映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』の概要:1991年現地公開、1994年日本公開の香港映画。ジェット・リー主演で贈る実在した中国の英雄・黄飛鴻が中国人を奴隷化しようとする欧米軍と戦う物語である。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』 作品情報
- 製作年:1991年
- 上映時間:100分
- ジャンル:アクション
- 監督:ツイ・ハーク
- キャスト:ジェット・リー、ロザマンド・クワン、ユン・ピョウ、ジャッキー・チュン etc
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★★☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』のあらすじを紹介します。
清朝末期の中国は、国力の弱化により欧米諸国から狙われていた。
そんな時武道家のリュウは政治的思想に問題があるとされ、ベトナムに左遷されてしまう。
リュウは友人のフェイフォン(ジェット・リー)に中国を守ってほしいと頼み行ってしまった。
フェイフォンは医師であり、武道家でありその誠実さで人々からも慕われている。
彼は仲間を集め何とかしようとしていた。
ある日、フェイフォンは警察に欧米諸国の問題で相談に出かける。
実は先日行われた式典で欧米諸国の船から発泡されていたのだ。
この責任問題を問うためである。
そこへ地元ヤクザのサーコーたちが別のトラブルで警察を訪れる。
その場で乱闘騒ぎを起こしたサーコーを収めるフェイフォンだったが、恥をかかされたサーコーは彼を殺害する計画を練る。
それは欧米諸国と手を組むという内容だった。
欧米諸国はゴールドラッシュの名のもと、中国人をだまし強制作業員として自国に連れて行くことをしていた、それを知っていたサーコーは言わない条件にフェイフォン殺害を要求したのだ。
そのことを知ったフェイフォンは欧米諸国の横暴に猛烈に怒り、サーコーとアメリカ代表のジャクソンの元へ向かう。
そこで彼らに裁きを与えるのだった。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
ジェット・リーの当たり役
この映画で彼を知ったという人も多いのではないだろか。
その前からチョチョコと俳優活動はしていたものの、ヒット作に恵まれなかった彼。
8歳の頃から習っていた中国武術では全国大会で5年連続で優勝するなど、その武芸の才は相当なもの。
その本格的カンフーアクションを見せるリーの渾身の作品がこれだ。
監督を香港のスピルバーグとも呼ばれるツイ・ハークが担当し、存分にリーの魅力を発揮させたのである。
彼の子犬の様なつぶらな瞳と、小柄な体格がどんなに体を張っても恐怖感を感じさせないので女性にも見やすいアクション映画を作り出してくれる。
まさに作品に恵まれない日々を送ってきた彼にとっては人生を変えるほどの映画になったこと間違いなしである。
後にも先にも本作品がジェット・リーの傑作であり、同じくツイ・ハークを代表する作品となった。
シリーズを極めるのがオススメ
本作品は日本でも人気のシリーズ映画である。
この映画は第1作目であるが、日本では実は第2作品目の「天地大乱」が先に公開されてリリースされた。
そして第二作目として世にでたのがこの映画なのである。
何とも不思議な現象であるが、映画会社の目論見なのかそこは謎のままだ。
しかしそのおかげで「天地大乱」によりジェット・リーが好きになったという人も多いはず。
それもそのはず、彼の独特のカンフーと衝撃的なアクションは格好良いのは当たり前だが、コメディ要素が追加されているのである。
しかし本作品は冒頭から説明のナレーションが長く、飽きてくる
そのせいであまり面白くないという印象をもたれることもしばしば。
困ったものである。
他にも天地争奪というタイトルもありシリーズ映画にしては珍しく全部気に入られている。
まさにジェット・リーの人気故であるのだろう。
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ 天地黎明』 まとめ
ジェット・リーは近年武術映画からの引退を表明している。
武術以外の俳優業を優先するということらしい。
実際2011年には武術を封印し、父親役を演じたことでかなり話題になったのだ。
長年武術やアクションを見てきた人にとって、このことは残念である。
しかしジャッキーはじめ、彼もまた確実に毎年老いている。
そのことが理由なのかは定かでは無いが力のある香港俳優たちがアクションを封印し始めるのは、今後どんどん増えてくるのかもしれない。
ならば早く若手を育て上げ、香港アクション映画を引っ張っていく人物を作らなければいけない。
このことは非情に大事な問題である。
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