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映画『劇場版 フリクリ オルタナ』のネタバレあらすじ結末と感想

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』の概要:平凡な女子高生であるヒロイン、カナの前に突如として現れた宇宙警察の捜査官というハル子。ハチャメチャな彼女と関わるうち、カナに特殊な能力があることが判明。友人たちと絆を深めつつ、宇宙怪物と戦う少女の成長を描いている。

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』の作品情報

劇場版 フリクリ オルタナ

製作年:2018年
上映時間:135分
ジャンル:SF、アクション、アニメ
監督:上村泰
キャスト:新谷真弓、美山加恋、吉田有里、飯田里穂 etc

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』の登場人物(キャスト)

ハルハラ・ハル子(新谷真弓)
宇宙警察の捜査官。ピンク色の髪でやることがハチャメチャ。年齢不詳であるが、長命。美人で豊満な体つきをしている。身勝手な行動により所属部署からは見捨てられているらしい。カナと出会い、その能力を見出す。人の脳から才能を取り出す力を持っている。
河本カナ(美山加恋)
渾名カナブン。至って普通の女子高生だが、情緒が未発達の17歳。時空を開くほどの能力を秘めている。ペッツとは小学校からの親友。自分勝手な思い込みで行動してしまう面がある。
辺田友美(吉田有里)
渾名ペッツ。優秀なそばかすっ子。父親が政府の高官で、母親からは格式を守るよう厳しく躾けられている。冷静で落ち着きがある。
矢島聖(飯田里穂)
渾名ヒジリー。黒髪ロングの美人。大人っぽく色気がある。大学生と付き合うなど、一歩先んじている。モッさんとは中学からの親友。
本山満(田村睦心)
渾名モッさん。ぽっちゃり体型でいつもおやつを抱えている。非常に熱い性格で、自分の夢を叶える努力は人一倍。1人で抱え込む癖がある。
須藤完(小西克幸)
入国管理局の局長。そば屋の常連でいつも月見そばを頼む。眼鏡をかけた中年オヤジ。実は若い頃、ハル子と一悶着あり彼女によって脳内から謎のレーザー銃を取り出されている。
佐々木門(永塚琢馬)
クラスメイトでヒジリーの信奉者。バスケットボール部のマネージャーをしている。かつては選手として活躍していたが、病気によって選手を引退。純粋で人の好い少年。

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』のストーリー(あらすじ)を結末・ラストまでわかりやすく簡単に解説しています。この先、ネタバレを含んでいるためご注意ください。

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』のあらすじ【起】

普通の女子高生、河本カナは親友達からカナブンと呼ばれている。親友達、そばかすっ子で秀才のペッツこと辺田友美、黒髪ロングの美人ヒジリーこと矢島聖、ぽっちゃり体型のモッさんこと本山満もまた、カナと同じように普通の女子高生だった。

放課後はそば屋でアルバイトをしているカナ。そこへピンク色の髪をしたハルハラ・ハル子がやって来る。彼女曰く、17歳でいられる時はほんの一瞬らしい。
アルバイト後は廃屋となった公民館で再び親友達と過ごす。モッさんがペットボトルロケットを作ると言い出したため、皆で協力して本格的なロケットを作った。

翌日、放課後にロケットを装飾する材料を買い出しに。計画通りに装飾が完了した直後、なぜか空からピンが溜まり場に直撃。幸いカナ含め全員が無事だったが、建物もロケットも滅茶苦茶である。しかも、ピンから謎の電撃が発生し、警官の人形を怪物へと変容させてしまう。そこへ、なんとハル子が突撃して来て怪物と戦闘を展開。一瞬、意識を失っていたカナだったが、目覚めると同時になぜか額にピンク色の花が咲いた。

すると、怪物が更に巨大化。慌てて建物から逃げ出したカナ達の前に再びハル子が現れる。そして彼女は、自分は宇宙警察の捜査官だと言うのだった。更にハル子は怪物を倒すためにカナの額に咲いた花を半ば無理矢理に取ってしまう。すると、花はなんとギターへと形を変える。どうやらそれが武器になるらしい。ハル子はギターを手に怪物と戦い破壊するのだった。

ある朝、ヒジリーが大学生の恋人から送迎されて来た姿を目にしたカナ達。週末に撮影会をすると言うため、ヒジリーに誘われてカナ達も公園に集まった。すると、なぜか移動販売のケバブ屋で働いているハル子と遭遇。

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映画『劇場版 フリクリ オルタナ』のあらすじ【承】

数日後、大学生から別れを切り出されたヒジリーは仕方なく別れる羽目に。しかも、プレゼントされた高額のネックレスを返して欲しいと言われる。いつもの溜まり場が崩壊したため、集まる場所がないカナ達はヒジリーのバイト先であるカラオケ店に来ていた。しかしその帰り、カナはヒジリーの恋人がハル子と一緒にいるのを目撃してしまう。

迷いに迷ったカナはモッさんとペッツに連絡を入れ、大学生に一言告げようと呼び出した。ところが、そこへヒジリーも現れネックレスを返却することになっていたと言う。あまりにあっさりした様子だったため、納得できないカナ。しかし、その直後に大学生の車が怪物へと変容。カナはハル子と一緒に戦う羽目となり、どうにか怪物を倒すことができた。
戦闘の最中、大学生の本性を目にしたヒジリー。彼女は自分が無理をして大人ぶっていたことに気付き、ネックレスを返却し笑顔で別れを告げるのだった。

雨降りのある日、学校で進路の用紙を提出しろと言われたカナは、モッさんがデザイン画を描いているのを見つける。どうやらモッさんは服飾デザイナーを目指しており、コンテストの一次予選を通過したらしい。モッさんは専門学校の学費を稼ぐため、工事現場にて深夜アルバイトをしていたが、無理が祟って倒れてしまう。なぜか女医をしているハル子に診てもらうと、ただの過労だった。

そこでカナ達は倒れたモッさんのためにその夜、工事現場のアルバイトを代わりにやることに。しかし、目覚めたモッさんは勝手な真似をするなと怒り出してしまう。
その帰り、モッさんの主張がどうにも納得できないカナ。しかし、ハル子からはモッさんのためと言いながら、カナがやっていることはただの自己満足だと指摘される。はっとしたカナはモッさんのサポートを申し出ることにした。

それからは皆でモッさんのドレス作りをサポート。しかし、残念ながら大賞には選ばれなかった。ところが、コンテストの大賞としてなぜかハル子がモッさんのドレスを着て登場して来る。その姿が非常に格好良かったため、モッさんはデザイナーではなく次はモデルになると新たな夢を掲げるのだった。

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』のあらすじ【転】

バスケットボール部のマネージャーをしているクラスメイトの佐々木門が密かに気になっているカナだったが、臨時コーチとしてハル子が就任したことにより嫉妬の炎を燃やすことになる。どうやらハル子はカナを動揺させ、怪物を出現させようと画策しているようだが、カナは怪物を出現させないよう必死に抵抗していた。

カナは親友達に恋の相談。だが、そこへ佐々木が通りかかりハル子とは何でもないと告げられる。カナはその後の展開にあたふたするあまり、怪物を出してしまいそうになり佐々木の前から逃げ出した。
翌日の昼、ハル子と火花を散らしたカナ。決意を固め佐々木と距離を詰めることにしたが、良い雰囲気となった直後、怪物から襲撃される。怪物は意識を失った佐々木を取り込んでしまう。すかさず、ハル子が現れ怪物と対決。一瞬で倒してしまい佐々木も無事に排出された。どうやら佐々木に対しての恋心は勘違いだったらしく後日、カナは彼へと真摯に謝罪するのだった。

ある日突然、世界各地に巨大なアイロンが出現し異常気象が発生していた。夏でもないのに高い気温が続く。だが、授業中にペッツが姿を消してしまう。彼女の親は政府の高官で裕福な家柄らしく、火星へ移住するという噂があった。
カナはペッツと小学校から共に過ごしてきたが、これまで何も知らなかったことにショックを受ける。

あまりの暑さに学校も午前で授業を終え、生徒を自宅へ帰すことに。その帰りカナはペッツに連絡を入れたが、返信はない。しかも、ペッツの母親から自宅へ案内され、娘の居所を知っているのではないかと迫られる。怖くなって逃げ出したカナだったが、辺田家の車を盗んだハル子が迎えに現れ車に同乗することになった。

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』の結末・ラスト(ネタバレ)

その頃、溜まり場だった場所を訪れていたペッツはあの夜、ハル子が倒した怪物の残骸を見つける。ところが、残骸はまだ生きておりペッツをも巻き込んで巨大化。ハル子はカナを連れて怪物退治へ。巻き込まれたペッツを救助に向かったカナだったが、そこでペッツの本音を聞いたカナ。反動によって怪物から転落してしまう。カナは大粒の涙を流しながら落下。だがその時、彼女の額から赤い光が放たれた。
カナは強い光でもって額の中に怪物を吸い込んでしまう。ペッツは意識を取り戻さないカナと自分のヘアピンを交換し、その場を去ってしまった。

ハル子は巨大なアイロン破壊を日々、模索している。ところが、空から巨大な手が現れアイロンの取っ手を掴む。世界各地のアイロンでも同様の現象が起きていた。
そのせいで、地球が終焉を迎えるのではないかと騒がれている。カナがアルバイトをしているそば屋には常連客の須藤完が来るが、実は入国管理局の局長であった。宇宙人や出現する怪物をモニターし、脅威であれば退治することを目的としている。政府からは対策を講じろとせっつかれているが、削減対策にて人員が不足している。ハル子とは昔馴染みで実質、2人だけでアイロンをどうにかしなければならなかった。

寝込んでいたカナは学校に復学したもののペッツは結局、火星へと行ってしまった。人工島から発射される宇宙船を眺めていたカナ達の元へハル子が突撃して来る。彼女はカナとモッさん、ヒジリーを連れてアイロンの元へ向かった。アイロンは巨大な手によって、地球上の全てを次々と平らかにし始める。どうにかできるのは、ハル子とカナだけだった。

カナはペッツからもらったヘアピンを身に着け、アイロン討伐に向かおうとしたが、小型の怪物が多く現れる。うだうだしていたカナだったが、ハル子の一声で心を決める。その額にはエキゾチック反応と呼ばれる印が輝いていた。彼女の力は非常に強力であり、時空に穴を開けるほどだった。カナは最後の力を放出し、時空が閉じる。

それ以降、空にはビー玉のような物が現れた。かつての町はいつものようでいて、どこか目新しい感じがしたが、カナはその日もいつもと同じように学校へと登校するのだった。

映画『劇場版 フリクリ オルタナ』の感想・評価・レビュー

2000年にOVAとして発表され、伝説的アニメと呼ばれる『フリクリ』の17年振りの続編で、劇場版では1作目。内容的には『フリクリ プログレ』の方が先だったようだが、公開にあたりオルタナを先に見た方が、理解度が高いと考えられ公開順が逆になったようだ。

フリクリの主人公は小学生だったが、オルタナの主人公は女子高生。謎の宇宙人ハル子の登場により、普遍的な毎日が激変するという内容。発育不順で子供っぽいヒロインの成長を描きつつ、ハル子の登場で謎の怪物と戦うという組み合わせが面白い。余計な説明がない分、謎だらけに混乱するが、確かに今作はまだ分かりやすい構成となっている。(MIHOシネマ編集部)

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