映画『イントゥ・ザ・ストーム』の概要:アメリカのシルバートンにて突如巨大台風が発生。教員のゲイリーは台風によって息子ドニーと離れ離れになってしまう。自然災害という人間では太刀打ちできない猛威に襲われるパニックムービー。
映画『イントゥ・ザ・ストーム』の作品情報
上映時間:89分
ジャンル:SF
監督:スティーヴン・クエイル
キャスト:リチャード・アーミティッジ、サラ・ウェイン・キャリーズ、マット・ウォルシュ、アリシア・デブナム=ケアリー etc
映画『イントゥ・ザ・ストーム』の登場人物(キャスト)
- ゲイリー・フラー(リチャード・アーミティッジ)
- シルバートン高校で教員をしている男性。息子ドニーとの親子関係はうまくいっていない。
- ドニー・フラー(マックス・ディーコン)
- ゲイリーの息子。タイムカプセルを作成するため廃工場にやってくるが竜巻に巻き込まれてしまう。
- アリソン・ストーン(サラ・ウェイン・キャリーズ)
- 気象学者。竜巻を追うタイタスのメンバーの一人。
- ピート・ムーア(マット・ウォルシュ)
- 竜巻を追うタイタスのメンバー兼リーダー。
映画『イントゥ・ザ・ストーム』のネタバレあらすじ(ストーリー解説)
映画『イントゥ・ザ・ストーム』のあらすじ【起】
アメリカ中西部にあるシルバートンという町では人々が学校や仕事など何一つ他の町とは変わらない生活をしていた。そんな平和であった町であったが、突如巨大竜巻が発生し町に近づいてこようとしていた。竜巻等の自然災害に関する研究を長年し追いかけているタイタス・チームたちは、危険を承知で竜巻を研究すべく、観測地点へ向かうのであった。
リーダーのピートを筆頭に、ルーカスや気象学者のアリソン・ストーン達タイタス・チームは、中西部のシルバートンに着く。だが、彼らがターゲットとしていた竜巻は、突如消滅してしまうのであった。
肩透かしにあったと思っていたタイタスであったが、突如先ほど消えたはずの竜巻が発生し、シルバートンの町の天候が荒れ始める。
慌てて撮影を始めるタイタス・チームであったが、竜巻の進路を追っていくと、シルバートンにある高校に向かっていた。
その頃、シルバートン高校では、卒業式の準備に取り掛かっていた。突如発生した竜巻により、シルバートン高校の校長や教員、生徒達は慌ててパニック状態に陥ってしまう。
映画『イントゥ・ザ・ストーム』のあらすじ【承】
一方、竜巻が来るとはまだ知らないシルバートン高校では、生徒や教員を含め、卒業式の準備に取り掛かっていた。教員ゲイリー・モリスの息子で生徒のドニーが、25年後に見るためのタイムカプセル用のホームビデオを作成していた。ドニーは、タイムカプセル作成の協力を建前に自分が想いを寄せている女性ケイトリンを廃工場に連れてきていた。
廃工場へ入った2人であったがその直後、竜巻がタイミング悪くシルバートン高校に襲来する。猛烈な勢力を有する竜巻はそのまま廃工場を半壊させてしまう。
その頃、息子を探すゲイリーであったが、竜巻を追ってやってきたタイタス・チームと遭遇する。ゲイリーは竜巻に関するプロと行動することで息子を見つける手がかりを見つけられると思いタイタス・チームと行動を開始する。
その頃ドニーとケイトリンは半壊した廃工場の瓦礫に埋もれていた。廃工場が崩れた際に怪我をしたケイトリンの応急処置をしたトニーは自身の家族について話をすることでケイトリンの不安な気持ちを払拭させようとしていた。だが、水道管が壊れたことで、廃工場に水が漏れ始めてしまう。このままでは溺死してしまうため、ドニーは父親のゲイリーへ父親に電話をするも通じず絶体絶命の状態に陥ることになる。
映画『イントゥ・ザ・ストーム』のあらすじ【転】
シルバートンに発生した竜巻は時間が経過するにつれさらに勢力を伸ばしていた。竜巻の影響により、建物が破壊され2次被害3次被害へと繋がっており、火災も発生してしまった。火を飲み込んだことにより火柱の竜巻も生まれたことでますます被害は拡大してしまう。
あまりの竜巻の勢力に身の危険を感じたタイタス・チームは、一旦近くにあった教会に逃げ込む。だが、逃げ込む際にチームの1人がカメラを落としてしまう。これまでの竜巻の模様を収録したカメラを捨てられないメンバーは、拾いに出ていくが炎の竜巻に巻き込まれ死んでしまう。
息子探しに焦りが募り始めたゲイリーの様子を見たアリソンは、ゲイリーと共にドニーを捜すことにする。
ドニーからのメッセージをもとに廃工場に着いたゲイリー達は、溺れかけているドニーとケイトリンを見つける。急いでドニー達を救い、意識を失ったドニーに対し処置を行うゲイリー。ゲイリーの懸命の救出によってドニーとケイトリンは一命を取り留めるのであった。
映画『イントゥ・ザ・ストーム』の結末・ラスト(ネタバレ)
一方、各地で発生した複数の竜巻は次第に1つにまとまり始めて巨大化しつつあった。気象学者のアリソンは、竜巻の勢力がさらに拡大し、過去最大の猛威となってシルバートン高校へ接近していることを察知する。このままでは学校で避難している生徒や教員、町の住民たちが危険に晒されると考えたゲイリーは、急いで高校に向かう。
学校についたゲイリーは早速校舎にいる町民達の避難に取り掛かる。竜巻からの避難方法として学校が保有するスクールバスにて町民を乗せることにする。
複数台のスクールバスを使うことによって大方の町民は脱出できた。ゲイリー達も脱出するべくスクールバスに乗車するが、竜巻の影響によって倒れた電線によって道が塞がれてしまう。
急いでバスを迂回させた先にいたピートと合流し、一緒に竜巻から逃げる。だが、ピートの車は、迫りくる竜巻から逃げられずに巻き込まれてしまう。竜巻の頂点まで飛ばされたピートはそのまま地面に墜落し死んでしまう。
次第に竜巻は消失しゲイリー達は無事に避難することに成功する。今回の1件でゲイリーとドニーはお互いの大切さをより知り親子の絆を深めるのであった。
映画『イントゥ・ザ・ストーム』の感想・評価・レビュー
自然災害によって人々が追い詰められるパニックムービー。本作の特徴は何といっても撮影手法。あえて手持ちカメラ感を演出することによって鑑賞者も竜巻に巻き込まれるリアリティを生み出している。これによってパニックムービーを客観的ではなく、当事者意識に引き込むことに成功している。だが、本作はテレビやスマホで鑑賞するより映画館でこそ魅力が発揮されるので個人的にはリバイバル上映などに期待したい。(MIHOシネマ編集部)
私たちが向かうのは巨大な「台風の目」。ハンディカメラやスマホで撮られたPOV映像がものすごくリアルで迫力がありました。
主人公家族と、竜巻を追跡する業者、そしてYouTuberの3つの視点から描かれるストーリーの構成はとても面白いなと思いましたが、映画にするにあたって少し調整されてしまっているのだろうと感じる「丁寧な映像」が入るところが、萎えてしまうポイントでした。
もっとリアルに、雑な映像に拘っても良かったのではないかなと思います。(女性 30代)
ハリケーンの脅威をまざまざと見せつけられました。日本もいつか経験するかも知れません。ハリケーンが火を巻き込めば、恐ろしい火柱となることを初めて知りました。POVといわれる主観ショットを所々採用しています。そのため、視聴者が竜巻を経験しているような錯覚を得られます。竜巻は急にやってくるため瞬時に正しい判断を迫られますが、雨水管などの地下へ逃げるのが割と安全なようです。災害の絶望だけでなく、生きることへの希望を伝えており良心的な作品です。(女性 30代)
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