この記事では、映画『フォーチュン・クッキー』のあらすじをネタバレありの起承転結で解説しています。また、累計10,000本以上の映画を見てきた映画愛好家が、映画『フォーチュン・クッキー』を見た人におすすめの映画5選も紹介しています。
映画『フォーチュン・クッキー』の作品情報
上映時間:97分
ジャンル:コメディ
監督:マーク・S・ウォーターズ
キャスト:ジェイミー・リー・カーティス、リンゼイ・ローハン、マーク・ハーモン、ハロルド・グールド etc
映画『フォーチュン・クッキー』の登場人物(キャスト)
- テス(ジェイミー・リー・カーティス)
- アンナの母で精神科医。反抗期の娘アンナに毎日小言を言っている。ライアンとの再婚の式を控えたある日、中華料理店でおみくじ入りのフォーチュン・クッキーを食べてアンナと体が入れ替わる。「鏡の国のアリス:老境における逆光」という本を出版している。
- アンナ(リンジー・ローハン)
- テスの娘。反抗期真っ只中で、髪を染めてヘソにピアスのロック大好き15歳。同級生と組むバンドのギタリスト。フォーチュン・クッキーを食べてテスと体が入れ替わる。
- ハリー(ライアン・マルガリーニ)
- アンナの弟。アンナのギターをドラムのように叩くなどして、いつも彼女を怒らせている。
- ライアン(マーク・ハーモン)
- テスの再婚相手。結婚式を目前にテスが別人のようになるのを見て、動揺しながらも見守る。
- ジェイク(チャド・マイケル・マーレイ)
- アンナが思いを寄せる相手。ロック好きのバイク乗りでアンナの高校で働いている。中身がアンナのテスに心を惹かれる。
映画『フォーチュン・クッキー』のネタバレあらすじ(起承転結)
映画『フォーチュン・クッキー』のあらすじ【起】
髪を染めてパンクなファッションの15歳のアンナは、母のテスから毎日小言ばかり言われていた。学校では悪友ステイシーから嫌がらせを受けたり、国語教師のベイツからは落第点を下されて反省室に通う常連ではあるが、片思いのジェイクと親しくなったり、バンドの練習に夢中になるなど、学生らしい充実した日々を送っていた。
テスは精神科医であり、カウンセリングの仕事で忙しい毎日。3年前に夫を亡くしたが、新しいパートナーのライアンと巡り合い、明後日には結婚式を開く予定だ。
アンナのバンドに、オーディションのチャンスが巡ってくる。日程は翌日の夜。結婚式の前夜祭と同時刻だった。
アンナは家族と中華料理店に行き、オーディションに出たいとテスに訴える。すると2人は店内に響き渡るほどの口論を始めた。見かねた女店主が2人にフォーチューン・クッキーを食べさせる。クッキーのおみくじ「これから旅に出て、無償の愛で元に戻る」という謎の言葉を読み上げると、2人の空間にだけ地震が発生した。帰宅した翌朝、異変が起きる。なんと、2人の体が入れ変わっていたのだ。
映画『フォーチュン・クッキー』のあらすじ【承】
テスとアンナは体が入れ替わったまま、とりあえず午前中はお互いの生活を送ることにした。中身がテスのアンナは優等生風のファッションに着替えて学校へ行き、ジェイクに対して冷たくあしらう。
中身がアンナのテスは、プラチナカードで好き勝手に買い物をした。おしゃれな服に着替え、勝手にピアスを開けて髪型もイメチェン。職場に出社して、話を聞き流すだけのカウンセリングの仕事を適当にこなした。
アンナは授業でハムレットに関する完璧な分析を披露するが、ベイツ先生から不合格だと言われる。納得のいかない彼女は、ベイツが高校時代に振った相手であったことを思い出す。当時の恨みを娘に晴らそうとしていることに気付いた彼女は、教育委員会に訴えると言ってベイツを撃破した。
お互いの午前の生活をどうにかこなした2人は合流し、元に戻る方法を聞くために中華料理店に向かった。しかし、おみくじの通りにするしか方法はないと言われて、2人は絶望的な気分になる。
映画『フォーチュン・クッキー』のあらすじ【転】
中身がアンナのテスは、ハリーの保護者面談に出席した。彼女は弟が書いた作文を見せられて感動する。それは姉のことが好きで尊敬しているという内容だった。
中身がテスのアンナは学校で試験を受けるが、想像以上の難しさで苦戦する。さらにステイシーの陰謀によって、教室を退出させられてしまった。その後、ジェイクの協力によって保管された答案用紙に答えを記入することができたが、ステイシーの答案用紙を消しゴムで消すという仕返しをした。それを見たジェイクは彼女に失望する。
中身がアンナのテスは、トーク番組の生放送に急遽出演することになった。著書の「鏡の国のアリス:老境における逆光」の紹介を兼ねての出演だったが、本を読んでいないアンナは、勝手な持論でぶっちゃけトークで展開する。大声で叫ぼうと観客を煽り、ロック会場のように盛り上げた。
生放送を終えたテスはジェイクとカフェでばったり会い、ロックの話で意気投合する。ジェイクは年上であるはずの彼女にすっかり惹かれてしまった。しかし、明日結婚式だと知らされてショックを受ける。
映画『フォーチュン・クッキー』の結末・ラスト(ネタバレ)
とうとう夜になり、テスとアンナは結婚式の前夜祭へ行った。2人はおみくじに書かれた通りに無欲な心を持とうとして念じるが、元には戻れなかった。そこへ、バンド仲間がアンナを連れ去りにやって来る。それを見たライアンは、アンナが望むようにオーディションに行かせたいという気持ちを伝え、アンナとテスをオーディション会場へ送り出した。
オーディション会場に着いたアンナはギターなんて弾けるはずもなく、ステージで棒立ちとなる。テスはアンナに弾く真似をさせ、舞台袖で自分がギターソロを弾いた。すると会場は大歓声で盛り上がり、バンドは見事予選を突破した。
ディナー会場に戻ったテスとアンナは、お互いの気持ちを思いやる言葉を交わした。中身がアンナのテスは乾杯の挨拶で、ライアンの心の広さのおかげで家族が救われたと言い、私たちは素晴らしい家族になれるとスピーチ。すると地震が発生し、2人の体は元に戻った。
翌日。無事に結婚式も開催され、テスとライアンは祝福を受けた。アンナとジェイクは仲直りをし、ママの前でキスをするのだった。
映画『フォーチュン・クッキー』の感想・評価・レビュー(ネタバレ)
ベテランのジェイミー・リー・カーティスと、当時の若手実力派リンジー・ローハンが顔を合わせたコメディ映画。入れ替わり系はよくある定番であるが、ストーリーが分かっていても、逆の立場に変わって悪戦苦闘する姿というのは面白いものだ。特にジェイミー・リー・カーティスが演じる15歳は弾けまくって大いに笑えて、ギターソロのシーンはお見事だった。リンジー・ローハンも若いのに中身は中年という役を堂々と演じて輝いていた。この後お騒がせ女優となって姿を消してしまうので、なんだかとても惜しく感じる。(MIHOシネマ編集部)
母と娘が身体を入れ替えるというありがちな設定ながら、テンポの良さと演技力の高さで最後まで楽しませてくれる映画でした。特に、ジェイミー・リー・カーティスの“ティーン女子高生”演技は絶妙で笑ってしまいました。入れ替わったことで互いの苦労を理解し、最終的に信頼と愛情を取り戻す展開にはしっかり感動もありました。軽快だけど心に残るファミリー向けの良作です。(20代 男性)
リンドセイ・ローハンとジェイミー・リー・カーティス、ふたりの掛け合いがとにかく最高!母娘の価値観の衝突が、入れ替わりという奇想天外な状況を通じて解けていくのが微笑ましくも切なかったです。特に、母親の身体に入った娘が恋愛相談をされるシーンは、笑いながらもちょっと泣けました。最後のギター演奏と結婚式のシーンは文句なしに爽やかで感動しました。(30代 女性)
思春期の娘とキャリアウーマンの母、それぞれの立場に立って初めて分かることってあるんだなと実感させてくれる作品でした。最初は反発し合っていたふたりが、入れ替わりを通してお互いを理解し、最終的には心から歩み寄る姿に涙が出ました。特に母親がギターを弾くシーンでは、演技の切れ味も含めて感動。テンポ良く進むので、世代問わず楽しめる映画だと思います。(40代 男性)
小学生の子どもと一緒に観ましたが、大笑いしつつ最後はしんみりしました。リンドセイ・ローハンが反抗期の娘を自然体で演じていて、リアリティがあったのも良かったです。フォーチュン・クッキーの魔法で身体が入れ替わる設定はファンタジーだけど、描いているのは“親子のすれ違い”という身近なテーマ。わが子ともっと向き合いたくなる作品でした。(50代 女性)
学生時代に観て以来、久しぶりに再視聴しましたが、やはり良い映画。若者の視点、親の視点、どちらにも偏らず両方を丁寧に描いているのが好印象です。入れ替わって初めて気づく大変さと愛情に、コメディながら心が温まります。エンディングのバンド演奏からの和解までの流れはベタだけど、やっぱり感動的。何年経っても色褪せない魅力があります。(30代 男性)
思春期の娘を持つ親として、リアルすぎて笑えない部分もありました(笑)。でも、だからこそ響く映画。特に、母親が娘の身体で学校に行くシーンで、普段見せない娘の苦労を知る場面には、親として考えさせられました。ラストの和解はちょっとご都合主義にも思えるけど、そこに至るまでの描写が丁寧なので納得できました。家族で観てほしい名作です。(40代 女性)
当時ティーンだった自分にとっては“憧れのローハン映画”だったけど、大人になって観返すと、母親の視点の方に共感してる自分がいて驚きました。人の立場に立つことの難しさと大切さを、ポップな演出で伝えてくれる作品。コメディだけど、ちゃんと親子の愛情を描いているのが素晴らしい。全世代が楽しめる、優しい映画だと思います。(30代 女性)
テンポがよくて退屈しないし、90分ちょっとの中に笑いと涙がしっかり詰まっている映画でした。特に好きなのは、娘が母親の身体で仕事のプレッシャーに晒される場面。普段自由気ままにしていた反抗期の子どもが、現実の厳しさを知ることで変わっていく描写に説得力がありました。ハッピーエンドだけど、それまでの過程がしっかり描かれているのがいいですね。(20代 女性)
典型的な入れ替わりコメディだけど、細部が丁寧に作られていて完成度が高い。リンドセイ・ローハンとジェイミー・リー・カーティス、どちらも素晴らしい演技で、観ていてまったく飽きません。特にジェイミーが10代を演じる場面のハジけっぷりは笑いました。最後のクッキーの再登場や中国人女性の存在がちょっと意味深で、何気に奥深い映画でもあります。(50代 男性)
映画『フォーチュン・クッキー』を見た人におすすめの映画5選
17 アゲイン
この映画を一言で表すと?
「もしも17歳に戻れたら…人生やり直し系の胸アツ青春コメディ」
どんな話?
中年男性がある日突然、17歳の頃の自分に戻ってしまい、子どもたちと同じ高校に通いながら家族との関係や自分の人生を見つめ直す物語。時間を超えた家族愛や自分自身の成長がユーモラスに描かれています。
ここがおすすめ!
笑いあり、涙あり、そしてちょっぴりロマンチックな青春ストーリー。『フォーチュン・クッキー』と同じく“他者の立場に立つことで見えるもの”を描いており、観た後は優しい気持ちになれる1本です。
リジー・マグワイア・ムービー
この映画を一言で表すと?
「平凡なティーンが世界のスターに!?夢と成長のガールズムービー」
どんな話?
地味で目立たない女子高生リジーが、修学旅行先のローマで偶然そっくりなポップスターに間違われ、本物のスターとして舞台に立つことになるサクセス&成長物語。思春期ならではの悩みや恋も丁寧に描かれます。
ここがおすすめ!
“自分らしさ”を見つけるための大冒険。『フォーチュン・クッキー』の主人公・アンナと同じく、自分に自信が持てないティーンが経験を通して成長する姿に勇気づけられる、青春ど真ん中の作品です。
天使のくれた時間
この映画を一言で表すと?
「もしも別の人生を歩んでいたら?運命を問い直すハートウォーミングドラマ」
どんな話?
成功した金融マンが、ある朝目覚めると結婚して子どもを持つ“平凡な父親”の人生を歩んでいた…。2つの人生を体験しながら、愛や幸せの意味を見つめ直していく感動のファンタジードラマ。
ここがおすすめ!
人生の分かれ道に立たされた時、何を選ぶべきか?大人向けの「入れ替わり」物語であり、『フォーチュン・クッキー』に共通する“他者の視点を体験することで価値観が変わる”テーマに心を揺さぶられます。
シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ ザ・ムービー
この映画を一言で表すと?
「ふたつの顔を持つティーンの悩みと成長を描く音楽青春映画」
どんな話?
普通の高校生マイリーは、実は世界的ポップスター“ハンナ・モンタナ”というもう一つの顔を持っていた。スターとしての生活と素の自分とのギャップに悩みながら、家族や友人の大切さに気づいていく物語。
ここがおすすめ!
ティーンが抱えるアイデンティティの混乱や葛藤を音楽とともに描く本作は、『フォーチュン・クッキー』と同じく“本当の自分を理解してもらう”ことの難しさと温かさに触れられる良作です。
ビッグ
この映画を一言で表すと?
「12歳の少年が大人の身体に!?笑いと感動の名作ファンタジー」
どんな話?
「早く大人になりたい」と願った少年ジョシュが、ある日目覚めると30歳の大人の姿になっていた。見た目は大人、中身は子どものまま社会に出て、仕事や恋愛を体験するユニークな物語。
ここがおすすめ!
身体が変わることで心の成長が描かれる名作。『フォーチュン・クッキー』と同様に“見た目と中身のギャップ”がもたらすトラブルと気づきがユーモラスに描かれ、子どもも大人も楽しめる作品です。
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