映画『台北カフェ・ストーリー』の概要:2010年製作の台湾映画(原題:第三十六個事)。OLを辞めた美人姉妹が台北にオープンさせたカフェを舞台に、そこに来る人々と物物交換をする心あたたまる交流の物語。
映画『台北カフェ・ストーリー』 作品情報
- 製作年:2010年
- 上映時間:103分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:シアオ・ヤーチュアン
- キャスト:グイ・ルンメイ、チャン・ハン、リン・チェンシー、中孝介 etc
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映画『台北カフェ・ストーリー』 評価
- 点数:75点/100点
- オススメ度:★★★★☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★☆☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『台北カフェ・ストーリー』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『台北カフェ・ストーリー』のあらすじを紹介します。
突然OLを辞めてカフェをオープンさせたドゥアルは妹のチャンアルを誘い、台北にカフェをオープンさせた。
それはドゥアルのかねてからの夢であった。
しかし思うようにうまく行かず、毎日閑古鳥が鳴いていた。
そこで妹のチャンアルは店で物々交換をしてはどうかと提案をだす。
客同士で交換すれば、そのお客たちが注文をするのではないかという意図だった。
しかし最初姉は反対する。
しかし結局許し訪れた客たちは物々交換を始めた。
段々それがスタイルとして定着し始めた頃、ひとりの男性が訪れる。
彼は世界35都市を回っていて、その分の35個の石鹸を持っていた。
そして何か特別なものと交換して欲しいというのだ。
それを断る姉だったが、それでは石鹸にまつわる35個のエピソードをするという彼。
その物語を聞くたびに魅せられていく姉は、次第に自分は色々なお客さんのエピソードを聞いて世界を知っているような気になっているだけだということに気が付く。
そこで自分も何かを得るために外に意識を向けようと思い始めるのだった。
彼女はまた「自分にとって本当に大事なものは何か?」ということを自分にもお客にも投げかける。
映画『台北カフェ・ストーリー』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『台北カフェ・ストーリー』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
全体的にふんわりした映画
特に波もなく、ドラマティックなストーリーもあるわけじゃない、要はスローライフ系の癒し映画である。
美人姉妹がオープンさせたお店に人が来ないから物々交換して、誰かが大事にしているなにかをまた誰かの手に渡っていくという構成。
自分が大事でも人には大事ではなかったり、またその反対も然りである。
『あなたの、一番大事なものは?』というテーマを軸に進んでいく物語は、台湾しかしらない姉妹の姉の心を動かしていく。
カフェ映画なので来るお客と心を通わせたり、劇的な事件が起こるのかと思いきやそんなこともない。
唯一35ヵ国の石鹸を持ってるという男性客が石鹸にまつわるそれぞれの国のエピソードを語るシーンはあるのだが、結局この男性自体が映画に深く関わっているわけでもない。
のんびり、ゆったり自分を見つけるというふんわりした雰囲気映画であるが、このジャンルはこれで成立しているので癒し系雰囲気映画としては上位にはいるだろう。
絵になるおしゃれ映画
どのシーンを切りとっても絵になるおしゃれさが魅力の作品。
スタイリッシュというわけではなく、どのシーンもほんわかして絵本の用なシーンが多い。
また姉妹の雰囲気も透明度があり、ヒロインとしては申し分ない。
全てを美しさにこだわったであろう監督の演出が随所に散りばめられていて作品を大きく見て楽しむ映画である。
見終わったあと大きな絵を楽しんでいた、そんな気分が残る珍しいタイプの作品であると言える。
人それぞれを描いた作品
つまるところ価値観は人ぞれぞれ。
それを長い時間かけて描いた作品である。
自分のとって一番大事なものは人にとってはそうではないことも多い。
その意味合いを物々交換をだすことで説明する斬新なすとーリーである。
小林聡美主演の『かもめ食堂』が大好きな私はこの作品もドンピシャでした。優しくて、温かいけど他人に意見を押しつける訳ではなくて、丁度いい距離感を保って接してくれる感じが物凄く心地よい作品でした。
姉妹で営むカフェを舞台に、お客さんとの交流を通して自分にとって本当に大切なものは何かを見つめ直していくストーリーは、観客である私たちにもそのまま通じるものがあるのではないかなと思います。
自分を大切にすることで、誰かの心や言葉を受け入れられて、その人のことも大切にできるのだと教えてくれる素敵な作品でした。(女性 30代)
映画『台北カフェ・ストーリー』 まとめ
ありそうでない雰囲気映画。
内容がなく監督の趣味まるだしで結局失敗しちゃったような雰囲気映画はよくあるが、それは結果雰囲気しか出せませんでしたという作品が多い。
しかし本作品は敢えて雰囲気にこだわった作品であり、一貫して頭から最後までほわっとした空気間に、こだわっているのが伺える。
そして、そんな映画だからこその女優さんたちがまたマッチしているのだ。
見終わったあと穏やかな優しい気持ちにさせてくれるが、眠る前にはおすすめしない映画である。
淡々としているだけに気持ちよくなり寝てしまうのがオチである。
明るく穏やかになりたい時に、そして元気でいる自分の時に見て欲しい作品である。
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