この記事では、映画『ペイ・フォワード 可能の王国』のあらすじをネタバレありで解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『ペイ・フォワード 可能の王国』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『ペイ・フォワード 可能の王国』 作品情報

- 製作年:2000年
- 上映時間:123分
- ジャンル:ヒューマンドラマ
- 監督:ミミ・レダー
- キャスト:ケビン・スペイシー、ヘレン・ハント、ハーレイ・ジョエル・オスメント、ジム・カビーゼル、ショーン・パイフロム etc…
映画『ペイ・フォワード 可能の王国』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★★★
- ストーリー:★★★★☆
- キャスト起用:★★★★★
- 映像技術:★★★★☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★★☆
[miho21]
映画『ペイ・フォワード 可能の王国』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『ペイ・フォワード 可能の王国』のあらすじを紹介します。
ある雨の日、新聞記者のクリスは立てこもり事件の現場に向かうが、なんと逃走する犯人に車を壊されてしまう。途方にくれるクリス、すると見知らぬ男性が「この車をあげるよ」と言って新車のジャガーを差し出してきた。信じられず動転するクリスに対し男性は一言、「3人につなげ!」そう言って立ち去るのだった。クリスはこの奇妙な出来事を取材しようと決意する。するとこの件の発端は、一人の少年が思いついた「ペイ・フォワード(次につなぐ)」であることが判明していく…。
4ヶ月前、7年生(日本の中学1年生)になった少年、トレヴァー。父親のリッキーは重度のアルコール中毒に加え放浪生活でろくに家におらず、たまに帰ってきた時は母親のアーリーンに暴力を振るう。またそのアーリーンもアルコール中毒なのだが、トレヴァーのために断酒を心がけている。しかしあまりうまくいかない上に夜通しカジノやクラブで必死に働いているため、トレヴァーは寂しい日々を過ごしていた。
新学期を迎えた日、担任であり社会科担当であるシモネット先生はクラスのみんなに1年を通じて考える課題を出す。それは「世界をより良くする方法とは?そして自分にできることとは?」というものであった。皆思い思いの考えを述べる中、トレヴァーの答えは「ペイ・フォワード」という親切の連鎖。「3人に親切をする。その3人は別の人に親切を渡す。そうすれば世界に親切の連鎖が広がるはずだ」というものだった。トレヴァー自身もこれを実行しようと、最初の3人をホームレスのジュリー、いじめられっ子、シモネット先生に決めるのだが…。

映画『ペイ・フォワード 可能の王国』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『ペイ・フォワード 可能の王国』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
「ペイ・フォワード」の意味とは?
この映画のタイトルでありトレヴァーの考えの総称でもある「ペイ・フォワード」。正しい原題は「Pay it forward」です。これは「Pay back」から連想したもので親切を貰った人に親切を返す、悪いことをされたら復讐し返す、といった意味があります。「forward」には転送する、といった意味があるので親切を返すばかりでなく、他の人に転送しようという考えからトレヴァーはこの言葉を思いつきました。
なぜトレヴァーは死んでしまったのか?
誰もが予想していない展開だったと思います。「ペイ・フォワード」を提唱していながら今までいじめられっ子を助けられなかったトレヴァー。勇気を出して助けに行っただけなのに、逆にナイフでお腹を刺されてしまいました。刑務所に入っていた黒人の青年のように、例え前科のある者でも親切を受け、与える権利が有ると描写していたはずなのに、なぜトレヴァーは死ななければならなかったのか。因果応報といったわけでもなければ、「ペイ・フォワード」に落ち度があったわけでもありません。それは最後にトレヴァーの死を惜しむ人の数からして分かります。考えられるのは、親切をしたいという考えだけでは現実だと痛い目を見る場合もある、現実は甘くない、と伝えたかった場合。そしてもしくは、実は「ペイ・フォワード」は世界中に広がっていたということを効果的に表現する演出のために死んでしまった。どちらにしても子どもが子どもの命を奪うというあまりに酷な展開ではなく、もっと穏やかなエンディングは無かったものかと感じてしまいます。
ハーレイ・ジョエル・オスメント好きなら見て損のない作品。彼の演技は言うまでもなくケビン・スペイシーも侮りがたい。
今や近所の子供の声をかけるだけで事案になる時代。親切を次に回すという考えは素晴らしいと思うし、その精神でいれば世の中はもう少しましになるだろう。とはいえ、ラストがある意味衝撃だったのでリピートはしたくない。ちょっと最後が涙の押し売り的な感じがしたので残念。残酷な方が確かにリアルではあるが。(男性 30代)
恋愛要素は必要なのかな?と思いましたが、内容は深くてとても良い映画でした。泣けます。こんな世界が実現できたら本当にすごいと世界平和について考えさせる、メッセージ性のある映画でした。
ただ、ラストは無理矢理感動に持って行った気がしてなりません。ラストのどこにそうなる必要が?と思いますし、ラストまでの良い流れを急にリアルに引き戻しました。アル中の母親だったり、火傷した先生だったりよりもリアルですね。その親切は自己満足なのかとも考えさせる映画です。(女性 30代)
トレバーが考えた「善意を3人に渡す」というアイデアが、町から町へと広がっていく展開に胸を打たれました。小さな親切が社会を動かすという発想は理想的ですが、決して簡単ではない現実も同時に描かれています。最後にトレバーが命を落としてしまう結末は衝撃的で、希望の物語が一転して悲劇になる構成に言葉を失いました。それでも彼の行動が多くの人の心を変えた事実が残り、善意は消えないというメッセージが強く心に残る作品でした。(20代 男性)
子どもの純粋な発想が、大人たちの閉ざされた心を少しずつ変えていく様子に感動しました。母親と先生の不器用な恋愛や、アルコール依存の父親との関係など、登場人物それぞれが問題を抱えている点がリアルです。トレバーの死はあまりにも悲しいですが、その後に多くの人が集まりキャンドルを灯すラストは、彼の善意が確かに受け継がれた証だと感じました。涙と希望が同時に残る映画です。(30代 女性)
理想主義的なテーマながら、人間の弱さも正直に描いている点が印象的でした。善意がうまくいかない場面や、裏切られる瞬間もあり、それでもトレバーは諦めません。最後に彼が暴力に倒れる結末は残酷ですが、だからこそ彼の行動の尊さが際立ちます。社会を変えるのは大きな力ではなく、一人の信念かもしれないと考えさせられました。観終わった後、自分も誰かに優しくしたくなる映画です。(40代 男性)
この映画は「善意は本当に世界を変えられるのか」という問いを投げかけているように感じました。トレバーの行動は理想的ですが、現実は暴力や無理解に満ちています。それでも最後に人々が集まり、彼の思想を讃える姿に希望を見ました。母親と先生がようやく心を通わせる場面も温かく、人間関係の再生が描かれています。悲しい結末でありながら、前向きな余韻を残す作品でした。(50代 女性)
善意が連鎖するという考え方は単純ですが、とても力強いものだと感じました。トレバーの行動は子どもらしい無鉄砲さもありますが、だからこそ大人が忘れていた大切な価値観を思い出させます。彼の死は無念ですが、ラストで多くの人が集まる光景は、理想が現実になった瞬間でもあります。社会の暗い部分と明るい部分の両方を描いた、忘れられない物語です。(60代 男性)
最初は心温まる物語だと思っていましたが、後半に向かって重い現実が突きつけられました。トレバーが信じた善意が完全な救いにならないことが、かえってリアルです。それでも彼の存在が母親や先生を変えたことは確かで、無駄ではなかったと感じます。ラストのキャンドルの場面は涙が止まりませんでした。優しさは簡単に消えないというメッセージが心に残ります。(20代 女性)
子どもが世界を変えようとするという設定に最初は違和感がありましたが、物語が進むにつれてその純粋さに説得力を感じました。トレバーの死は衝撃的で、ハッピーエンドではありません。しかし、彼の行動が多くの人の人生を動かしたことが強く描かれています。理想と現実の間で揺れる人間の姿が丁寧に表現され、社会派ドラマとしても完成度の高い作品だと思いました。(30代 男性)
母親と教師、そしてトレバーの三人の関係性がとても切なく、温かいものでした。互いに傷を抱えながらも、少しずつ心を開いていく姿に共感しました。最後にトレバーが犠牲になる結末は悲しいですが、その後の人々の行動が希望を示しています。善意は必ずしも報われないけれど、確実に誰かの心を変えるというテーマが胸に響きました。(40代 女性)
映画『ペイ・フォワード 可能の王国』を見た人におすすめの映画5選
フォレスト・ガンプ/一期一会
この映画を一言で表すと?
純粋な心が世界を少しずつ変えていく、奇跡の人生物語。
どんな話?
知能にハンディを持つフォレストが、持ち前の誠実さと優しさで数々の歴史的出来事に関わりながら人生を歩んでいく物語です。恋や友情、別れを経験しながらも、常に前向きに生きる姿が周囲の人々の人生を動かしていきます。
ここがおすすめ!
トレバーの善意が周囲を変えていく構図と強く重なります。派手な英雄ではなく、普通の人の優しさが世界を動かすというテーマが感動的で、観終わった後に心が温かくなる名作です。
ワンダー 君は太陽
この映画を一言で表すと?
優しさが連鎖する、奇跡のスクールヒューマンドラマ。
どんな話?
顔に障害を持つ少年オギーが初めて学校に通い、いじめや偏見に直面しながらも、家族や友人の支えによって少しずつ周囲との関係を築いていく物語です。視点を変えながら描かれる人間関係が心に響きます。
ここがおすすめ!
一人の子どもの行動や存在が、周囲の価値観を変えていく点が『ペイ・フォワード』と共通しています。思いやりの大切さを優しく伝える作品で、涙と希望の両方を味わえます。
グリーンブック
この映画を一言で表すと?
違いを越えて心が通じ合う、実話ベースの友情ドラマ。
どんな話?
黒人ピアニストと粗野な白人運転手が、アメリカ南部を巡る演奏ツアーを通して衝突しながらも友情を深めていく物語です。人種差別という現実の壁と向き合いながら、互いを理解していきます。
ここがおすすめ!
人と人の小さな理解が社会を変えるというテーマが『ペイ・フォワード』と重なります。ユーモアと感動のバランスが良く、観る人の心を前向きにしてくれるヒューマンドラマです。
最強のふたり
この映画を一言で表すと?
出会いが人生を変える、実話から生まれた友情物語。
どんな話?
全身麻痺の大富豪と、介護人として雇われた型破りな青年が、最初は反発しながらも次第に心を通わせていく物語です。立場も境遇も違う二人が、互いの人生に影響を与えていきます。
ここがおすすめ!
善意や思いやりが人を救うという点で『ペイ・フォワード』と共通しています。重いテーマを明るさと笑いで包み込み、希望を感じさせる感動作です。
幸せのちから
この映画を一言で表すと?
どんな困難でも希望を失わない、親子の実話ドラマ。
どんな話?
仕事も住む場所も失った父親が、幼い息子を守りながら証券会社への就職を目指して必死に生き抜く姿を描いた実話映画です。貧困と闘いながらも夢を諦めない姿が胸を打ちます。
ここがおすすめ!
苦しい現実の中でも、人を思う心と行動が未来を切り開く点が『ペイ・フォワード』と重なります。親子の愛と希望の物語として、深い感動を与えてくれる一本です。



みんなの感想・レビュー
すごく最後に驚かされました!
最後にハッピーエンドで終わるとお母さんと想像していたのですが、トレバーが死んでしまうなんて思いつきもしませんでした。
ですが、確かにトレバーが考えた事からあんな大勢の人々が幸せになった、というのは、すごいと思います!
全く同感です。
善意を次に繋げる。それでいいじゃないですか。
あとどんなメッセージが必要なんですか。
人生は短い。わかってますよ!
トレバーのお母さんのために生きていて欲しかった。