映画『喜劇王』の概要:1999年製作の香港映画。理論ばかりの頭でっかちの売れない俳優が、自分に家の横で舞台公演を始める。そこにホステスの女子高生が演技を習いに訪れ、ロマンスが生まれるというラブコメディ映画。
映画『喜劇王』 作品情報
- 製作年:1999年
- 上映時間:90分
- ジャンル:コメディ、ラブストーリー
- 監督:チャウ・シンチー、リー・リクチー
- キャスト:チャウ・シンチー、セシリア・チャン、カレン・モク、ジャッキー・チェン etc
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映画『喜劇王』 評価
- 点数:70点/100点
- オススメ度:★★★☆☆
- ストーリー:★★★☆☆
- キャスト起用:★★★★☆
- 映像技術:★★★☆☆
- 演出:★★★☆☆
- 設定:★★★☆☆
[miho21]
映画『喜劇王』 あらすじ(ストーリー解説)
映画『喜劇王』のあらすじを紹介します。
売れない俳優のワン(チャウ・シンチー)はスターを夢見ている。
独学で演技理論を学び、エキストラのアルバイトと公民館の管理人のアルバイトをして生計を立てている。
しかし理屈や演技理論ばかり並べる頭でっかちのワンは、最近エキストラとしても使ってもらえずうだつのあがらない毎日。
そんなワンに一人の女子高生が現れる。
名前はピュウピュウと言いホステスをしていた。
彼女は客をどうやったら上手く交わせるかで悩み、ワンに演技指導を依頼しにきたのである。
ワンの演技指導により店内でメキメキ人気者になった彼女は、次第にワンに心惹かれていくようになる。
しかし同じ頃、有名な俳優に演技が気に入られたワンは次回作の主演に大抜擢される。
映画『喜劇王』 感想・評価・レビュー(ネタバレ)
映画『喜劇王』について、感想・レビュー・解説・考察です。※ネタバレ含む
実は完全なる青春映画
このタイトルからしたらどんなに下らないギャグが炸裂する下品な映画なのかと心配になる人もいるかもしれない。
しかし本作品に至っては全くそんなことはない。
それどころか彼の映画では非常に珍しい恋愛を混ぜ込んでいるのだ。
売れない役者が自分の演技理論を頼りに何とかスターに君臨したいと頑張るのだが、その理屈が嫌がられ中々役を回してもらえない。
しかしどうしても役者になる夢を捨てられない主人公のひたむきな努力や忍耐は、見ていて胸が痛くなるほどだ。
ホステスの女子高校生もまた、客さんとのやり取りをうまくしたいがために演技を学ぶという何とも努力家ストーリー。
本当にやりたいこととはということを考えさせられる真面目なシーンも数多くある映画である。
初期の傑作と名高い作品の1つ
チャウ・シンチーはコメディ映画を作らせたらトップクラスである。
他の香港スターとは一味違う何かがある。
少林サッカーで人気が不動のものとなったが、あの完全おバカ映画になったのは本当に最近の出来事なのである。
それまでは真面目で笑える素朴な映画が多く、当然CGをやたらめったら使うことも少なかった。
何故最近のような手法になったのかは謎だが、それぞれ味があることも事実。
どちらが好きかという話だけの問題である。
この時代の香港映画の画質の古さや、いかにも低予算の小道具は見ていて面白いしこれはこれで魅力的である。
ジャッキー・チェンのカメオ出演に注目
この映画は偶然にも隣のスタジオで映画撮影をしていたジャッキーとふざけたカメオ出演でも話題である。
冒頭の少しの部分でジャッキーと会話をしているまさに夢の共演。
チャウ・シンチーの細かい動作に注目
彼の動作は細かくて有名である。
そこがまた面白いのだが。
本作品も相変わらず細かくて笑えるのでぜひ気にしながら鑑賞して欲しい。
夢を追いかけることは悪いことではないのに、素直さや謙虚さが全く見えないワンには少しイライラしてしまいました。
日常生活の中でだって、講釈を垂れたり、持論を正しいことのように話す人は嫌われますよね。そのことに気づいていないワンは確かな才能があるのにも関わらず、自分の行動のせいでチャンスを無駄にしていました。
こんなストーリーありえないとは思いますが、少しずつワンの行動や性格が変わっていく姿には好感を持てました。
ストーリーだけでなく、面白い映像も楽しめる作品です。(女性 30代)
映画『喜劇王』 まとめ
少林サッカーの2年前の作品である。
この映画は色々な意味で注目され、香港人以外にも根強い人気がある作品だ。
とにかく明るく面白い作品が多い彼の前期の真骨頂とも言える。
後期になるといきなりCGを多様化し作風がまた変わってくるため、ぜひこの作品を楽しんでもらっておいて欲しい。
チャウ・シンチーの他の俳優とは違うに魅力は何といっても演技力。
アクションやカンフーで勝負する俳優が多い中、自分の演技力で魅了している若手俳優である。
当然感動系やヒューマン系にも強いわけで、その整った顔立ちも手伝って説得力のあるものが多い。
希望としては完全に笑いを封じ込めたシリアス映画を製作して欲しいと思ってみたりする。
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