジャスティン・フレッチャー、ジョン・スパークス、オミッド・ジャリリ etc
映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』の登場人物(キャスト)
- ショーン(ジャスティン・フレッチャー)
- ひつじのショーン。楽しく遊んでいた頃の牧場主が大好き。いたずらっ子。毎日スケジュール通りにしつけられ、飽き飽きしている。
- 牧場主(ジョン・スパークス)
- 毎日スケジュール通りに羊たちをしつける。昔のような無邪気な楽しみや優しさを忘れてしまっている。
- トランパー(オミット・ジャリリ)
- 野良の動物を捕獲し、施設へ連れていく仕事をしている。狙った動物は逃さず、どこまででも追いかける、恐るべきハンター。
映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』のあらすじ【起】
朝、目覚ましと同時にスケジュール通りの日々が始まる。ひつじのショーンたちは牧場主の作ったスケジュール通りにしつけられる。牧羊犬のピッツァーは、牧場主の言う通りに羊たちを誘導する。そんな毎日に飽き飽きし始めた羊たち。ショーンは家の前を通りかかったバスの広告に、たまにはお休みしようという文字を見つける。そこで、みんなで結託して、お休みの日を作ろうと考える。
羊たちは、ピッツァーには好物の骨をチラつかせて気をそらさせる。そして、牧場主は眠らせて、キャンピングカーに乗せるのだった。しつける者たちがいなくなったので、羊たちは自由に休日を満喫する。そこへ、気が付いたピッツァーが怒ってやってくる。仕方なく牧場主を起こそうとした途端、彼が乗ったキャンピングカーが勝手に動き出してしまう。
キャンピングカーは街の方へ走り続ける。それをピッツァーが必死に追いかける。そのままキャンピングカーは街の電信棒にぶつかり、牧場主は気を失って病院へ運ばれてしまう。ピッツァーも病院まで追いかけるが、犬は中まで入れてもらえず追い出されてしまう。
映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』のあらすじ【承】
羊たちは皆、牧場主がいなくなって寂しさで泣き始める。見兼ねたショーンは、バスに忍び込んで都会まで行くことにする。
街に着くと、ショーンの目の前で野良犬が捕獲人トランパーに捕まるところを見てしまう。怖がるショーンだったが、後から来たバスにショーンの仲間の羊たちがやってきて焦る。ショーンは皆とともにトランパーから逃げようと作戦を立てる。しかし、トランパーは羊がいることに気がついてしまい、追いかけられる羽目になる。
ショーンたちは、服を着て、2匹で一人の人間のふりをする。そのおかげでトランパーからは逃げることに成功する。
その頃、ピッツァーは、ゴミに紛れて病院へ侵入する。しかし、すぐにバレてしまい捕獲されてしまうのであった。
牧場主は、無事だったが、記憶喪失と診断される。自分が何をしていたのか思い出せず、外に飛び出す。すると、通りかかった美容院で、バリカンが置いてあるのを見て何かを思い出しそうになる。そのバリカンで、お客さんの髪を羊たちのように丸く剃ってしまう。お客さんは意外にもその髪型を気に入り、牧場主に感謝する。そのお客さんの写真が世の中に出回り人気が出て、牧場主は美容師として有名になる。
映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』のあらすじ【転】
羊たちは街中を走り回って牧場主を探す。しかしなかなか見つからない。お腹が空いたので、レストランに入ることにする。マナーを知らない羊たちは、とりあえずお客さんの真似をするが、上手くいかず、羊だとバレてしまう。ショーンはやってきたトランパーに捕獲され、連行されてしまう。
ショーンは連行された施設でピッツァーに出会う。喜ぶ二匹は、ここから出るための作戦を考える。
ショーンを助けるために羊たちは人間のふりをして施設にやってくる。また、一部の羊たちは裏からショーンの閉じ込められている壁を壊して脱出させようとする。しかし、違う部屋の壁を破壊してしまい、警報が鳴り、トランパーが気付いてしまう。
ショーンとピッツァーは、知恵を絞って、トランパーを罠にかける。彼を逆に柵に閉じ込めることに成功したのであった。逃げることに成功したショーンたちは、牧場主を再び探す。
羊たちは、街中に牧場主のポスターを見つける。彼は有名な美容師となっていたのだ。喜ぶショーンたちは、すぐに彼の美容室へ向かう。
映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』の結末・ラスト(ネタバレ)
ショーンたちは牧場主の美容室へ行くが、牧場主は記憶を失っているので彼らを追い返す。理由を知らず追い返されたショーンたちは悲しみで泣き続ける。その夜、牧場主の診察結果の書かれた紙を見つける。彼が記憶を無くしていると分かったショーンたちは、元気を取り戻し、彼を連れ戻す作戦を考える。
羊たちは、作戦通り美容室の前にハードルを置いて、一匹ずつそのハードルを飛び越える。すると、その羊を見ていた人々は次々と眠りにつく。牧場主も眠ったので、彼を手作りの馬型の乗り物に乗せて運ぶ。家までこのまま走ろうとしたところで、トランパーに見つかり追いかけられる羽目になる。
トランパーはどこまでも羊たちを追いかけてきて、遂には牧場の家まで付いてきた。怖がる羊たちは、眠り続ける牧場主とともに小屋に逃げ込む。しかし、トランパーは、その小屋ごとシャベルカーで持ち上げて、連れていこうとするのだった。
目覚めた牧場主は、たくさんの羊に囲まれた状況で、ショーンたちを思い出す。記憶を取り戻したのだ。牧場主はトランパーをやっつけて、羊たちと抱き合って喜ぶ。
翌日。牧場主は朝起きると、スケジュールの表を丸めて捨てて、羊たちとともにピクニックを楽しむのであった。昔のように楽しい日々を送り、幸せいっぱいとなる。
映画『ひつじのショーン バック・トゥ・ザ・ホーム』の感想・評価・レビュー
羊たちと牧場主の絆が戻るラストシーンは、嬉しさでうるうるしてしまった。小さなきっかけで、たくさんの思い出が蘇っており、彼らの間に深い愛を感じた。また、羊たちにとって初めての都会で、奇想天外な行動をする様子も面白く、笑って泣ける素晴らしい作品であると思った。子供から大人まで楽しめるアニメーション作品だ。(MIHOシネマ編集部)
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