映画『バトルヒート』の概要:ビクター・ドラゴビッチが率いる人身売買組織が暗躍していた。ニック刑事はビクター一味を捕まえようと、捜査していた。その過程で、ビクターの息子を射殺してしまう。ビクターの他の息子達はニックに復讐するため、彼の家族を襲った。
映画『バトルヒート』の作品情報
上映時間:96分
ジャンル:アクション
監督:エカチャイ・ウアクロンタム
キャスト:ドルフ・ラングレン、トニー・ジャー、マイケル・ジェイ・ホワイト、セリーナ・ジェイド etc
映画『バトルヒート』の登場人物(キャスト)
- ニック・キャシディ(ドルフ・ラングレン)
- ベテラン刑事。ビクター一味を逮捕しようと尽力を尽くす。妻のローザと娘のソフィアを心から愛している。
- トニー(トニー・ジャー)
- タイ警察に所属する刑事。ビクター一味を逮捕しようと尽力を尽くす。正義感に溢れた人物。
- ミン(セリーナ・ジェイド)
- 12歳の頃に母親に売られた。売られた先で暴力を振るわれており、体に傷が残っている。情報屋としてトニーに協力する。
- ビクター・ドラゴビッチ(ロン・パールマン)
- 長男・ゴラン、次男・イバン、末弟のアンドレ、腹違いの兄弟のヤンコという四人の息子がいる。人身売買組織のボス。
映画『バトルヒート』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『バトルヒート』のあらすじ【起】
タイ警察に所属するトニー刑事は、買い手の振りをして人身売買を行っている男性に接触した。隙を突いて手下達を倒し、男性を捕まえた。そして、男性を脅して、ニュージャージー港の「カンボジアン・スター」という船に少女達が乗せられていることを知る。しかも、人身売買組織を率いるビクター・ドラゴビッチも姿を現すとのことだった。
FBIのリード捜査官は、人身売買撲滅班に所属していた。ビクターを逮捕するため、地元の警察の捜査の主導権を握っていた。地元の警察に所属するニック・キャシディは、そのことに不満を抱いていた。
情報屋のデックスが死体となって発見された。デックスは街にビクターがいるとニックに話していた。ニック達警察はタイ警察からの情報提供を受け、ビクター一味が港に姿を現すことを知る。ニック達は現場に踏み込み、ビクター一味と激しい銃撃戦になった。ニックはビクターの息子のアンドレを射殺し、ビクターを逮捕した。少女達を救出しようとするが、船の積み荷であるコンテナの中に監禁されていた少女達は全員死亡していた。
映画『バトルヒート』のあらすじ【承】
ベトナム人女性・ミンはトニーに協力し、ビクターの息子のヤンコが経営するクラブに潜入していた。そこで、ビクターが逮捕されたこと、アンドレを殺した警官に復讐しようとしていること、ビクターを取り戻そうとしていることを知る。トニーはこれ以上探るのは危険だと思い潜入捜査を打ち切ろうとするが、ミンは自分と同じような目に遭う少女達を救いたかったためやめなかった。
ニックはビクターの息子達に襲撃され、妻のローザと娘のソフィアを失ってしまう。ニック自身も酷い怪我を負った。さらに、外交上の圧力に屈し、判事がビクターの保釈を認めてしまう。ビクターは行方を眩ませ、消息が分からなくなった。ニックはビクター一味への復讐心に燃えていた。ビクターの弁護士が所有していた店を襲撃し、カンボジアのポイペトにビクターが逃げたことを知る。
ミンは12歳の頃に母親に売られていた。しかも、売られた先で暴力を振るわれていた。体にはそのときの傷が残っていた。トニーはミンと愛し合うようになっており、悲惨な過去を語る彼女を抱き締めた。その後、トニーは相棒のヌン刑事とリードに会った。リードはニックがビクターを追っていることを説明した。
映画『バトルヒート』のあらすじ【転】
トニー達はニックを捕まえるため、空港を訪れた。そこで、リードはヌンを射殺し、防弾チョッキの上から自分を撃った。そして、ニックの犯行に見せかけるため、使用した銃をこっそりニックに渡した。トニーは激しい怒りを募らせ、必死にニックを追跡した。ニックは空港を脱し、バイクを奪って町中を逃げ回った。トニーは必死に追跡しニックと戦闘になるが、逃げられてしまう。
ニックはヤンコが経営するクラブを訪れた。従業員を脅し、川の側にある倉庫にヤンコが滞在していることを知る。その倉庫には、彼らが誘拐した少女達が閉じ込められていた。ニックが従業員を始末したとき、クラブにはトニーの姿があった。トニーはニックの存在に気づき、追跡した。
ニックはヌンを殺しておらず、ビクター一味を追っていることをトニーに話した。トニーは信じ切れず、ニックと戦闘になる。ニックは銃を使って明かりを消し、トニーが怯んだ隙に逃走した。トニーは自分を撃たなかったニックの行動に疑問を抱く。その後、リードや仲間の警察が駆けつけた。リードはトニーの体を支える振りをしながら、彼の携帯をこっそり奪った。
映画『バトルヒート』の結末・ラスト(ネタバレ)
リードはトニーの携帯を確認し、ミンの存在を知る。一方、トニーは監視カメラの映像を確認し、ニックと従業員の会話内容を知る。その頃、ニックは川の側の倉庫に侵入していた。そして、少女を襲おうとしていたヤンコの手下を倒した。
ビクターはヤンコを見捨てた。ビクターの息子達はヤンコを撃ち、逃走した。トニーはニックを見つけ、銃を突きつけた。その時、リードがヌンを射殺したことを教えられる。トニーが困惑していると、リードが発砲してきた。トニーはリードと戦い、始末した。
ニックは瀕死のヤンコを問い詰め、ビクターがチェンチャオにいることを聞いていた。チェンチャオはカンボジアの国境の町の名前だった。トニーはミンがビクター達に捕まったことを知り、ニックと一緒にチェンチャオの町に向かうことにした。
ニック達はビクター達の住処を襲撃した。ニックはビクターと戦い、ソフィアが生きていて組織によって売られたことを知る。どこに売られたのか聞き出そうとするが、ビクターは何も言わず息を引き取った。トニーはミンを助け、倒れたニックの元に急いだ。
4週間後、トニー、ミン、ニックが一緒にいた。トニーはソフィアについての移送記録をニックに見せた。ニックはソフィアを探し出して戻ることをトニー達に約束し、一人で列車に乗った。
映画『バトルヒート』の感想・評価・レビュー
アクションシーンは迫力があり、特にトニー役のトニー・ジャーの動きは俊敏で凄かった。ただ、追跡のシーンや戦闘のシーンが少し長く感じたため、もっとコンパクトにまとめても良かったのではないかと思う。ソフィアが生きていたことが分かって明るい終わり方だと思えばいいのか、人身売買組織によって売られていたため悲惨な終わり方だと思えばいいのか分からず、少しモヤモヤした気持ちが残った。どうせならソフィアが救出されるシーンまで盛り込んで欲しかったなと思う。ロン・パールマンの悪役は様になっていた。(MIHOシネマ編集部)
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