映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』のネタバレあらすじ結末と感想。無料視聴できる動画配信は？

映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』の概要：北米大陸で1年間に観測する野鳥の種類を競う大会「ザ・ビッグイヤー」。3人のバードウォッチャーが仕事や家庭を顧みずに各地を飛び回り、優勝を目指して火花を散らす。

映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』の作品情報

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映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』の登場人物（キャスト）

ブラッド・ハリス（ジャック・ブラック）

原子力発電関連のソフト開発のプログラマー。ボルチモア在住。鳴き声だけでほぼ全ての鳥の識別ができる愛鳥家で、ビッグイヤーの優勝を狙っている。鳥が原因で離婚したバツ1で、年老いた両親と同居している。

ケニー・ボスティック（オーウェン・ウィルソン）

前年のビッグイヤーの覇者。ニュージャージー在住の土建業経営者。観測数732という過去最多記録を持つ。今年も優勝するため、精力的に全米各地を飛び回る。野鳥に夢中になるあまり、妻との関係が危ういバツ2。

ステュー・プライスラー（スティーヴ・マーティン）

ニューヨークに本社を持つ大企業の創立者兼CEO。引退後はコロラド州に移住し、探鳥に専念する予定。もうすぐ孫が誕生する。

エリー（ラシダ・ジョーンズ）

ブラッドが野鳥観測で知り合う愛鳥家の女性。鳥の鳴き真似が得意でブラッドと意気投合する。ボストン在住。

ジェシカ（ロザムンド・パイク）

ボスティックの妻。早く子供を作りたいと願うが、夫は野鳥観測に夢中で滅多に帰らないため、不満を募らせている。

映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』のネタバレあらすじ（ストーリー解説）

映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』のあらすじ【起】

野鳥の種類の年間観測数を競う「ザ・ビッグイヤー」は歴史ある大会であり、毎年多くの探鳥家たちが優勝を目指して各地を飛び回っていた。前年覇者のボスティックは、1月1日からパタゴニアに飛び、精力的に活動開始。大企業のCEOのスチューは今年初めて参加を決意し、家族とスキーを楽しみながら野鳥をカウントし始める。プログラマーのブラッドは仕事を休めず、思い通りにスタートを切れなかった。

スチューはハチドリを見るためにある民家を訪れるが、ボスティックに先回りされる。スチューは会社から重要な連絡を受けても、希少種を見ることを優先して電話を切ってしまった。

そんな愛鳥家3人が、オレゴン州の野鳥観測ツアーの観光船で初めて顔を合わせる。ボスティックはスチューを脱落させるため、船酔いするよう暗示をかけた。気分が悪くなったスチューをブラッドが励ましたことがきっかけで2人は親しくなる。しかし2人は内心では牽制し合い、ビッグイヤーに挑戦していることは隠していた。

ボスティックは森の中で居眠り運転を起こして木に衝突するが、そのおかげで希少なアカゲラを発見し、事故のショックを忘れるほど感動する。彼の妻ジェシカは、滅多に帰らない夫への当てつけに家のリフォームを始めた。スチューの妻も同じように、夫が留守中に優雅に旅行を楽しんだ。

映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』のあらすじ【承】

春になり、ボスティックが久しぶりに帰宅すると、知らぬ間に大改築中であった。妻から妊娠の協力を迫られてベッドインしようとするが、テキサス州に嵐が来るというウェザーニューズを見て中断し、テキサスに飛ぶ。一方、ブラッドも会社を早退。スチューも大事な交渉を欠席してテキサスに飛んだ。彼らの目的は、嵐の中を鳥が渡り、空から数十万羽が降るというフォールアウトを見ることだった。

各地から多くの野鳥愛好家たちが集まるテキサス州の観測ポイントで、3人は競うように観測を始める。ボスティックは天才的な直感が冴え、常にリードしていた。スチューはブラッドを食事に誘った。お酒が入ったブラッドは、ビッグイヤーに挑戦していることを打ち明けた。ブラッドは後日、スチューも挑戦中であると知り、裏切られた気分を味わう。

5月のアラスカ州のアッツ島。多くの野鳥が集まる鳥の楽園だ。スチューはアッツ島に行く前に重要な交渉の会議に出席したため、週に1度の便に乗り遅れる。ブラッドは母のお金を借りて飛行機に乗ると、ボスティックは当然のようにすでに乗り込んでいた。

映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』のあらすじ【転】

探鳥家たちを乗せたプロペラ機は大きく揺れながら、アッツ島に着陸する。ブラッドは宿舎の大部屋の2段ベッドに荷物を下ろすが、毎年来ているボスティックは個室に宿泊した。

カシラダカが現れたという島内放送が流れると、愛鳥家たちは一斉に宿舎を飛び出し、自転車に乗って鳥を探し回った。彼らは連日、大自然の中を南へ北へと右往左往しながら観測するが、ボスティックは相変わらず無駄のない動きで、確実にカウントを増やす。1週間が経ち、スチューがようやくアッツ島に到着した。

ところが、スチューが来てからは吹雪が続いた。探鳥家たちは宿舎に閉じ籠り、マニアックな野鳥トークで盛り上がる。数日後に吹雪は去り、野鳥が戻って来た。ボスティックとスチューはハクトウワシの求愛行動を見ながら、残して来た妻を恋しく思い始める。

ブラッドは鳥の鳴き真似が得意なエリーと仲良くなりたいと思い、鳴き声当てクイズで口説いて電話番号をゲットする。それぞれの自宅に戻ったある日、ブラッドはエリーから希少種がいるからとおいで誘われてボストンに行くが、彼女に彼氏がいることが分かりショックを受ける。スチューは孫が誕生し、どんな希少種よりも家族が恋しいと感じ始めた。

映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』の結末・ラスト（ネタバレ）

10月に入り、それぞれの観測数は700羽を超える。ブラッドとスチューはボスティックに勝つため、協力し合うことにした。時にはヘリを飛ばして山岳地帯を回り、2人は効率的にカウントを増やす。

ボスティックは妻と不妊治療の約束をしていたが、シマフクロウが現れたとの連絡を受けて空港へＵターンする。数日後に帰宅すると、妻からついに別れ話を切り出されてしまった。

ブラッドは父にフクロウを見たいと言われ、一緒に国有林に行くことにした。しかし、父は心臓が弱いということを忘れて、ブラッドはすたすたと歩いてしまう。ふと我に返って後悔し、慌てて父の元へと戻った。父は無事であり、2人で希少なフクロウを発見する。

ブラッドとスチューは去年のボスティックの記録を更新した。クリスマスの夜、ボスティックはシマフクロウを観測するため、湿地帯の街でひとりぼっちで夕食を食べる。ブラッドとスチューも、大晦日のギリギリまで観測を続けた。こうして、探鳥家たちの長い長い1年は終わった。

年が明け、野鳥専門誌でビッグイヤーの結果が発表された。結果はボスティックが755種で優勝。ブラッドは2位でスチューは4位だった。ブラッドは世界2位になったことを、恋人となったエリーと喜び会うのだった。

映画『ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して』の感想・評価・レビュー

鳥の種類の観測を競う大会「ザ・ビッグイヤー」に挑戦する、3人の男たちの熱き戦いを描いた作品。こんな世界もあるのだと、また一つ、知らないアメリカを知ることができた。

主人公たちのそれぞれのストーリーはさらっと描かれているが、基本はただひたすら野鳥を観測する話。コメディの主役級を3人揃えた大作だが、興行的には大コケしたらしい。アメリカ各地の大自然がロケ地となっており、いろんな種類の野鳥がたくさん登場するので、とても癒される作品だった。（MIHOシネマ編集部）